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日墨ルート 第二次世界大戦6
1942年12月1日、ドイツ軍の冬季攻勢が開始。
まず、ドイツ及びロシアで生産された2万門以上の火砲が火を吹いた。
その後をドイツの他にもロシアやフィンランドから来た義勇兵(注)も入り混じった部隊が進撃した。
目標はブリュッセル、そして可能であればパリを目指す。というものだった。

この反撃を連合軍は全く予期していなかった。というのもドイツ軍は連合軍の1000機爆撃によって疲弊しつつあり、大規模な反撃は不可能であるとの見方が強かったからだ。
しかし、実際にはドイツ各地の地下工場や手出し不可能なロシアの小ロシア州(注2)の工場で作られた武器弾薬が多数あり、ドイツ軍はこれらの備蓄を待って攻勢に出たのである。

さらに開戦直後の奇襲攻撃以来ロストクに身を潜めていたドイツ海軍も動き出した。
連合軍の攻撃により大破した2隻の空母を除く4隻の空母を中核とした機動部隊を出撃させた。もちろんUボートもだ。
こうして、ドイツ軍の総力を上げた大攻勢が始まった。

これに対して連合軍司令部はまず、陸軍部隊に対して機動防御に徹するように命じ、海軍に対しては英仏合同艦隊により対処することとした。
こうして、行われた第二次テセル島沖海戦では、初めてのジェット艦上戦闘機やノーサンバーランド級重巡洋艦(注3)やマノイーター級軽巡洋艦(注4)を投入した連合国軍の前に、ドイツ機動部隊は大敗するも、
英仏合同艦隊もドイツ軍艦載機の攻撃や史上初の対艦ミサイルによる攻撃等で、
戦艦クイーンエリザベス、ノルマンディー、フランドル、ベアルン、重巡洋艦トゥールヴィル、エクセター、ヨーク、軽巡洋艦アリシューザ、グロワール、空母イーグル、アーガス、インドミタブルが撃沈。
戦艦リヨン、フューリアス、重巡洋艦シュフラン、軽巡洋艦フィジー、トリニダード、ジャンヌ・ダルクが大破するなど大きな損害を受けた。

とはいえこの海戦によって連合軍が制海権を握ったのは明らかであり、海上からの支援によって徐々に地上でも体勢をたて直しつつあった。
しかし、連合軍にとっても損害は大きく、戦争終結の為にバルト海上陸作戦の準備に取り掛かり始めた。
さらに保険として核兵器、生物化学兵器の研究開発を一層進めていった。
注 著名人物にカタヤイネン兄弟、第二次世界大戦の狙撃兵ツートップであるシモ・ハユハとヴァシリー・ザイツェフなど
注2 クリミア直轄州とキエフ特別市を除いた旧ウクライナ地域のこと。同地では完璧なロシア化が図られた。
注3 英国版デモイン級。ノーサンバーランドがノーザンブリア王国の所在地だったことから、ノーザンプリア級または七王国級とも呼ばれる。
注4 史実前倒し。

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最終更新:2019年08月18日 11:31