931 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:00:26
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 幕間 『お茶会』ログ
SIDE:カラード
「新参の傭兵が、あのマザーウィルを?」
「はい、間違いありませんローディー様。カラードは情報の精度を確認しています」
「ふん……仮にもリンクス。本来そういうモノだろう」
「一騎当千の戦力。それこそがネクストとリンクス。アームズフォートを撃破する技量は必須。
そういう意味では、あの傭兵は壁を超えたとみるべきだな」
「目を掛けているようだな、流星?日企連の注目株というのは間違いなさそうだ」(※1)
「それはどうも、オッツダルヴァ。後の時代を委ねられる新人はありがたいものだからな。
精鋭ばかりを集めても、それが続くとは限らんさ」
「我々の新人も、それくらい活躍してくれればな……老人にはそろそろキツイ」
「先生、あまり期待をかけすぎると押し潰されてしまいますよ」(※2)
「確かにな。日企連は安泰と、そういうわけか」
「だといいがな。ところで、アルテリア襲撃犯はどうなっている?クレイドルの要衝を襲われ、正体不明で追跡できないとは、管理者の存在意義が問われているぞ」
「できることといえば、警備を強めるしかない。高高度を飛行するためにクレイドルそのものを襲撃されていない。
しかし、アルテリア施設は地上に存在するために、その位置は露呈していると言っても過言ではない。
攻撃側が圧倒的に有利なのは業腹だが、それもまた事実だ。我々にできることはそれだけだ」
「いずれにせよ、ルールを守れないのであれば退場してもらうしかあるまい。
それがレイレナードのあたりの亡霊であれ、レヴナント・シティのテロリストであれ……」(※3)
932 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:01:12
SIDE:ORCA旅団
「マザーウィルを落とすか……なかなかどうしてやるものだな」
「ああ。日企連の新人は順調に成長している。首輪を外される時が楽しみだ」
「ハリのように、か。メルツェル?」
「案ずるなよ、ジュリアス。日企連に従うならば、必然的に我々と利害は一致する。工作する必要などない」
「確かにな」
「まもなく我々の元にマクシミリアン・テルミドールは戻る。それに、日企連は何やら動き出しているようだ」
「どういうことだ?」
「まだ未確定だが、この星の復活に大きな影響が出ると」
「何かトラブルか?」
「いや、非常に良い方向らしい……まだ、確認をとっているとのことだが、期待は出来る」
「日企連のことだ、我々の想像では追いつけぬさ」(※4)
「期待せず待つとするか……」
933 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:01:53
SIDE:ORCA旅団
「白鴉は戦闘不能。ステイシスは海中に落ちていき、オッツダルヴァは行方不明、か。
やりすぎだな、メルツェル」
「問題ない。ラインアークは日企連の外郭組織も同然。工作など我々にとっては容易い」
「それもそうか。あそこに沈むのは、心が痛んだがな」
「だが日企連とラインアークにとっては良い実験だったようだ。ネクストが墜落した際にいかに迅速に汚染を抑えるか。
良いモデルケースとなったと聞いてる」
「バイタリティーがあるな、あそこは」
「そういう組織だからな。反骨心の強さは評価できる。
各所への交渉は順調そのものだ。日企連のゲートの産物、あれの説得力は非常に稀有なものだ。
我々もまた、その恩恵を受けている」
「誰もが疑問に思い、くすぶらせている感情を大きく動かすからな。あの産物は」
「ああ。BFFの王小龍は察知したようだが、もはや遅い。クローズプランはようやく動き出すのだ」
「プランのことだが、少し待てないか?」
「? あちらの世界にいくのは既に織り込み済みだが?」(※5)
「いや、なに。あちらの世襲名誉会長にして最新の専制君主殿が、ぜひともORCA旅団旅団長に会いたいと」
「ば、馬鹿な……!?」
「問題ないさ。先方も、私と会いたいとおっしゃられている。だとするならば、応えねばな」
「まったく……無理をさせる。日企連とあちらの世界に問い合わせてみる」
「すまないな」
934 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:04:49
SIDE:カラード
「ラインアークの白鴉およびフラジール、プロジェクト・マグヌスの機体は大破。
ステイシスは海中に没し、ラインアークの回収も間に合わず、オッツダルヴァ様は不明となっています」
「結果、生き残りは白鴉のパートナーのみ生存、か」
「自信過剰だったということかな、オッツダルヴァの天才坊やも」
「いいえ、先生。アナトリアの傭兵ともなれば、前大戦でシュープリスを撃破した強者です。
それだけの怪物を相手にしたということですよ」
「それはどうかな……存外、深く潜れる男かもしれんぞ」
「とにかく、白鴉は飛べなくなり堕ちた。最低限の目的は果たされたというべきか……
これからラインアークは報復してくるだろうがな」
「日企連は反対したということをお忘れなく」(※6)
「BFFとて同じだ……」(※6)
「GAも、この件に関しては納得は出来ないな」(※6)
「まったく、しまらない話だ。三文小説だってこんな話にはしないぞ」
「ええ。宝塚の方がリリウムは好みです」(※7)
「で、貴様が奴の代わりか。ジェラルドはどうした?」
「……どういう意味だ?」
「いや、別に……」
「言ってやれ少佐。尻尾の振り方ばかり気にする山猫(リンクス)は邪魔だ、と」
「くっ……大空、貴様……!」
「やるか?受けて立つぞ?ああ、タケミカヅチもお前を気に食わないと言っていたからな、相手してくれるぞ?」
「含むところがあるなら、戦場で存分にするがいい。止めはしない」
「了解だ、王大人」
「ちっ……」
「議題はまだある。アルテリア襲撃犯の追跡やラインアークの報復にどう対処すべきかもな」
「……都合の良いときだけ利用するつもりか」
「仕方あるまい。我々は建前上は企業の戦力なのだからな」
935 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:05:28
※1:
一応トップランカー1位と2位は角の突合せなどはしないようにしているフリ。
実際は良きライバル。
※2:
転生者として、流星は下位であるローディーに対しては敬意を払い先生と呼んでいる。
※3:
ラインアークはそういったテロ行為に手を染めない体質となっているので、登場せず。
代わりに文字通り『掃き溜め』が上がった。
※4:
ネオニダスにとって、日企連とは予想の上を行き続ける良い意味でのイレギュラー企業であった
※5:
テルミドールが自由になるタイミングも待って史実側に赴く予定だった。
※6:
白鴉撃破を狙ったラインアーク襲撃はどちらかといえばオーメルの独断と言えた。
ラインアークの恩恵を受けていた企業は反対していたし、その後ラインアークはオーメルグループに各所で
各企業に所属するネクストを含む戦力によって報復攻撃をしかけた。
それが非常に大きなカモフラージュとなったのは言うまでもない。
※7:
宝塚歌劇団は国家解体戦争以降は日企連の全面的なバックアップの元で娯楽提供を続けていた
宗教的なアレコレや伝統に縛られているところがある欧州と異なり、女性が男性を演じるなどは専売特許に近かった。
936 :弥次郎@帰省中:2016/09/07(水) 21:06:30
以上です。
wiki転載はご自由に。
ちょっと幕間で「お茶会」の様子でも。
言葉のニュアンスやら対立関係がはっきり出てますなー
最終更新:2016年09月08日 19:52