890: 弥次郎 :2017/01/28(土) 12:54:34
大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 幕間 「銃開発の権威」
「歴史上でも最悪レベルの人工飢饉…ホロモドールか。ここから見る限りでも、影響はどことなくわかるな」
「生々しいですね。相応に地獄は見てきましたが、過去の方がより達が悪く感じますよ」
「どうにかしたいところだが、食糧支援は難しいだろうな…」
「駄目か」
「ああ。メディックによれば、リフィーディング現象のリスクがあるから大々的な食糧支援は難しいと。
いきなり食ったら、最悪そのまま死ぬ。栄養状態のモニタリングから開始して、徐々に栄養を与える必要がある。
それも1週間以上をかけてな。流石に1週間も紛れるのは難しい。ごまかし続けるのは無理がある」
「……くそっ」
「こればかりはどうしようもない。党の人間を徹底排除すれば、住人を逃がすことはたやすい。
だが、何処に目があって、いつどこで不測の事態が発生するか不明確だ。
それにこの状況で配ったところでソビエトが全てを持っていくのは明らかだ」
「そうだな…可能なら、誰かを救いたいものだな」
「あまり推奨はされていないが、可能ならばやってみる価値はある。貴重な証人となるだろうし、ソビエトの人間を捕縛しても良い。まあ、やりようはいくらでもあるな」
「主目的を忘れないようにしましょう。我々の仕事は、ホロモドールを糾弾する証拠を集めるのではなく、重要人物を気取られることなく国外へとエスコートすることです」
「了解。背格好が似た死体が残って入ればなんとかなるさ。その為に死体を用意したんだから」
「一家もろとも餓死、か。まあ、悪くない筋書きだな。適度に腐敗していればなおいい」
「もうすぐか……作戦内容をもう一度確認する。
ターゲットと接触後、安全な領域まで家族と共に誘導、フルトン回収を行う。
不可能な場合はターゲットを連れて着陸可能なポイントまでの強行軍だ」
「人数分以上のダミーの死体は用意してありますが、似せるにも限度があります。状にほだされて保護し過ぎないようにお願いします」
「やれやれ…強行軍にならないことを祈るよ」
- カザフ・ソビエト社会主義共和国 トムスク州 ニージュニャヤ・モホヴァーヤ 上空高度3万3000フィートでの会話
ミッションレポート
ターゲットを確保 回収完了
ダミー遺体の配置完了
ソ連の内部情報を回収 解析班へ
重要参考人を捕縛 フルトンにより回収
個別保護対象を複数名保護 医療班へ
村ソビエトにおけるターゲットの死亡届の受理を確認
諜報班の離脱を確認
891: 弥次郎 :2017/01/28(土) 12:57:41
おまけのように投下
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最終更新:2017年02月11日 22:15