603: ooi :2017/03/05(日) 14:32:37
タルテソス夢幻会1
憂鬱本編で日本を世界1位の列強へ押し上げる事となった夢幻会の面々はそれぞれ天寿を全うして半ば生涯現役ともいえる超ハードワークから解放された。
しかし、夢幻会の面々は八百万の神様によって新たな転生先を決められていた事をあの世で知る事になろうとは誰1人とて予想出来なかったのである。

夢幻会が新たに転生したのは「ふしぎの海のナディア」に登場するタルテソス王国である。
首都は古代アトランティス人が地球にやって来た時に乗っていたノアの箱舟の1隻であるブルーノアである。
アニメ本家ではエルシス・ラ・アルウォール前国王(ネモ船長)がブルーウォーターを引き抜いてブルーノアのバベルの光を暴走させた事で滅んだ王国である。

夢幻会が初めてタルテソス王国に転生してきたのははるか昔の1400年の事であった。
この時には憂鬱本編でお馴染みの人々は転生しておらず、憂鬱本編夢幻会の超初期のメンバーや他の世界線(ネタスレ、大陸スレ)の転生者に若干の史実転生者が含まれる感じであった。
夢幻会の面々はタルテソス王国が古代アトランティス人の技術力の恩恵を受けて一般的な先進地域より軽く200年進んでいる事を知り、先ずは自分の生活を安定させてからタルテソス王国への接近を開始した。
この時期の国王や重臣が温厚だった事やタルテソス王国の重臣に転生した人物も居た事から転生してから10年後には国政への介入を行っている。

夢幻会は古代アトランティス人の技術をお借りしてタルテソス王国の領土を約半世紀掛けて大西洋まで広げ、自身が持っていた各種技術を活かして日本との繋がりを得ようとした。
夢幻会からすれば、列島日本が生き残る為には19世紀までに出来る限りのチート化を成し遂げなければならないと感じていた。
その為には、過労死を辞さない覚悟で働く事も厭わなかったのである。
無論、古代アトランティス人の技術を解明する為の発掘もアニメ本家のネオ・アトランティス以上に行っている。

この結果、1510年にタルテソス王国使節団が日本に到達するに至った。
使節団はアトランティス人のチート技術を用いた排水量1000tの蒸気機関付き帆船15隻で編成されており、標準装備としてボルトアクション小銃(グラース銃相当)を持った兵士が2000名含まれている。
これは、古代アトランティス人の科学力を1世紀近く掛けて解明した事によるチートの加速によって西暦1500年にはタルテソス王国が約350~400年先の技術をモノにしていたのが大きいだろう。

タルテソス王国使節団が来航した時の日本は戦国時代の初期である。
時の将軍であった足利義稙は、見た事のない大型船に乗り、見た事のない高威力の武器を持った彼等を味方に引き入れれば自身の権力基盤の強化にも繋がると考えてタルテソス王国との友好を結ぶべきと考えた。
足利義稙の権力基盤たる武力の面を支えていた大内義興や細川高国もタルテソス王国との貿易の利益を考えて同調した事で国交を結ぶに至った。
ちなみに、夢幻会の面々が通訳や副使として同行しているので言語の壁はそこまで無かった。
無論、危険だと考える人間も多く居たがタルテソス王国の軍事演習でその武威を見てからは沈黙している。

室町幕府はタルテソス王国の使者を朝廷にも連れて行き、朝廷にもタルテソス王国と国交を持つ有用性を熱心に語り、後柏原天皇もタルテソス王国の寄進によって1511年に即位式を行うのが可能となった事で上機嫌になっており、直ぐに了承する詔勅を出している。

翌年に史実同様に船岡山の戦いが起きているが、タルテソス王国の兵士も足利義稙に味方した結果、足利義澄方の軍勢の8割が戦死している。
この結果、足利義稙は将軍職復帰を史実以上に盤石にする事となった。
また、タルテソス王国が持ってきていた小銃5000挺とその弾薬が贈られた事で軍事力の中核を担っていた大内義興が兵力の半数と共に帰国しても問題無くなっている。
残り半数は足利義稙が頼み込んだ事で入れ替えの兵がやって来てからの帰国となった。

タルテソス王国の使節団もこの年に帰国する事となる。
この際、タルテソス夢幻会のメンバー数人と各種専門家20名程度が日本に残って幕府や朝廷のアドバイザーとして赴任する事となっている。
使節団は帰国の際に各地へ寄り道して様々な種苗を持ち帰っている。
帰国後、独自の品種改良を行ってタルテソス王国と日本の国力上昇に繋げる農業革命を実現している。

室町幕府はタルテソス王国の支援で半世紀の間に近代化を徐々に進め、大内氏や細川氏を中核とした幕府軍は1595年に蝦夷地(北海道)に到達した。
到達後、室町幕府将軍の足利義輝は大政奉還を行って朝廷へ政権を返上し、アドバイザーであるタルテソス夢幻会メンバーによって国号を大日本帝国に変更している。
この時、明朝と些か不穏な空気が流れたがタルテソス王国のお陰で順調に帝国への脱皮を果たした。

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最終更新:2017年04月28日 22:07