881 :ライスイン:2016/09/03(土) 19:59:56
1939年2月7日 イタリア・タラント軍港

「挙げられる機体は全て上げろぉ!!」

「何としてでも悪魔共を叩き落せェ」

司令官らの絶叫が響く中、上空から投下された大型爆弾が軍施設に着弾し爆発する。
大西洋超大津波及び日本による宣戦布告から2日後の本日、イタリア海軍の根拠地であるタラント軍港は大規模な攻撃を受けていた。
陸軍による侵攻こそ敵が大幅に弱体化するまで控える方針であった日本だが飼い空戦力による攻撃は最初から激しい物であった。
タラント軍港に対する攻撃も通常弾頭型の短/中距離弾道弾攻撃に始まり重爆撃機や空母機動部隊による空襲を受けていた。

「軽巡カピターニ・ロマーニ、重巡トレント及びトリエステ沈没します。」

「戦艦コンテ・ディ・カブール大破炎上っ!!・・・戦艦バレストロ爆沈っ!!」

次々と力尽きていくイタリア海軍の艦艇。そんな中、唯一の吉報が入った。

「”紅の豚(※1)”が離陸します。」

「良し、いいぞ。」

副官の期待に満ちた言葉に司令官も思わず笑みを浮かべる。”紅の豚”とは真紅に塗装されたイタリア空軍最新鋭機のMC202を装備する
空軍最精鋭の戦闘機部隊であった。しかし・・・

「な・・・ばかな。」

制空任務に就いていた陣風や雷風の放ったAAMによりイタリア空軍最精鋭の戦闘機部隊はあっけなく壊滅した。
その後も日本軍による激しい攻撃は続き、軍港及び周辺や停泊していた艦艇は壊滅状態になった。また脱出に成功した艦艇も沖合で待ち構えていた
潜水艦による雷撃により壊滅した。

「生き残った艦艇は?」

「アクイラが水雷艇と共にアンコーナへ向かっております。それ以外は・・・」

攻撃前は主力艦の大半が駐留していたタラントであったが攻撃を生き延びたのは空母アクイラと水雷艇2隻。被害の甚大さに司令官は絶句した。
だがそれで終わりではなかった。日本軍は攻撃を終えて帰投する際に大量の機雷をばら撒き、その中には最新鋭のキャプター機雷も含まれていた。
そして攻撃が行われたのはタラントだけではなかった。



            孤立大陸 第28話「化学兵器 対 核兵器」



 「攻撃は順調なようだな。」

会合の席上で伏見宮が各地への攻撃に対する報告書を見ながら言った。タラント軍港をエ○コン5のセ○ト・ヒューレット軍港みたく壊滅させた今回の攻撃。
戦果は停泊していたイタリア海軍の戦艦5隻全てと重巡6隻全てを撃沈(浮上修理不可能)し軽巡以下にも多大な損害を与えた。更に攻撃は各地の建造ドック等にもおよび、
ヴェネト級4隻やスパルヴィエロもドックごと破壊(集積資材含む)されて建造続行が不可能になった。おかげで現在のイタリア海軍に残されている主力艦は
唯一逃走に成功した空母アクイラのみという有様だった。

882 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:00:43
「他の反日連合各国への攻撃も順調なようですしね。」

「いい気味だな。」

嶋田や近衛も同意する。フランスではブレストとトゥーロンにも弾道弾攻撃が行われ港湾設備が壊滅。イギリスではスカパフローに潜水艦が侵入し停泊艦艇に雷撃を敢行。
フッド級2隻を撃沈に成功した後に機雷を散布して撤退。またジブラルタルに対しても爆撃を敢行し津波で壊滅状態だった要塞を復旧不能なまでに破壊した。
ドイツに対しては距離の関係から爆撃機と弾道弾による攻撃のみとなったが主にキールとヴィルヘルムスハーフェン等の攻撃対象となった。にも主力艦は不在であったが
重巡1隻と駆逐艦2隻(※2)が撃沈され、造船設備にも大打撃を受けて建造が大幅遅延。挙句の果てに先の大戦で山本機の爆撃で破壊され、最近になって修復が完了した
ブランデンブルク門に弾道弾が着弾し再度破壊されるなど物理面より精神面での打撃が大きかった。アメリカに対しては潜水艦による通商破壊や特殊部隊を潜入させての
破壊工作(※3)主に行い、攻撃は空中給油機を動員した五大湖工業地帯への戦略爆撃を1回行っただけだったが本土が安全でないことを
アメリカ政府や国民に思い知らしていた。他にも各国へ対する戦略同人攻撃(※4)等の嫌がらせも実行していた。

「今の所我々が有利ですが・・・」

「そろそろ形振り構わぬ非道な真似をするだろうから警戒を強めないとな。」

英仏伊の艦隊戦力に大打撃を与え、真珠湾の燃料貯蔵施設を爆破して太平洋艦隊を半年以上行動不能にした事で戦局は日本が有利になっていた。このまま戦略爆撃と通商破壊
及び特殊工作により反日連合各国を弱体化させる。この方針は今の所上手く行っていた。だからこそ彼らは反日連合が状況を変えるべく非道な手段に打って出る事を予測して
いた。そしてそれは正しかった。


1939年3月17日  英国本土某所  反日連合極秘会談場所


「非常に不味い状態です。」

津波を含めた大被害の惨状に参加者の一人が顔面蒼白で発言する。

「JAPは陸上でこそ防御に止めているが通商破壊や空襲はやりたい放題だ。」

「黄色猿め、よくも再建したブランデンブルク門を・・・」

参加者の多くから日本に対する恨み節が聞こえてくる。まあ被害からすればとうぜんだが。

「最早真面な手段では逆転できません。」

「太平洋艦隊こそ無傷だが日本本土の主力艦隊を牽制するために迂闊に動かせん。」

アメリカは太平洋艦隊こそ無傷だが日本の主力艦隊を牽制するために迂闊に運用出来す(大西洋艦隊はほぼ壊滅)、イギリスも本国艦隊は壊滅し他の艦隊も日本の外洋艦隊を
牽制するために下手に動かせずドイツも造船施設崩壊により艦艇の補充が困難になった為に迂闊に艦隊を動かせず(仏伊は壊滅)、オーストラリアに集結していた反日連合
南太平洋方面艦隊も旧式艦が主力の為に日本南方艦隊相手には戦力差が不利で単独では動かせなかった。

「シベリア方面も同じだ、補給路が寸断され碌に進撃出来ん。」

ソビエトも失った領土を回復しようと進撃を開始したが戦闘を行う以前に空襲などによりシベリア鉄道などの主力補給線を破壊され、道路や地方鉄道も発見され次第空襲で
破壊された為に兵力の移動が著しく困難になっていた(無理やり徒歩や馬、自動車で移動させていたが傷病・事故での犠牲者多数)。
そして中国方面では戦果がほぼ止んでいた。局所的には日本軍と互角に渡り合う部隊もいたが殆ども場所では一方的に撃破されていた。おまけに重慶に強化型原爆が投下され、
蒋介石以下首脳陣が消滅した事を確認した日本軍はインフラを破壊し(金属部品を根こそぎ回収しながら)、各種地雷をばら撒きつつ(ついでに麻薬も)かつての国境線にまで
後退して要塞線を更に強化しつつ防衛態勢に入った。その為に中華民国はインフラの消滅した荒れ果てた土地(重慶は重度の汚染地帯)で麻薬と地雷に塗れながらいつ果てるとも
分からぬ内戦に突入し国家としての存在をなしていなかった。

883 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:01:23
「BC兵器を使いましょう。」

参加者の一人がそう言った瞬間、会談場所は凍りついた。なにしろ過去に日本を相手に毒ガスを使用した勢力は全て悲惨な目に合っていたからだ。

「皆さんもお判りでしょう、通常戦力では逆転は不可能。ロスアラモスの消滅で原子力兵器の開発も不可能になりました。こうするしかありません。」

かれの言う通りであった。通常戦力では本国を空にしないと真面に対抗できず(数では圧倒していたが質は大幅に劣り移動手段が確保できなかった)、各国で進んでいた原子力兵器も
津波による被害の復旧者通常兵器の開発生産が優先され頓挫。唯一進んでいたアメリカも事故で視察中の大統領ごと研究所が消滅し(※5)、開発が中止になっていた。

「だがどうする?我々の爆撃機の性能ではレーダーや迎撃機に阻止される確率が大きい。艦艇も近づくのが困難だから艦砲射撃や艦載機を用いての散布も厳しいぞ」

「ならば一時停戦を提案しましょう。」

BC兵器の日本本土への投下は困難との主張に対し予想外の言葉が出た為、会談の場は騒然とした。

「一時とはいえ休戦だと!!」

「そうです、世界中が津波の被害を受けた中でこれ以上の戦争継続は人類存続への危機だと言えば名目が立つでしょう。」

騒然とする中で提案者の言葉は続く。

「その中で日本や各国に取り残されたそれぞれの国民の交換を提案するのです。」

「だがそれだけで奴らが受け入れるか?」

「ですので戦争終結・・・具体的には我々側から謝罪と賠償(領土・金銭)及び軍備縮小を行うことを基礎にした講和を提案するのです。」

講和の提案、それも自分達が大幅に譲歩して・・・。その言葉に場は一時怒気に包まれる。

「無論時間稼ぎの為です。その間に住民交換用の船にBC兵器を搭載し一部の日本人に密に菌を投与します。」

序に潜水艦などで工作員を各地に派遣して散布の準備をさせるのです・・・という提案者の言葉に怒気は霧散した。

「成功すれば逆転は可能になるだろうが日本人を激怒させるだろう。それに我が方の国民を一致団結させて戦意を高めるもう一手が必要だな。」

「ならばバチカンなどに工作を行って日本人相手の聖戦を宣言させるというのは如何でしょうか?」

「面白そうだな、それなら・・・。」

こうして会談は続き、方針が定まった。


 1939年3月26日 東京・夢幻会会合場所


「「「講和の提案だとっ!!」」」

「そうです、連中は自分達の謝罪と賠償などを前提とした講和を提案ししてきました。同時に津波の復旧とそれぞれの国に取り残された国民の交換の為の一時停戦もです。」

思ってもみなかった言葉に会合の場が騒然となる中で駐スイス大使からの報告を受けた白洲が状況を報告する。

884 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:02:04
「戦争を続行するだけの国力が無くなってきたという事か?だがそれだけで連中が今更我が国に頭を下げるのか。」

「諜報員からの報告では各国では厭戦気分が広まっている様です。特にアメリカでは大規模な反戦デモも多発しているようでして。」

提案の真偽を疑う会合参加者に対して白洲は各国の状況を説明する。反日連合各国は津波による直接の被害と経済の混乱などで疲弊していた。これで戦況が有利ならば厭戦気分は
最小限に抑えられていたが実際は一方的に叩かれていた。特にアメリカでは国民の多くが親日的で戦争に反対していたのを上下両院の議員の多くを懐柔・脅迫した前大統領が
強引に戦争に持ち込んでいた為にホワイトハウス前で反戦運動が続発するなど厭戦気分が酷かった。

「名目が名目である以上、一時停戦と住民の交換は受け入れるしかないでしょう。」

ため息をつきながら嶋田が言った。

「だが何か仕掛けてくるだろうから警戒は厳重にな。」

伏見宮の警戒を厳重にせよという言葉で会合は終了した。そして・・・


 1939年4月25日 日本本土・横浜港


この日、アメリカ本土からの第1回交換船団が横浜港に到着していた。会合の翌日に日本は一時停戦を承認すると発表。大陸での内戦を除いて現在の所、戦争は中断されていた。
日本側としては本土での受け入れは渋っていたのだが第1回船団には南北アメリカ大陸に駐在する大使や外交官が乗船しているとの事で仕方なく横浜での受け入れを決めていた。
無論巡視船や哨戒艦などで厳重に警備してのことだが。因みに船団20隻は大型豪華客船「ジャスティス」(※6)を船団旗艦で他19隻はリバティ船という編成であった。
日本側の担当官は接岸した船から降りてくる人々を見て不安を感じていた。降りてきた人々全員がみな顔色が悪く痩せ細り、時折激しく咳をしていた。さらに不安を加速させていた
のがアメリカ側担当官であった。如何にも陰険そうで白人優越主義を信奉していそうな男がやたらと丁寧な態度で接してきていたからだ。
担当官が不安に駆られつつも人々の下船は続き、漸く外交官の番となった。

「気を付けろっ、これは罠だっ!!」

下船中だった一人が突然叫びながらアメリカ船員の制止を振り切って駆け寄ってきた。そして何かを伝えようとした瞬間、アメリカ側担当官に射殺された。

「何をするか!!」

日本側担当官が叫び声をあげ、警備の警官や軍人も銃を向ける。

「劣等人種に対する正当なる捌きだ。」

本性を露わにしたアメリカ側担当官は醜悪な表情で言い放った。そして

「白き清浄なる世界の為にィィィ!!」

そう叫ぶと日本側担当官に向かって走り寄り・・・隠し持っていた爆薬で自爆した。それを合図に周辺でも下船していた船員が同じように叫びながら自爆。
そして船団からは隠されていた砲から毒ガス砲弾や毒ガスロケット弾が本土に向かって乱射され、船団旗艦ジャスティスからは毒ガス爆弾を搭載したSOCシーガル水上偵察機6機が
降ろされ東京方面へと発進した。最終的に船団は緊急展開した軍によって全滅し、東京方面へ向かった水上機も洋上で防空戦艦金剛・榛名(※7)の対空誘導弾で撃墜された。
しかし毒ガス砲弾によって警戒に当たっていた哨戒艦・巡視船は多くの乗員が被害に逢い、また横浜港周辺の住民にも多大な被害が出た。また下船した1万人以上の帰還者全員が
コレラやチフス等に感染していて隔離・治療される事になったが症状が進行し過ぎていた約半数が死亡することになった。
 また同時期に潜水艦などで潜入に成功した少数の工作員が本土各地で毒ガスを散布。リビアではイタリア海軍水中工作部隊(※8)がトリポリ軍港に侵入し軍港や市街地にサリンを散布。
ジブチやエリトリアなど他の海外領土に対しても混乱の隙を突いて毒ガス砲弾による艦砲射撃を行おうとした反日連合の艦隊と日本の外洋艦隊及び航空隊が激しい戦闘を行ったが
一部では毒ガス散布を許してしまい(※9)、被害を出してしまった。一連の毒ガス攻撃による最終的な被害は死者だけでも10万人を超え、また引き渡されなかった海外の日本人も
日本共和国に忠誠を誓った者を除いて強制労働や人体実験で命を散らす結果となった。

885 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:02:34  
1939年4月30日 東京・夢幻会会合場所


「最早情けは必要ありませんな。」

嶋田は淡々と述べた。彼は近衛や伏見宮と先程まで皇居に参内し陛下と会談をしていたのだ。

「陛下も激怒されていましたね。彼らはここまで我等と相容れぬ存在であったか”と嘆いておられた。」

近衛が沈痛そうに述べた。現在日本領域内では反日連合各国に対する怒りに満ち溢れていた。理不尽な理由で無理難題を吹っかけたの開戦。そして騙し討ちの無差別毒ガス攻撃。
そして更に彼らを激怒させていたのがバチカンの存在だった。様々な手段を駆使して教皇を始めとしたバチカン上層部を懐柔した反日連合は

      ”東方から現れたサタンの使徒達の国(日本)を浄化せよ、偉大なる神の教えと正しき光の元に彼らに裁きを下しなさい”

という日本に対する聖戦を宣言させる事に成功した(日本のキリスト教徒に対しては反政府活動を行う事で罪は許されるとも宣言)。

「宗教まで利用するとはな・・・やつらめ、十字軍気取りか。」

「ここまで来た以上最早後戻りはできない、全面核攻撃を行うべきだ」

会合参加者全員が報復攻撃・・・全面核攻撃を肯定する。

「嶋田さん・・・」

「わかりました、明日に私が記者会見で報復宣言を行います。会見終了と同時に実行に移しましょう。」


 翌日 10:00 帝国ホテル・特別記者会見場


この日、帝国ホテルには数多くの記者が詰めかけてきた。国内はもとより中立国や厳重な監視付であったが帰還船待ちであった反日連合構成国の記者(※9)までもが。
そして護衛と共に嶋田総理が会見場に姿を現す。

「一時停戦は連合各国の蛮行により崩壊しました。」

演壇に立つなり嶋田は記者たちにそう告げた。

「そしてBC兵器を用いた無差別攻撃により多くの民間人が死亡しました。そしてバチカンにすら手を回して我が国に対する聖戦を宣言させました」

無表情で淡々と告げる嶋田。

「これに至り我が国は彼らとの和平は不可能と判断し、大量破壊兵器による全面報復を決断しました。」

その言葉に場は凍りついた。どんな物かは不明だが大量破壊兵器よる報復、そして反日連合を滅ぼすという宣言に。
会見は記者たちによる質問に移り、嶋田は質問に淡々と答えていた。途中で反日連合構成国の記者たちが

「日本が自ら招いた過ちだ。」  「少しでも犠牲を抑えたいならすぐに無条件降伏するべきだ」

との罵声が飛んだが無視されていた。
そして嶋田による記者会見が終了後、各地の陸海空軍に報復指令が飛んだ。
それに基づいて伊400型戦略潜水艦や本土や重要拠点のサイロから94式・91式中距離/潜水艦弾道弾(ポラリスA-3及びA-1)そして99式大陸間弾道弾(アトラスD)が放たれた。
同時に各地の航空基地から99式戦略爆撃機「斑鳩」(B-52)や88式重爆撃機「富嶽」(憂鬱富嶽)が核爆弾を搭載して飛び立った。
そして数時間後、反位置連合各国の本土で盛大に汚い花火が上がるのであった。

886 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:03:07
※1:イタリア空軍の所属で空軍・海軍航空隊から腕の立つパイロットを選抜し、開発されたばかりの真紅塗装の最新鋭機MC202を装備したイタリア最精鋭の戦闘機部隊。

※2:プリンツ・オイゲン及びレーベレヒト・マースとマックス・シュルツ。彼女らの撃沈の報に海軍艦これ派からは一時嘆きの声が聞こえた。

※3:発電所やダムなどの重要インフラの破壊や銀行強盗等の犯罪行為に軍基地や警察署に潜入して食事に下剤を混ぜるなどの悪戯等様々な活動を行っていた。

※4:戦略爆撃機から木箱やカプセルに入れた同人誌を投下したり中型機や艦載機などで通り魔的に散布するなど様々な方法で反日連合各国の領土に同人誌を空から散布していた。内容は連合各国の非道を訴える政治的な物や風刺的なギャグ本もあったが大半は暗黒王×ルの字、筆髭×チョビ髭などの18禁系801本や懐石・毛沢・学良に輪○される自由の女神といった非常に危険すぎる薄い本も混ざっていた。

※5:実際は日本軍の核攻撃だがアメリカ側は事故による爆発と判断していた。

※6:アメリカで建造されたオリンピック級の準同型の大型客船で政府に徴用されて毒ガス砲弾や水蒸気を搭載する工作船に改造されていた。

※7:金剛と榛名は搭載する誘導弾の更新の為に横須賀海軍工廠へ戻る途中に命令を受けて東京湾を警戒していた所をレーダーで6機の水上機を捕捉して
   長距離・短距離艦対空誘導弾を使用して撃墜した。

※8:ボルゲーゼ少佐を指揮官としたデチマ・マス部隊。一部の隊員が市街地でも散布した為に被害が拡大。後に彼らは捕縛され、即決裁判の後に銃殺となった。

※9:大型艦艇を囮にして潜水艦の浮上砲撃や魚雷艇に搭載したロケット弾等で毒ガスが散布され、他にも撃墜機から漏れ出た分も加わり被害が拡大した。


おまけ  英仏独の戦車


~イギリス~


○MkⅢ ランスロット巡航戦車(MkⅠ~MkⅥ)

 全長:6.35m 全幅:2.91m 全高:2.49m 重量:24.5t(MkⅠ・Ⅱ)、25.5t(Mk Ⅲ~Ⅴ)、27.5t(MkⅥ)

 最大装甲厚:40m(MkⅥのみ車体・砲塔前面に25㎜の増加装甲を装着)

 エンジン:ナッフィールド・リバティL-12Dガソリンエンジン 450hp(MkⅠ~Ⅴ)、 RRミーティア 600HP

 最大速度:45Km/h(MkⅠ・Ⅱ) 42㎞/h(Mk Ⅲ~Ⅴ) 50㎞/h(MkⅥ)  乗員:5名

 武装:2ポンド52口径戦車砲(MkⅠ・Ⅱ) 6ポンド戦車砲(57mm43口径 Mk Ⅲ~Ⅴ) 75㎜38口径戦車砲(MkⅥ)  

    7.92㎜ベサ機関銃×2   なお派生型には各種自走砲の他に大型グライダーに搭載する目的で重量・装甲をギリギリまで削った空挺戦車型(MkⅠからの改造)もあり。

 1936年から生産が開始されたイギリスの主力巡航戦車。海軍へのリソース集中により新型を頻繁に開発出来なくなったことから長期間の仕様を見込んで
発展性に余裕を持たせる為に大型化している。主砲は先行量産型のMkⅠ及びⅡが安価な汎用対戦車砲として開発された2ポンド砲(※1)で37年半ばから生産が開始された
Mk Ⅲ~Ⅴには先の大戦時に日本から購入・ライセンス生産した69式中戦車の主砲を再生産して搭載。38年末から生産開始されたMkⅥには先の大戦時に日本から極少数が
輸出された対戦車砲(75式中戦車の主砲と同一)を改造して搭載した。これらは経費節約と威力の面でも十分と判断された為の物であるが図らずも日本の技術の優秀さを再認識させる結果になった。
なお国民の士気向上を狙って公開式典時には白一色で塗装されており、招かれた日本大使館の面々からは”白兜”と渾名を付けられた。

ネタ 日本軍内独自呼称:MkⅠ・Ⅱ「ランスロット」、空挺戦車型「ランスロット エア・キ○ルバリー」、Mk Ⅲ~Ⅴ「ランスロット コ○クエスター」

            MkⅥ「ランスロット ア○ビオン」 なお裏切者の日本人少年パイロット(戦車兵)は居ません。

887 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:03:47
○MkⅢ ガラハッド歩兵戦車(MkⅠ~MkⅢ)

 全長:7.44m 全幅:2.72m 全高:3.25m 重量:40t(MkⅠ・Ⅱ) 45t(MkⅢ)  最大装甲厚:110m(MkⅢは車体・砲塔沿前面に35㎜の増加装甲を装着)

 エンジン:ナッフィールド・リバティL-12D  450hp  最大速度:25Km/h(MkⅠ・Ⅱ) 21㎞/h(Mk Ⅲ) 乗員:5名

 武装:6ポンド戦車砲(MkⅠ・Ⅱ) 17ポンド戦車砲(Mk Ⅲ)  7.92㎜ベサ機関銃×1 

 1938年から生産が開始されたマチルダⅡに続く歩兵戦車の第3弾。予算削減の為にランスロット巡航戦車と共通のエンジンを搭載し同様に長期間使用を見越して発展性に余裕がある。
主砲は6ポンド戦車砲で39年後半から生産予定のMkⅢには完成したばかりの17ポンド戦車砲が搭載される予定。但し高価な為に本土以外にはアレキサンドリアやシンガポールなど重要拠点にしか配備されていない。


 ※他にもイギリス陸軍には先の大戦時に供与・ライセンス生産した日本の40式や69式シリーズの戦車が合計500両以上が配備されている。


~フランス~


○ルノーB2重戦車

 全長:7.65m 全幅:3.25m 全高:3.15m 重量:39.5t  最大装甲厚:80㎜

 エンジン:ルノー BDR 4ストロー 直列6気筒液冷ガソリンエンジン 300hp  最大速度:20Km/h  乗員:6名

 武装:57㎜43口径戦車砲(主砲塔) 105㎜17口径戦車砲(車体前面固定) 7.5㎜機銃×2 

フランス軍が開発した拠点防衛用の重戦車。B1重戦車の進化版で3名用の大型砲塔に日本製戦車砲を再生産して搭載。車体に固定されていた大口径砲も105㎜になった。
ただしB1以上に生産が困難かつ高価な為、開戦時点で3個戦車大隊分しか配備されておらず、それぞれがパリ アルジェ ブレスト(海外展開用)に展開している。


○ソミュアS39中戦車 

 全長:6.38m 全幅:2.51m 全高:2.49m 重量:27t 最大装甲厚:55m

 エンジン:ソミュア V-11S ガソリン 350hp  最大速度:40Km/h

 武装:34口径75㎜戦車砲  7.5㎜機銃×2  乗員:5名

 39年から生産が開始されたフランス最新鋭の中戦車。国産の大口径戦車砲を3名用大型砲塔に搭載し傾斜装甲を採用するなど攻防守が高いレベルで纏っている。
そして既存戦車の部品を可能な限り流用するなど生産性も高い。


~ドイツ~

○5号戦車 パンター

 全長:8.7m 全幅:3.71m 全高:3.1m 重量:42t  最大装甲厚:95m(車体前面 11度傾斜)

 エンジン:マイバッハV12型HL210 P30エンジン  650hp  最大速度:46Km/h 乗員:5名

 武装:88㎜56口径戦車砲   7.92mm機関銃MG34×2


 ドイツが39年後半から生産予定の新鋭中戦車。当初は70口径の75㎜砲を搭載する予定であったが開発に手間取ったために急遽重戦車ティーガーⅠと同じ88㎜56口径戦車砲の搭載が決定。その為に若干車体を拡大。また重量を稼ぎ量産効果を上げる為に装甲厚を減らした。現時点では試験部隊向けの先行量産型16両が完成しているのみである。

888 :ライスイン:2016/09/03(土) 20:06:54
いかがでしょうか?遂に反日連合が全軍挙げての騙し討ちBC攻撃を開始。それを受けて激怒した日本は報復の為に全面核攻撃に踏み切りました。
休戦を提案しておいての騙し討ちを行った以上、講和による戦争終結の可能性は消滅。降伏も信用できないとなれば滅亡しか残された道は無いのかもしれません。
アメリカに対しては国民に親日な雰囲気が多かった為、政治的な思惑もあって大規模な本土攻撃は控えていましたが今後は本土でも汚い花火が多数開花することになります。
因みに帰還船団のアメリカ側の担当官や係員及び工作員等船団要員の多くがKKKなど政府も手を焼く強烈すぎる白人主義者で構成されていて事実上厄介払いや死んでも惜しくない
捨石であった。

~予告~

 日本による全面的な核攻撃、それは各国を存続の危機に追い込むほどの打撃を与えた。多くの者は今更ながら日本と敵対した事を悔やみ始めたが国を率いる者達は狂気と夢想に侵され勝利を得ようと更に外道に手を染めていく。だがそれを嘲笑うかのように日本による攻撃は激しさを増す。

次回”汚い花火大会”

掲載お願いします。

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最終更新:2016年09月08日 20:21