277: yukikaze :2017/10/14(土) 16:10:13
日露戦争史 第九章 バグラチオン作戦

夜明けを迎えたばかりの林道を、男達の一団が駆け抜けていた。
規模としては1個中隊程度。先頭集団が掲げているサーベルや槍には、先程血祭りに上げた敵兵の血で濡れていたのだが、男達は全く気にはしていなかった。

「マカーキの防衛線は固いと言っていたが、ありゃ嘘だな」
「そう言うな。奴らは狩られるだけのヒツジだ。俺達のような狩人とは違う」

その言葉に、男達は低く笑うが、馬の足を止めることはない。

「しかし・・・グリッペンベルグの親父も良い命令を出す」
「全くだ。ステッセルの馬鹿とは全然違うな」

男達にしてみれば、第二軍司令官のステッセルの方針は全く以て理解できないものであった。
何が悲しくて誇り高き騎兵である自分達が、歩兵の真似事をしないといかんのだと。
ステッセルの用兵は、騎兵の本質を完全に殺すものであり、男達の言葉を借りれば「あの男は負ける為に知恵を絞っている」ものであった。

男達のそうした不満は、極東総司令部直属の騎兵総監であるミシチェンコ中将だけでなく、グリッペンベルグもまた共通した考えであった。
クリミア戦争から戦い続けてきたこの百戦錬磨の将軍にとってみれば、ステッセルの行動はあまりにも退嬰的であり、悲観的過ぎた代物であった。
そのため、彼はステッセルに対して、事実上、部隊指揮権を取り上げ、ミシチェンコと共に第二軍による攻勢作戦を作成し、実行に移すことになる。

「おしゃべりはそこまでだ。目標に近づいた」

先頭に立っていた男が、指さすと、そこには彼らと同じ規模の集団がいくつか集まっていた。
無論、敵ではなく、男達も見知った顔ばかりであった。

「そっちはどうだ」
「落伍者無しだ」
「こっちも同じく。ノロマのマカーキには捕まらんよ」

指揮官と思われる男達は、口々に自隊の状況を伝達する。

「では・・・作戦に変更はなしだな」
「せいぜい連中の目を回してやるか」

そう言うと彼らは、計画通り一斉に進撃を開始する。
旅順を落として調子に乗っているマカーキ達に、ロシア軍の恐ろしさを教育させるために。

278: yukikaze :2017/10/14(土) 16:14:04
奇襲を成功するにはどうすればいいのか?
この命題に対し、古くから様々な解答がなされていたわけだが、突き詰めてしまうと、その本質はただ一つに収斂されることになる。

『相手の既成概念を利用できるか否か』

ここでいう『既成概念』とは、一般的には「こうであるはずだ」と思っている常識や通念になるのだが、奇襲を行う者にとってそれが成功するか否かは、ひとえに、相手が既成概念に囚われている点を最大限に利用して、相手にどれだけの心理的ショックを長時間与えられるかにかかっていた。
そうした観点で見た場合、1904年12月10日に行われたロシア軍の冬季攻勢『バグラチオン』は、発動時において、完全なる成功を齎していた。

「一体何が起きているというのだ!! これでは何も分からんのと同じではないか」

前線からひっきりなしに送られてくる情報の洪水を前にして、作戦主任参謀である松川大佐は、思わず手をテーブルに叩きつけていた。

「私が欲しいのは確定情報だ。『~と思われる』などという不確かな情報など害悪でしかない。いいか、前線部隊に徹底しろ。確定情報以外報告するなと。
不確かな情報で司令部を混乱させるのは利敵行為として処罰するともな」
「待て松川大佐。それはあまりにも危険すぎる」

激昂している松川の命令に、情報参謀である福島少将は慌てて止めに入る。
前線からの玉石混合な情報を精査して、正答に導くのが司令部の仕事なのである。松川の苛立ちも分からなくもないが、松川の命令を馬鹿正直に伝達したが最後、今度は前線から一切の情報が入らなくなるのである。
情報を統括している福島少将にしてみれば、愚行以上の何物でもなかった。

「ですが、前線の情報をまともに取り合った場合、ロシア軍の騎兵部隊が大挙して突破しているということですぞ。騎兵中隊が1~2個程度ならともかく、それこそ師団単位の数ではありませんか」

事実は全く以てその通りであったのだが、あくまで『全面攻勢はない』と思い込んでいる松川にしてみれば「過大な報告」でしかなかった。
松川の隣では、同じように『全面攻勢はありえない』と力説していた井口少将も同意の表情を浮かべている。

(おい・・・拙いぞ。こりゃ)

福島とて、これまでロシア軍の大規模攻勢はないと主張していた男である。
『常識的』に考えた場合、厳冬であり且つ本国との関係もいまいちになっているロシア極東総督府が大規模攻勢に出る可能性は低いし、むしろロシア本国からくる増援軍を待ってからの決戦に及ぶと判断されるのだが、情報参謀としての『勘』が、これは大規模攻勢ではないのかと訴えかけていたのだ。
だが・・・彼らの『常識』を覆すものがないのも事実であった。
何しろ彼らは『大規模攻勢などありえない』で固まっているのである。
日本の意思決定で往々にして発揮される『空気による決定』を覆そうとするのはよほどのショックがない限り不可能であるし、そしてそのショックが発生した時には、取り返しのつかない状態に陥っているのも事実であった。

どうするべきか・・・と、内心頭を抱えていた福島の耳に呆れ果てた声が響いていた。

「おはんら。ないをしちょっとか。居眠りをしちょるのか」
「大山閣下」

司令部に入室した大山巌を見て、参謀達は慌てて敬礼をしたが、大山は日頃の茫洋とした顔とは打って変わって険しい顔で戦況図を見つめていた。

「総司令官より厳命。ロシア軍は大攻勢に打って出た。前線部隊は援軍到着まで現在の陣地を死守せよ。第二方面軍司令部には、営口周辺の防備を固めよと伝えよ。あそこは補給の一大拠点じゃ。ロシア軍にとっては格好の戦略目標。
絶対に落とされるなと。援軍については、七左衛門どんにありったけの兵を持たせて押し返せと命じろ。あん人はそれだけで一番良い戦をする」

それだけ言うと、未だ事態の展開について言っていない参謀達に向けて、誰もが聞いたことのないような怒声を発することになる。

「はよ言われたとおりにせんか!!」

279: yukikaze :2017/10/14(土) 16:17:03
ドスン、と、軍刀を鞘ごと床を突くと、参謀達は慌てて部屋を飛び出すことになる。ここで反論したが最後、間違いなく斬られるのが明白であったからだ。

「申し訳ありません。閣下。私のミスです」

全員が立ち去ってしばらくした後、大山の後ろに控えていた児玉総参謀長が、深々と謝罪した。
前線からの兆候はきちんと報告されていた。しかしそれをきちんと汲み取れなかったのは総参謀長である自分のミスであるからだ。
責任感の強い児玉にしてみれば、自分のミスを他者に押し付けるほど恥知らずではなかった。

「よか。間違えたのはおいも同じじゃ。じゃっどん、責任を取るにしても、このロシアの攻勢を何としても抑えんと、我が国は負けじゃ」
「奥大将と第二方面軍の精鋭ですから、援軍と補給さえ適切に出せれば持つでしょう。敵の狙いですが恐らくは・・・」
「岫厳を抜いて、長躯、蓋平まで駆け抜けて、第二方面軍の主力を包囲殲滅じゃろ。博打と言っていいかもしれんが、こんな気候で攻勢かける連中じゃ。
常識で考えても始まらん」

全く以てその通りであった。
成程確かにこの大攻勢が成功すれば、日本陸軍の主力部隊に大打撃を与えることに成功し、旅順失陥に対して十分なおつりが生じる訳だが、失敗すれば、ロシア極東総督府の武威はかなりの打撃を受けるであろう。
今更ながらに、児玉は、兵站線構築のためとはいえ、大連に総司令部を置いたことを悔いていた。せめて蓋平あたりにいれば、まだ違っていたであろうにと。

「復州と花園口にいる第一方面軍は間に合うでしょうか・・・」
「七左衛門どんじゃ。心配には及ばん。『最悪』は避けてくれるじゃろ」

大山の言外に意味することに、児玉は内心溜息を吐いていた。
成程。海城方面はまだなんとかなるだろうが、岫厳から九連城の防衛ラインを維持していた第二方面軍第四軍の大打撃は免れないと判断された訳か。
岫厳を守っているのは1個師団。
ここが抜かれた場合、ロシア軍の主力は、第二方面軍の主攻である蓋平方面に突っ込むであろうが、九連城方面にいる1個軍団も又、岫厳維持を目論むロシア軍によって、押し込まれるのがオチだろう。
ちくしょう。そう言えば、未確認情報とかで、ロシア軍の朝鮮駐留軍の主力が義州に集結中とあったな。ロシア側の説明では『休養のための後退』とかしていたが、九連城方面からの攻勢のためと考えればつじつまが合ってくる。
どんだけ無能なんだ俺は・・・

「九連城方面の戦線を担当している第八軍団を率いているのは立見中将です。
下手な戦はしないかと」
「きばってもらいもんそ」

大山はそう言うしかなかった。
第八軍団が粘れば粘る程、第二方面軍の主攻部隊が生き延びる可能性が高いのだから。

実のところ、大山たちはまたも錯誤を犯していた。
彼らは、岫厳陥落を前提に作戦を立てていた。
岫厳を守るのは1個師団。ロシア側の攻勢は、最低でも2個軍団であることを考えれば、当然と言えば当然であった。
そして岫厳陥落後、ロシア軍主力は、第四軍第七軍団の残余を蹴散らしつつ、蓋平まで駆け抜けて、第二方面軍の主力を包囲殲滅。残りの部隊は、九連城方面の部隊と共同して、第四軍第八軍団を殲滅するよう動くであろうし、それに対して、第一方面軍と共同して、ロシア軍主力を叩くことで、痛み分けに持っていこうとするのが大山の判断であった。

誰もかれもが岫厳陥落を確定としている中、その岫厳を守備している将軍は、傍らで寝そべっている剣牙虎の背をなでながら、こう呟いたという。

「ロスケに戦争を教育してやるか。なあ・・・タマ」

280: yukikaze :2017/10/14(土) 16:22:24
大阪で編制された第四師団は、日本ではどちらかというと弱兵扱いであった。
無論、それは誤解であり、都市部であるが故に、基礎体力や基礎学力は、地方の部隊と比べると平均値では上であるのだが、『都市部の兵は弱い』という妙な先入観から、弱兵視されがちではあった。

そんな中、一人の老人が師団長として赴任することになる。
経歴としては、一見すると平凡。通常ならば連隊長で定年を迎えてもおかしくはないのだが、種田から『絶対に戦にかかせない』との強硬な推薦によって師団長に栄転したことから、口さがないものからは『種田の男妾』などと言われたりもしていた。
故に、第四師団の面々も、「俺らみたいな師団に来るんだから、男妾で十分と判断したんだろ」と、半ば投げやりで師団長を出迎えたのだが、師団長の傍らにいたものを見た瞬間、全員が口をあんぐりとあけるか、腰を抜かすことになる。

そこにいたのは、この国でも数少なくなっていた剣牙虎であった。
戦国の世では剣牙虎兵として利用されていたこの動物は、その威力を恐れた徳川幕府によって将軍直轄部隊以外は儀礼用としてしか保有が認められていなかった。
そして幕末の動乱時において、剣牙虎を再び軍事的に利用しようとした徳川家であったが、鳥羽・伏見の戦で大打撃を受けたことで、剣牙虎は戦場から駆逐され、近衛の儀礼にしか使われていないはずであった。
一部の例外を除いてはだが・・・

「心配せんでもよい。タマはむやみやたらに人は襲わん」

泡を食って逃げ出そうとする兵隊たちの背に向けて、老将は鷹揚に声をかける。
その声に、兵達は新たな師団長をまじまじと見て、そしてその制服に留められている徽章を見て、心の中で盛大に怒鳴っていた。

(バカヤロウ!! 何が平凡な経歴だ!! こいつは剣虎兵じゃねえか。)

彼らがそう罵るのも無理はなかった。
日本陸軍において、儀礼以外で剣牙虎を使うもう一つの職種が、斥候である。
本隊の移動に先駆けてその前衛に配置され、進行方面の状況を偵察しつつ敵を警戒する性質上、斥候は極少数で行動しなければならず、必然的に危険を伴う任務であった。
そうした中で考えられたのが、剣牙虎と組ませることによって、攻撃力を積ませようというプランであった。
古式ゆかしく『剣虎兵』と名付けられた彼らは、そのもくろみ通り高い戦果を挙げることに成功したのだが反面、優秀な剣虎兵を育て上げるにはかなりのコストを必要としており(何しろ兵と剣牙虎の意思疎通だけでなく、兵も虎も偵察行動に最適な技量を持たないといけないからだ)、数を必要数量確保するなど夢のまた夢であることから、その試みは半ば放棄されていた。
無論、そこには『時代遅れの剣牙虎なんぞ調教するより、他に予算を使用した方がマシ』という、海外に留学した中堅~若手の参謀集団の意向もあったからなのだが。
彼らにとっては、一匹の剣牙虎よりも、1丁の機関銃の方が遥かに大事であったのだ。

もっとも、三宅坂の役人連中の評価とは裏腹に、現場の人間にとっては、剣虎兵は畏敬の対象であった。よくよく考えてみればいい。深夜に、接近戦用のナイフと獰猛極まりない剣牙虎が襲い掛かってくるなど悪夢以外の何物でもないのだ。
日清戦争に参加した古参兵の中には、清国の歩哨が、無残に爪で引き裂かれている姿などを見たりもしているのだから猶更である。

『兵站部隊の兵と剣虎兵は絶対に怒らせるな。無事に帰りたければ』

というのは、日本陸軍の兵や下士官では常識中の常識(兵站部隊については、夢幻会に属していた面子が、それこそ山縣達が引くような勢いで、その重要性を教育するよう訴えていたことによる)と化していた事から、それこそ『触らぬ神にたたりなし』という気分であったのだ。

「どれ。申し訳ないが、タマが休める場所を案内してくれんか。厩舎だと、他の馬が怯えていかんしのう」

老将の言葉に、全員が顔を見合わせる。
まさか剣牙虎が来るなどとは思っていなかったのだ。
当然、剣牙虎が休めるような場所など用意していない。第四師団には剣牙虎の斥候はいなかったのだ。

「閣下。申し訳ありません。しばらくお時間をいただければ・・・」
「そうか。仕方がない。しばらくは師団長室に休むか。タマ」

一声咆哮を上げて同意を示す剣牙虎を見て、全員は「どのようにして師団長室に行かないようにするべきか」頭を悩ませることになる。

それが後に『剣牙虎将軍』と勇名を讃えられ、第四師団が『剣牙虎師団』『華の梅沢師団』と、大阪府民の自慢の種ともなった、梅沢道治と第四師団の出会いであった。

281: yukikaze :2017/10/14(土) 16:25:54
「ロスケは来るぞ。戦の時間じゃ」

梅沢の何気ない一言に、第四師団司令部は、少なくとも異を唱えるようなものはいなかった。
この男が師団長になって2年。
それは第四師団の将兵全員が『虎のオヤジの言うことは真剣に聞け。オヤジは嘘は言わん』と、梅沢に対して絶大な信頼を抱かせるには十分な時間であった。何しろこの師団長は、演習の時に、自ら斥候をやってのけたわ、これまで『戦意不足』と貶された行動を『合理的で無駄のない行動』と、大声で褒めるなど、将兵達に自信を持たせていた。
更に、素行が悪かったり、新兵をいじめていた兵を、わざと剣牙虎の世話役にし、これまで威張っていた古参兵が這う這うの体で師団長室から逃げ出すさまを見ることで、兵の士気は大いに上がり、下士官もむやみやたらに威張るようなことはしなくなるなど、師団の風通しがよくなっていた。
既に第四師団は、弱兵師団どころか、精鋭師団と言っても間違いがない練度と士気を保っていたのだ。

「すぐに司令部に報告を」
「うん。第七軍団と第八軍団には警報を出した方が良いじゃろ。大久保中将も立見中将も油断はせん人達じゃ」

もっとも、梅沢は第八軍団はともかく、第七軍団については、梅沢は何もできんだろうなと達観をしていた。大久保中将は無能ではないのだが、戦の匂いというのがどうもわからないらしい。
まあ部下の進言を軽視する人ではないので、無様な奇襲は受けないだろうが、第八軍団のように水際立った防御指揮ができるかというと、何とも難しいところであった。
そしてそれは、第4軍司令官である大島義昌大将にも言えるところであった。
まったく・・・第3軍の山川大将だったら、こんな心配せんでもよかったんだが。

「籠城戦は出来そうか?」
「はい。町の住民は、若い連中は満州に連れ出されて、ここに残っているのは年寄りと子供位で守れるだけの人数ですから」

全く以てひどい話であった。
強襲してロシア軍から奪還してみれば、残っているのは痩せ細った老人や子供ばかり。話を聞けば、町の青年はみなロシア軍によって北に送られ、町に残っているのは労働力として使えない子供や老人ばかり。
勿論、食料や財産はロシア軍が根こそぎ徴集し、体力のない老人や子供はばたばたと死んでいくのだが、埋葬すらされず、遺体が放置されるという有様であった。
勿論、この状況は、欧米メディアの格好のネタになったのだが、第四師団にとって幸運なことに町の住民の数が激減していたことによって、岫厳の町は、籠城戦をするにおいて、町の住民についてはそれ程考慮をする必要がなくなったのであった。

「食料及び弾薬は十分にあるか。まあ一月くらい持たせれば終わるじゃろ」
「それくらいかかると思われるのですか?」

疑問というよりも確認の意味を込めて尋ねる参謀長に、梅沢は何でもないことのように頷いた。

「こちらは冬籠りの真っ最中じゃ。機敏には動けないじゃろ。苦労を掛けるが頼むぞ」

この梅沢の予想は、半分当たり半分外れた。
当たったのは、援軍が来るまでの間、第四師団は苦闘に苦闘を重ねる羽目になった事。
外れたのは、援軍を指揮するのが、常識をどこかに置き忘れていた、薩摩屈指のぼっけもんであるという事実を計算に入れていなかったことであった。

282: yukikaze :2017/10/14(土) 16:34:54
これにて投下終了。ロシア軍の大攻勢が始まります。

前から言っていましたが、今回の元ネタは黒溝台に沙河会戦も入っています。
史実第八師団の役を第四師団に。師団長を『華の梅沢旅団』こと梅沢中将にしています。

本来なら、第九章で終わるはずだったんだけど、梅沢中将を剣虎兵にしちまったお蔭で構想が膨らむ膨らむ。
何気にこのお方、史実でも刀片手に斥候して、渡河地点を探ったという話もありまして。そりゃ指揮官が指揮官先頭実践していりゃ、近衛の後備部隊も奮い立つわ。

次章では、このロシアの冬季大攻勢に対する梅沢師団の苦闘と、猿叫あげながら怒涛の勢いで北上する薩摩のぼっけもんの登場となります。

はい。野津以上に猛将と言っていい、黒木大将漸く登場です。

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最終更新:2017年10月18日 16:17