※注意
嶋田さん×モニカ 


3月14日
それは世間ではホワイトデーの日と呼ばれ、バレンタインデーのお返しの日でもあった。
世界でリア充としっと団が徘徊するなか、嶋田とモニカはとある場所にいた

「ここだよ。今回来たい場所は」
「ここですか・・・・・看板もなにもない店のようですが、シゲタロウ、ここはなんですか?」
モニカが戸惑うのもしょうがない。

なぜなら、その場所は都会の中心部だというのに、潰れた飲食店であり
不動産の看板が張ってあったからだ

「まあまあ、とりあえず入ってみなって」
「ええ・・・失礼します」
店の中に入るなり、モニカは電気ショックを受けたかのように固まった。
店の中には人がいて、その人は誰でもよく知っている人だった

「あ・・・・あなた方はもしや、T○KI○ですか!?」
「せやでー」
「ようこそー」
「俺らのラーメンは世界一だぜ」
「いらっしゃいませー」
「これまな板だよ!」
よく知っていた。五人組がいた。息抜きに毎週見ていたのだが、今日ここで会えるとは思わなかった。

「モニカ。よく彼らのラーメンを食べたいと言ってたね。そこで俺が特別にお願いをして
ラーメンを作ってくれたんだ。」
「ええ!いいんですかあ?そんなことして」
「ホンマはアカンけど、総理大臣とかアイドルとかテレビじゃなくて、友達としてお願いに来てるから
ウチとしては断りにくいしなー」
「それに、こんなべっぴんさんがラーメン食べてもらえるんだし」
「せやせや。さあ、早速作っていくでー」

こうして、彼らは準備を始める。チャーシュ・スープ・ダシ・メンマ・ネギとラーメンにかかせない材料を切ったり、お湯を沸かしていく

そんななか、嶋田は

「シゲタロウ?どうして店の中に」
「うむ、よく見てくれ・・・」

そういうとボウルの中に小麦粉を入れ、混ぜ混ぜし、竹を使って�跟を打ち始めた
「シゲタロウが麺を打ってる!」
「モニカはん。実はな麺もウチが打とうか?と言ったんだけど、どうしても俺が打つと譲らなかったんよ。
態々、ウチんとこに来て麺打ちの修行をしにきたほどなんやで。
それにラーメンの材料も、しまはんが自分の足であちこち行って集めてくれたものなんよ。
どうしてもモニカはんに美味しく食べてほしいって」
「シゲタロウ・・・・」


こうして、打ちあがったラーメンを茹で、ドンブリに用意したスープを潜らせ、メンマ・チャーシュを載せる

「どうそ」
「これが。あのラーメン」

モニカはまずスープを一口飲み、ゆっくりと味わい、そしてもう一口飲む
じっくりと味わったら、麺をすずる。

平手打ちの縮れ麺はしっかりとスープに絡み、コシがシコシコとしていて小麦粉の香りが広がる。
箸休みのチャーシュとメンマが名わき役を務めてくれる


勢いよく食べていくモニカの目に大玉の水を浮かべ
「美味しいです・・・すごく美味しいです!」
と泣きながら完食させたのであった。




こうして、ホワイトデーのお返しはラーメンを作るというのが嶋田家のルールになった。




あとがき
終わり

嶋田さんとモニカさんは末永くなー

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最終更新:2017年04月02日 18:58