西暦21XX年。
進化したロボットと人間が共存する世界。
完全に人間的思考を持った"レプリロイド"と呼ばれるロボットがそこにいた。
電子頭脳に支障をきたしたロボットはイレギュラーと呼ばれ、
それらを取り締まるためのレプリロイドは"イレギュラーハンター"と呼ばれた。
その任務は人間もしくはレプリロイドに危害を加える全てのイレギュラーを発見し、抹殺することにあった。
"ロックマンX"とはそのイレギュラーハンターの一員だったのだ。
エックスが所属する第17部隊の隊長Σ(シグマ)は、イレギュラーハンターの中でも最強といわれ、
おまけに優れた頭脳の持ち主だった。
ある日、そのシグマがレプリロイドたちに命令を下した。
「人間を抹殺しろ!人間は我々の敵だ!!殺せ!!」
この掛け声によって、レプリロイドは暴れだし、強烈な反乱が開始された……。
立ち向かうロックマンX。
不思議なきずなで結ばれた友人"ZERO(ゼロ)"も加わって戦いのヴォルテージは一気に高まる。
戦え、ロックマンX!
シグマの反乱を許すんじゃない!
名前 | 称号 | 特殊武器 | 取扱説明書における紹介 | 関連書籍等の情報 |
アイシー・ペンギーゴ | 雪原の皇帝 | ショットガンアイス | 第13極地部隊に所属する寒冷地用レプリロイド。 南極での生活に飽き飽きしていたところにシグマの反乱の知らせが入る。 都会に戻りたいあまり、上官のレプリロイドを破壊、逃走し、シグマのもとに下る。 小柄な体のわりには負けん気が強く、正反対の体格のバーニンナウマンダーとは仲が悪い。 雪山で大雪崩を起こし、ふもとの町を押しつぶす計画を進めている。 |
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バーニン・ナウマンダー | 灼熱のオイルタンク | ファイヤーウェーブ | 第4陸上部隊の隊長を勤め、中東の砂漠で戦っていた。 シグマの反乱を聞いて、今まで以上に自分の力を存分に使い、大暴れができると思い反乱に加わる。 工場地帯を制圧し、兵器工場に変えようと企んでいる。 自分より小さいものや、弱いものを見下す性格である。 |
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アーマー・アルマージ | 鋼鉄の甲弾闘士 | ローリングシールド | 第8機甲部隊の隊長を勤めるレプリロイド。 武人肌の堅物であり、イレギュラーハンター部隊の指揮権がシグマによって掌握された今は、上官の命令は絶対であるとして彼に従う。 兵器とするための鉱物資源を確保するため、鉱山を制圧した。 鋼鉄の鎧に身を包み、高い防御力を誇る。 |
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ストーム・イーグリード | 天空の貴公子 | ストームトルネード | 第7空挺部隊の隊長を勤めるレプリロイド。 シグマの反乱に対し彼を制止しようとしたが、彼の圧倒的な戦闘力の前に敗れ、屈服して彼の配下となる。 新型の空中戦艦デスログマーを率いて空港を制圧し、空路の遮断を謀る。 無口で慎重な策士である。 |
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スティング・カメリーオ | 幽林の妖撃手 | カメレオンスティング | 第9特殊部隊(レンジャー部隊)に所属するレプリロイド。 ハンターとしての能力は高いが人望がないために隊長となれないでいたところ、シグマが反乱を起こしたため、これを機に一気にのし上がろうと反乱に加わる。 森に造られる前線基地の警備を任されている。ずる賢い野心家で、毒舌家でもある。 |
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ブーメル・クワンガー | 時空の斬鉄鬼 | ブーメランカッター | ロックマンXと同じ第17部隊に所属するレプリロイド。 シグマに加担した理由は「こっちの方がおもしろそうじゃない?」。 都市のシンボルとなるはずだったタワーを乗っ取り、要塞に造り変えている。 どこかとらえがたいところのある冷笑家のニヒリスト。 |
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スパーク・マンドリラー | 豪速拳の雷王 | エレクトリックスパーク | ロックマンXと同じ第17部隊所属のレプリロイド。 シグマが上司であるため、それに従い反乱に加わる。 エネルギーの確保と、都市の活動を停止させるため発電所を襲う。 割と簡単に制圧できたため、今は好物の電気をむさぼるだけむさぼり後は部下に任せてごろ寝を決めこんでいる。 |
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ランチャー・オクトパルド | 深海の武装将軍 | ホーミングトーピード | 第6艦隊に所属していたイレギュラーハンター。 以前から自分より非力な人間を守るために働くことに疑問を感じていた。 シグマの反乱に対し、レプリロイドだけの世界を造ろうという彼の思想に共鳴し、反乱に加担する。 クジラ型、アンコウ型、ウツボ型の大型魚類タイプのメカニロイドを率いて、海上都市を襲い、海路を寸断しようと企む。 |
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西暦21XX年、世界は大変な進化を遂げていた。
ロボットと人間が共存し助け合っている世界がそこにあった。
"ロボットの父"と呼ばれるDr.ライトが開発、発展させた工業用ロボット達、それが時代と共に進化し、現在では"レプリロイド"と呼ばれる、完全人間的思考型ロボットが完成されていた。
それは人間に使われるロボットではなく、時に上司として人間をも使うロボットも多く存在するほどの、人間とレプリロイド間は完全に平等な世界なのである。
しかし、今まで通りのロボットも存在し、それらはメカニロイドと呼ばれ人間もしくはレプリロイドによって命令され働いていた。
人間、レプリロイドが共存する社会にはやはり、問題も起こる。
人間に犯罪者がいる様にレプリロイド、メカニロイドにも故障者やくるったロボットも同様に存在する。
それら故障ロボットをイレギュラーと呼び、それらを処理する為の機関(現在の警察にあたる様なもの)も存在し、その者達をイレギュラーハンターと呼んでいた。
イレギュラーハンターの任務は、人間もしくはレプリロイドに危害を加えるイレギュラーを発見し、抹消する事であり、回収はしない。
イレギュラー、イコール死(スクラップ)が世界の安全対策として考えられた決まりである。
イレギュラーハンターはそのレベルによりA、B、Cの3階級と、全体の0.01%にあたる最も優れたものに与えられる特Aがあり、その4段階で構成されていたのである。
この物語の主人公XはBランクにあたるイレギュラーハンターである。
彼は自分の過去も知らず、自分自身の力もどれほどなのか理解していなく、ただ任務としてイレギュラーハンターを続けている。
彼は悪(イレギュラー)に対して人一倍の憎しみを持っているが、時折見せる優しさの為何度か危ない目にあっている。
しかし、運がいいのか一度もやられた事がないのである。
悪を許せないが、戦うことは好まない、そんな性格からか心に葛藤があり、戦いを好む他のイレギュラーハンター達とは、なかなかうまくやっていけないでいた。
しかし、そのXにも唯一友人と呼べるハンターがいた。ZERO(ゼロ)と呼ばれ、イレギュラーハンターの中では特Aクラスで主人公とは正反対の性格を持ち、
Xの繊細さとは逆に少しがさつな感じがあり、イレギュラーを抹消する事に疑問や戸惑いはなく、常にクールに処理を行う。
悪に対して強烈なほどに憎しみを持っている事のみ主人公と同じである。
そういった正反対のZEROに対してXは好意を持ち尊敬もしていた。
ZEROもXに対して何か底知れないものを感じていた。
周りから見ればZEROはXより優秀で強いがZEROはそうは思っていない。
逆に今は表れていないXの秘めた力を恐れていた。
そしてもう一人、この物語において重要なレプリロイドがイレギュラーハンター部隊の中にいた。
そのレプリロイドがこの物語の悪の根源である。
レプリロイドの中でも史上最強といわれるΣ(シグマ)は、とにかく強く、頭脳も優秀で第17部隊(Xのいる部隊)の隊長でもある。
ある日、Σがレプリロイド達に命令を下した。
"人間を抹殺しろ!人間は我々の敵だ!殺せ!"
レプリロイドの反乱である。
Σの力によりレプリロイド、メカニロイドがくるい出し、人類の危機が訪れた。
少数のレプリロイドがΣの行動に疑問を感じ反乱を阻止しようと戦ったが、史上最強のレプリロイドに叶うはずはなかった。
Xもその一人でΣと敵対関係になり、戦いを挑むが、今のXの力ではΣが率いるレプリロイド軍には歯がたたない。
そこにZEROが現れ"X!俺は戦うぞ!Σを倒してやる。今のあいつはただのイレギュラーだ!任務を遂行する!"とXに言う。
Xも"よし、俺もやる!奴は断じて許せん!俺にもできる事があるはずだ!"
こうして2人のイレギュラーハンターが1人のイレギュラーとその軍団に立ち向かったのである。