888 :名無しさん:2016/10/15(土) 18:41:24
ダン・モロ 星になる
―――しくじった。
それが正直な感想だった。
至極簡単な任務のはずだった。
国家解体戦争時に各種兵器によって被害を受け、放棄された都市群の探索それが今回俺が受けた依頼だった。
別に依頼内容に対して妙に報酬がよかったとか、全額前金での支払いを約束されたわけじゃない。
食い詰めた商人気取りの連中が“商品”に使えそうな物を探して欲しい、という単純なもの。
そんなものにわざわざネクストACを動かすのか?と言えば―――
要は彼――ダン・モロが受けられるような内容の依頼が無かったからである。
少なくともダン・モロは己の才の無さは自覚しているし、他者からの評価もその通りである
「ノーマル程度が精一杯」「雇えばダン・モロの護衛任務が増える」
そして今陥っているのがこの状況である。
旧時代の自律歩行戦車・・・確かシオマネキと言ったか。
ビルの陰にいたその戦車に気が付かずにその名の由来である不釣り合いに大きいレールガンの先制攻撃を許したのだ。
プライマルアーマーを貫いたソレは右肩に装備していたミサイルに命中し誘爆、機体に大きな損傷をもたらした。
その後、残った左腕のライフルで冷静に対処できたのは日頃の訓練の賜物だろう。
ともあれ機体のダメージチェックだ。
機体に備え付けられているキーボードをポチポチと叩き、コンソールに表示される画像を確認していく。
右腕はほぼ全損、通信機及びシグナルは消失、バランサーは故障
AMSを介して機体とリンクしているとは言えバランサーの故障深刻だ、慎重に歩けばなんとかなるかもしれないがこのまま歩こうとすれば転倒するのは目に見えている。
少し考えた後「自力での帰還は不能」そう結論付けたダンは大きくため息を吐いた。
導入部はこんな感じでしょうか?
勝手なイメージですが世界の片隅にはこんな物語があってもいいと思います。 憂鬱×ACfAにさらにプラネタリアンと言う混ぜすぎな気もしなくないですが・・・
最終更新:2016年10月17日 10:53