438 :ぽち:2011/12/08(木) 09:23:34
辻 「えー、早乙女博士と兜親子に資金援助とボディガードはするべきかな?
   あと宇門所長とその義息子も味方にしておかなければ」
嶋田「おい、辻・・・・・・お前人間やめてないか?」
辻 「ふむ・・・・・・そろそろか 劇場版じゃなくて原作版なのが救いだな。
   夢幻会の連中はみな支配に成功してるぞ、お前も含めて。
   とりあえず馬鹿しでかす前に雷沼教授殺しておこう」
嶋田「いつの間に俺デーモンの合体受けたんだ?っつーかお前あっさり受け入れてんじゃねーよ!
   ああもうどこからどこまでツッコめばいいのか」
449 :ぽち:2011/12/08(木) 16:29:44
「やれやれ」彼女は、全力でため息をついた。
人間たちの間では「ため息をつくと幸せが逃げる」というが知ったことか。


『あの方』からの指示で最初に『夢幻会』とやらを乗っ取る事にした。
あの人間の少年に我等デーモンの勇者、地獄の野獣アモンを取り付かせた後
一族の中でも屈指の者たちを『夢幻会』とやらの中枢にいる輩の下へ送って・・・・・・・それきり帰ってこない
デーモンはただでさえ数が少なく、しかも弱肉強食で互いを食い合うため必然的に数が少ないのだ。
出産も人間どもの言う「愛」ではなく強者が倒した異性を戯れ、ないし気まぐれでなぐさみものにした結果というのがほとんどだ。

まあそれはともかく、手が足りない。
『夢幻会』とやらを乗っ取った後始末とその後に待っているであろう仕事の量の増加にまたため息をつかずにはおれないサイコジェニー。

幾人かの脳を覗いて、『夢幻会』のトップ二人がいるらしい部屋を確認する。
バタン!とドアをあけると確認もせず思考波を放つ・・・・・・・・
「死なせてくれぇ!さもなくば30分でいいから寝かせてくれぇ」
「死ぬ暇があったら書類を埋めてください」

………デーモンの精鋭でも、そう、たとえアモンであっても悶絶するだろう思考波を浴びて
なぜこの人間たちは普通にしていられるのだろう
このコントというか修羅場を「普通」と呼んでいいのなら、だが

そのまましばらくもみ合う二人 多分こいつらが「嶋田」と「辻」なのだろう
「「ところで」」
唐突に殴り合いを止める二人。
「世間には『立ってる者は親でも使え』というステキな諺があるよね」
「あるね」
「立っているなら親じゃなしにデーモン、サイコジェニーでも使うべきだとは思わんか」
ギラリ
人間共が世にも恐ろしい眼光でこちらを見つめる。
これはヤバい!これは危険だ!デーモンの本能が致命的なまでの危険を察知する……遅かったが



「まったく、何をやってるんだあいつらは!迎えに来て真実を語るどころか合体による自爆攻撃すらなかなかやらないので
 思わず自力で記憶操作を打ち破ってしまったじゃないか!」

450 :ぽち:2011/12/08(木) 16:32:07
デーモンの神、悪魔神サタンはプリプリ怒りながら廊下を歩いていた。
最初にサイコジェニーが消息を絶ち、そして救出に向かったデーモンが次々と行方不明になっていくという。
「お前ら何やってるんだ!」
ドアをバタン、と開くと同時に叫ぶが、その中の光景に唖然としてしまった。
体育館クラスの部屋に、みっちりと詰まったデーモンの戦士たちが書類整理をしているというのはまあ普通理解の範囲外であろう。
正直魔将軍ザンニンとか魔王ゼノンとかが書類整理してるのは控えめに言ってかなりシュールだ。
「ぐあああああ!」
昆虫型のデーモンが叫びを上げると、バタリと倒れそのまま塩の塊と化す。
「ちっ また過労死しやがった」
「おかげでこっちにまわる書類がまた増えちまうじゃねーか」
「先に地獄で待ってるぜー」「待てアグエル、この書類とこの書類とこれとこれとこれの山を終わらせてから死ね」
「シモーヌ、腕抜きをしてインクまみれな上寝不足で肌がカサカサでも君は美しい 特に黒縁眼鏡が」

「・・・・・・・・・・」
本能的な恐怖を感じたサタンはそのまま扉を閉めようとするが間に合わなかった。
「をを、サタンさまだ」「われらデーモンの神」
いつの間にか両手両足が拘束され、書類山盛りな机に座らされてる自分に呆然とする。
「さあお仕事ですよサタン」
「き、貴様は・・・・・・・確か・・・・・・辻」
「はいはいお仕事ですよー 幸いにしてデーモンにも天使にも『労働基本法』や『人権』で配慮する必要ありませんからね
 ズンドコ働いてもらいますよ」
あれ?自分は何をしてて何をしようとしてたんだろう?
もう・・・・・・・・判らなくなってきてサタンの思考はそのうち算盤と書類だけに埋まっていって……

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最終更新:2012年01月04日 08:24