329 :同志岡田真澄:2016/11/06(日) 12:29:51
では、時間となりましたので投稿します。

「大統領閣下シリーズ」
194x年xx月xx日ワシントンD.C.ホワイトハウス地下壕にて:ジョン・N・ガーナー大統領直々の作戦会議
(多くの軍関係者などで賑わうホワイトハウス地下壕の最高指令室内部)


ガチャ
バタン


「敵は広範囲に進撃中です。南の軍勢は南西地区を突破。北は北西地区と北東地区の間。東は南東地区に早くても1週間以内には到達するでしょう」


ガ「大丈夫だ。ブツブツ…。大丈夫。ウィリアム・ペリー大将(アメリカ版ナチス政党「銀シャツ党」党首)とフリッツ・クーン中将(ドイツ系アメリカ人協会指導者)が来れば大丈夫だ」


チラ
チラ


「大統領。ペリーとクーンは……」


「今両名の兵員は乏しく、もはや攻撃能力は……」


プルプルプルプル
カチリ(メガネを外して机に置く音)


ガ「5名だけ残れ。ヒューイ・ロング副大統領。ジョージ・ヘンリー・ダーン陸軍長官。クロード・スワンソン海軍長官。ヘンリー・モーゲンソウ財務長官。ハリー・ホワイト国務長官」


ガチャ(ドアが開いて中に居た5人以外の人々が次々と出ていく足音)


バタン


バァン!


ガ「命令したのに!2人に攻撃しろと。私のお気に入りというだけの理由で将軍になれたのに、私の命令に背くとは許せん!その結果がこれだ。陸軍の嘘つきどもめ!!」


ガ「皆嘘を吐く。ASもだ(アメリカ守備隊;ナチス武装親衛隊のアメリカ版)。将軍はどいつもこいつも下劣な臆病者だ!」


ジョ「閣下。それは余りにも侮辱過ぎます!」


ガ「臆病な裏切者。負け犬だ!」


ジョ「いくら大統領閣下でも……」


ガ「将軍共は神に愛されし白人の中の屑だ。恥さらしだ!将軍とは名ばかりで、士官学校で学んだのはナイフとフォークの使い方だけ。いつも陸軍と海軍は私の計画を妨げる!あらゆる手を使い私を邪魔し続ける!!」


バンバンバン!


ガ「私もやるべきだった。将校の大粛清をスターリンのように!!」


ガ「マッカーサー、マーシャル、アイゼンハワー、この薄汚い裏切りども。奴らは最初から裏切り、私を騙し続けてきた!アメリカ国民への恐るべき裏切りだ。だが、見てるがいい。その血で償う時が来る。己の血に溺れるのだ……」


そう吐き捨てると、エネルギッシュな老人は心底くたびれた様子で俯き、そのまま「命令が届かないならこれ以上の作戦指揮は不可能だ。戦争は負けだ。あの有色人種共にこの偉大なる祖国と人間は凌辱されるのだ。お前たちも好きにしろ」と呟き、そのまま部屋を一人で出ていった。その背中を見ながら誰一人として言葉を発する人間はこの場に誰一人として居なかった。

彼らの脳裏や親中にあったのはただ一つ。「一体どうしてこうなった!?」ただその一言のみである。

330 :同志岡田真澄:2016/11/06(日) 12:34:04
前任のF.ルーズベルト大統領の対日融和政策(あくまで強硬派や白人至上主義者の見方であり、実際は実に平等で理知的な判断を下したまで)に怒りを抱えた多くの人間。イエロージャーナリズムや保守派、白人至上主義者などは一致団結して自分たちにとって都合の良い副大統領だった男を大統領に選出し、この新しい大統領を利用して企業が国家を支配し、更に我々白人国家よりも多くの優れた未知の技術を保有する生意気な東洋の島国を征伐せんと無理やり喧嘩を売り、ドイツやソ連の支援を受けて強化された合衆国軍を使い蹂躙するつもりだった。

だが、それは逆に日本にされる事となった。まずは将軍たちの離反だ。戦争開始直前にマッカーサー陸軍参謀総長など多くの有能な軍人が陸海双方で辞職し、速やかに手駒の部下や家族など(他にも空母など各種兵器も)を率いて日本へ亡命したのだ。この裏切り者どもを粛正すべく部隊を派遣したところ、ハワイ沖で待ち構えていた日企連の未知の兵器(ACやMTなど)と連合艦隊によって部隊は壊滅され、そのままハワイを境に西太平洋にあった米国領は「自由アメリカ軍」として独立し、裏切りどもはその首脳陣を務めて日本の傀儡となったのだ。

それからはあっという間にハワイ奪還に向けて進軍したアメリカ海軍を次々と画期的な戦術や新兵器(空母機動艦隊やAFなど)で壊滅し、破格の勢いでそのまま西海岸に上陸開始。カリフォルニア州知事など西海岸の住民は大半が自由アメリカ軍シンパだったので抵抗はほとんど無く、そのまま西海岸の州はテキサス以外自由アメリカ領となり、在米日軍の拠点と化した。そして1ヶ月後にはミシシッピ川以西の州は全て自由アメリカ軍の支配地域に、かつて南北戦争時にアメリカ連合国と名乗った南部の州も3ヶ月後には全て日本軍&日企連によって占領された。

折角生産が開始された新型兵器の数々(陸軍はシャーマン戦車やM2カービン銃。海軍はモンタナ級戦艦やエセックス級空母。空軍はP-47サンダーボルトやB-24爆撃機など)は全くの無意味であることを全世界にアピールし、逆に破壊された兵器の代用品の生産が連日ハワイからくる爆撃機による戦略爆撃で間に合わなくなるなど、史実ドイツ&日本と同じ苦しみを味わった。何とかソ連とは違い銃器大国の意地を活かして銃は2人に一丁という事態にはならないで済んでいるが、軍需工場が壊滅したので弾倉は一人当たり一日8個までという制限を設けるほど弾薬不足が深刻化している。

そして折角来てくれたドイツ&ソ連義勇軍も逆に敵の圧倒的な兵器の性能差で壊滅された上に、工作によって武装親衛隊&政治将校VS両国の正規軍の内乱が発生したりと踏んだり蹴ったりな目に遭った。この間、開戦から僅か6ヶ月以内の出来事である。なお、ドイツ義勇軍の指揮官は厄介払いも兼ねて送られたヴェルナー・フォン・ブロンベルク元元帥。ソ連義勇軍の指揮官は史実でロシア解放軍を率いたアンドレイ・ウラソフである。両名は後に対ドイツ&ソ連の諜報チームの特別顧問となり、最終的に自由ドイツ軍とロシア共和国軍の創設者となった。

331 :同志岡田真澄:2016/11/06(日) 12:34:40
そして遂に開戦から10ヶ月後にはこのワシントンD.C.一帯20kmを除いて全ての州が占領され、この街に僅か5個師団ほどで籠城するほど追い込まれた。何せ開戦以来平均だと1回の戦闘で6個師団が溶けるのは当たり前で、酷い場合だと10個師団以上が溶けた。米軍の死傷者は現在まで死者・行方不明者だけで約150万人以上。負傷者は約300万人以上にも及んでいる。一方の日本側の被害は死者が1000人以下、負傷者が3000人以下という圧倒的な完勝ぶりである。もちろん日企連の死傷者数は0である。

ゆえに兵士に成りたがる成人男性は白人至上主義者や保守派の連中からも減少し始め、残されたのは最早兵士としては2流(カミンスキー旅団や第36SS武装擲弾兵師団のような連中)だが狂信的な兵士しかいなかった。アメリカ国内の黒人など有色人種は、開戦直前に収容所に強制的に収容されていたので日企連と日本軍の連合部隊に喜んで志願兵として参加し、現在この首都総攻撃の前衛を多くの有色人種部隊が務めている。更に戦前親日派としてレッテルを貼られて有色人種と同じく収容所に送られていた一部の白人など自由アメリカ軍シンパも、同じように自由アメリカ軍や日本軍に参加し率先して前線に配備されている。

そして現在この首都を包囲している敵部隊の総数は、自由アメリカ軍が15個師団7個旅団、日本軍&日企連が20個師団にアメリカ人志願部隊8個師団5個旅団と、アメリカ軍の約10倍にも及ぶ合計43個師団12個旅団にも及ぶ大部隊がワシントンD.C.を包囲しているのだ。兵器の性能差も約2~4倍ほどかけ離れている中でこれで勝てると思う方が可笑しい。


こうしてアメリカ合衆国はこの日から5日後、ホワイトハウスに乗り込んだ黒人部隊「フレデリック・ダグラス」師団によって陥落したことを踏まえ崩壊し、日企連の間接統治を受ける自由アメリカ連邦としてその歴史を終えた。この出来事は世界中で驚愕の声で迎えられ、イギリスや北欧諸国は日企連になるべく擦り寄る姿勢を見せ、イタリアは人員を日本に派遣して学んだ知識を活かして日企連を見習った社会制度を整えるようになり、ドイツとソ連は不可侵条約を同盟に向上させることでこの超大国を容易く一捻りした極東の島国と抱き企業との対決姿勢を前面に打ち出した。


果たして国家解体戦争は再び起こり、世界各国は解体されるのか?全ては神(弥次郎氏)のみぞ知る。

332 :同志岡田真澄:2016/11/06(日) 12:40:48
以上です。
この後は元ネタ通り、皆さん一部の脱出者を除いて自殺します。そしてアメリカは今後日本と日企連の財布または倉庫としてこき使われる予定です。

黒人にとっては史実よりも早く差別などが「社員」となる事で撤廃され、彼らが率先して「社員」となる事でアメリカは幸せな国家へと変貌するでしょう(棒読み)。これには思わずコンピューター様もにっこり。
そして「臣民」としてマッカーサーなど自由アメリカ軍上層部は、吉田茂らと同じく大変な苦労を味わうことが決定しています。有能だからしょうがないね

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最終更新:2016年11月07日 11:09