135 :弥次郎@帰省中:2016/09/09(金) 17:59:27
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 証言録5


「参る」
「応」

草鹿龍之介と一目連の相対。
言葉短く、剣士は剣を言葉として語り合った。


「ああ、こちらの世界は素晴らしい。本当の剣士というものが多く残っている……!」

ある日の夕食の席において酒を片手にアンジェ。


「こんなものが売れるんだろうか……」
「さあ?」

北海道のとある水産加工工場にて、工場長と従業員の会話。
日企連が持ち込んだすり身を作る機械によってスケトウダラなどの白身魚はすり身にされ、
蒲鉾や魚肉ソーセージなどの加工品になっていき、貴重な収入をもたらした。


「14年も前に建造された老婆ではありますが、御奉公となるならば、喜んで」
「たのみます」

BFFから買い取ったクイーンズソードの老艦長(※1)と、日企連のとあるお方の会話。
第二次リンクス戦争前の時間があるうちにと、とあるお方はゲートを超えて史実世界への行幸をなされた。


「これは良いものだとおもうのだけど」
「(白目)」

日企連が持ち込んだ歴史の教科書を読み、全国巡幸をしたいと考えた史実側のとあるお方。
呼び出された内大臣斎藤実は卒倒しかけた。


「うぅ……胃が……」
「どうすればいいのだ……」

牧野伸顕と斎藤実。内大臣コンビの宮城での会議の場にて。
位が同等 歴史が時系列的に向こうが上 子孫と先祖という想定もしていなかった事態となっているために、
規則や習慣などをうまく合わせることに苦労した模様。


「防疫期間は行幸啓でおよそ3週間、還幸啓がおよそ1カ月と2週間の予定となっております」
「長いな……クイーンズソードは広いとはいえ、かなり世話役にストレスを掛けることになる」

日企連側の担当官たちの会話。
史実側と比較すれば汚染されている日企連世界は、むしろ帰って来る時に長い防疫/順応期間を必要とした。


「あの人、イラついてるわね。珍しいわぁ」
「分かるのか?」
「なんとなくよ」

アシハラナカツクニの食堂でのメアリーとアンジェの会話。
日企連にとっての最重要人物の警護のプランを練る虎鶫は、傍目には分からないが神経をとがらせていた。
この後虎鶫とメアリーは無茶苦茶休暇をとった。

136 :弥次郎@帰省中:2016/09/09(金) 18:00:12
「練習だ、ちゃんとした理論と指導に基づいた練習をすればいい」

「どのようにすれば追いつけるか」と新米陸軍兵に質問された虎鶫の返答。
ついでに潜入任務に使う段ボールとカロリーメイトとバンダナを渡したという。


「そうそう、練習大事(※2)」

UnKown、虎鶫の指導を又聞きして。


「持って帰りたいほどだが、それもまた無粋か……」

有澤隆文、本土観光中に老神温泉の湯につかりながら。
温泉とは、お湯だけでなく風景や他の客との語らいなど、持ち帰れないものを含めて温泉なのであった。
そして社長は手ずから製作した寿屋のRAIDENおよびOIGAMIの模型を宿泊した旅館に寄贈した。


「まるで本当に壁に向かってずっと座禅したかのようだ」
「9年(※3)も座れぬよ、ハハハ……」

三木武吉と高橋是清の会話。
ふくよかな体系だった高橋は、日企連登場以来大事に酷使され、みるみる痩せていった。


「親分ーだっこー」
「勘弁してくれ、お嬢ちゃん……」

ルナスカイと野中五郎少尉。
アシハラナカツクニで多くのエースパイロットが訓練を積んでいることを何処からともなくつかんだ
ルナスカイは実際に会いに行った。訓練中のパイロットたちの間で彼女はアイドル的な人気を博した。


「なるほど、このような核戦争が起こった際にはどこかに情報集積所や拠点を儲けるより、
 無線や電算機のつながりで柔軟に共有できるようにした方がいいのだろうな」

石原莞爾。冷戦関連の資料を読む途中で、インターネットの存在を先読みした。


「企業による支配は格差を広げ、貧者をむさぼるものだ!プロレタリアよ、団結せよ!」
「何を言っているんだ、あいつは?」
「知らないよ。どうせアカの回し者だろう」

とある場所での共産主義者による街頭演説。
日企連によってむしろ格差は埋まりつつあり、労働者の待遇は良くなっていったため、
共産主義や社会主義への関心は急速に廃れていった。


「はぁー……考える事って、誰もが一緒なんですね。
 日企連に協力してやるから女性を優遇しろ?何時からあなたは女性の総意の代弁者になったんです?」
「声なき女性のために、私は活動しているのです」
「今あなたは私に向かって声を上げていますよね?それだけで十分じゃないですか」
「それでは足りないのです!貴方は日企連に所属しているのだから、そんなことが言えるのですよ!」
「それってつまり、貴方が声も力を持たないってことですよね?どっちなんですか?
 私、忙しいので失礼します」

市川房枝と桜子の会話。
史実においては国策(戦争)への協力をすることで婦人の政治的権利獲得を目指すという行動をとった市川は
あまりにも短絡な手を取ろうとしてしまい、あっけなく失敗した。

137 :弥次郎@帰省中:2016/09/09(金) 18:00:59
「おいおい、誰だこれを作った奴!」
「『社員のくらし』……朝ドラをもじりやがったな!」

各家庭に配給される情報冊子のタイトルはどう見ても朝ドラのアレをまねたものだった。
なお、朝ドラヒロインの彼女は後に日企連広報部に就職した模様。


「AFとかいったか、あれをつくれないか?」
「湊川ですな」
「はっはっは」

山本五十六と牧野茂の会話。
酒の席で、互いに笑いつつも涙を流しながらの議論(※4)をしていた中でAFが話のネタになった。


「漫画を……?」
「ええ。幼少期の子供向けに描いていただけませんか?」

田辺製薬 宣伝部のとある男性社員(※5)
日企連からの依頼で衛生指導を幼いころから徹底させるための漫画を描き始めることに。


※1:
クイーンズソードと共にBFFから日企連に移籍してきた、本物の英国紳士。年齢は既に72歳だが、未だに矍鑠としている。

※2:
一応UnKownもプレイが下手糞な時期があったようである。
信じ難いが、それだけは事実な模様。

※3:
達磨大師は9年壁に向かって座禅をして悟りを開いたとされる。
そして、高橋是清はその体格からダルマとあだ名されていた。
原敬内閣時の高橋の演説中に三木が飛ばした野次に使われた。

※4:
日企連と史実側の差は隔絶しており、それを理解できる臣民は思わず涙を流してしまうほどであった。
彼らの歩む道は、とてつもない苦痛が伴った。

※5:
資料として渡された細菌の拡大写真と日企連から差し入れされたパンからキャラクターを作り、
作品に登場させて人気を博した。

138 :弥次郎@帰省中:2016/09/09(金) 18:03:21
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本当の正義とは、ひもじいものに食べ物を与えることである。
私にとってのヒーローの原点は、幾多の勇者ロボットでもなく、勇者でもなく、ラノベの主人公でもなく、
ただ一人の自己を顧みず他者のためにあろうとした、あのヒーローだけです。

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最終更新:2016年09月12日 08:44