257: 名無しさん :2017/12/06(水) 22:22:49
東京湾で行われた神崎島と日本政府による調印式が終わり
神崎島の艦娘達が連合艦隊となって帰還していくなか、一隻が艦隊を離れある場所へと向かう
離れた艦娘は空母赤城で、向かった場所は・・・・

ジャパン マリンユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場
そこは護衛艦「かが」が建造された場所であり、赤城にとっても大切な場所でもあった。



自艦から海に降りた赤城はゆっくりと歩きながら上陸し、ある桟橋にたどり着き
花束を置いて桟橋を撫でながら言う

「ただいま。そして、久しぶり。天城姉さん」

天城は赤城と同じように巡洋戦艦として起工しながらも条約で空母に改装途中で
大震災で竜骨が折れ、廃艦となり、その資材の一部を使って浮き桟橋になり
数奇の運命をたどりながら、現地点に置かれたのである


「こうして、私が現代に蘇り、もう一度天城姉さんと出会えるなんて思ってもみませんでした・・・・
天城姉さんが解体されずに今も残り続けてくれるなんて・・・」



桟橋を撫で続けながら独白は続く



「私、天城姉さんの代わりに頑張ったんですよ。沢山頑張ったんです・・・・
日本を・・・みんなを・・・勝ちたいという一心で
でも。結果は私が沈み、みんなが沈んでしまった。
そして、守りたかったモノも守れなかった・・・・
こんな駄目な妹でごめん・・・・ごめんなさい・・・・・」


目を瞑って、強く悔いるように









と、誰かが赤城の頭をふわりと優しく撫でる
はっと赤城が顔を見上げてみれば、半透明で朧気ながらも
赤城に似た人が立っていた。

(よく頑張ったね。赤城)
「天城・・・ねえ・・・さん・・・」
(たくさんの人から赤城の活躍を聞きました。真珠湾、インド洋、ミッドウェーなどお話を聞かせてくれました。
そして、最期の様子を聞かせてくれた時は動けない体を呪ったこともあります
でも、あなた達が頑張ったおかげで今がある。だから)


天城はにっこりとほほ笑んで

(あなたの姉であれてしあわせでした)
「天城ねえさん!!」

赤城は天城に抱き付き、堰を切ったかのように大泣きに泣く
天城は優しく見つめ続けたのであった・・・・

258: 名無しさん :2017/12/06(水) 22:23:40
終わり

心情や台詞を描くの難しいですね
天城と赤城が再び出会ってるといいですね

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最終更新:2017年12月10日 13:10