925 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:20:05
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです「国防は軍人の……」10 -水中の魔物たち-



『新呉国際空港に到着いたしました。お客様はお荷物・お手回り品の御忘れ物が無いようにご注意ください』

木梨鷹一大尉はほっと一息ついてベルトを外す。これまで乗ったこともないような快適な空の旅は、あっという間のものだった。
感想を一言でいうならば、空飛ぶ御殿だった。割り当てられたのは座席ではなく広い個室。ルームサービスの専属給仕が一人いて、大概の要望や行き先などについての質問に律義に答えてくれた。まるで御大尽になったかのような待遇だ。

「なんじゃこりゃ……」

そして、飛行機から出た木梨を迎えたのは、巨大な人口島の近未来的な光景だった。

「ひぇー……すごいことになってますね」

同じく名指しで呼び出され、同じ飛行機に乗って来た橋本以行少尉は呉の風景を見て驚嘆の声を上げる。
軍港としてだけでなく通常の港としての機能が拡張されている呉は、急速にコンクリートやアスファルトなどによって固められている。
インフラや道路の整備は呉という重要な泊地機能を持つために急速に近代化、否近未来化が進められていた。
おまけに呉の沖合には海上都市がリュウグウノツカイによって牽引されてきて固定化され、現在メガフロート方式の連絡橋の建設が始まっている。この海上都市は食料生産プラントやバイオ燃料製造プラント、あるいは風力発電所も兼ねている。
他にも騒音対策として海上に設置が検討されている民間用の空港やコンテナ船の積み下ろしを行う港湾機能も兼ねていた。
つまり日企連製の海上都市『新呉』は呉という大都市を稼働させるための外部エンジンというわけなのだ。
この光景を史実の人間が見た際には、例外なく目を白黒させるしかなかった。

「ああ、島が出来上がっているぞ」
「日企連の力とは恐ろしいもんですな」

彼らが知るものとしては、海堡というものがある。
これは明治から大正にかけて建造された東京湾に洋上の要塞の一種で、帝都東京を守るための砲台などを設置した人工島ともいえる。
しかし、これの建造はおよそ起工開始から完成まで30年近くを要している。だが、それ以上の規模の『島』が昨日の今日で出来上がってしまったのだ。しかも、飛行機の案内によればこの『新呉』は着々と増殖を続けている。

「どこまで大きくするんだろうな?」
「さぁな……おっと、迎えだぞ」

指示通り、日企連の迎えの車が彼らを待っていた。
彼らは乗り込んだ。それが、地獄行きとも知らずに。

926 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:21:05
「新呉へようこそ。すまないな。かなり時間が惜しいので、貴官らには悠長な時間は与えられない」

車で連れていかれたのは、宿舎ではなく軍港の片隅にある格納庫。
そこで二人を迎えた日企連海軍の月見里馨大佐はきびきびと彼らを格納庫奥へと案内する。
目をむくような大型のドックやクレーンなどを抜けた先、これまた目をむく様な潜水艦が彼らの目に入った。

「これが……」
「教導潜水空母『伊0』。貴官らには潜水艦の艦長となってもらう。
 また対潜戦術・戦略についての教導も並行して行う」

デカい。それが正直な感想だった。
全長は下手な駆逐艦などより大きいかもしれない。ひょっとすれば、軽巡洋艦よりも大きいかもしれない。
信じられない大きさだ。これほどまでに大きい潜水艦をポンと出せる日企連に恐ろしさを感じた。
そして木梨は初めて聞く艦種に首を傾げた。

「潜水空母?」
「艦載機を搭載した潜水艦、あるいは潜水可能にした航空母艦だ。
 攻撃機/戦闘機/偵察機などなど、あらゆる機能を持たせる。潜水艦の持つ不可視性と合わせれば、戦争の在り方さえも変えてしまう」
「はぁ……?」

いまいち想像できないが、月見里は確信をもって潜水空母について語る。

「あの、自分はまだ潜水学校を出ていないのですが……」
「問題ない。訓練を積みながら並行して学習してもらう」

遠慮がちに言った橋本だったが、それを日企連の月見里は非情な言葉で遮る。

「時間がないのだ。残る時間はおよそ4年。それまでに諸君らには訓練をきちんと積んでもらわなければならない。
 配属したばかりであるが、今日から訓練に入ってもらう」

ほどなく、訓練のためか多くの水兵たちが格納庫に集まって来た。
福村利明、板倉光馬、日下敏夫、嶋田繁太郎etc、史実を知る人間がいれば、特に潜水艦について知る人間がいれば、潜水艦や潜水艦運用に関わった軍人だとわかるだろう。そして、二人は定例通り伊0型への着任を報告する。

「よく来たな、新入り」
「歓迎しよう、盛大にな」
「遅かったじゃないか……」
「言葉は不要か」
「潜水学校の新入りに負けるわけにはいかないな」

彼らはゆらりと二人の前に立つ。
二人は不意に恐怖を覚えた。だが、がっしりと体を抑えられ、他の訓練兵に囲まれて身動きが取れない。
幽鬼のような表情の彼らは、うつろな笑いを浮かべ、二人を歓迎していた。
そして、代表するかのように嶋田が何かを差し出す。

「さあ、手引きだ。きっちり読んで覚えるように」
「「ひぇっ……!」」

総ページ数3312ページ。
広辞苑よりわずかに薄く図説入りで極めて分かりやすいものだったが、それは何の慰めにもならない。
そして、潜水学校という地獄に新たな生贄が増えたのだが、これはまだ始まりに過ぎなかったのである

927 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:21:48
同刻、小笠原諸島沖 深度50m。
伊0号教導潜水艦。全長170mという大型の潜水空母であるその伊03は悠々と泳いでいた。
史実において最大級の通常動力潜水艦であった伊400型を超えるその潜水艦は、1万トンクラスという原潜クラスの
排水量を持っていた。

「聴音より報告。本艦右30度に2軸推進音。不確定ながらも、さらに大型艦と思われる推進音を確認」
「総員戦闘配置。魚雷戦用意」
「聴音より艦橋。僚艦との三点測距により、護衛空母を含む輸送船団と判断されました。IFF応答なし。
 輸送艦と思われる推進音は合計14。速力はおよそ12ノットです」

すらすらと報告が上がる。
そして、艦長の手元のモニターには推定される輸送船団の進行方向や速力についての情報が表示される。
推進音や速力などから推定される艦艇の候補がコンピューターによってリストアップされ、順次候補が絞られていく。
これまでの聴音とは段違いの詳細な報告だ。

「水上カメラ、展開しました」
「了解、潜望鏡に出せ」

この伊0型は潜望鏡を出さずに済むようにケーブル付きで本体から射出される水上撮影カメラを搭載していた。
潜望鏡よりも目立たず水上からは見えにくいという特徴があった。勿論波が激しいと見えにくいという欠点もあったが、
潜望鏡深度まで浮上せずに済むことはかなりのメリットがあった。

艦長が潜望鏡内部に投影された水上の様子を確認する。
輸送船団とそれを守る護衛の艦艇が多数見えた。潜水艦を警戒しての輪形陣を組んでいる。
広い洋上

「よし、乙標的と連動した連動攻撃をとる。出撃の用意は良いか?」
「既に出撃準備を終えています。発進までおよそ3分」
「了解。速力は現状のまま維持。魚雷攻撃をいつでもできるようにしておけ。
 艦首魚雷発射管、1番から4番通常水素魚雷装填。5番と6番は誘導魚雷を装填。
 誘導魚雷は諸元入力開始。護衛空母は確実に沈める」

各所から返答があり、船員達は指導員と確認をしながら電算機(コンピューター)を操作し、魚雷に標的のありかを入力していく。
ASミサイルのように自動で敵艦を追尾する魚雷がなくもないのだが、流石にそれはまだ速過ぎた。通常の雷撃戦にも通用する能力を鍛えるためには、武器に依存しない能力が必要だった。操作をしている間にも聴音から報告が続く。

928 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:22:56
「護衛空母はボーグ級と判断されました。他にもリバー級フリゲートも多数」
「本艦の魚雷攻撃は護衛空母に集中する。乙標的はフリゲートを中心に奇襲を仕掛けろ。海竜3は甲板上にて魚雷発射後に接近しての攻撃を」
『海竜1了解』
『海竜2了解』
『海竜3了解』
「海竜3機、正常に分離」

搭載されている乙標的こと「スカンベンジャーマリン」は緩やかに母艦から離れ、それぞれの配置につく。
このスカベンジャーマリンは艦載機ではあるが、防御に関しては良いとは言えない。水中で最も恐ろしいのは海水による圧壊だ。
スカベンジャーマリンは便利ではあるが所詮は潜水艇の一種に過ぎず、柔軟に配置が変えられることしか利点はない。
いずれは対潜兵器の進化によって駆逐されていくか、出番を別な兵器に譲ることとなるだろう。しかし、今の段階では非常に有効な兵器であった。
そして5分余りが経過した。艦隊のほぼ側面に位置する伊0は、気がつかれることの無いように静かに息をひそめていた。

「海竜3機配置につきました!」
「魚雷諸元入力完了、何時でも可能です」

報告に、艦長は頷く。
ごくりとつばを飲み込み、深く息を吸い、命令を出す。

「魚雷用意……よーい……テッ!」

合図とともに魚雷が発射される。無論、実際に発射するのは訓練用の魚雷。
しかし、誘導能力と機構は本物と同じだ。また、甲板上や周辺に散開していたの乙標的からも魚雷が発射される。
合計で20本近い魚雷。

「急速潜航! 潜舵下舵一杯! メインタンク、注水! 深度100に合わせ!」

同時に、艦長が指示を飛ばす。
攻撃を行ったならば、すぐにその場から離脱だ。
潜水艦は居場所を突き止められないことで身を守るしかない。

「150秒……160秒……170秒……」

水雷長がストップウォッチを片手に数字を読み上げる。

「180秒……190秒……今!」

誘導魚雷はボーグ級と仮の役目を与えられた輸送艦へと飛んでいくので、計測しているのは通常魚雷だ。
そして、ガキン!という音と、火薬の炸裂する音が聴音に届いた。無論それは、実際の音ではなく、ソナーに接続された
コンピューターが命中したという判断を下して流した音である。

「誘導魚雷及び通常魚雷、命中!信管発動しました!」
「海竜1号機および2号機、攻撃を開始しました」

通信手が艦載機のスカベンジャーマリンの様子を伝える。
誘導魚雷と放射状にばらまいた通常魚雷、そして乙標的の魚雷。この伊0型ならば単独でもウルフバックを行うことが可能なのだ。
聴音には乙標的の攻撃音と独特の推進音が届けられる。

「圧壊音多数。乙標的、離脱を開始」
「進路130を維持。本艦は甲地点にて合流・回収を行う」

そして、爆雷の音や輸送艦の圧壊音(無論コンピューターが再現した音)を置き去りにして伊0は離脱していく。
静かな海の狼は、猛烈な速度で離脱を開始した。

929 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:23:46
海域離脱から20分余りが経過した。

「海龍2、現在離脱中。損害は今のところなし」
『了解、予定通り甲地点にて回収する』

有泉龍之助少佐は、スカベンジャーマリンのコクピットで緊張しながらも操縦桿を握っていた。
背後から遠くから爆雷の着水音と炸裂音が轟き、船体を通じて自分の体に響く。
無論それは電算機が再現しているだけの音に過ぎない。とはいえ、操縦席のすぐ外で響く音は怖い。
いや、この兵器自体が訓練を重ねていたとはいえ、未知の物であり、そして現在成し遂げた戦果が恐ろしかった。

「海の中の荒鷲、否、猛禽類か……」
「まったく恐ろしい……実戦ならば、これで百名以上が命を失ったのか」

オブザーバーとして補助席に納まる朝熊利英技術中佐は、有泉の感想に同意する。
特殊潜航艇や酸素魚雷の開発にかかわったからこそ、この潜水機動兵器の脅威度そして技術の高さが分かる。
まるで海中を飛ぶように推進し、獲物をつけ狙い、魚雷やあるいは爪で撃沈する。前世界大戦でドイツが使ったUボートとは次元が違う。
その有用性に興奮を隠せない史実側の軍人二人に、副操縦席に座る日企連の千早検像中尉が釘を刺す。

「しかしこのスカベンジャーマリンも対策をうてば簡単に撃退されます。そもそもこれは陸上兵器であったのを改造したものですからね」
「そうか、潜水艦への備えは急速に進化するのだったな」
「ええ。史実において実戦に配備された甲標的も、結局戦果を挙げたとは言い難いですし。
 無論日企連が本気を出せば、解決もできますよ」
「いや、やらんよ……軍神などと戦意高揚のために利用された貴重な若人たちが、今は哀れにしか思えない。
 そして、私がそれを発案したことも、今は恥じているほどだ……おまけに最後は自決。勝手すぎた。
 例え日企連が改良をしてくれるとしても、あのような兵器に依存するのはなおさら恥ずべき行為だ」

そうですか、と千早はほっとする。
戦力比を覆すために外道に走らざるを得なかった心情は分かるが、心情が理解できたところで、その行為が容認できるわけではない。
最終的に特攻攻撃にまで落ちたのが甲標的をはじめとした特殊潜航艇だった。

「そういえば、山本五十六少将はやたらと御執心でしたが、どうなりましたか?」
「いや、彼はもう潜水空母に見切りをつけたらしい。運用費用や技術的な難しさは今はまだやるべきではないとね」
「今は扶桑型にご執心だったか?」
「ああ。三胴式潜水空母を作るか、とか言っていたな。ま、酒の席の話だしな」
「ははは……」

千早は彼らあの言葉に乾いた笑いをするしかなかった。

(どうしよう、ワタツミ型が2隻もあるんだけど……)

史実側に派遣されている、エスコンファンが戦間期に試作した潜水空母のことを千早は思う。
潜水空母の未来の姿を見た山本五十六がどのような顔をするか。

「では帰投しましょう」

たぶん目を疑うだろうだろうと思いながらも、千早は二人を促す。
それくらい日企連とし逸側は隔絶している。そろそろ耐性もできてほしいところだが、まだまだ驚くことも多いだろう。
斯くして、史実の鈍亀乗り達は日企連に大事に酷使され、日本が急速に潜水艦先進国として進化していく礎となったのであった。

930 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:24:40
特殊潜航機動兵器 スカベンジャー・マリン(史実側呼称 乙標的)

全高(直立時):5.6m
全長(尾部含み):23.4m
全体重量:89~130t
速力(水上航行):26ノット
速力(水中航行):22ノット
水中連続航続距離:3000海里

動力:VシリーズACジェネレーター並列2基
推進機関:ウォータージェット

武装(1型):
口部30センチレーザーキャノン
30mmガトリング砲×2
20mm尾部機銃×1
12.7mm旋回機銃×4

武装(2型)
口部30センチレーザーキャノン
30mmガトリング砲×2
12.7mm旋回機銃
近接格闘クロー(パイルバンカー内蔵)
多目的ポッド 20セル×2

オプション武装:
90mm無反動砲×2
60センチ対艦魚雷×12発
多目的VLSポッド×4
トライデント水中誘導炸薬銃
補助推進ユニット
機雷散布装置

搭乗員:1~3名
外見イメージ:丸みを持たせたSCAVENGERに背部武装のWHEELING03を接続したような姿

931 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:25:23
日企連が製造したスカベンジャーシリーズの1種。恐らくACシリーズでも稀な、河童を克服した兵器。
基本はスカベンジャーと同じ構造を持つが、こちらの場合は水中からの発進及び水中での行動を前提としたモデル。
潜水艦や水上機母艦などを母艦として、ウルフバック戦術を行うほか、母艦から発進しての揚陸支援や重要拠点などに対する強襲/奇襲/破壊工作が主な役目となる。

武装は固定武装として30mmガトリング砲を水中推進翼を兼ねる左右のバインダーに1門ずつ。さらにバランサーの尾部にも20mm機銃を内蔵し、対人兵器として12.7mm機銃も搭載している。機体各所にはハードポイントがあるために、多様なオプション兵装を搭載可能。VLSセルユニットや無反動砲、あるいは対艦魚雷などが開発されている。
スカベンジャーシリーズの共通武装としてレーザーキャノンも口部に搭載している。
このように豊富な武装を持つ一方で、水中での武装はやはり魚雷か格闘クローに限られてしまうというネックがあったため、後に水中戦に特化した2型が建造された。2型は1型と比較して水中での航行速度が向上しているほか、敵潜水艦に密着することなく確実に撃沈させることが可能なパイルバンカーを搭載している。

防御面ではVシリーズACのそれを強化した装甲を採用し、平面に近い丸みを持たせた形状でステルス性や防弾性を高めている。
主に実弾系とHEAT弾に対する防御(KE CE)を中心に高い防御性を持ち、史実側の武装をことごとくを弾ける仕様となっている。

動力源となるのはVシリーズACと同じく水素燃料であり、通常動力潜水艦に搭載する場合、水素燃料精製装置を搭載すれば、本機を一種の発電所とすることも可能で、潤沢な電力を母艦へと供給することが可能となっている。しかしその一方で、格納庫を艦内に設けたければ史実における伊400型クラス以上の潜水艦が必要となる。実際、日企連が用意した教導用兼運用母艦の教導潜水艦伊0型は原子力潜水艦クラスまで大きくなっている。

この機動兵器のコンセプトそのものは甲標的や艦隊決戦型潜水艦の延長にある兵器であり、極地の一つと言える。
旧帝国陸海軍は、これを用いた諸島奪還や通商破壊 敵地の強襲などの戦術的戦略的な運用方法を学ぶとともに、攻撃特化の潜航艇である史実甲標的の設計を見直し、より安全性や使い勝手の良さを求めて開発する方向へと方針を転換。
日企連の提供したUAVやドローンの搭載へと切り替えていくことになった。

932 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:26:14
教導潜水空母『伊0』型

全長 182m
全幅 17.1m
吃水 11.2m
標準排水量: 水上:18042t  水中:20250t
機関:新艦本式ディーゼルエンジン 1400馬力4基2軸
補助機関:VシリーズAC水素燃料ジェネレーター 並列6基
蓄電池:水素吸蔵合金蓄電池

速力
水上:24.2kt
水中:25.8kt
航続距離(水上):14ktで40,500海里(重油のみ)
燃料 (重油):2400トン
燃料(水素燃料):理論上無限大
乗員:200名
兵装
53cm魚雷発射管 艦首8門
VLSセル×10
艦載機:VシリーズAC×8機 or スカベンジャーシリーズ×4機

同型艦:伊0 伊01 伊02 伊03 伊04

概要:
日企連が建造した潜水空母。
VシリーズACという、ネクストを運搬することが可能な潜水艦(日企連のかいりゅう型など)よりも小さく、低コストに済ませることができるACの開発に一定の目途が立った段階で、次世代の潜水母艦としてのテストモデルとしてかいりゅう型の設計を流用することで短期間で設計・建造がなされた。書類上は後方に下げられて試験中となっているが、実際には史実側に潜水艦乗りを鍛えるための教導艦として派遣された。艦載機としてはVシリーズACのほか、スカベンジャーシリーズを多数搭載が可能で水中からの発進・揚陸支援が可能。単純に戦術・戦略弾道弾の運用も可能となっている。

933 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:27:02
強襲揚陸潜水母艦わたつみ型

全長:212m(推進尾部含み233m)
全幅(安定翼含み):95.4m
基準排水量:5万8千トン
水中速力:26ノット
水上速力:27ノット
機関:VシリーズAC水素燃料ジェネレーター 並列8基
補助機関:スターリングエンジン 4基
蓄電池:水素吸蔵合金蓄電池

武装:
艦首魚雷発射管8門
安定翼下部懸架魚雷(最大搭載数20発)
艦尾魚雷発射管6門
VLS×20セル
甲板上格納庫直結エレベーター2基
艦載機(搭載例):
VTOL機『橘花Ⅱ』 20機 or スカベンジャーマリン 18機 or 偵察用ドローン 30機

同型艦 わたつみ すみのえ


日企連の建造した潜水空母。
VTOL機およびスカベンジャーシリーズ、特に強襲揚陸に向くスカベンジャーマリンの運用を前提とした潜水空母であり、同時に戦略弾道弾の発射も可能なミサイル潜水艦でもあり、総合的に見ればミサイル強襲揚陸潜水空母という艦首にあたる。

本艦の構造の特徴はエイを思わせる巨大な船体である。
ツイン・プレッシャー・ハルの拡張版といえるディエス・プレッシャー・ハルと呼ばれる構造にある。
大型潜水艦とはいえ艦載機数や船体の大きさを確保するためには単一の耐圧殻で複雑な構造を持たせるには限界があり、どうしても複雑化と構造的な惰弱性が起こりうると推定された。そこでメイン4とサブ4つ、さらに大量の艦載機を収めることができる格納庫スペースの分の2つの耐圧殻をつなぎ合わせ、合計10個のユニットの連結を行い、外側から推進機関や速力を維持するための流線形の大型のカバーをかぶせることで解決を図った。

左右の安定翼と推進機関を兼ねる尾部はしなやかに曲がる合金で作られており、これをエイのように動かし、
推進機関と連動させることで必要なエネルギーを省力化させ、尚且つ滑らかな旋回や進路変更を可能としている。
この大きさの潜水艦でありながらも、潜航・浮上にはさほど時間を要しない。
これそのものステルス性もかなり高く、チタン合金によって構成される船体構造は全翼機の構造を取り入れ、ほぼ二面三面となっている。
他にも吸音ゴムタイルの採用や原潜よりもはるかに静かな水素燃料エンジンを採用しており、史実側のソナーなどでは
簡単には補足不可能となっている。

本艦の建造そのものは4とfAの戦間期に日企連が水中型AF構想をまとめる中で試作された大型潜水空母をベースにしており、主に同じACと略されるエースコンバットシリーズ愛好家たちの熱烈な支援の下で建造された。残念ながら生産性の悪さや運用の難しさという点から制式採用はされなかったのだが、多くの技術の試験台として、また将来的に建造される
連結式の宇宙船乃至宇宙ステーションの開発のベースともなるだろうということで2隻+αが建造された。

史実側には日企連の実力を証明するために持ち込まれた。
史実で伊400型の構想を作った山本五十六らはこれに最初は無邪気に喜んだのだが、必要なコスト、技術、運用の難しさを悟って暫く呆然自失となってしまった。史実伊400型の末路を鑑みて航空機の搭載をあきらめ、代わりに日企連が提供した特殊潜航/強襲揚陸機動兵器であるスカベンジャーマリンの運用へと変更。50年から80年後には実用化するという
極めて息の長い研究を進めることで折り合いをつけた。

934 :弥次郎:2016/09/21(水) 23:28:03
以上。wiki転載はご自由に。
エスコンのシンファクシをリアルで作ってみました。

日企連「潜水空母くれてやるよ。おら、喜べよ」っわたつみ型
五十六&鈍亀乗り達「」

スカベンジャーマリンには史実の9軍神にでも乗ってもらいますかね。
彼らは特殊な潜水艇に乗ることも可能な優秀な軍人だったようなので、スカベンジャーも乗りこなしてくれるでしょう。

あとは海上都市をリアルで建造中です。たぶん良港のある土地にあることでしょうなぁ。
これもラインアークとほぼ同性能ですので、移動することも可能です。
しかも災害の情報は大体日企連が史実情報を元に知っていますので、大体回避できますw

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最終更新:2016年09月25日 15:56