102 :弥次郎:2016/09/22(木) 22:55:29
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 証言録6


「とりあえず、胃に優しい食事をとるんだ」
「あ、ああ……」
「ここにはいろいろな食事があって便利だな」

クイーンズソード船内にて、虎鶫と斎藤&牧野内大臣コンビの会話。
警護計画の打ち合わせを兼ねてクイーンズソード見学に宮内省の役員らと共に訪れていたが、不意打ちのように順応期間が完了した日企連の世襲名誉会長のあの御方に遭遇してしまい、多大なダメージを受けた。


「次は駆逐艦を飛ばすぜぇぇぇぇ!」
「「「「「イェアアアアアアアアアアア!!!!」」」」

日企連造船局から派遣されたマッド達。次は駆逐艦の高速化を真面目に考え、ウォータージェット化させ、さらにロケットエンジン版のV.O.B.で飛ばすという案に落ち着いた。


「すまん、すぐ終わらせてやっからな!」

エーレンベルグ防衛戦においてアレサ改と相対したアマツミカボシ。
ワープするかのようなQBは脅威であったが、同時に移動距離などが単調で読みやすく、大質量ブレードで一気にコアを破壊した。


「ジーン、フラン……BFFはここまで戻ったわよ」

第二次リンクス戦争後にクラリス・ウォルコット、ウォルコット家の墓地において。
『貴族ゆえの務め』を果たし戦死したウォルコット姉弟は、ローゼンタールから遺体が返還され、BFF本土に埋葬された。
BFFはようやく長い雌伏の時を終え、欧州を席巻する大企業として復活を遂げた。彼女の長い長い戦いも、ようやく終わったのであった。


「万が一にも負けることはないが、勝ったとしても企業連はもはや終わりだ。
 アレサを投じ、戦力をすりつぶし、政治的にももはや日企連とORCAと我々を止められるわけがない。
 だから諸君。死ぬなよ。生きて、生きて、這いずってでも生き抜け」

ジミー・マクソン。指揮下に入ったBFF サイレントアバランチ部隊とのブリーフィングで。
冷徹な彼も、この時ばかりは感情をあらわにした。


「これだけか、少ない額だな」

金銭感覚が完全に麻痺した史実大蔵省閣僚。
日企連の支援は現物も含めて当時のお金に換算すれば数千兆円を超えるものであり、各省庁の予算は満額の数十倍でも認められるほどだった。
故に、別な意味で汚職が難しくなる副作用があった。懐に入る額がどう考えてもキャパシティーを超えるものであったため。

103 :弥次郎:2016/09/22(木) 22:56:17
「……踏まれたい」
「ああ、罵られたいな」

女と侮っていたメアリー・シェリーに完敗した旧帝国陸軍の狙撃兵の感想。
そっちに目覚めたようである。


「……ちょっと物理的に解決してくる」
「待て」

虎鶫およびブッパ・ズ・ガン。とある山村でマタギと共に山に入っていたのだが、虎鶫は何かを感じたらしい。
因みにメアリーの発言は天然で実態はさs(文章はここで途切れている)


「個人の武勇が戦争の戦略をあっけなく覆す、か。恐ろしいな、本当に」
「それだけでなく技術も隔絶していますな」

山本五十六と牧野茂の会話。
戦闘艦『篝火』と連合艦隊第一艦隊との大規模演習は、第一艦隊の圧倒的な敗北に終わった。
戦闘だけでなく、ステルス性を持つ篝火の隠密行動を潜水艦や駆逐艦による偵察を潜り抜け、防衛目標を破壊してのけた。
たった一人のリンクスと数名の補助員によって運用された篝火は、その技術力でも史実側を圧倒しており、衝撃を与えた。


「何でこの距離にいたのに分からないんだ!?」
「見張り員の目を潜り抜ける塗装と形状で分からなかったんだ!」
「何のための見張り員だ!節穴か!」
「くっ……潜水艦も哨戒機も碌な情報をよこさなかったじゃないか、人間の目には限界があるんだぞ!」
「ならばどうするのだ!電探でも載せろというのか!?恥知らずが!」

篝火との演習の敗北はこのような旧帝国海軍内部での諍いにも響いた。
それらが示したのは、史実側の持つ情報管理能力や戦略へのフィードバック能力の低さと、それに対応する兵器を実現するための技術力と、技術への無理解であった。


「1に電探 2に射撃管制装置 3に対空砲 4に対空砲弾 5に見張り員だ!主砲?航空機を追い払えるようになってからデカい口を叩け!
 対空砲が無ければ自慢の砲の出番もなくなるぞ!」

源田実。航空機と対空砲を馬鹿にした大砲屋に向かって。
当時の価値観では対空兵器を扱う鉄砲屋は『鉄砲屋のクズ』とまで馬鹿にされていた。

104 :弥次郎:2016/09/22(木) 22:57:10
「のぉまるも恐ろしいが、あれが進化した姿がこの鴉天狗か」
「個人に依存する戦力は不安定。だからこそのAFなのだろうな」

タケミカヅチがアシハラナカツクニ防衛の最高戦力として持ち込んだ黒栗モドキの『鴉天狗』に乗り込み帝国陸軍との演習を行った。
その様子を見ての東条英機と石原莞爾の会話。史実側が実弾を用いた演習であったが、機銃はともかく戦車砲や野砲などは悉く回避され、あっけなく蹂躙された。これが良い意味で旧帝国陸軍のプライドを砕いた。


「戦車の極地が彼女の乗る戦車か……恐ろしいな」
「97式、98式ときて、次はいよいよ中戦車です。我々からすれば重戦車ですが」

島田豊作大尉と西住小次郎中尉の会話。
VシリーズACの中でもタンク型のテスターを務める彼女は富士演習場で気前よくキャノンをぶっ放していた。
口径は40センチ以上。例え戦艦でも大打撃を与えることが可能だった。
試作99式中戦車という名の史実61式戦車の改良型に試乗した彼らは、その性能に舌を巻くしかなかった。


「おい、何処のどいつだ!あっちの61式戦車混ぜやがったの!」

とある転生者社員。アシハラナカツクニに運ばれてきた61式戦車には61式戦車が混じっていた。


「世界でも類を見ない歴史を持つ皇室が、最も新しい専制君主となって、社会主義を実践し、それを企業の連合組織が補佐するか……」
「ほんと、唆した我々さえもよくわからない政治形態だな」
「吉田大使の話では、フェビアン協会からあれこれと接触があるようですよ」
「ハッ。優生学とダーウィニズムをこじらせた連中が何を今さら。傲慢甚だしい」

大日本帝国統治委員会の一般職員の会話。
共産主義者たちがカウンタークーデター以来日本に急に注目を注ぐようになったが、その魂胆は見え据えていた。

105 :弥次郎:2016/09/22(木) 22:57:54
「私の理想は叶ったが、果たしてこれでよかったのか……」

2.26事件直後に身柄を拘束された北一輝 日企連による国家改造を聞いてのつぶやき。
言うなれば「皇国社会主義者」であった彼にとってはまさに理想形と言える政治体系に進む祖国の姿は、
しかし、どこか危うさやなんとなく納得できない所を多く含んでいるように感じた。


「神様仏様日企連様。ありがたやありがたや」

とある史実の日企連社員。
彼は幸福だった。そう、臣民であることを忘れるほどに。


「お前の仕事はこの社宅で開発に関わることだ。御上の御意思に背いた罰は重いが、その能力だけは評価する」
「っ……!」

とある社宅に監禁された山口一太郎に対して日企連側世界の社員。
厳重に監視されていたが、彼を決定的に降伏させたのは、御上直筆の手紙であった。
簡素に言い換えれば「奸臣だが、その脳みそだけは使ってやる。泣いて喜べ」と言った感じ。
史実において円盤録音機開発や航空カメラの開発に関わった技術者でもあった。


「いっそ一思いに殺してやってはくれないか……」

本庄繁。娘婿である山口一太郎に介錯を求めたが、あえなく却下された。
2.26事件を事実上黙認した罪は重く、彼自身も一生を堀の中(というか海洋という暴虐で囲われた収容所)で過ごした。


「よかった、まだまともな改装だ」
「ああ。扶桑型や『篝火』に比べれば、我々の常識の内だ」

加賀及び赤城の改装案を見て、山口多聞と宇垣纏。
技術的冒険は非常に少なく、速力の向上と甲板の簡易装甲化、電探の搭載などに重点が置かれ、内装もかなり改善した。


「この大和は悲しいな……味方が少ないのではなく、味方が要らないのだから」

有賀幸作少佐。
日企連が完成させた大和型海域制圧戦艦の設計図を見ての感想。
単独ですべてを破壊する海域制圧艦は、それ故に追従できる戦力が存在しない、必要としない孤独な戦艦でもあった。


「すごい、まるで扶桑の中にいるかのようだ」
「動くと風景まで変わるぞ……!おお、水兵まで動いた!?」

西村大佐 米内中将、仮想空間に保存された扶桑の船内をVR技術の粋を集めたヘルメットを被って『散策』しての感想。

106 :弥次郎:2016/09/22(木) 22:58:33
以上となりますー。wiki転載はご自由に。
のんびりゆったり書いていこうと思います。

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最終更新:2016年09月25日 16:27