787: 同志岡田真澄 :2016/12/30(金) 20:46:21

「戦国無双+コミュニケーション」

我らが主人公嶋田さんには、たとえ死んでも休まるときなど一切ない。気配りが上手で調整役にもってこいな彼には、まだまだ色々な世界で十分活躍できる場所があるからだ。
憂鬱世界で見事立派な生涯を遂げた彼がふと目を覚ますと、そこは戦国時代の日本・尾張の国。そこで彼は戦国無双の世界(戦国無双4-II時点)であることを織田家幹部一同や信長・濃姫夫妻の姿を見て悟る。

とりあえず転生物のテンプレである現代知識の伝授や農業改革、または軍事改革や政治改革など、様々な現代では当たり前な知識や概念を信長に伝え、天才肌の彼はどんどんそれを自身の統治政策に反映させ、織田家はどんどん発展していった。
また、この時代では忠義というのは個人に尽くすのではなく、その家柄(この場合、信長個人ではなく織田家という家全体)に当てはまるのが普通だが、嶋田は信長個人に忠誠を誓ったので殊更彼に注目される事となった。。

また、彼は前世で世界最強国家を導く独裁者として君臨していたが、実質は夢幻会の協力の下でそれぞれの派閥や部下たちの意見調整などを行う纏め役として活躍していた。それゆえ権力者の苦労を痛いほど知っているので、再びそのような苦労は味わいたくないと切実に思っていた。

その為なるべく功績を挙げて地位を得る事には執念せず、逆にどんどんルーデルみたいに得た功績を他人に譲ったり、著名な武将たち(柴田や羽柴など)に知恵を授けて信長の歓心を買えるようにサポートする等、徹底的な裏方に徹して権力を得ようとは一切しなかったのだ。

だが、それら彼が良かれと思って取った行動の全てがいけなかった。信長個人への忠誠心。そして権力や名声など今でも変わらない人々が欲してやまないものを欲しがらず、逆により良い暮らしを人々が送れるようにする聖人のような気高き精神。そして秀吉や自分より優れた内政や書類仕事の処理能力に信長はひどく心惹かれた。嶋田は秀吉以上のお気に入りと化したのだ。

そして嶋田さんはかつて夢幻会という癖の強い権力者の集会で調整役を務めていた経験があり、信長の有力な家臣達とも上手く付き合うことに成功していたので良好な関係を構築していた。何せあの犬猿の仲で有名な柴田勝家と羽柴秀吉が、嶋田を丹羽や滝川など他の宿老たちに渡さずに己の派閥に誘い込むため一時的に共闘する程だ。

重臣たちは何としてでも嶋田さんを己の派閥に所属させようと試み、嶋田さんも彼らとの内紛は不利益を被るので互いに良好な関係を構築し、何時しか丹羽長秀を超える事務能力・調整力によって織田家の潤滑剤(嶋田潤滑剤)としての役割を果たすようになっていた。

何せ織田家が余りにもブラック企業な職場環境であることを憂いた彼は、このブラック企業も真っ青な気風が後の本能寺の変フラグではないか?と考え、例えば仕事上でミスをした武将たちが信長に処罰されそうになるとそれを庇ったり、さり気なく信長の心象を良くするためのヒントを無償で提供したりしたのだ。

ある時は喧嘩している柴田と秀吉の仲裁をして2人に代わって彼らが滞らせていた書類仕事を処理したり、光秀や半兵衛ら事務能力に優れた武将たちと一緒に書類の決算を行ったり、新しい料理や農作物の栽培に成功して自給率向上を達成したりしたので、周りからも信長様大のお気に入りでも仕方ないと思われるほど圧倒的な人望を誇っていた。

一体どれほどかというと、柴田勝家と佐々成政など大の秀吉嫌いの武闘派は、嶋田の事を馬鹿にしたとある部下に対し彼をタコ殴りにしながら「嶋田公はサルのように信長様におべっかと悪知恵で取り入った御方ではない!あのお方は信長様の次に大事な存在なのだ」と叫んだり、秀吉と彼子飼いの武将たちは「如何に嶋田を秀吉のシンパにするか」で日夜討論を交わして何か企んでいる程だ。

そしてそんな家中からも大人気な彼を手元に何時までも置いておくために、どんな手を使ってでも引き留めよう覚悟を決めた第六点魔王は、嶋田を義弟にすべくお犬の方(信長、お市の方の妹。姿声は戦国無双無印のお市)を嫁がせたのだ。

788: 同志岡田真澄 :2016/12/30(金) 20:47:27


「嶋田よ、お犬をうぬに嫁がせる意味は十分分かっていような。これからもこの信長に貢献していくのだ」

「ねぇ、嶋田。御屋形様の妹君を嫁がせるのだから、それなりにもっと仕事してもらうわよ」

「嶋田さん、真面目な貴方だからこそ妹を大事にできると思い、兄上は嫁がせたのです。その期待を裏切らないでくださいね」

「新婚生活は最初緊張しますが、互いに本音を出して触れ合えば夫婦円満な生活を送れますぞ。私からの意見は以上です」

「はい、重々承知しております。いや、それはもう痛いほどに……」

怖い者同士の夫婦にまるで恐喝の様に固く念押しされながらもお犬の方を大事にし、そして今後も信長と織田家の為に貢献することを誓わされる哀れな嶋田さん。そして彼の働きによって何とか滅ぼされずに済んだ浅井長政とお市の方夫婦も後押ししてくる。
この夫婦からの信頼は凄まじく、後に夫婦の娘たち全員を嫁がせようとするぐらいだ。何せお市にとっては最愛の長政様を殺そうとした兄上夫婦を見事説得して助命してくれた恩があり、長政にとっては最愛の市と悲しい別れをせずに済んだからだ。

そんな彼が味わう、一種の清涼剤と化した新妻との触れ合い

「ねぇねぇ嶋田様。犬ね、子供は10人ぐらい欲しいの?それでね、それでね。名前はもう既に候補を50ぐらい考えてあるんだ」

「はっはっはっ、それはかなり子沢山な家族になりそうだな」

だが、そんな幸せな新婚生活に迫る黒い影、そう、自称〝妻”を名乗る女性陣が続々と襲撃してきたのだ。


「何故じゃ!何故わらわのことを好きと言ってくれたのに、お犬の方とご結婚したのじゃ嶋田!わらわとお主はダチでは無かったのか!?後生じゃ、後生だからそなたの妾としてわらわを迎え入れんか!」

「すみません、すみません!お二方の新婚生活を邪魔するような真似をしてしまって。ですが、私からも一言申し上げたいことがございます。お犬様、どうか私を貴女様の夫の妾として迎えてくださいませんか?奥さんになれなくても私も嶋田さんのお側にいつまでも居たいのです。
色々と不甲斐ない私を色々と手助けしてくれた嶋田さん以外の男性とは、決して結婚して子供を設けたくありません!嶋田さんの為なら井伊家から抜け出し、当主の座を直政に譲る覚悟もできています」

キマシタワー候補その1である細川ガラシャと井伊直虎ペアが突如来襲し、自分たちを嶋田の妾(愛人)に迎え入れよと迫り来る。その後ろでは父親(光秀)と義理の息子(直政)が、血の涙を流しながら嶋田の事を「分かっているよな?」と睨んでいたり、「どうか母上のことを何卒宜しくお願いします」と一礼して頼み込んでいる。
ちなみに徳川家康は嶋田の知識を密かに信長の目を盗んで自身の統治に活かそうと虎視眈々と狙っているので、井伊直虎(ついでに明智親子)を扇動して彼女を通じて彼の知識を得るために暗躍している。果たしてこの東証大権現の策略によって送り出された恥ずかしがり屋の長身&ナイスバディ+天真爛漫&無邪気娘に、嶋田はどう対応するのか?

789: 同志岡田真澄 :2016/12/30(金) 20:48:16
そして東国からは…

「今川の倅に嫁がせようと思っていたが、変更するか。おい、娘よ。お前は尾張の織田家に仕える今話題の嶋田という男に嫁げ。何なら成田のせがれもおまけとして付属させるか…」

「という訳で、これから末永く甲斐共々よろしくお願いしますね。嶋田殿?」

「べ、別にアンタの事あたしは何にも思っていないんだからね。姫様の為に仕方なく嫁ぐんだからね。そこ!何笑ってんのよ!」

関東の雄、相模の獅子こと北条氏康もまた嶋田さんを高く評価している男の一人で、彼を織田家から引き離すには己の娘を利用しようと考えていた。
彼の娘である早川殿と付き添いの甲斐姫は、以前密かに隠密で京の都を旅していた時に嶋田とばったり出会い、彼に色々とお世話になった経緯があったので彼に好意を抱いており、今回の氏康の企みには大賛成であった。
時系列がおかしい?戦国無双シリーズにはよくあることさ。果たして良妻賢母&清純美少女と、ツンデレ&体育会系娘の猛攻に、嶋田は耐えきれるのか?


まさかの北国からは…

「ねえ、私の愛おしい弟。謙信。そろそろ私も第二の人生を歩むべきだと思うの。という訳で、私は尾張で知り合った嶋田に嫁ぐので後はよろしくお願いしますよ」

「待ってください姉上。幾ら姉上と言えども、既に妻を持っている男性の下へ無理やり押しかけるのは如何なものかと」

「そうですぞ。流石にそれは義に反しまする」

「あら、薫陶を授かりたいのですか?お二人とも。そこに跪きなさい」


何時の間にか嶋田と接点を持っていたのか知らないが、上杉謙信が頭が上がらない女性、彼の姉である綾御前が出陣した。余りのブラコンぶりや自然ドSぶりに、軍神さえも逆らえない上杉家の陰の支配者である。
反対する弟や家臣一同を調教…げふんげふん、薫陶を授けて賛同するように仕向けた後、彼女は尾張の国へと上杉軍一堂を引き連れて進行する。全ては己と嶋田との結婚のために。これには思わず伊達家のメガネをかけたあの人も嶋田に思いっきり同情する。


果たして嶋田さんは迫り来るこれ等の女性にどうミラクル対応をするのか、いっそのこと開き直ってハーレムを形成してしまうのか?全ては神のみぞ知る。


「いや~、モテモテですね嶋田さん。良い録画映像が万々取れましたよ。今後ハーレム物を作る際の良い資料となりそうです」

「お前か!やっぱりお前の仕業だったんだな辻ー!!」


次回に続く?


??「何や、うちを置いて何やら面白そうな事をしてはりますな~。もう、いけず。嶋田はんを気に入っているのはうちもなのに~。ほんなら、先にうちが嶋田はんを出雲に連れ去るのも面白そうやね~」

791: 同志岡田真澄 :2016/12/30(金) 20:56:22
以上です。さぁ、迫り来る自称妻にどう対応するのか!?いいな~、うらやましいな~。大中小様々な胸に、熟女や少女と様々な属性があるんだぜ~(白目)。
果たしてnice boatな結末を迎えてしまうのか?どうぞご期待ください。

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最終更新:2017年02月09日 19:27