38 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:44:09
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 「国防は軍人の……」7 -敵に学ぶ-


旧帝国陸軍 次期主力戦車(MBT)要求策定会議 議事録より抜粋


「M24軽戦車……97式中戦車と同じ75mm砲を積んでおきながら軽戦車というのは恐ろしいというか、我々が劣っているだけか」

「我々の方がまだ至らぬわけだ。95式はあくまで豆戦車に過ぎない」

「97式は砲兵科に案外評価されている。撃破記録を出せると張り切っているぞ」

「資料によれば、ドイツ帝国でも3号突撃砲は砲兵科の士気向上につながっているとありましたからな」

「そのとおり。西住中尉、M24について説明を頼む」

「は。M24チャーフィー軽戦車は『史実』においては実際に日本国内での運用が行われており、小柄な日本人にも合致しているとの評価を受けています。全体重量も20t前後。防御性については軽量化の為、前面装甲25.4mm車体上面13mm 砲塔側面25.4mmと97式中戦車よりも薄くなっています」

「それについてはしょうがないだろう。トーチカなどの相手をするというよりも機動戦を行うのが目的の戦車なのだ」

「T-34の搭載する85mm砲には耐えきれない可能性が高いですが、それでも95式軽戦車よりはましとなっています。
日企連からの改修案では、装甲の経常変更や傾斜角度の変更などが提案されています」

「ありがたいな」

「わが軍としては仮想敵となるT-34系の砲にも耐えるものが欲しいところだな。
攻撃に関しても44口径75mm砲の威力は恐らく十分だが、場合によっては88mmまで大きくする必要があるかもしれん」

「対空砲との生産ラインの共通化は望ましい。
そういえばM24には派生形が数多くあったな?」

「はい、そのとおりであります。
駆逐戦車仕様やボフォース40mm機関砲を搭載した対空戦車仕様など、多種多様な仕様変更も可能となっています。
無反動砲を搭載した例もあり、これについては対戦車兵器としての開発も示唆されました」

「対戦車兵器か……歩兵閥からはなにか要望は?」

「出来れば重すぎて歩兵の行軍を妨げたり、使いにくいものは勘弁してほしい」

「日企連からの資料では、試製五式四十五mm簡易無反動砲がドイツからの技術提供によって試作されています。パンツァーファウストと異なり使い捨てではなく、複数回使えますので、日企連の技術によって改善できる可能性があります」

「ああ、資料を見る限りあれはかなりよさそうだ。ただ、狙いをつけやすくしてほしい」

「了解であります」

39 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:44:44
「無反動砲か。いっそ95式に搭載するのもありだな」

「確かに。軽量であるならば、載せても速力などは落ちんだろう」

「ユニバァサルキャリアー(多目的運用車両)といったか……予算の節約につながるのは実にいい」

「共通化・単純化を進めることで整備を楽にし、尚且つ多目的に使う。これはありだな」

「95式軽戦車は順次退役かあるいは後方に下げるか。教導用に使うのも良い。そこはこちらで調整する」

「オイ車のような防弾壁を持った戦車を歩兵閥から要望されています。治安維持や低脅威対応向けの戦車ついて95式軽戦車を改装する案について日企連との調整を行っています」

「是非とも積極採用してくれ。そうでなければ下士官から将校にまで恨まれる」

「エンジンさえきちんとしていれば、その余裕もあるだろう」

「しかし、低脅威か……便衣兵やゲリラ兵は恐ろしいからな。歩兵を守れなければ、陸上戦艦失格だ」

「うむ。装甲車両の導入も、運転免許保有者が増えれば順次進められる」

「装甲車両については現在教導中で、必要なインフラの構築後に制式採用の予定です。
ただ、国産化については何とも……」

「西住中尉、鴨川大佐から情報を引き出してくれ。
我々としては、彼女と君を利用するのは心苦しいが、手段を選ぶ暇はない」

「了解であります」

「そういえば、寿屋とかいう模型屋が95式をばらしたというが、本当かね?」

「……ええ、ネジ一つ一つまでばらして、寸法を測っていました。こちらが、実物になります」

「おお……!」

「素晴らしいな」

「図上演習でこれを使うのもありだな」

「機密なんだが、大丈夫だろうか?」

「いえ、寿屋や田宮は機密ほど知りたがるそうなので……」

「なにそれこわい」

40 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:45:21
日企連 夢幻会会合 史実-日企連世界相互間会議 議事録より抜粋


「というわけで、M24軽戦車の採用が旧帝国陸軍から打診されました。また、ボフォース40mm機関砲への関心やロケット兵器開発についての打診も多く寄せられています」

「史実でもかなり多くの国で使われているからなぁ、M24」

「日本国内での運用もあり、バリエーションもあり、信頼性は十分。こちらも現物を含めた資料がある」

「3号突撃砲の回転砲塔搭載版と言えなくもない戦車だしな。つまりは97式中戦車のそれだ」

「製造ラインはどうなっている?」

「砲弾や搭載砲は既存の97式中戦車のそれを流用。部品の共通化と製造工程そのものの指導は現在、新三菱と有澤の教導が入っています。すでに史実側の製造ラインで製作された試作型の完成が近づいています。遠からず、98式は数的主力となるでしょう」

「うむ、ではそちらでこちらも準備を整えよう。教官は足りているかな?」

「戦術・戦略レベルの指導教官がやや不足しています。私だと精々戦術レベルなので、追加派遣をお願いします。あとはロケットの生産ラインの構築に人が必要です」

「そこは倉崎に任せよう。海軍にしても陸軍にしても必要なのは確かだ」

「分かりました。ルナスカイを通じて依頼しますね」

「エンジンの組み立ても教導する必要があるから、新三菱には生産ラインからパーツを持っていかせるかなぁ。参考資料として史実側に必要になるだろう」

「民生用にも使わんと、技術が隔絶し過ぎる。そこも注意頼んだ」

「分かっているさ。高速道路が出来たのに、車がありませんでは笑えんからな」

41 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:46:02
「ところで、諜報部の情報では、かなり危なっかしくなっているようですね」

「うむ。日本が急に引くことに、だいぶ混乱が起きているらしい。上海租界と漢口租界からの撤収は順調だが」

「上海ですか。確か、史実でも1935年と1936年はかなりテロが起きていますね」

「うむ。盧溝橋事件にも関連しているとされるからな。現在の所直接軍は動かしてはいないが即応体制にいてもらわねば」

「神州丸の簡易改装、大発動艇などの教導も順調です。鳳翔はどうなっていますか?」

「現在試作97式艦戦の教導中だ。少数しか配備は出来んが、それでも重要な戦力となるだろう。カタパルトなどの設置も完了。情報隠匿も問題なくできる」

「陸軍は?」

「ゲリラ兵を想定した教導は順調です。結構ハードワークになってますけどね。私も出撃はいつでもできますよ」

「5月にはリンクスは史実側から戻ってもらわなければならない。遅くても6月だ。桜子の出撃に関しては否定的な意見が多い。通常の戦車兵に任せるしかあるまい」

「うーん、残念……AMS越しに砲をぶっ放すって気持ちいいんですよ?」

「今エロイこと考えた奴、ドラム缶押しの刑で」

「唐突なメタルマックスに草不可避」

「…おしても いいんだぜ! なつかしい ドラムかんをよ!」

「目λ........」

「おい、どうやって発音しているんだ」

メタな発言やネタに突っ走りながらも、夢幻会は会議を続けた。
結局、いつもの通りなのであった。

42 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:46:37
98式軽戦車

全長:5.8m
全幅:3.4m
全高:2.67m
全重量:20.8t
懸架方式:トーションバー方式
エンジン:新三菱 空冷4ストローク直列8気筒ディーゼル
航続距離:140km
速力:38km/h(不整地)55km/h(整地)
主砲:44口径75mm戦車砲(常用46発)×1
機銃:12.7mm重機関銃×1

概要:
大日本帝国が日企連に製造を依頼した和式M24チャーフィー軽戦車。
オリジナルと比較して装甲の増設や無線機の搭載などで全体重量は重くなっているが、新三菱監修のディーゼルエンジンの採用により速力は維持されている。

この戦車が採用されたのは『97式中戦車と同じ口径の砲を積み、尚且つ旋回砲塔を持つ』という点にあった。
97式中戦車の採用による軍全体の技術的な理解が進み、機動戦や機甲戦に適した戦車を保有する段階に入ったことも関連している。
史実側の教導はかなり駆け足の物であったが、搭載砲の火力が十分であり、整備性に優れ、現場での評価は非常に高かった。

また、M24採用には迫撃砲や対空砲を積み込んだ派生型が多く存在しており、その汎用性の高さを評価して、旧帝国陸軍が予算の削減や柔軟性のある運用に適するユニバーサルキャリアの模索を始めていたことも絡んでいる。
事実、98式軽戦車はボフォース40mm機関砲の搭載や迫撃砲、ロケット兵器、はたまた無反動砲や40mmグレネードを多数搭載するなどあらゆる面でのアプローチを行うために派生型が生まれていった。

43 :弥次郎@帰省中:2016/09/08(木) 18:47:25
以上となります。wiki転載はご自由に。

和式M24軽戦車こと98式軽戦車でした。97式中戦車より大きいのに軽戦車とはこれ如何に。
要求としては「ユニバーサルキャリアーとして扱いやすく、搭載砲を75mm戦車砲としたもので、重量は全重量20t前後」となってます。
で、日本国内での運用を考えればやはりこれかなと。

桜子がなついているからという理由で西住殿は使いパシリ。戦力拡充の生贄的な意味で軍神ですな。
将官や佐官がたくさんいるところに一人だけ尉官なんですから、多分胃袋にダメージかもw
因みに西住殿は桜子に張り付いてあれこれ調べていたら、「桜子ちゃんを見守る会」に逆にとっ捕まって史実を知らされ、おまけに映像の世紀の刑に処されました。

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最終更新:2016年09月08日 20:03