566: クー&ミー :2018/03/01(木) 23:44:02
大内氏in夢幻会4-1
注意事項
憂鬱本編で寺内寿一に転生した人物の出身地は不明ですが、この世界においては山口県出身者が寺内寿一に転生したと云う事にしています。

転生した際に付いてきたチート
自分が見た人物が転生者かどうか見分けられる。(ぱっと見ではなくしっかり見る事が前提)
転生者が知っている夢幻会メンバーであれば、当該人物の仕草から中身が誰であるかも見分けられる。
なお、確信には至らないが、相良武任に転生した辻~んの指摘から半信半疑ながらも認識している状態である。


~1521年(大永元年(永正18年))~
大内義隆に転生した寺内寿一は、昨年にようやく1人目の転生者仲間となる相良武任に転生した辻政信と出会うに至った。
義隆(in寿一)は父である義興に武任(in辻~ん)が内政で優秀だと言って売り込みつつ、大内領内の農業生産力向上に努めていた。
武任のお陰もあってより効率的な財源の運用が可能となり、周防国だけでなく長門国においても国力の増加計画が進められる事となる。

~義隆の私室(現時点での夢幻会会合場所)~
「流石は辻さんだ。お陰でより多くの改革が行えるようになった。これで、10年後位には筑前と豊前にも石高増加計画を進められそうだな。」
「いやいや、それほどでも有りませんよ。現時点では農業面の活動に絞っているのと元々の資金が比較的余裕が有ったのが大きいですね。言っておきますが、今後転生者が増えて行って軍事面等の改革も進めていくようになると前世同様に予算のやり繰りに苦労しますよ。」
「まぁ、勘合貿易で利益を上げられるうちは何とかなるだろうと思いたいがね。そう言えば、軍事で1つ思い付いたことが有るんだが、硝石丘法を使った硝石の生産は可能だろうか?当面は小規模な物を行ってノウハウを掴み、鉄砲が伝来してから大規模生産に踏み切りたいのだが。」
「ふむ、確かに硝石の自活が或る程度出来れば財政的な負担は抑えられますね。それに、平時は肥料としても活用出来そうですから、痩せている田畑に供給するのも有りです。ですが、寺内さんとしてはやはり火薬として活用したいのですかね?」
「辻さん、これは流石に分かるか。まぁ、ネジ製造の技術研究は将来的に雇う鍛冶師にやってもらおうと考えているが、鉄砲の生産については種子島に伝来して製造に成功してからだな。少なくとも史実を鑑みると種子島時堯に頼めば鉄砲の製造技術を教えてくれるだろう。」
「なるほど。確かに、史実だと根来衆や橘屋又三郎にも快く使用法や製造技術を公開していますからね。」
「大砲については12ドイム臼砲レベルであれば5~10年位の期間が有れば作れるだろうとは考えている。恐らく梵鐘の鋳造技術を応用すれば行けるだろう。本格的な長砲身の野砲やカノン砲等は鋳造砲に関する技術持ちの転生者が早期に見付からない限りは厳しいと考えているが…。」
「臼砲が有るだけでも敵からしたら脅威になるでしょう。ただ、量産となると大量生産体制を整えるまでは費用が掛かりますから、ローの方の兵器も欲しいですね。例えば焙烙火矢みたいなのですかね…?」
「ローの兵器か………そうだ!辻さん、前世における長州藩で木砲と云うのが有ったのは知っているか?あれならば原材料は木だし、青銅砲と違って軽いから持ち運びも楽だ。まぁ、安全面を考慮すると1回こっきりでの使い捨てなのが短所ではあるものの、逆を言えば鹵獲されたとしても痛手にはならない。簡易的な砲車を持った木砲が有れば奇襲戦にも使えるだろう。」
「木砲ですか。確かにそんな物が存在していましたね。それならば費用は或る程度抑えられそうですのでやってみる価値は有るかと思います。しかし、それをやるには先ず義興公の許可を得ないといけませんがねぇ。」
「まぁ、それは父上もとい義興公に上手い事説明する内容を考えてからだな。当面は石高を引き上げて人口を増やす事に集中だな。」

567: クー&ミー :2018/03/01(木) 23:46:21
大内氏in夢幻会4-2
「もう1つ思い出した。今、避難している貴族や僧侶を教師とした史実の藩校や寺子屋を作る計画を立てているのだが、辻さんも計画案作りを手伝ってくれないか? MMJ幹部の辻さんならば学校作りはお得意だろう?」
「戦国時代に来ていて忘れていましたが、確かに今のうちに学校を作っていれば私が生きているうちにお嬢様学校を作れるかもしれませんねぇ。ふふふ…やる気が湧いてきました。貴族も貴族としての体裁を維持する為の費用は多いでしょうから固定収入が得られるとなれば喜んで働いてくれるでしょう。寺内さん、計画案製作については任せてください。この辻政信が義興公を納得させられる代物を作って見せましょう!!」
「分かった。一応、私も時間が有る時は手助けしよう。(…もしかして変なスイッチをオンにしてしまったか?)」

2ヶ月後、義隆(in寿一)は武任(in辻~ん)のハッスルによって製作された計画案を義興に提出している。
本気を出した武任が作っただけあって計画案は非常に良く纏められており、義興も「短期間で此れだけの物を作ったのか。これならば、今すぐにでも計画を実行に移しても問題ないだろう。しかしながら、お前が言った通り相良武任は随分と優秀なようだな。これだけの実務能力を持つならば大内家の財務を任せても良いかもしれんな…。」と感心している。
この結果、翌年に山口明倫館(命名は義隆)設立の為の組織作りが行われる事となる。
これを聞いた武任(in辻~ん)は「漲って来た!!」と仕事に熱中してしまったのは言うまでもない。

なお、計画案には寺子屋の設立と並行して孤児院の設立も記されている。
また、未亡人となっている女性を教育して寺子屋と孤児院の教師として雇うといった先進的な内容も含まれている。
これは、武任(in辻~ん)が女性教師を育成しておけば将来のお嬢様学校計画への下地にもなると考えたのも理由の1つであった。
孤児院については、国力を高めるには優秀な人材をより多く見つける事が必要であり、1人でも多くの領民が教育を受けられる様にする必要が有るとしている。
この優秀な人材については文官、武官だけでなく、忍びや歩き巫女等の諜報活動する者の育成も含まれており、これによって大内氏は兵農分離に必要な職業軍人の育成と諜報能力強化の下準備を進める事に繋がった。


余談だが、武任(in辻~ん)は既に年下の嫁さんを貰っているが、妻そっちのけで仕事に熱中し過ぎて、焼き餅を焼いた妻に夜這いされたのは別の話。
襲われた翌日、武任は何かとは言わないが力尽きた感じになっていたと義隆は語っている。
(翌年、武任は晴れて父親になった模様。)

568: クー&ミー :2018/03/01(木) 23:48:16
投稿は以上です。
まとめwikiへの転載は自由です。

あとがき
やはり、財政については辻~んが居ると心強いでしょうね。
また、硝石丘法による硝石生産を小規模ながらも開始して将来に備えます。
加えて、史実藩校と寺子屋、孤児院の設立計画を立てました。
MMJ幹部の辻~んであれば、学校関係(専門はお嬢様学校だが)も得意と思って計画案を作ってもらいました。

蛇足
辻~んはパパになりました。
ちなみに、この時点での奥さんの年齢は…現代だったら捕まります、はい。
まぁ、戦国時代は合法なので大丈夫だろう。

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最終更新:2018年03月02日 10:19