338: ライスイン :2016/12/20(火) 20:19:43
1939年5月2日、世界(反日連合構成国領土)は核の炎に包まれていた。
度重なる蛮行や非道な行為にブチ切れた大日本帝国は遂に核による全面報復攻撃という手段に打って出たのだ。使用されたのは

○91・94式中距離/潜水艦弾道弾(ポラリスA-3相当 200kt 単弾頭)

○99式大陸間弾道弾(アトラスD相当 900kt 単弾頭)

○戦略爆撃機搭載用核爆弾(6・30・60・100kt各種。 及び試作水素爆弾 2mt)

でリビアなど敵との距離が短い拠点には85試飛行爆弾や短距離弾道弾(共に出力1ktの低威力型核爆弾を搭載)が配備され、南米や豪州など哨戒能力の低い地域には85試潜水艦用飛行爆弾(レギュラス相当 60kt)4発を搭載した旧式潜水艦8隻が派遣されていた。
主な攻撃目標は

アメリカ:

 ○五大湖工業地帯 ○テキサス油田 ○アンカレッジ(日本共和国政府本拠地) ○ワシントン州シアトル(ボーイング工場)

 ○カリフォルニア州(サンディエゴ アメラダ等の軍基地) ○パナマ運河・リベリアなどアフリカ植民地その他

イギリス:

 ○スカパフロー ○グラスゴー ○エディンバラ ○バーミンガム ○ジブラルタルその他

フランス:

 ○ノルマンディー ○ルアーブル ○オルレアン ○ブレスト ○トゥーロン  ○ベルサイユその他

ドイツ:

 ○ミュンヘン ○ルール工業地帯 ○テソウル市(朝鮮人都市) ○ポツダム ○キール及びヴィルヘルムスハーフェン(北部の目標へは北欧諸国に配慮し低威力核爆弾を使用)

イタリア:

 ○タラント ○プリンディジ ○アンコーナ ○ラ・スペツィア ○シラクサ ○メッシーナその他(プッリャ州等の穀倉地帯にダーティボムを投下)

ソ連:

 ○キエフ ○ハリコフ ○スターリングラード ○アルハンゲリスク ○ウラル工業地域 ○セヴァストポリ 

 ○バクー油田その他(ウクライナなどの穀倉地帯にダーティボム投下)

その他欧州・アフリカ地域:

 ○スペイン バルセロナ、バレンシア、ビルバオ ○ギリシア:サラミス、クレタ島 ○ルーマニア:プロイェシュティ油田

 ○ハンガリー:ベーチ炭田、タタバーニャ炭田、セゲド油田 ○ブルガリア:ヴァルナ・デヴニャ工業団地

 ○トーゴラント(神聖大朝鮮帝国所在地 試作水爆3発他使用予定)

339: ライスイン :2016/12/20(火) 20:20:18
中南米:

 ○ブラジル:レシフェ(米海軍駐留)、フォルタレザ、リオデジャネイロ、サンパウロ ○ベネズエラ:カラカス油田

 ○チリ:バルパライソ ○アルゼンチン:プエルト・ベルグラノ ○メキシコ:メヒカリ

南太平洋:

 ○オーストラリア:パース、ホバート、アデレード、アリススプリングス、シドニー、メルボルン、ダーウィン、ケアンズ、ニューカッスル

中国:重慶を始めとした中華民国領土に核爆弾・ダーティボム・毒ガス爆弾を周辺友好地域に影響が出ない範囲で大量投下

であった。当初の予定ではこれより遥に大量の核を使用する計画であったが北欧諸国やトルコ・イラン・タイ・エチオピア等の友好国に被害が及ぶことからドイツ北部やバルカン半島の目標へは低威力型の核爆弾や燃料気化爆弾の使用に変更がなされていた。また中南米諸国が目標にされたのは反日連合に加盟して軍を派遣した事や基地や資源の提供に加えて日本資産の接収や在留日本人・日系人を強制収容した事が原因であった。
またアメリカ太平洋艦隊が集結している真珠湾が目標から外されたのは後に艦隊決戦で粉砕する事を予定していた為である。



                            孤立大陸 第29話「汚い花火大会」


 1939年6月10日 東京 夢幻会会合場所

「凄まじい結果ですな。」

近衛が声を絞り出すように言った。

「直接的な死者だけでも少なく見積もって800万人以上、今後短期間のうちに発生する死傷者は測定不能か。」

伏見宮も自分達が命じて行った報復の結果の凄まじさに唖然としていた。
5月2日より行われた大日本帝国による対反日連合全面核攻撃は主要目標を粉砕した後も断続的に続けられていた。

「現在は艦艇・航空機の整備や消耗した核兵器の生産の為に核攻撃は中断していますが年末には再開できそうです。」

「各種兵器の更新や部隊の再配置も順調に進んでいます。秋ごろにはハワイ攻略作戦を発動できそうです。」

順調な報告が続けて齎される。大陸化の上で自重を止めても核兵器の大量生産だけは厳しく、現在は通商破壊や空爆(但し気化爆弾や汚い爆弾は使用)及び特殊部隊による工作に切り替えていた。
それらを併せた現在の反日連合各国の主な被害は

アメリカ:西海岸及び五大湖工業地帯の残存工場が壊滅。建造中の艦艇が軒並み破壊&汚染。テキサス油田の消滅。

イギリス:国内産業の大半が崩壊。本国配備艦艇の壊滅。ジブラルタル消滅。汚染による食糧難及び傷病者激増。

フランス:本国配備艦艇がほぼ壊滅。国内産業に深刻な大打撃。穀倉地帯の消失や汚染による食糧難。

ドイツ:ルール工業地帯の壊滅。海軍がほぼ壊滅。産業に深刻な打撃。

ソ連:欧州側主要都市の壊滅。バクー油田崩壊。穀倉地帯の汚染による深刻な食糧難及び疫病の大流行。

イタリア:海軍力がほぼ消滅。国内穀倉地帯の汚染による非常に深刻な食糧難。

中国(国民党政府支配領域):チャイナ・ウェイストランド化。

神聖大朝鮮帝国:消滅。少数部族化。

日本共和国:蒸発。

オーストラリア:沿岸都市及び中部の主要都市壊滅により国家機能がほぼ消失。

340: ライスイン :2016/12/20(火) 20:20:54
その他の国々も悲惨な打撃を受けた.
南米各国はアメリカの誘い(※1)に乗り国民の反対を無視して対日宣戦布告を行い、されぞれの国内に存在する日本人を強制収容していた。
それ故に報復と警告もかねて核攻撃対象となったわけだが日本の更なる報復に恐怖して講和を求める国民と親米の政権との間で深刻な対立が発生していた。
また多くの国で汚染による食糧難や疫病で加速度的に死傷者が増加していた。同時に反戦運動も激化していた。

「豪州に対しては過剰攻撃だという意見もありましたが・・・」

「大した国力も無いくせに白豪主義を振りかざして愚行を繰り返すからだ。放射能の壁に隔離された世界で大人しくしていれば良いさ。」

「鉱物資源は惜しい気もしますがね。」

戦前からの領域侵犯や不当な臨検、日本人に対する嫌がらせなど数々のオーストラリアによる挑発行為に日本人の殆どが激怒していてオーストラリア人を大陸内に隔離する目的もかねて多量の核爆弾の使用となっていた。

「資源に関しては核攻撃範囲外の周辺諸島や南極もありますしね。戦後になりますが建造中の宗谷型や白瀬型で本格調査を行います」

資源に関しては当てがあるという事で一応は安心する参加者。

「偵察によればダーウィン(※2)に停泊していた反日連合南部方面艦隊が核攻撃前に真珠湾へ向かって出港したそうだ。現在偵察機で常時監視中で近日中に海空軍の航空攻撃と南方艦隊で叩き潰す予定だ。」

伏見宮が話題を変えようと発言する。増大する日本の戦力に不利を感じた反日連合は艦隊を真珠湾のアメリカ太平洋艦隊に合流させることを計画し実行。
それが丁度核攻撃の直前に始めり核による攻撃を逃れていた。

「それとバチカンが”苦しむ人々を救う為”と白紙和平を提案してきましたが」

「何をいまさら。」

「連合に加担して我が国を悪魔呼ばわりし、浄化すべきとほざいておきながら・・・無視だな。」

バチカンの提案をあっさりと切り捨てる参加者達。

「では当分は通商破壊と爆撃を継続。一部戦線でのみ陸上戦力で攻撃に出るという事で・・・。」

こうして当面の方針は決定した。


1939年6月20日  ユタ州ソルトレークシティ  臨時ホワイトハウス


「まさか・・・こんな事態になるとは」

合衆国大統領ヒューイ・ロングは接収したホテルを改装した臨時ホワイトハウスの執務室で力無く呟いた。

「大西洋艦隊は造船所並びに軍港ごと壊滅・・・いえ、消滅しました。無事なのは太平洋艦隊とオーストラリアに派遣した旧式艦隊のみです。」

「陸軍部隊も大西洋沿岸諸州の部隊は壊滅しています。」

ノックス海軍長官とスティムソン陸軍長官も同様であった。海軍は前述のとおり大西洋側が造船所や軍港ごと消滅。陸軍も太平洋側や内陸の部隊こそ無事だが大西洋側の部隊は基地ごと津波に流されていた。

「連合各国との海上通商路は壊滅状態です。また国内産業も戦前の5割以下に低下、資源は辛うじて足りていますがゴム資源が不足気味です。」

「津波の影響からか東部でインフルエンザが流行しています。反戦運動の激化も流行拡大に拍車をかけています。」

他の閣僚からも悲観的な報告が続々と舞い込んだ。テキサス油田の消滅などで資源自給率が低下していたが皮肉にも産業規模が核攻撃で大幅に低下していた為に現時点では辛うじて自給できていた。ただし国内では殆ど産出しないゴムについては備蓄を崩している状態でメキシコなどの中南米からの輸入を計画しているがそれらの国々も核攻撃を受けて混乱している為に上手く行っていなかった。また津波の影響による衛生環境の悪化や食糧不足などによる影響で東部を中心にインフルエンザなどが猛威を振るっていて各地で発生した反戦デモの拡大に影響を受けて感染も拡大していた。

343: ライスイン :2016/12/20(火) 20:21:25
「そうか・・・、それで日本軍の新兵器だが・・・。」

「間違いなく核兵器でしょうな。」

「ロスアラモスで研究されていたやつか。」

話題を変えたロングに対してマーシャル参謀総長が報告を行う。日本の新兵器は調査の結果、ロスアラモスで研究されていた核兵器であることが残された資料と照らし合わせるなどして判明した。

「研究は再開可能か?」

このロングの問いに誰も答えることは出来なかった。

「そうか・・・、では兵器生産の現状はどうだ?」

「陸上では内陸部の工場で76.2㎜砲を搭載した新型のM4(M4A3)と代用重戦車(76.2㎜砲型M4A3E2)の生産を開始しましたが、現場の混乱と供給不足から生産が伸び悩んでいます。
 そのためM7ソーサラー及びM9ウィザードと2種類の対戦車自走砲とM8の生産を行っています。同時にハーフトラック改造の簡易型自走砲も生産中です。」

米軍では日本軍戦車に対抗可能な新型戦車の設計生産を進めていたが、技術的な問題と津波による打撃で生産が困難になっていた為、既存のM2軽戦車及びM2中戦車改造の対戦車自走砲の生産を開始。同時にハーフトラック改造のT48 57mm対戦車自走砲やM3 75mm対戦車自走砲の生産も踏み切っていた。

「海軍では駆逐艦や魚雷艇及び護衛空母の建造に切り替えています。これは残存する西海岸の造船所の戦艦や正規空母以上の大型艦の建造が不可能な為です。
 また艦載機もF6Fの生産は辛うじて行えてますが、他は工場が打撃を受けた為に止むを得ずドーントレスやデバステーターの再生産に踏み切りました。」

「陸軍航空隊も4発機の生産がほぼ不可能(※3)になりました。現在は対艦/対地用にA-20,戦略爆撃用に航続距離を増加させたB-25Zを生産中です。
 戦闘機に関しては計画中の新型機が生産不可能になった為、既存機体の改良機を中心に生産していますが・・・」

海空もお寒い限りであった。

「大統領閣下、現状では日本に対して勝利することは不可能です。また講和を仲介可能な国家も存在しません。」

補佐官の一人が進言する。世界規模で反日連合を組織し、バチカンに働きかけた上で日本に対して宣戦を布告したのだ。これらの行動が数少ない中立国(殆どが親日)の心証を悪くしていた為、仲介を引き受けてくれるとは考えられなかった。オマケに一度停戦交渉を装った騙し討ち毒ガス攻撃を仕掛けていたので尚更だった。

「ならばどうすればいい?」

「致し方ありませんが講和に持ち込むしかありません。軍民問わず日本に対して多大な損害を与え、戦争を続ける価値を失わせるのです。無論我が方が賠償金や領土割譲を行う必要があるでしょうが国家を復旧させなければ再び日本に挑むことも出来なくなります。」

ハル国務長官が憂鬱そうに発言した。同盟国は頼りにならず最早日本に対して勝利するのは不可能。ならば戦争を続けるだけの価値を失わせるほどの損害を与えた上で自分達から賠償を前提とした講和を持ちかけようというのだ。この判断には日本軍の核攻撃が停止したのは保有する全てを使い切り、再生産には時間がかかるだろうとの調査報告(※4)も影響していた。

「ですが、それに生物化学兵器のあらゆる分野での無差別使用が前提となります。中途半端に行えば戦争継続を断念させる以前にただ憎悪を今以上に煽るだけです。」

「やむを得んだろう、合衆国の為だ。あらゆる分野での生物化学兵器の使用を許可する。それと念のために本土決戦の準備を進めてくれ。」

ロングは止むを得ず承諾し命令を下す。戦争を終わらせるにはこれ以外は無条件降伏しかなく、それは絶対に出来ない事だった(※5)。

「それと大統領閣下には政府批判と反戦デモを鎮静化させる為に国民に団結を呼びかける演説をお願いします。」

ハルが再度進言する。日本との友好で繁栄していたのに一方的に手を切って宣戦したルーズベルト政権とそれに続くロングへの反感は根強く、いくら議員を抑えたといっても全く安心できなかった。それに加え核攻撃を含めて一方的にやられている為に戦争に対する忌避感と災害復興を無視して戦争を続ける事に対して国民のいら立ちは募り、団結とは程遠い状況であったからだ。

「わかった、それと”例の艦”の建造は最優先で行ってくれ。必要になる可能性が高い」

ロングが承諾し、謎の命令を出し終えたとき、血相を変えた補佐官の一人が執務室へ入室してきた。

「緊急事態です、な・・・南部方面艦隊が・・・。」

344: ライスイン :2016/12/20(火) 20:21:57
息を切らせた補佐官の報告にその場にいた者達は皆絶句した。


 1939年6月19日 ソロモン海 反日連合南部方面艦隊 旗艦 重巡洋艦ウィチタ


「艦隊前方より大量のロケットが接近」 「左舷、弾幕薄いぞ。何やってんの!!」 「戦艦ニュージーランド爆沈しました」

反日連合南部方面艦隊(以降”南反日艦隊”と表示)は大混乱に陥っていた。偶然にも核攻撃前にダーウィンを出港した彼らは真珠湾をめざし航行していたが、ソロモン海に入った所で日本軍に捕捉され大規模な空襲に晒されていたからだ。

「太平洋艦隊司令部へ救援を要請しろ、それと密集体勢をとらせて対空砲火の密度を上げるんだ。」

南反日艦隊司令長官のゴームレー中将は旗艦である重巡ウィチタの艦橋で矢継ぎ早に命令を下す。しかし他国籍の寄せ集めで旧式艦ばかりなお蔭で混乱も加わり碌に統制が取れていなかった。

「護衛空母から発刊したFM-2が全滅しました。」

「なんだと・・・、空襲に備えて護衛空母の搭載機を全て戦闘機に変更しておいたのにか。」

呆気ない結果に呆然とするゴームレー中将。機体性能と操縦士の練度で圧倒的に劣っていれば当然の結果であった。

「報告、艦隊前方70㎞地点に大型駆逐艦4隻、此方に向かってきます。」

「駆逐艦4隻か・・・、主力艦が到着するまでの足止めか?」

駆逐艦が4隻という報告にゴームレーは足止めと判断した。だが・・・

「駆逐艦より噴煙・・・っ!!ロケットが発射されました。」

「いかん!!、なんとしても撃墜するんだ。」

ロケットが発射されたという報告にゴームレーは大慌てで撃墜指示を出した。


ほぼ同時刻  大日本帝国海軍南方艦隊第6駆逐隊

「この雷様に敵うとでも思ってんのかしら・・発射ぁ!!」

雷の艦橋で隊司令(前世は重度の駄目T督)が96式艦対艦誘導弾の発射命令を下した。艦橋要員は慣れているのか白けつつも必要な操作を行う。
それは僚艦の暁 響 電も同じで次々とミサイルが発射される。

「分かっていると思うが戦艦は狙うなよ、巡洋艦や護衛空母を優先的に狙え。」

96式では旧式とはいえ戦艦の装甲は撃ち抜けないと判断し、装甲の薄い目標を狙うように指示をする。その間にもミサイルは続々と発射され、計32発が南反日艦隊へ向かっていった。途中で作動不良や誘導ミスで4発が脱落した物の28発が敵艦隊に飛び込んだ。

「命中、敵艦隊で火柱が上がります。」

双眼鏡を構えていた見張り員が報告する。

「戦果確認を急げ」

見張り員の報告に隊司令は戦果を確認する様に指示を出す。数分後、敵艦隊上空の友軍哨戒機より情報が齎された。

「ウィチタ級重巡撃沈 護衛空母1隻撃沈1隻大破炎上 駆逐艦2隻撃沈 タンカー1隻撃沈か・・・、初陣にしては中々の戦果だな」

初の実戦使用であった為に同一艦に複数命中したり信管が作動しないなどのトラブルもあったが、十分な戦果であったと隊司令は判断した。

「よしっ、反転し帰投するぞ。後は航空隊と潜水艦に任せるんだ。」

ミサイルも撃ちつくし、そして十分な戦果を挙げた為、隊司令は帰投を指示した。
その後、南反日艦隊は更なる空襲と潜水艦による攻撃にさらされた。ウィチタが撃沈されゴームレーが戦死していた事もあって南反日艦隊は極度に混乱した挙句に各艦がバラバラに動いた結果、1隻も残らずに沈められてしまった。対する日本軍の損害は対空砲火で96式艦上攻撃機「流星」2機を損失し乗員4名が戦死しただけであった(※6)。

346: ライスイン :2016/12/20(火) 20:41:07
※1:日本資産の接収や在留日本人の強制収容(+強制労働)の容認や技術・兵器供与に経済援助など。他にも情報機関を通して首脳部に資金援助(賄賂)が送られていた。

※2:日本やインドネシアを牽制するためにシドニーから移動していた。

※3:一応津波前に内陸部に新設していた工場が稼働しているが生産数がB-17が月産10機と僅かであった。

※4:各前線や国内各地からの新兵器攻撃が停止したという報告から導き出された・・・要するに希望的観測。

※5:降伏したら確実に処刑台に送られる為。あと白人優越主義からくるプライド。

※6:対空砲火が偶然命中した為。


おまけ1  アメリカ軍の新兵器


○M7ソーサラー 軽対戦車自走砲

重量:9.5t  50口径57mm対戦車砲M1 7.62㎜機銃×1  装甲厚:5~20㎜ 乗員:4名  速度:50㎞/h

 アメリカ陸軍が開発した急造自走砲シリーズの第1弾でM2軽戦車をベースに57㎜対戦車砲を搭載した対戦車自走砲。全周囲を装甲で覆った形状がヘッツァーに似ている事から
夢幻会ではヤンキーヘッツァーと呼ばれている(日本軍呼称はミドリガメ甲)。生産が比較的容易で生産困難な主力戦車に代わり多くの生産が予定されている。


○M8メイジ 軽自走榴弾砲

重量:9.9t  12口径75㎜榴弾砲M1A1 7.62㎜機銃×1  装甲厚:5~20㎜ 乗員:4名  速度:48㎞/h

 急造自走砲シリーズの第2弾でM7ソーサラーの主砲を短砲身75㎜榴弾砲に換装した歩兵支援用車両。日本軍呼称はミドリガメ乙。


○M9ウィザード 対戦車自走砲

重量:19t 37.5口径75mm戦車砲M3 7.62㎜機銃×1 装甲厚:5~40㎜ 乗員:4名 速度:38㎞/h

 急造自走砲弾でM2中戦車をベースにシャーマン系列の長砲身戦車砲への換装で予備が多く存在するM3戦車砲を固定搭載した対戦車自走砲。
形状は3号突撃砲に似ている(日本軍呼称はカミツキガメ)。


○B-25Z

R-2600-42 空冷星型16気筒 1,750hp×2 最大速度:430㎞/h  航続距離:5200㎞  武装:12.7㎜機銃×6 搭載量:1t

 中型爆撃機B-25を無理やり戦略爆撃機仕様に改造した機体。機内に燃料タンクを増設して長距離飛行を可能にしたが武装や搭載量が犠牲になっている。
ある意味史実96式陸攻。

347: ライスイン :2016/12/20(火) 20:41:41
おまけ2  日本軍新型艦


○暁型駆逐艦

4200t 12.7㎝54口径連装速射砲×2 96式艦対艦誘導弾4連装発射機×2 20㎜近接防御機銃×4 試製300㎜6連装対潜迫撃砲×2 速力:34kt

同型艦:暁 響 雷 電

 日本海軍が建造したミサイル駆逐艦。対空能力の高い速射砲と電探連動の近接防御機銃を搭載し対空能力も高い。主兵装の96式艦対艦誘導弾(SSN-2相当)は4連装発射機で2基の計8発を搭載しているが戦艦には効き目が薄いと判断され主に巡洋艦以下を狙う様に推奨されている。


 いかがでしょうか?かなり間が開きましたがなんとか投稿出来ました。
吹き飛ばした場所の選定に悩みました。全面核攻撃とはいっても友好国には配慮しています。そして遂にアメリカは勝利を諦め講和を目標にすることを決断しましたがその為に公式に生物化学兵器の使用を前線レベルで許可するという愚行に出ました。講和を仲介してくれる国が居ないので戦争を続ける価値をなくすほどの損害を与えた上で自分達から賠償を前提とした講和を持ちかけて戦争を終結させる。そして国を復興させたうえで再び戦争を吹っかけて日本を倒すという如何にも末期的な考えに染まるほどアメリカは追い詰められています。それと今回は描写がありませんが欧州も酷い事になっています


~予告~

 日本軍の思わぬ攻撃で南反日艦隊が壊滅した。アメリカは大統領の演説を含めた宣伝を行うも国民の士気は向上しなかった。欧州方面でも反日連合は一方的に叩かれる事態が続く。
そこでアメリカは日本本土を攻撃して日本の主力艦隊をハワイ近海まで誘き寄せた上で陸海空共同で撃破することを計画する。

次回”欧州の惨状とハワイ沖海戦”

掲載お願いします。

誤字脱字修正

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2017年03月06日 10:18