36 :New ◆QTlJyklQpI:2012/01/22(日) 17:43:36
またもやネタです。
ネタSS ~粗製リンクスたちの戦い~

カラードNo.28ダン・モロは日企連傘下のBFF施設への襲撃を行ったが、夢幻会の予想通り即座に決断した。

「だ、駄目だ。帰還する!」
「お、おい!ちょっ・・・・」

セレブリティアッシュはOBにより瞬く間に急加速し戦場から離脱していった。
そして取り残された仕事仲間No.27 パッチ、ザ・グッドラックも「ノーカウント、ノーカウントだ!」と有名なセリフを言いながら
ACネクスト史上初の踊り+命乞いを行いその後ダン・モロと同じ方向に離脱していった。

「・・・・あいつら何なんですかね?」
「さあ?世の中広いってことさ。それより”粗製の”俺らがカラードに勝ったんだぜ、祝杯あげようや」
「上の情報通りの弱さだったとは言え、確かに勝ちましたからね。素直に喜んでもいいでしょう」

ネクスト2機の迎撃任務を負っていた3機のネクスト新三菱重工製ACネクスト 壬生狼 は祝杯を上げるために帰還の準備を急いだ。

ネクストの異端児とも言われたこの機体。その原因はAMS適正が低い、粗製リンクス用に作られた機体に由来する。
国家解体戦争後、ネクストが十分な戦力であることを確認した各企業だったが根本的な”数”の問題に悩まされた。
AMS適正の高いリンクスには金もかかり、資質を持つ人材も少ない。企業はそれぞれ低コストで高い適正を持つリンクスの量産
を目指した。その過程で解体戦争後失業状態だったレイヴンのリンクス化しようとし人体実験なども行ったが数々の犠牲の
果てに大量の粗製リンクスを作っただけで終わりその粗製たちはネクストも碌に操れず廃棄されかけた。

しかし、日本企業連合はある機体を開発したことで粗製リンクスらを大量雇用することになった。

日本もAMS技術が高いとはいえ低い適正者を何とか活用できないか考えてた時にある提案が行われた。
低適正が問題なのはネクストの高スペックを使いこなせないからだ。ならばスペックを落としてでも使えるネクストを作ろう。
この提案には賛否両論が巻き起こったがネクストを使うには勿体ない状況だが通常兵器のACでは対処不能な事態も
戦闘では多々あり、ACとネクストの中間の機体というコンセプトで新たな機体が開発されることになる。

この機体はPAなど一部の機能がオミットされ、性能も他のスクストに劣り各社から”粗製ネクスト”と揶揄される代物であった。
しかし、かなり低いAMS適正でも乗りこなせ負荷もかなり低く、PAがない分コジマ汚染が極限出来た。
そして何より、これによりスペックは劣るがネクストの数が揃えられ、性能の問題も他の機体と組ませることで解消した。
始めはネクストの支援や通常兵器相手がほとんどであったが経験を積むにつれて2機や3機で低ランクのネクスト1機を相手取ることも
出来始め”粗製リンクスが駆る粗製ネクスト”と揶揄していた各企業やリンクスも次第にその恐ろしさに気づいていった。

そして技術の向上で粗製リンクスらが普通のネクストに乗り活躍し始め、各企業は悲鳴を上げ始めるのにそう時間は掛からなかった。

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最終更新:2012年01月26日 21:14