124: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:05:05 ID:FtXcVcRo

『歴史に埋もれた名無しの巨竜が目覚めし日』


「……これからどうなるっかなぁ」


 日本海の荒々しい海とも、太平洋の静謐な海ともまた違った、南国神崎島の海を望むとある展望所。多少雲と風が流れて過ごしやすく、また日がやや西側へと傾きつつある中、日本本土より来た少年が海をぼんやりと見遣りながらただ一人で黄昏ていた。


「心配した所で、結局なる様になるしかないんと違うん?」


 何をするでも無く目の前の景色を眺めながら、全く意識せずに口を突いて出た言葉への返答に声に成り切れなかった驚愕を表しながら振り返ると、そこには何時の間にやら綺麗な茶髪を二束結びにして【ばいざー】とか言う帽子を被った少女…龍驤が居た。見た目子供の様なちっこい姿だがコレでも成人しているとか。正直少年が初めてこの少女を飛行場近くの工場で見かけた時は迷子になった子供かと思わず声をかけてしまった位である。


「……キミ、今ウチ見て何か失礼な事考えてえんかったか?」
「いえ、まさか滅相も無い」


 ホンマか~?と関西人の様な気軽さで相席に自然と座る美少女に、少年は分かり易すぎる位に目線を逸らす等タジタジであった。70年以上先の軟派な人間ならいざ知らず、この時代の少年の多くは未来と比べると割と純情である。まあ未来でもこんな美少女と正面切っていざ話すとなると、この少年の様に動揺し切りになる人間の方が多いかも知れないが。



「……で、さっきの話」
「え?えっと……その……」
「此処にはウチとキミしか居らんで、別に気にせんでええよ……やっぱ、今日やった勝負に思う所有ったんやな?」



 絵画として切り取りたくなる様な目の前の大海原と蒼空を二人して眺めながら、龍驤は少年に問いかける。古来より口喧嘩のみならず論争などで男性が女性に勝つ事は滅多にない。この少年も、御多分に漏れる事は無かった。




 神崎島により執り行われた『大日本帝国工業国化計画』の一環として、日本本土より選抜された一定数の工場労働者達が神崎島へと呼び寄せられた。現在本土では神崎島より搬入した各種工作機械や大型車両等により各地の開発が進められているが、近代的機械操作に手慣れた工員や作業員の育成は危急に迫られていた。何せ当時の日本には、殆どと言っていい位にモータリゼーションが発達していない事や工業化の進展も不十分である事が重なり合い、車両や各種工作機械の物量だけで無く機械の取り扱いに慣れた人間それ自体が、工業国として考えてみると絶対的に稀少過ぎるのだ。


 神崎島からの派遣である程度は補えるのは事実だが、神崎島のマンパワー(正確にはフェアリーパワー)には限りがあり、全ての余力を日本の工業化の為【だけ】に注ぎ込む訳にはいかない。それに仮に神崎島の総力を日本の工業化へ傾けたとしても、それでは今度は大日本帝国は神崎島に工業系のあらゆるモノを依存する極めて不健全な状態に成り下がってしまう。それでは大日本帝国の真の『工業国化』とは程遠いし、第一神崎島は大日本帝国のパートナー的存在では有っても、保護者や母親では断じて無い。何もかも依存されて自立出来なくなるのは『島』としても本位ではない。


 神崎島から送られた工業機械を十全に操れる人員が少なく、このままでは工業化とは名ばかりの張子の虎になる。現場を調査したレポートに書かれていたその事を殊の外憂慮した大日本帝国の重鎮たちは、神崎島と折衝を行い一つの要請を通した。要約すれば『出来ない事と知らない事はどうしようもないから神崎島から学ばせて貰おう。明治維新の殖産興業の如く』と言う、ある種開き直った支援要請である。神崎島としてもこの時期全く存在すらしていなかった品質管理の概念等を大日本帝国へ植え付けるには丁度良かった為、二つ返事で了承したが。



「……熟練の親方衆や職人の先輩方に混じって、工場に就職して一月も経ってない自分の様な素人が入れられて、凄く驚きました。どうして自分が、って」
「あぁー……確かに説明無しじゃそうなるかもやけど、島に来てからのオリエンテーションで今回の教習の意義は言われたやろ?」
「その直後からでしたね……今回の『新技術教習団』が三つに分かれだしたのは」
「そこからかー……メンツっちゅーのは、ホンマ面倒やなぁ」

126: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:09:33 ID:FtXcVcRo
 本土で生みの親と一緒にやらかしては古鷹に水満杯バケツ装備で廊下に立たされている戦艦狂の某軽巡と、同じく本土で真面目に三菱などに対して技術の教習で忙しい工作艦明石こそ居ないが、代わりに元敷島型戦艦の工作艦朝日が教導艦として教鞭を取る事になった今回の『新技術教習会』であったが、第一回目のオリエンテーションにて日本を本物の工業国にする為のプロセスの解説等が終了し、そして教習が始まってから早速神崎島への感情等により三つのグループへと別れて行った。



 一つ目は、この少年の様に技量未熟な新人や初級者、そして神崎島の教えや技術に感銘を受けた柔軟な思考の職人により構成された『親神崎島』グループ。基本的に右も左も分からず言われるがまま勉強している者が多いが、それのお陰で要らぬ先入観無しに教えを最も吸収しているグループでもあった。


 二つ目は、神崎島が提供する工作機械や思想こそ受け取り学びはするが、出来るならば自らが主導していきたい『保守改革派』グループ。主に一定の技術を持つ中堅以上により構成されているが、あくまで希望しているだけな部分が大きく、それに言い換えれば適度な自立心があるとも言える事も有り、三番目のグループと比べれば遥かに御しやすいし対話もし易いグループであった。


 そして問題の三つ目は、この時代では極一般的な女性蔑視思考に加えて江戸時代から続けられている『見て覚えろ』『見込みのある者ほど潰す勢いで叩き抜く』と言った旧来の職人的教育思想に染め上げられ、また自らもそう教わり続けた結果神崎島からの教えを否定した『頑固石頭派』グループ。質の悪い事に技術に関しては鍛え上げ抜かれ切った熟練職人が構成員のほとんどを占めており、史実に置いては未熟な日本の工業力をその個人芸一本で支えていた様な面々である。




 教習が進むにつれて三グループ…特に、女性を師として仰いだり暴力指導を否定する教育体制の改革等により今までの体制が崩壊する事に強烈な拒否反応を示す三番目の『頑固石頭派』グループと程度の違いこそあれ神崎島の教えを受容した他二グループ間の溝は深まり続け、このままでは中途半端にしか技術教導が進まない事になる。『頑固石頭派』グループは改革への反発や反感の余り『魂が籠っていない』『女や島の連中から教わる事等何も無い』『こんな物(神崎島製高性能工作機械)が無くても俺達だけで十分だ』等の暴言や珍発言を飛ばした事を知るに及び色を失った本土の一部馬鹿官僚や軍人等が神崎島の機嫌を損ねて支援が失われる事を恐れる余り出来もしないのに警察や特高、憲兵を動かそうとした程である。勿論直ぐにバレてそいつらはしっかりと怒られたが。




「まー、でも今回の『実習実験』でちぃーとは懲りたんとちゃう?己の技量を頼みにするのはええけど、コレで流石に限度がある事は骨身に染みたやろ」
「ま、まぁ……確かに、宿舎では皆さんまるで御通夜の様に無言でお酒飲まれていましたが」
「そんなもんかー。……ま、酷い言い方かも知れんけど、こんくらいで自暴自棄になって潰れたり現実認めず暴れる様やったらこの先他人に迷惑かけるばかりで余り長くは無いやろし、朝日はん達教導員からの教えには素直になって貰わんとアカンからなー」
「は……はい……」



 想定より少し強かった物の、神崎島の教導や指導に反発、反抗する大日本帝国人の存在は考慮に入れられていた為、神崎島では予定通りにとある課題をこの三チームに出す事にした。飛行場傍に集められた『新技術教習団』の人員の目の前に見せられたのは、別の世界では圧倒的高性能の迎撃戦闘機として期待されながらも、戦況の変異とジェット戦闘機の出現により敢え無く歴史の隙間へ消えてしまったレシプロ戦闘機界最強機候補の一角、XP-72であった。


因みにどうでも良い話だが、日本本土では帝国最新鋭の零戦相手に6対1で圧勝したこの機体の名前を決めるのに候補が噴出しまくっているとか何とか。現在では『迅雷』『緋電』『閃電』『雷火』の四つが候補に絞り込まれているが、まだ制式採用もされていないのに気の早い事である。

127: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:12:25 ID:FtXcVcRo
 簡単なスペック表を一人一人に渡され、その中身に大体が驚愕する中、神崎島は『課題』と称し『三チームに分かれ、この機体を新規に一機製造せよ』と指示した。当然ながらこの三チームは既に分裂状態に陥りつつあった各チームそれぞれで分けられた為人員分けのいざこざは発生しなかったが、『頑固石頭派』に関してはわざわざ本土より持って来た帝国の工作機械でやる羽目に有ったが。工作艦朝日の発言を要約して曰く『島の援助が必要無いと言うのなら、その身かつこの場で証明して見せろ』だった。女性と言うだけでどれだけ優れた力を見せても無条件に下に見られ、侮られ、舐め腐った態度を取られ続けていたせいで割と鬱憤が溜まっていたとは言え、戦前日本の工作機械でスーパーサンダーボルトを作らせるとはこの娘も綺麗な顔して意外と鬼である。



「あんま鬼とかそう言う事考えたらあかんでー」
「……もしかして、口に出てました?」
「顔見ると案外考えている事分かるもんなんよ?特に女の子の場合、自分が関わっている事やと男が思っとる以上に鋭くなるもんや。信じられんかも知れんけど」



 そして相当鬼畜な課題を出された『頑固石頭派』グループであったが、流石に大言壮語を吐けるだけの事はあり、期日までに完璧に仕上げて飛行場へ持ち込んで来ていた。物差しで部品一つ一つを正確に測り、職人の経験と勘で本土から持って来た工作機械を用いて精密に製造し、組み立ててのけた。つまりは彼等が昔から欧米のエンジン等に対して行っていたリバースエンジニアリングを、今回も神崎島が出したXP-72に対して行ったと言う事である。因みに現物こそ渡したがそれ以外には一切このグループには手出ししなかった朝日たちだったが、残りの二グループに対しても設計図と製造マニュアルを規定通り渡してからは特に大きな手出しはしていない。その点に関しては公平である。


 試験日当日。各グループが製作したXP-72は、少なくとも一見しただけではしっかりとした出来の様に見えた。少なくとも何処か自信が有る様で微妙に無い様な『親神崎島』グループとは違い、己の技量に絶対の自信を持つ『頑固石頭派』グループは意気軒昂であった。素人や中堅程度の連中が束ねたところで職人に叶うハズなど無い、コレで伝統的指導を廃絶し様とするばかりか、指導者に『女如き』を着けて職人を蔑ろにする『島』の連中の鼻を明かせてやれる。後の聞き取り調査では、本気でそんな事を思っていたらしい。


「でも正直な話、今の今まで偉そうにして真面目に学んでたアンタらに舐め腐った態度取ってた偏屈な頑固親父共に圧勝した気分はどうや?」
「……本音を言いますと、かなりスカッとしました」
「せやろなー」



 そして『頑固石頭派』グループのそんな御大層な慢心し切った自信は、試験開始から僅か10分足らずで完膚なきまでに叩き潰された。そもそもの話ではあるが、この当時の後進国日本では、規格通りの筈のネジが穴に通らない事がザラにある程度に品質管理の概念が薄いと言うのもあるが、冶金技術や製鉄技術等の根本的な土台が弱すぎるせいで仮に完璧に欧米諸国の製品を丸々コピーしたとしても、出来上がるのは『外見がほぼ同じなだけの劣悪品』でしか無いのが現実だった。
なまじ職人の技量や設計等である程度の性能は誤魔化せたせいもあって勘違いされる事が多いが、工業製品を作る為の土台の技術、人材、ノウハウは先進工業国足る欧米諸国と比べると『列強』等とは恥ずかし過ぎて到底言えなくなる程にかけ離れていた。周回遅れと言っても過言ではない所か寧ろ不足している位である。

128: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:14:23 ID:FtXcVcRo
 『素人集団』『ガキの御遊び』『女にケツ振った玉無し共』等と『頑固石頭派』グループが悪し様かつ露骨に見下していた『親神崎島』『保守改革派』グループだったが、『親神崎島』グループのXP-72のエンジンは一時間以上たっても何の問題も無く快調に回り続け、一部自主独立路線を目指していた『保守改革派』グループの方も大した問題も無く回り続けていた。両者とも朝日からの指導を十全に学び、神崎島製の高性能な工作機械をマニュアル通りに動かして製造した結果である。お陰で自分達の作った『製品』が設計図通りに動き続ける姿を見て、感動の余り大粒の涙を零した新人工員がいた位である。本土では親方衆や職人たちから殴られつつ雑用しかさせられなかった自分が携わり、作り出したモノが正常かつ見事に動いている。感動も一入であろう。


 一方の『頑固石頭派』グループが製作したXP-72では、エンジン始動した直後こそ普通に回った物の、始動してから僅か一〇分足らずで行き成り真っ黒な煙を多量吐き出した挙句に、始動より二十分足らずにて完全に停止してしまっていた。この職人のプライドが全面崩壊した事象に対して朝日率いる神崎島本土技術教導団所属のとある妖精さん曰く『爆発四散しなかっただけ立派なモノだ』と言う大変有難い評価を戴いている。つまりは完全に爆発する事を前提にしていたと言う事でもあり、消防車や消火隊が事前に配備されていた上に『頑固石頭派』グループのXP-72だけは試験区域の中でも隔離するかの如く微妙に離れた場所に配置されていたのがその証拠でもあった。面と向かって何か言われるよりもこう言う風に事前の予告も何も無しにされる方が遥かに精神に来るモノがある。



「……それで、色々と『島』の皆さんに迷惑をかけた職人たちは、一体どうなるのでしょうか?」
「ウチはそこまで詳しくは知らんけどなー。ま、朝日はんの事やし、これから別コースで改めて一から教導し直すんやない?」
「本土へ送り返したりはしないのですか?」
「それは無いと思うでー。朝日はんは優しい娘やからな。島に来た以上はしっかりと教えるって気合入れておったし」


 余談だが、現代でも通用する比較的ポピュラーな洗脳法としては、一度洗脳対象者のプライド等を粉微塵に叩き壊して首元まで自己への嫌悪や絶望を染み込ませた後で、優しい言葉と共に手を差し伸べて救い出し、洗脳対象者を深く依存させると言う方法がある。人間の心理とはとても不思議な物で、完全なる第三者から見れば完全なるマッチポンプでしかないと丸分かりの茶番劇であっても、当事者にとっては紛れも無い神様からの救いの手であったりする。


「……んで、ちょっち小言ええか?」
「はっはい!」
「ああ、別にそんな肩肘張る様な事や無いで。小言言うのは言い方悪かったかも知れんけど」


 そう言われながらも恐縮して固まる少年に対して苦笑を投げかけながら、龍驤は立ち上がり少年の頭を撫でる。撫でる為には身長が少々足りず少し背伸びしている様に見えるかも知れないがそれはただの目の錯覚でありそう言った事実は確認されていない。イイネ?



「えっ、え、えっと、その……」
「今は島の技術や知識を学ぶ時。それ自体は否定せん」
「……は……」
「……せやけどな、【そこ】で止まったらアカンで」


 その言葉を聞いた直後、少年はまるで雷に打たれたかの如き衝撃を受けた。

129: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:17:06 ID:FtXcVcRo


「ウチ等の知っている事は教えられる。それを学んで帝国やキミたち自身の血肉にする。そこまではええ」


「やけど、ウチ等から……『島』から与えられたモノで、それを学ぶ事で満足してしまったら、もうそれで何もかも終わりや。確かに『今は』帝国の技術は低いで。残念やけど、コレばっかりはどうしようもない現実や」


「……でもな、始めは誰でもそうなんや。誰にも教えられずに立って歩けるもんなんかおらへん。神崎島の技術を見て、学んで、でも絶対に呑まれたら駄目や。『帝国』が立派に『立って歩ける』様に成る為には、な」



 難しい事かも知れんけどな。その言葉を最後に少年の頭から手を外した龍驤の顔を、少年は自然と真剣な顔をして真っ直ぐ見つめていた。
先程のおどおどとした、自信の無い表情では無い。憑き物が全てそぎ落とされた様な、少年の若さに見合う向こう見ずの情熱が灯された、良い表情をしていた。


「……もう夕方やな。変な言うて悪かったな。街灯有るとは言え、早う帰りや」


 その言葉を残して展望所から去っていった龍驤の背中を見送っていた少年。何分か、何十分か。時計も無い為分かりようが無いその時間の中、少年の頭の中では先程龍驤に言われた言葉が独楽の如くグルグルぐるぐると回り続けていた。


「……そうだ。その通りだ」



 自分は確かに、言われた通りに呑み込まれていた。神崎島に来るまでは親方衆や職人からの高圧的な態度や理不尽に思えた指導とやらに。
神崎島に来てからは、今まで夢にも思わなかった脅威的な高性能機械の群れに。今まで自分が受けて来た昔ながらの古臭い教育と言う名の丁稚奉公の世界を完全に塗り替えた、色彩溢れる新しい神崎島方式の労働教育と言う世界に。



 無茶だの無謀だの知った事か。伝統なんか知った事か。俺はやる。神崎島が教えてくれる全てを飲み込んで、そしてそれを『帝国』に持ち帰って発展させて反対に神崎島へ『恩返し』に技術を教えられる様にまで成ってやる!


「……やっっって!やるぞぉぉぉおおーーー!!!」





 展望所からの帰り道。少年へ軽い小言を授けた後自身の鎮守府へと帰る為歩いていた龍驤。その耳にふと、先程話していた少年の大地を震わすかの如き咆哮が届けられた。


「……ちぃと、焚き付け過ぎたかな?」


 少しばかり困惑の笑みと苦い表情がない交ぜになった様な複雑な表情をしながら、龍驤は思わず頬を掻いていた。思春期の少年らしく物鬱気な表情をして道に迷っていた様子だったので少しばかり話して見て、思わず説教紛いの言葉を言ってしまった結果がコレであった。結果的には良い方向に転がりつつあるようだが。


「……せやけど、ま」

 とは言え、龍驤は後悔はしていなかった。これから先どの様に歴史が流れていくにしても、神崎島が大日本帝国に対して技術教導を行っている以上何時かは直面するであろう避けられない話ではあるし、もし朝日たちに何か言われたら誠心誠意謝るつもりだった。自作のたこ焼き持参で。





「……頑張りいや、若人」


 振り返りながら、当人には届く筈も無い言葉を投げかけた龍驤。軽く小首を傾げ、そして微笑みながら言ったその姿は、慈母の女神と称するに相応しい、優しさと慈愛に溢れた穏やかな大人の女性であった。

130: 陣龍 :2018/10/04(木) 22:20:11 ID:FtXcVcRo
以上に御座ります。スーパーサンダーボルトを飛ばす場面が最初期の脳内構想から書き上げてみると
ものの見事に消し飛んでしまいましたのでひゅうがさん申し訳御座りませぬ(割腹)

割と最初に『帝国日本の技術事情や職人をかなり悪し様かつメタクソに書いています』と注意事項を書くべき
だったかと書き終えてからちょっと反省。微妙に事実と異なって居たりするかも知れませんがそこらへんは
ご容赦願います(首掻っ捌き自刃)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2018年10月08日 09:52