トップ > キャプボカテゴリ概要 > 各キャプチャーボードの詳しい使い方 > Elgato Game Capture HD / 2018年10月12日 (金) 21時36分55秒


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ハードウェアエンコーダの定番製品!ゲームプレイの録画用に

  • Elgato Game Capture HD(以下Game Capture HD)は、Game Capture HDシリーズのなかで、もっとも早く発売されたモデルです。

▲コンパクトサイズのElgato Game Capture HD(リンク先 : Amazon)

さまざまなゲーム機に対応


大画面TVでゲームをプレイしながらキャプチャーできる

  • TVでゲームをプレイできる機能を搭載しています(パススルー出力)。その状態で録画やライブ配信が可能です。ビデオキャプチャーの遅延の影響を受けず、快適なゲームプレイが約束されます。

時間を遡ってゲームプレイを再生・録画できる

  • ゲームをプレイ中に、いま見たかっこいいシーンを見返したくなったとき、映像を遡って再生できる機能を搭載しています(Flashback録画機能)。録画も可能です。もう撮り逃しすることはありません。

ゲーム機を接続するためのケーブルが付属

  • ゲーム機を接続するためのケーブルは付属されています。とくにPS3を接続するためのケーブルは重宝するでしょう。1本のケーブルでPS3を接続できるからです。

目次


動作環境・製品仕様


Game Capture HD
Game Capture HD(Amazonで価格を見る)
Elgato Game Capture HD
接続方式 USB 2.0
エンコードタイプ ハードウェアエンコード
ビデオ入力端子 HDMI端子・コンポーネント端子・コンポジット端子
対応OS Windows 7 SP1以降、Mac OS X 10.11以上
備考 ソフトウェアはダウンロード

パススルー出力機能について


  • Game Capture HDの仕様で重要なのは、ハードウェアエンコードタイプという点でしょう。このタイプはキャプチャーボードの選び方で書いたとおり、遅延対策が重要です。具体的には、Game Capture HDが搭載しているパススルー出力機能を使用します。用意するものは、HDMI入力を搭載したTVまたはPCディスプレイです。


  • そして、Game Capture HDとTVをHDMIケーブルで接続します。接続方法や設定が適切であれば、PCとTVの両方からゲーム機の映像・音声が出ます。TVに映っているゲーム画面を見ながらプレイしましょう。遅延対策はこれで完了です。大画面TVでいつもどおりゲームをプレイできます。

接続可能なゲーム機の例


  • Game Capture HDに接続できるゲーム機は下表のとおりです。PS3を接続する場合に注意したいのですが、本製品はHDCPに対応していないため、HDMI接続しても意味がありません。PS3の場合は、本製品付属のケーブルを使ってGame Captuer HDと接続しましょう(コンポーネント接続)。どうしてもPS3をHDMI接続したい場合は、HDCPを知るをご覧ください。

HDMI端子による接続
コンポーネント端子による接続
備考
PS4 × PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細
PS3 × ・本製品付属のPS3ケーブルで接続する
・HDMI接続したい場合は、HDMI分配器を使う
PS2 × 本製品付属のPS3ケーブルで接続できる
Switch ×
Wii U HDMI接続で問題なし
Wii ×
Xbox One × HDMI接続で問題なし
Xbox 360 HDMI接続で問題なし
PSP-3000/2000 × ・プレビュー画面の縦横比はおかしくなる
・録画の場合は動画編集ソフトで修正可
PS Vita TV × × ただしHDMI分配器を使えば対処可能
iOSデバイス × 問題なし

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付属品


  • Game Capture HDには下記画像のようなものが付属されています。


PlayStation 3ケーブル

  • PlayStation 3ケーブルは、PS3とGame Capture HDを接続するためのコンポーネントAVケーブルです。このケーブルが付属されているおかげで、PS3専用のコンポーネントケーブルを購入する必要がありません。1本のケーブルでPS3の映像・音声を出すことができます。PS2でも使用可能です。

HDMIケーブル

  • HDMIケーブルが1本付属されています。

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動画サンプル(作例)


  • 参考までに動画を用意しました。下記ボタンをクリックすると、YouTubeで動画を再生できます。YouTubeに動画をアップロードした時点で画質は落ちていますが、その点はご了承ください。


  • 低画質でもよい場合は、以下の再生ボタンをクリックすることでも動画を再生できます。




▲PS3版『グランド・セフト・オートV』より(クリックで画像拡大)。容量確保のため画質を落としています。

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ライブ配信での使用について


  • 製品を購入するまえに覚えておきたいのですが、Game Capture HDは遅延の関係でライブ配信では使いづらいかもしれません。というのも、Game Capture HDの仕様上、PCの画面上ではゲーム画面とゲーム音は遅延するため、これに合わせてマイク音声(自分の声)を遅延させる必要があるからです。設定が少し複雑になり、初心者には難しい可能性があります。

  • 下記リンク先の記事が難しく感じる場合は、Game Capture HDをライブ配信で使わないほうが無難です。ソフトウェアエンコードのキャプチャーボードを使用してください。

        詳細は、ライブ配信とキャプチャーボードを参照

  • ただし、TwitchやYouTube Liveで配信する場合は、Game Capture HDでもよいでしょう。なぜなら、Game Capture HDにはライブ配信機能が搭載されており、この機能を使うことで簡単に配信できるからです。付属のキャプチャーソフトの設定だけで配信が可能です。

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他製品との比較


  • Game Capture HDと似た製品についてまとめておきます。

Game Capture HD60/HD60 S/HD60 Pro


  • Game Capture HD60は、1080p/60fpsで録画できるモデルです。Game Capture HDでは、最大でも1080p/30fpsでしか録画できません。この点がGame Capture HD60の大きな特長です。ただ、Game Capture HD60はHDMI端子のみの対応となっているので、PS3との接続には注意しましょう。


Elgato Game Capture HD60

コンポーネント端子 1080p/60fpsでの録画 インスタントゲームビュー PCとの接続
Game Capture HD ×(720p/60fps録画は可能 × USB 2.0
Game Capture HD60 × × USB 2.0
Game Capture HD60 S × USB 3.0
Game Capture HD60 Pro × PCI Express

  • Game Capture HD60 Pro、およびGame Capture HD60 Sも、1080p/60fpsで録画できるモデルです。どちらもインスタントゲームビュー機能が搭載されており、このおかげでPCのゲーム画面を見ながらでもゲームがプレイできるほど遅延が小さいのが特長です。Game Capture HDとは異なり、ライブ配信にも向いているでしょう。


Game Capture HD60 Pro(左)と、Game Capture HD60 S(右)

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ソフトウェアのインストール


  • それでは、Game Capture HDの使い方について見ていきましょう。まずはPCにソフトウェアをインストールします。

Game Capture HDをPCにUSB接続します。念のためUSB 2.0に接続してください。USB 3.0では正常に動作しない場合があります。USBケーブルは本製品に付属されています。


公式サイトにアクセスし、「Game Capture for Windows」の部分にある「ダウンロード」をクリックします。Windows 7の場合は、こちらのページでバージョン 3.2をダウンロードしましょう。


ダウンロードした「GameCaptureSetup_xxx.msi」をダブルクリックします。「xxx」の部分はバージョン名です。

画面を順に進めていきます。


ソフトウェアのインストールが完了します。


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ゲーム機の接続


  • ゲーム機をGame Capture HDと接続します。

コンポーネント接続


  • Wiiの場合はコンポーネント接続しましょう。ゲーム機をコンポーネント端子で接続する場合、たとえばWiiならWii専用 コンポーネントAVケーブル(リンク先 : Amazon)を用意します。そして、Game Capture HD付属のケーブル(コンポーネントアダプタ)を使用し、下図のようにゲーム機を接続します。


  • PS3PS2の場合は、Game Capture HD付属のPlayStation 3ケーブルで接続すると便利でしょう。もちろん、このケーブルを使う代わりに、コンポーネントAVケーブル(リンク先 : Amazon)も使用できます。


HDMI接続


  • PS4、Switch、Wii U、Xbox One、Xbox 360の場合はHDMI接続しましょう。




        キャプチャーボードを使ってiPhoneの画面をPCに映す方法を参照

コンポジット接続


  • ゲーム機をコンポジット端子で接続する場合は、コンポジットケーブルで下図のように接続します。


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詳しい使い方


  • このあとは、ゲーム画面をPCに表示するための設定を行っていきましょう。ゲーム画面をPCに表示できたら、つぎはパススルー出力して遅延を回避する方法や、録画方法、動画に声を入れる方法、ライブ配信の方法を理解しておく必要があります。

        詳細は、Elgato Game Capture HDシリーズの使い方を参照


▲画像は、PS4版『METAL GEAR SOLID V: The Phantom Pain』(コナミデジタルエンタテイメント)より

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筆者がGame Capture HDを使用した感想




よい点


  • パススルー出力があるのでラグ対策が簡単にできる。TV画面での快適なゲームプレイ。
  • Flashback Recordingが便利。いちいちゲームを録画しておく必要がない。
  • 付属のPS3用ケーブルが重宝する。
  • Game Capture HD60/HD60 Proとは異なり、PCをスリープ状態にした場合もパススルー出力によりTVでゲームをプレイできる。
  • 製品本体が光沢のある仕上げになっていて高級感がある。コンパクト。

悪い点


  • Game Capture HD60/HD60 Proよりも遅延が大きい。
  • 付属ソフトのライブ配信機能がニコ生に対応していない。同サイトでの配信用と考えると使いやすくはない。
  • 付属ソフトには編集機能があるが、あくまでも簡易的なカット編集ができるだけ。必要性は低い。
  • 1080p/60fpsに対応していない(720p/60fps録画は可能)。

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関連ページ











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最終更新:2018年10月12日 21:36