トップ > キャプボカテゴリ概要 > 各キャプチャーボードの詳しい使い方 > Elgato Game Capture HD60 / 2019年02月04日 (月) 23時12分16秒


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キャプチャーボードの選び方については、キャプチャーボードの選び方をご覧ください。


海外でも高評価!PS4世代のゲームを1080p/60fpsで録画



▲薄くてコンパクト、HDMI端子対応のGame Capture HD60(リンク先 : Amazon)

1080p/60fps録画をUSB 2.0で実現

  • 1080p/60fpsに完全対応しています。しかも、USB 2.0接続で1080p/60fpsの録画が可能です。USB 3.0接続の製品に不安を感じる場合に安心でしょう。

大画面TVでゲームをプレイしながらキャプチャーできる

  • TVにゲーム画面を映した状態で、PCのほうで録画やライブ配信できる機能を搭載しています(パススルー出力機能)。ビデオキャプチャーの遅延の影響を受けないため、快適なゲームプレイが約束されます。

時間を遡ってゲームプレイを再生・録画できる

  • ゲームをプレイ中に、いま見たかっこいいシーンを見返したくなったとき、あるいは録画を忘れていたとき、映像を遡って再生して録画できる機能を搭載しています(Flashback録画機能)。もう決定的な瞬間を撮り逃しすることはありません。

手になじむコンパクトなデザイン

  • 製品は滑らかな丸みを帯びており、手のひらにしっくりとくるデザインとなっています。また、薄くて小さいため場所をとりません。


目次


動作環境・製品仕様


Game Capture HD60
Game Capture HD60(Amazonで価格を見る)
Elgato Game Capture HD60
接続方式 USB 2.0
エンコードタイプ ハードウェアエンコード
ビデオ入力端子 HDMI端子
対応OS Windows 7 SP1以降、Mac OS X 10.11以降
備考 ソフトウェアはダウンロード

TVまたはPCモニターが必要


  • Game Capture HD60の仕様で重要なのは、ハードウェアエンコードタイプという点でしょう。このタイプはキャプチャーボードの選び方で書いたとおり、遅延対策が重要です。具体的には、Game Capture HD60が搭載しているパススルー出力機能を使用します。用意するものは、HDMI入力を搭載したTVまたはPCディスプレイです*1


  • そして、Game Capture HD60とTVをHDMIケーブルで接続します。接続方法が適切であれば、PCとTVの両方からゲーム機の映像・音声が出ます。TVに映っているゲーム画面を見ながらプレイしましょう。遅延対策はこれで完了です。大画面TVでいつもどおりゲームをプレイできます。

接続できるのはHDMIに対応したゲーム機


  • Game Capture HD60と接続できるのは、HDMI端子を搭載したゲーム機です。同端子を搭載していないゲーム機は接続できません。また、Game Capture HD60はHDCPに対応していないため、PS3やPS Vita TVを接続しても映像を表示・録画できません。対処法については、HDCPを知るをご覧ください。

HDMI端子による接続
備考
PS4 PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細
PS3 × ただしHDMI分配器を使えば対処可能(後述)
PS2 ×
Switch HDMI接続で問題なし
Wii U HDMI接続で問題なし
Wii ×
Xbox One HDMI接続で問題なし
Xbox 360 HDMI接続で問題なし
PSP-3000/2000 ×
PS Vita TV × ただしHDMI分配器を使えば対処可能
iOSデバイス 問題なし

付属品


  • Game Capture HD 60の付属品は以下のとおりです。CD-ROMは付属されていません。ソフトウェアは公式サイトからダウンロードして入手します(後述)。


動画サンプル(作例)


  • 参考までに動画を用意しました。高画質で動画を再生したい場合は、YouTubeにアクセス後、画面右下の歯車アイコンで「1080p60 HD」を選択します。YouTubeに動画をアップロードした時点で画質は落ちていますが、その点はご了承ください。




▲PS4版『METAL GEAR SOLID : GROUND ZEROS』より(クリックで画像拡大)。

▲画面の上へ

ライブ配信での使用について


  • 製品を購入するまえに覚えておきたいのですが、Game Capture HD60は遅延の関係でライブ配信では使いづらいかもしれません。製品の仕様上、PCの画面上ではゲーム画面とゲーム音は遅延するため、これに合わせてマイク音声(自分の声)を遅延させる必要があるからです。設定が少し複雑になり、初心者には難しい可能性があります。

        詳細は、ライブ配信とキャプチャーボードを参照

  • 上記リンク先の記事が難しく感じる場合は、Game Capture HDをライブ配信で使わないほうが無難です。Game Captue HD60 Sを使用してください。

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他製品との比較


  • Game Capture HD60と似た製品について、簡単に比較しておきます。すでにGame Capture HD60を購入している場合は読み飛ばしてください。

  • Game Capture HDは、Game Capture HD60よりも以前に発売されたモデルです。両者の違いで重要なのは、コンポーネント端子の有無です。すなわち、Game Capture HDはPS3コンポーネント端子で接続することによってHDCPを回避し、映像を表示・録画できるのですが、Game Capture HD60ではこれができません。PS3の接続を考えている場合は、Game Capture HDのほうが簡単でよいでしょう*2


Elgato Game Capture HD

コンポーネント端子 1080p/60fpsでの録画 インスタントゲームビュー PCとの接続
Game Capture HD × × USB 2.0
Game Capture HD60 × × USB 2.0
Game Capture HD60 S × USB 3.0
Game Capture HD60 Pro × PCI Express

  • また、両モデルの違いとして、1080p/60fpsでの録画に対応しているかどうかという点も重要です。Game Capture HDは最大でも1080p/30fpsでの録画となりますが、Game Capture HD60は最大1080p/60fpsでの録画が可能です。HDMI接続の場合、両モデル間で画質そのものに違いはありません

  • Game Capture HD60 Pro、およびGame Captue HD60 Sは、インスタントゲームビュー機能というものが搭載されている点が大きな特長です。同機能のおかげで遅延が小さく、PCに映っているゲーム画面を見ながらでもゲームをプレイできます。必ずしもパススルー出力しなくてもかまいません。Game Capture HD60よりもお薦めです。


Game Capture HD60 Pro(左)と、Game Capture HD60 S(右)

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ソフトウェアのインストール


Game Capture HD60をPCにUSB接続します。念のため、USB 3.0ではなくUSB 2.0に接続してください。USB 3.0では正常に動作しない場合があります。


公式サイトにアクセスし、「Game Capture for Windows」の部分にある「ダウンロード」をクリックします。Windows 7の場合は、こちらのページでバージョン 3.2をダウンロードしましょう。


ダウンロードした「GameCaptureSetup_xxx.msi」をダブルクリックします。「xxx」の部分はバージョン名です。

画面を順に進めていきます。


ソフトウェアのインストールが完了します。


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ゲーム機の接続


  • Game Capture HD60に、ゲーム機TVを接続します。Game Capture HD60には「IN」と「OUT」のふたつのHDMI端子がありますが、ゲーム機を接続するのは「IN」のほうです。まちがえないようにしましょう。




▲PS3をHDMI分配器の「IN」に接続します。また、HDMI分配器の「OUT」とGame Capture HD60の「IN」を接続します。



        キャプチャーボードを使ってiPhoneの画面をPCに映す方法を参照

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詳しい使い方


  • このあとは、ゲーム画面をPCに表示するための設定を行っていきましょう。ゲーム画面をPCに表示できたら、つぎはパススルー出力して遅延を回避する方法や、録画方法、動画に声を入れる方法、ライブ配信の方法を理解しておく必要があります。

        詳細は、Elgato Game Capture HDシリーズの使い方を参照


▲画像は、PS4版『METAL GEAR SOLID V: The Phantom Pain』(コナミデジタルエンタテイメント)より

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筆者がGame Capture HD60を使用した感想




よい点


  • 1080p/60fpsをUSB 2.0接続で実現している数少ない製品。USB 3.0がないPCでも安心。
  • パススルー出力があるのでラグ対策が簡単にできる。TV画面での快適なゲームプレイ。
  • Flashback録画が便利。いちいちゲームを録画しておく必要がない。AVT-C875にも類似の機能があるが、Game Capture HD60のほうが使いやすく洗練されている。
  • 製品がきわめてコンパクト。Game Capture HDよりもさらに小さい。

悪い点


  • 1080p/60fpsで録画しないなら、Game Capture HD60を購入する意味はない。Game Capture HDでよい。
  • HDMI端子のみの対応なので、割りきって使う必要がある。
  • ニコ生での配信用と考えると使いやすくはない。
  • 付属ソフトには編集機能があるが、あくまでも簡易的なカット編集ができるだけ。必要性は低い。

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関連ページ











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最終更新:2019年02月04日 23:12

*1 つまり、ノートPCならHDMI入力を搭載するTVまたはPCディスプレイを用意します。デスクトップPCなら、いま使用しているPCディスプレイとは別に、HDMI入力を搭載するTVまたはPCディスプレイを用意するということです。

*2 ただし、コンポーネント端子での接続は、HDMI端子で接続した場合に比べて少し画質は落ちます。