ジェームズ ベガ

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ジェームズ ベガ


信頼の連合士官

ジェームズ ベガは、ハケット提督とアンダーソン大佐より、格別の信頼を得た連合士官である。

とても正義感が強く、勇敢で恐れを知らず、猪突猛進型だが、仲間をとても大切にし、連合士官の鏡であり
筋肉の塊できたようなジェームズは、シェパード少佐に会う前に、とても辛い経験をしていた。

ジェームズ ベガ主演の映画「パラゴンロスト」でそれは物語る。

人間の入植地フェル プライムでのコレクター襲撃において、大勢の民間人入植者を犠牲にして、愛するアサリの
人類学者を救った。ジェームズにとっては、苦渋の決断だったが、コレクターの情報を持ち帰ろうとした結果で
こうなってしまった。
そして、ME3本編で本人が語るように、この苦渋の決断で持ち帰ったコレクターの情報も、
この作戦の直後にシェパード少佐がコレクター基地を消し飛ばした(ME2「特攻任務」)ため、
無駄になってしまったのだった。

彼は、シェパード少佐のクルーとなった後も、入植者の顔を思い浮かべては、涙に暮れることがある。
こんな悲劇を起こさない為に、シェパード少佐を手本して、もっと立派な連合士官になる、そう誓うジェームズ。

ジェームズは、Mass Effect3で初めてゲームに登場したキャラクターで、アンダーソンに直接シェパード チーム
に加わるよう命令されたクルーである。

彼は、シャトルベイで働くコルテス中尉と親しく、彼を「エステヴァン」と呼んで仲良くしていた。
男が恋人だったコルテスを時々からかい、冗談を言い合う。

ジェームズは、男とも、女とも気さくに話し合える、ナイスガイである。シェパード少佐には、「女にだらしない」
と言われるが、人類学者のトゥリーヤを愛していた彼を見ると、一途な性格も垣間見せる。

ジェームズには、地球に家族がいた。父親と叔父。リーパーとの紛争が始まると、2人に会えない彼だが、
今回は、その2人に関するエピソードを、コミック「ホームワールド1」から紹介する。




母親の死

まだ、リーパーとの紛争が始まる前のことである。

ジェームズの父親は、ジョシュア サンダースといい、地球のカリフォルニア、ソラナビーチに住んでいた。
暑い太陽が照りつける海岸沿いに、ジェームズの生家はあった。彼は幼少時代をそこで過ごした。

ジェームズは父親と一緒に暮らしていた当時は、「ジェームズ サンダース」と呼ばれていた。
だが、これから起こることが切っ掛けで、彼はその「サンダース」という名字を捨てる。


2176年、ジェームズは母親を失う。
それ以来、父親のジョシュアは、ジェームズに内緒でレッドサンドを密かに手に入れ、溺れるようになってしまう。

ジェームズは、父親がそうとは知らず、叔父のエミリオ ベガの勧めで連合に入ることを希望するようになった。

ジョシュアは、エミリオが連合士官だった時に妻が死んだことで、彼女はきっと連合のせいで死んだと思い込んでしまっていた。
エミリオも自分の責任を感じて退役したが、ジェームズの母が死んだ理由ははっきりしない。

エミリオは、ジェームズに、「以前、お前の母から、是非に息子のお前を連合に入れさせてやってくれと、何度も
頼まれてたんだよ」とそう言い、彼はジェームズの為に、連合に加入する為の手続きを行おうとする。

ジェームズは、連合士官の道がまだどんなものか知らなかったが、母親が死んで、新たな希望を探す旅を
始めなければならなかった。


時は変わって、2186年のシタデルのベイD24。
Mass Effect3の序盤で、重要:火星が終わった直後のシタデル。

アシュリー(またはケイダン)が急ぎウェルタ病院に搬送され、C-Secのベイリーがシェパード少佐を迎えに来る。
リアラはウディナ評議員の部屋に向かい、シェパード少佐はウェルタ病院に向かった。

ジェームズは、ここで一人、人が多く出入りしているベイD24を歩いていると、ふと、過去のことを思い出した。

以前、ジェームズは、父親のエミリオと一緒に、この場所を歩いていた。
エミリオは、ジェームズを連合に入れるために、あちこち駆けずり回ってくれた。

エミリオ「ジェームズ、お前はきっといい連合士官になれるぞ! もう、手続きは済んだからな、費用は心配しないで
いいから、しっかりやれよ! 何、わしのことは心配せんでいい。なんとか生きていくさ」
と、ジェームズに気さくにそう話して、ジェームズの連合加入を誰よりも喜んでいた。

ジェームズは、あの時、叔父さんが連合に自分を紹介してくれなかったら、今頃どうなっていたか…。
今の自分があるは、本当に叔父さんがいてこそだと改めて思った。

ジェームズ「叔父さん…。今…どこにいるんだ…。無事でいるといいが…。」

彼は、叔父の顔や、カリフォルニアの熱い砂浜を思い出すと、次第に、あの嫌な思い出へと記憶が
飛んでいってしまう…。

そして、あの、もう2度と会いたくない…父親の顔も…。


荒れた父親

2176年。地球、カリフォルニアの叔父の家。

エミリオ ベガが駆けずり回って、やっとジェームズの連合加入が決まった。
知り合いに頼んで、大佐やら、中佐やら、あちこち頼みまくって、アカデミーへの推薦状をもらった。

ジェームズ「オヤジに、この事を知らせたほうがいいかな」
エミリオ「ああ、そうだな。あいつは反対するかもしれんが…。言ってみるだけ言ってみるか…。」

叔父の車に乗って、ジェームズはソラナビーチへ向かう。

ジェームズの手元に、父親のジョシュアからメールが届いた。

彼はそれを見ると「サンディエゴの薬局に、注文していた品物が入荷しているので、お前が行って取って
きてくれ。たぶん、包みに入ってる。」とある。

ここからサンディエゴは、ソラナビーチより遠いので、先にオヤジに会って、連合加入を報告してから、薬局
に寄ろうとジェームズは考えた。


ソラナビーチに着いたジェームズとエミリオは、ジョシュアの家の前にやって来た。
以前はジェームズの生家だったが、今は父親一人が住んでいる家。

ジェームズがここに来るのは、高校を卒業して以来のことだ。
エミリオも、普段ここには滅多に寄らない。

ジェームズは、エミリオと一緒に家に入ると、ジョシュアがいて、椅子に腰掛けていたが、
2人を見るなり、突然怒り出した。

ジョシュア「ジェームズ、どうしてエミリオと一緒に来たんだ? エミリオ! ジェームズに会うなとあれ
ほど言っただろう!」と、彼は大きな声でそう言った。

エミリオ「まあそう言うなって。実は、今日はお前に、ジェームズの報告をしようと思って来た
だけなんだよ。まあ、落ち着いて聞いてやってくれ…。」

ジョシュア「んあ? 報告って…。何だ?そりゃ? ジェームズ?」

彼は少し、酔ってる様に見えたジェームズ。しかし、報告だけはしようと思った。

ジェームズ「なあオヤジ…。聞いてくれ、大事な話があるんだ…。」

ジェームズは、ジョシュアの様子が少し変だと気づいたが、彼の足元には、細長いカプセルが散乱していて、
これが何なのか、最初はピンとこなかった。

ジョシュアは、椅子から立ち上がると、ふらつきながらこう言った。
「エミリオ…。お前がいるってことは、またあれか? 母さんが前に言ってた、連合ってやつに、
ジェームズを入れようとか…してんだろう? まったく…どいつもこいつも連合連合と…。」

ジョシュアは、母親が毎日ジェームズを連合に入れたいと言っているのを嫌と言うほど聞かされてきた。
連合が嫌いな訳を正直に言わないジョシュアだが、彼はジェームズを連合に入れることは反対だった。

エミリオ「死んだ彼女に、ずっと頼まれ続けてたんだよ! だから、ジョシュア、ジェームズは連合に入る。
それも明日からだ。地球を発てば、しばらくはもう、地球には戻らんだろう。だから、旅立つ前に、ジェームズは
お前に会っていこうとしてるんじゃないか…。」

ジョシュア「うるさい! 連合なんて大嫌いだ! 俺には関係ない! それより…ジェームズ! 薬局には
寄って来たのか? 早く品物を寄越せ!」

ジェームズは、どうして父親がこんなに荒れてるのか、意味が分からなかったが、父親と会うのはしばらく
ないだろうと思い、ここは父親の言うことを聞くことにした。

ジェームズ「オヤジ、すまない。まだ取ってきてないんだ、いますぐ行って取ってくるよ」

ジョシュア「エミリオ、ここにはもう2度と来るな! 出ていけ! 顔も見たくない!」

エミリオ「分ったよ…。それじゃな、ジョシュア」

ジェームズとエミリオは、ジョシュアの家を出ると、エミリオはジェームズを薬局まで送ることにした。
とはいっても、徒歩で10分程度のところだ。

薬局に着くと、エミリオは、一人家に帰っていった。

ジェームズは、小さな薬局を見ると、周囲に、何やら怪しい男達がこっちを見ていることに気づいた。

ジェームズが薬局に入るのを、じっと見ている怪しい男達。

気にしないでそのまま薬局に入るジェームズ。


薬局

ジェームズは、薬局に入ると、そこは雑然としていて、注文で届いた品物が多く積み上げてあった。
一体どれが、ジョシュアの言っているものなのか、探していると、小奇麗な場所がただ1つあることに
気づいた。

中央のカウンターテーブルの上に、白い包みが置いてあった。

ジェームズ「あれか…。」と、彼はすぐに取りに行く。
見ると、カウンターテーブルの下で座って作業をしている女性店員がいたので、声を掛けた。

ジェームズ「あの、ジョシュア サンダースの使いで来たんですが…。」

まだ20前後のようだが、タバコ臭いその女性店員は、ジェームズを見るなり、髪の毛をいじりながら
タバコを1本取って火を点けた。

ジェームズは、綺麗な人なのになんて姿だ…。と、少しぞっとした。

女性店員「えええと…。ジョシュアってさっき言ったね? ああ、あんたかい? あんたが受取人かい。さ、これを
もっていきな。ただ忠告しとくけど、あんた金は持ってるんだろうね? 持ってないとヤバイことになるよ?」

彼女はそう言って、包みをジェームズに渡す。

ジェームズ「金? いくらなんだい?」
女性店員は、タバコの煙をジェームズに向けて吹きつけた。

ジェームズ「う…。」
女性店員「店を無事に出られりゃいいけどね! 毎度あり!」


ジェームズは、この薬局は実に怪しいと思いつつ、薬局から出ようとしてドアに手を掛けた。

すると、背後に、何か物が当てられている感じがする。
おそらく、これは銃口だ。

背後にいる男は、「さあ、ゆっくり店を出な。下手な真似はするんじゃないぞ? こいつが火を吹くからな」

ジャックは、ゆっくり店を出た。

すると突然、ジェームズの前に、謎の男達が数人現れる。
さっき見かけた連中だ。それも、皆、銃を手に、ジェームズを見ている。

ジェームズは、少しヤバイとは思ったが、彼もズボンの膝に、ピストルを用意していた。

怪しい男達の一人がこう言った。
「おい、若造。お前があのジョシュアの息子か。ま、いいだろう。お前がさっき受け取ったその品物は、
まだ代金をもらってねぇ。お前が父親の代わりに支払う…そう聞いたんだが?」

ジェームズ「何だって? そんなこと聞いてねぇよ。俺はただこれを受け取りに来ただけなんだ。
代金を払うつもりはねぇよ」

ジェームズは、包みをズボンに紐付けし、膝に手をやりながら、話をしていた怪しい男達に近づいて
その男の傍を通り抜けようとした。

怪しい男達「待て、どこへ行く。まだ話は終わってねぇぞ。俺たちもタダでこの仕事をしてるんじゃねぇ からな…。」

変な帽子をかぶった、その怪しい男達はジェームズに銃を突きつけた。

ジェームズは、後方から銃の音がするのが聞こえたので、振り向き様に、彼の銃を蹴り上げた。

怪しい男達「くそ! おい! こいつを捕まえろ! 身ぐるみ剥がすんだ!」

数人の怪しい男達は、ジェームズを捕まえようと、銃を向けて囲もうとしたが、
ジェームズが自分のピストルで、彼らの銃を全て撃ち落してしまう。

怪しい男達「ひえええええ! なんてヤツだ! くそ、代金を払いやがれ! この野郎!」
と言いつつ、彼らはバイクに乗って去っていった。

ジェームズは、怪しい男達だったが、代金を支払うべきだったかどうか迷った。

受け取った包みの中身は、おそらく危険な物が入っているのだろう、そう感づいてはいたが、
正確な中身は知らなかった。

ジェームズは、薬局に戻ることにした。

女性店員「あん? またあんたかい…。どうやら、ピンピンしてるね。あいつらを片付けたのかい?」
と、彼女はジェームズの体をじろじろ見た。

ジェームズ「あの…。さっきの連中が戻ってきたら、これを渡しておいてくれ」
500クレジットを、女性店員に渡す。

女性店員「500? 半分じゃないか…。ま、いいよ。渡しておいてやるよ。でも、あんたいい男
じゃないか。どうだい? あたしと付き合わないかい? 金もあるようだし…。」

彼女は、ジェームズの前に来ると、体をあちこち触り始めた。
ジェームズの筋肉を確かめると、「おーいいね」と言って唸っていた。

ジェームズは、タバコ臭いその女性店員に「あんた、タバコはやめたほうがいいよ。あんた綺麗
だから言っておくけど、30種類の発がん性物質が入ってるの知らないのかい?」

女性店員「知ってるさ! でもやめられないのさ、男漁りとおんなじでね!」
と言って笑い始めたので、ジェームズは呆れて帰ることにした。

ジェームズは、体についてしまったタバコの匂いを消すために、彼は海岸沿いを歩いて、
ジョシュアのいる家までランニングして帰る。

その走っている自分の姿を、連合士官の姿として想像するジェームズ。
彼は、そこに新たな人生を求めていた。

死んだ母親のためにも…。


父親との別れ

ジェームズは、息を切らして父親の家に戻ってきた。
すぐにドアを開けて、ジョシュアの元に向かう。

ジェームズ「オヤジ、 言ってた包みを持って帰ってきたぜ! ほら、ここにある」
彼は包みをジョシュアに見せて、テーブルの上に置く。

ジョシュアは、椅子から立ち上がって、テーブルにある包みを取ろうとした。

だが、ジェームズはその包みをさっと取って、後ろに隠した。

ジェームズ「オヤジ、これには一体何が入ってるんだ? 言えよ」
ジョシュア「は…早く渡せ! く…。もう我慢できん…。」と、彼は禁断症状で苦しみ、痙攣しだした。

ジェームズは、仕方なく包みを渡してやった。

ジョシュアは、その包みを開けて、包装から小さな箱を出し、小さな機械で「ピ」とID照合させると、箱が開封された。
さらに、箱から細長い試験管のようなカプセルを取り出すと、キャップを外して、彼は吸引し始める。

ジェームズ「赤い砂粒…。レッドサンドか…。思った通りだ…。」
ジョシュアは、少量を吸い終えると、一息ついた。


ジェームズ「さっき、怪しい男達が現れて、銃で脅して代金を要求していったぜ? 半分しか払ってねぇけどよ…」
ジョシュア「半分? ま…まあいい。後でなんとかする…。げほげほ…。」

ジョシュアはそう言ったものの、この分量は2ヶ月分しかない。
次回はどうしようかと迷うジョシュア。

ジェームズ「オヤジ…。母さんが死んでから、ずっとそんな調子だったのか…。こんな姿を母さんが見たらきっと怒る
に違いないよ」

ジョシュア「母さん母さんって言うな! お前に何が分かるって言うんだ! それよりも…ジェームズ、お前に頼みがある…。」

ジェームズ「頼みって何だよ? またこの赤い砂を受け取って来いっていうんだろ? そんなことはご免だね。
自分で取りに行くんだな」

ジェームズはそう言って、彼に背中を見せる。

ジョシュア「お前が連合に入ることは別に構わない。構わないが、俺にはレッドサンドが必要なんだ…。な? 頼む…。」

ジェームズはジョシュアに向き直ってこう言った。

ジェームズ「オヤジ…。もう今日限り、あんたとは縁を切るよ。もうあんたを家族だなんて思わない。父親とも…。」

彼は、ドアまで歩いて行き、「それじゃ、達者でな」と、そう言ってドアを開けて出ようとする。

ジョシュア「ジェームズ! 待ってくれ! ジェームズ!」

ジェームズは、ドアをバタンと閉めて、彼の家から出て行った。

そして、熱い夕日が照らすソラナビーチを、ただ、ひたすら走る。

彼は、頬を涙に濡らしながら「母さん…ごめんな」とそうつぶやいた。


思い出との別れ

シタデル、ベイD24。

シェパード少佐「ジェームズ…。ジェームズ…。」
彼はジェームズの肩を揺らした。

ジェームズ「は…。 少佐?」

彼は、涙を流しながらソラナビーチを走っている場面を想像していた所、シェパード少佐の声で我にかえった。

シェパード少佐「どうしたんだ? ジェームズ…。泣いてるのか?」

ジェームズ「い…。いえ、別に…何でもありません」
と言いつつ、涙を拭く。

シェパード少佐は、ジェームズの肩に手を置いて、「ジェームズ、一体何があったんだ? さ、話してみろ…。
さては…。女の子に振られたのか? もしかして…あの綺麗な女性か? あのアサリか?」
彼は、少しからかって、通行人の女性を指差した。

ジェームズ「いえ…。そんなんじゃありません…。」
少し、シェパード少佐の言葉に苦笑した。

シェパード少佐「振られたんじゃないなら…一体…。」


そこに、リアラが大使館から戻ってきた。

シェパード少佐「リアラ、戻ったのか」

リアラ「はい…アサリ評議員と話したのですが…。あら? ジェームズ? 何かあったのですか?」
彼女も、ジェームズの顔を覗き込むようにして、顔を近づけた。

ジェームズは、泣いていたのがもう2人にバレたと分かると、白状した。

ジェームズ「それが…その…。俺の…家族のことを思い出していたんです。絶縁した父親のことを…。」

シェパード少佐「…。そ…そうだったのか…。すまない、女の子に振られたのか、なんて言ったりして」
リアラ「あらあら…。」

ジェームズは、父親のことをシェパード少佐とリアラに話す。

シェパード少佐「それは辛いことを聞いたな。で、父親は今も元気でいるのか?」

ジェームズ「リーパーが地球を襲ったんですよ? カリフォルニアだって火の海だったんです…。
ただ、人の少ない沿岸だったんで…。でも、やはり生きてる可能性なんて低いですよ…。」

リアラ「ジェームズ、まだ悲観することはないと思いますよ。わ…私が調べられるなら調べてみます。
エージェントを使ってでも…。」

ジェームズ「博士、もういいんです。もう父親なんてどうだっていいんです、縁を切ったんですから。例えオヤジが
リーパーの餌食になっていたとしても悲しみません。」


そこに、ノルマンディーのトレイナーから連絡が入った。

トレイナー「少佐、今すぐノルマンディーにお戻りください。ハケット提督から、大事なお話があると連絡が入っています」

シェパード少佐「了解! レイナー、すぐ戻る」

3人はベイD24を出ようと歩き出す。

ジェームズ「ありがとうございます、少佐」
シェパード少佐「何がだ?」

ジェームズ「俺をここに連れてきてくれたことですよ! 感謝します…。」
リアラ「ふふ…。」

シェパード少佐「悩みならいつでも言ってくれジェームズ」

こうしてジェームズは、懐かしい思い出をまた胸の奥に仕舞い込んで、新しい人生に足を踏み入れようと決心した。

決して2人を忘れるわけではない。2人は既に死んでいるかもしれないが、ジェームズは、2人の分も生きよう、
それが、死んだ母親の為になるのだから…そう思った。

エミリオ

以後、ジェームズはリーパーとの紛争に埋没する日々を送り、毎日のように、大勢の死亡報告を聞いていた。

ある日、アンダーソンからジェームズに連絡が入る。

それは、叔父のエミリオが、リーパーから逃れて大勢と一緒にキャンプ地にいるという話だった。
だが、父親のジョシュアの行方は分からないとか。

リアラ「ジェームズ、よかったですね」
ジェームズ「ありがとう、博士」

リアラ「私が連絡を取れるよう、エージェントに手配します」
ジェームズ「ありがとうございます、博士」

後日、リアラがエージェントを使ってエミリオの居場所を突き止めて連絡しようとしたが、
エミリオは、大勢の人々を脱出させるために、ハスクと戦ったとか。その後行方不明になったと報告が入り、
ジェームズに伝えた。

ジェームズは、再び、リーパーを必ず倒してやると、そう決意を新たにするのだった。



コミック「ホームワールド1」

ジェームズの声優「フレディプリンゼ・ジュニア」


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