136: クー&ミー :2018/02/21(水) 22:11:39
大内氏in夢幻会2-1
注意事項
憂鬱本編で寺内寿一に転生した人物の出身地は不明ですが、この世界においては山口県出身者が寺内寿一に転生したと云う事にしています。

転生した際に付いてきたチート
自分が見た人物が転生者かどうか見分けられる。(ぱっと見ではなくしっかり見る事が前提)
転生者が知っている夢幻会メンバーであれば、当該人物の仕草から中身が誰であるかも見分けられる。
なお、現時点での寺内寿一本人は憂鬱世界での経験が生きているのだろうとしか思っていない。


寺内寿一は亀童丸もとい大内義隆に転生した。
そして、神童として留守居役の重臣を含めた家中からの評判が良さそうな事を確認した事から、遂に大内氏もとい自分の生き残りを懸けて動き出す。

~1517年(永正14年)~
「(確か、尼子経久が石見に侵攻してくるのはこの年だった筈。そして、聞いた話によると出雲国に帰って来ているようだ…。よし、そろそろ動くか。)」
「頼みたいことが有るので右田弘詮を呼んできて欲しい。」
「畏まりました。」
「亀童丸様、右田弘詮只今参上しました。」
「弘詮、確か、尼子経久は父上の軍と別れて帰国したのであったな。」
「どうやらその様でございます。」
「恐らく、今年中に尼子経久が石見国に侵攻してくる可能性が有るから石見の国境沿いに兵を置く事は可能か?」
「なんと、それは誠でございますか?しかしながら亀童丸様、尼子が侵攻していない状況で兵を置くのは止めた方が宜しいかと。現在、主力が京へ出払っている中で周辺地域を刺激し過ぎるのは宜しくないでしょう。但し、亀童丸様が言うとおりになった時の為に可能な限りの準備は行います。(ふむ、神童と有って中々に冴えているお方ですな。これならばお館様が不在でも心配無さそうだ。)」
「そうか…。だが、石見国は銀山が有る故に大内氏の財政を支える上で重要だから侵攻を受けた際はすぐさま反撃した方が良いと思う。」
「分かりました。お館様の方には私が伝えておきますので、亀童丸様は勉学に励んで下され。」
「分かった。」

「(一先ずこれが限界か…。嫡男であっても未だ子供だから重臣連中も半信半疑と云った所か。そう言えば、右田弘詮と言えば吾妻鏡の写本を集めていたから追々読ませてくれと頼んでみるか。)」

なお、右田弘詮の使いから状況を把握した大内義興は尼子経久が侵攻した際は直ちに兵を動員して尼子経久を牽制させるように弘詮に伝えている。
「(どうやら、父である儂が居なくとも嫡男である亀童丸はしっかりと育っているようだ。帰国次第、儂が直々に鍛えてやらねばな。)」

この結果、尼子経久は大内氏が予想以上に速い対応を見せた事から石見国への侵攻を取りやめて出雲国統一に専念する事となる。

137: クー&ミー :2018/02/21(水) 22:13:35
大内氏in夢幻会2-2
~1519年(永正16年)~
父である義興が帰国した事、そして亀童丸も成長した事から亀童丸は元服して義隆と名乗る事となった。

「義隆よ、見事な若武者ぶりだ。これからは儂もお前に内政に必要な事を教えるつもりだ。武人の心得については興房や興盛にもお前をみっちり鍛える様に頼んでおいたからしっかり励めよ。」
「父上…お手柔らかにお願いします。」

この日より義隆は父である義興と共に内政に徐々にではあるものの参加する事となる。
また、並行して重臣である陶興房や内藤興盛からも武人としての心得をみっちり教えられているが、元々憂鬱世界では元帥にまで上り詰めた事も有って両人が驚嘆するスピードで頭角を現す事となる。

また、自分が神童であるとの評判を活用し、義興に説明して納得してもらった上で転生知識を徐々に領内で活用して行く事となる。
転生知識を活用するにはそれ相応の財源も必要であったが、幸いな事に大内氏は勘合貿易と石見銀山を初めとする当時としてはチートレベルの莫大な収益を上げていたので予算の心配は無かった。
なお、義隆だけで行える転生チートは少なかったので国力増加の速度は決して早いと言えなかったが…。

「(やはり、父上は大内氏屈指の当主と有って自分の考えを理解してくれるのは助かるな。しかし、自分だけでは転生チートを活かすのは大変だ…。やはり、夢幻会の様な転生者組織を作る為に更なる転生者を探さねばならないな。父上が健康で居る内に領内を巡ってみるのも有りか…。さて、明日に備えて寝るか。)」


~1519年(永正16年)の別の日~
「(新たに出来た夢を叶える前に死んでしまいましたが、次は戦国時代に転生ですか…。しかしながら、転生先が相良武任とはどういう罰ゲームですかねぇ…。だが、どうやらこの世界の大内義隆は史実で聞いたのとは些か違うようですね。もしかすると私の様に誰かが転生していたりするのですかね?まぁ、近いうちに大内義隆の右筆として仕える事になりましたからじっくりと見極めるとしましょう。私には衆道の趣味は無いのでこの世界の大内義隆がガチホモでない事を祈っておきましょう。いや、ただ心で祈るだけでなく大内領に有る神社と云う神社に参拝しておきますか…。)」


大内義隆(寺内寿一)は転生チートをより活かす為に転生者を探そうと決意したが、思ったより近くに転生者が1人居るのであった。

138: クー&ミー :2018/02/21(水) 22:17:23
投稿は以上です。
言い忘れていましたが、前スレに投稿した1話を含めてまとめwikiへの転載は自由です。


あとがき
義隆となった憂鬱寺内さんは次回でようやく仲間を1人見つけるようです。
なお、仲間となる人は何かを恐れているようです(すっとぼけ)

ちなみに、この時点で行っている転生チートは農業がメインです。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2018年02月23日 09:48