952: クー&ミー :2018/02/17(土) 22:39:04
大内氏in夢幻会1
注意事項
憂鬱本編で寺内寿一に転生した人物の出身地は不明ですが、この世界においては山口県出身者が寺内寿一に転生したと云う事にしています。

転生した際に付いてきたチート
自分が見た人物が転生者かどうか見分けられる。(ぱっと見ではなくしっかり見る事が前提)
転生者が知っている夢幻会メンバーであれば、当該人物の仕草から中身が誰であるかも見分けられる。
なお、現時点での寺内寿一本人は憂鬱世界での経験が生きているのだろうとしか思っていない。


寺内寿一は憂鬱本編においてはまともであるが故に影が薄く、元帥昇進後に退役して比較的穏やかな余生を送って黄泉路へと旅立った。

1507年(永正4年)
…おぎゃあ!!おぎゃあ!!
「(ん…今度は赤子に転生か…。今度は江戸時代以前の様だな…。見た感じ結構有力武家の家か…?)」
「奥方様、生まれたのは男児でございます!!」
「そうですか…。私は旦那様の後継者を生めたのですね。それで、この子の名前は…」
「お館様の嫡男となりますので幼名は亀童丸となります。」
「(ん?幼名が亀童丸と云う事は、自分は大内氏の誰かに転生したと云う事なのか?しかし、誰になr)」

~母である東向殿に抱きかかえられ~

「亀童丸、貴方は旦那様である大内義興様の嫡男として大内氏を更に盛り立てて下さいね。」
「(大内義興の嫡男…どう考えても大内義隆に転生したと云う事だな…。舵取りミスったら謀反起こされて自害コース?…まぁ、今は何も出来ないから赤子の仕事をやるかねぇ。)」

亀童丸もとい寺内寿一は赤子の仕事として威勢のいい泣き声を上げ、母である東向殿は「随分と威勢のいい泣き声ですね。これは強い武士に育ちそうですわ。」と感心していたのであった。

~翌日以降~
「(やっぱり頭脳は大人でも赤子だから眠いな。大内義隆に転生したと云う事は、陶隆房と云った武断派が反乱を起こす原因を作らなければ自害せずに済む。まぁ、これが第一次月山富田城の戦い後の転生とかじゃなかったのは神様に感謝だ。眠くなったし寝よう。)」

「亀童丸様、御飯の時間ですよ。」
「(戦国時代だから乳母から母乳を貰うのは分かっていたけど、よくよく考えたら中身は性を知っている大人が合法的に美人の胸にダイブするんだよなぁ…。性欲が湧かない赤子で助かった。大内義興は大内氏でも屈指の実力者だから喋られるようになるまでは安心して過ごせるのが幸いだし、この生活を楽しむのも一興か。まぁ、父上は生まれる前に上洛しているので未だ会ってはいないがな。)」

「(そう言えば、杉山や東条もこっちに転生していたりするのだろうか?後は、嶋田さんや古賀さん、近衛公に伏見宮殿下も…。閑院宮殿下や北白川宮殿下は…この時点では閑院宮家や北白川宮家が無いから厳しいか。他にも大内氏家臣団や朝廷に夢幻会レベルで大勢転生していたら戦国時代の荒波も比較的楽に進めるだろうが…。)」

「(生まれてから日が経ったから大内館の外へ出かける事になったが、この時期の山口は西の京と言われた時期だけあって戦国時代と云う事を加味したら相当良い街並みをしているなぁ。今では寂れてしまっている浄福寺や興隆寺も立派な伽藍を持っているしな。史実では田舎とか言われている山口をこの寺内寿一…いや亀童丸が現代においても日本有数の町になる礎を築いてみせよう。)」

~1508年(永正5年)~
亀童丸(in寿一)は転生チートと言えるかは不明だが、普通の赤子より早く成長していた。
「ははうえ!!ははうえ!!(ようやく拙いながらも言葉が喋られるようになった。そう言えば、数年後には小競り合い程度とはいえ尼子経久が石見国に侵攻してくる頃か。父上が居ない間は自分が何とかせねば…。だが、どうやって手を打てば良いのやら…。)」
「まぁ、亀童丸はもう言葉が話せるようになったのですね。そろそろ教師を付ける頃かしら…?」

~1513年(永正10年)~
「おお、亀童丸様はもうここまで学ばれましたか。正に神童とはこの事ですな。」
「(史実と寺内寿一時代にそれぞれ猛勉強した甲斐が有ったなぁ。父 (寺内正毅)のお陰で多くの貴重な書籍も読めたし。うーむ、そろそろ動き出しても良い頃だろうか…?)」

亀童丸となった寺内寿一は更に数年後、大内氏が、そして自分が生き残る為に介入する事を決意するのであった。

953: クー&ミー :2018/02/17(土) 22:41:11
あとがき
見ての通り、プロローグで終わった感じです、はい(汗)
主人公補整と云う事で、憂鬱本編で夢幻会メンバーが語っていた“転生者か否か”が感覚的に分かるようになるのが確実化する能力を与えております。
なお、転生者を探すと云うのでは正に素晴らしい能力ですが、大内氏の次期当主故にそんな全国津々浦々を出かける事が不可能なのが玉に瑕。
ちなみに、他の転生者は寺内さん(義隆)の様な能力は持っていません。

この時点では父である大内義興は管領代として未だ京都に居ります。

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最終更新:2018年02月23日 09:44