目次
総説
- アマレコ・ライト とは、 DirectXとよばれるものを使用したPCゲームを録画 するためのソフトウェアです。この キャプチャーソフト は、デスクトップ画面を録画するためのソフトウェアである アマレココ の開発者(あままん氏)が作成したものです。

▲アマレコ・ライトのメイン画面です。とてもシンプルなデザインとなっています。
- いまDirectXという用語が登場しました。DirectXについては後述しますが、まず確認しておきたいのは、アマレコ・ライトは デスクトップ画面を録画するためのソフトウェアではない ということです。あくまでも PCゲームを録画するための専用のキャプチャーソフト ですので、しっかりと理解しておきましょう。デスクトップ画面やTVゲームを録画することはできません。
- アマレコ・ライトと同様、DirectXを使用したPCゲームを録画するためのソフトウェアとして、 Dxtory というキャプチャーソフトがあります。どちらを使用すべきか悩むかもしれませんが、一長一短があるので両方を使ってみてください。両キャプチャーソフトを使い分けるのもよいでしょう。
録画の成否について
- 上述したとおり、アマレコ・ライトでPCゲームを録画するためには、録画したいPCゲームがDirectXを使用していることが前提となります。 DirectX (ダイレクトエックス)というのはマイクロソフトが開発したプログラムの集まりのことで、ゲーム開発者などはこれを使うことによって高度なゲームを効率的に開発することができるのです。
- 録画の成否について、イメージとしては 3DグラフィックスのPCゲーム ならば問題ないと考えておいてください。3DグラフィックスのPCゲームはDirectXを使用していることが多いからです。ただし、3Dグラフィックスのゲームならばすべて録画できるのかというと、そうではありません。また、2DグラフィックスのPCゲームであっても、アマレコ・ライトで録画できる場合があります。
- そこで重要になってくるのは、 実際にアマレコ・ライトでPCゲームを録画してみる ということです。アマレコ・ライトでの録画は簡単ですし、準備に時間もかかりません。自分で録画の成否を確かめてみましょう。もし録画できなかった場合は、Detoryまたはアマレココを使用すればよいのです。
準備
- まずは公式サイトのダウンロードページにアクセスします。「アマレコ・ライト Ver○.○○」にある「ダウンロード」をクリックして、「amareclit○○○.lze」をダウンロードしましょう。解凍後、Cドライブにフォルダを移動します。
- つぎに コーデック をインストールします。アマレコ・ライトを使用するためには、 AMV2MT/AMV3 ビデオコーデック が必要です (*1) 。同コーデックは公式サイトのこちらのページで「ダウンロード」をクリックして入手してください (*2) 。ダウンロードした「amv○○○○.lzh」を解凍後、実行します。あとは画面を進めていくだけです。
- PCの環境によっては、アマレコ・ライトを起動したさいに「d3dx9_37.dllが見つからなかったため~」というようなエラーが出ます。この場合、マイクロソフトのダウンロードセンターでDirectX Runtimeをダウンロードします。ダウンロードした「dxwebsetup.exe」を実行し、画面を進めていってください。

起動と録画
- ではアマレコ・ライトを起動してみましょう。「AmaRecLite.exe」をダブルクリックします。アマレコ・ライトを起動すると初回に限り、Windows Vista / 7の場合はアマレコ・ライトの起動方法についての説明が表示されます。「Shift」キーを押しながら「OK」をクリックしてください。Windows XPの場合は通常どおり起動します。

▲初回起動時、「現在、AmaRecLiteはWindows Vista以降に対応していません。Vistaで実行するには取扱説明書及びFAQを参照し、起動方法その他を確認して下さい。」というメッセージが表示されます。「Shift」キーを押しながら「OK」をクリックすれば、次回以降このメッセージが表示されることはありません。
- アマレコ・ライトの起動に成功するとメイン画面が表示されるので、録画したいPCゲームを起動します。このとき、 録画可能である場合に限ってゲーム画面左上に数字が表示 され、同時に アマレコ・ライトのメイン画面左下にゲームの実行ファイル名が表示 されます。かりに数字も実行ファイル名も表示されていない場合は、当該ゲームはアマレコ・ライトで録画できません。

▲ゲーム画面左上の白色の数字は、ゲームの フレームレート を表しています。基本的にこの数値が高いほど動きが滑らかになります。
- それでは、細かい設定はあとにしてさっそく 録画 してみましょう。メイン画面にある「 スタート 」をクリックするか、または キーボードの「F9」 を押します。すると録画が開始され、ゲーム画面上部にインジケータとよばれる録画情報が表示されます。インジケータは「F8」で非表示にすることができます。
- 録画を停止するときは、メイン画面の「ストップ」をクリックするか、またはキーボードの「F9」を押します。録画を停止すると同時に保存先のフォルダが開くので、動画ファイルをチェックしましょう。再生した動画ファイルの画面左下にロゴが入っていますが、これはAMV2MT/AMV3 ビデオコーデックが有償(シェアウェア)であるためです。アマレココとは異なり、 無償でロゴを消すことはできません 。

各タブの設定
- 詳細な設定方法について以下に述べます。アマレコ・ライトの メイン画面で「設定」をクリック して、設定画面を開いてください。 「ビデオ」タブ と 「オーディオ」タブ の設定が重要です。
「全般」タブ
▲「全般」タブの初期設定画面
- 「 保存先 」はファイルの保存先です。録画停止後に保存先のフォルダを開く必要がない場合は、「録画停止後にフォルダを開く」をOFFにします。
- 「 ツールチップ 」という項目をONにしておくと、項目名にカーソルを移動したさいに当該項目の説明(ヒント)を表示します。アマレコ・ライトにはヒントが豊富に用意されているので、ONのままにしておいてください。「 効果音 」は録音開始時と停止時に効果音を鳴らす設定です。
- 「 ホットキー 」では録画などのさいに使用するキーを変更できます。
- 「 インジケータ 」をONにしておくと、 録画のさいゲーム画面上部に情報を表示 します。詳しく録画情報を表示するのが「詳細表示」です。録画中は 「FPS」「CPU」「HDD」「Drp」の値を見るようにしましょう 。いずれかの項目が赤色で表示されている場合は、ゲームを正常に録画できていません。
「ビデオ」タブ
▲「ビデオ」タブの初期設定画面
「ビデオ」
- 「 フレームレート 」は動きの滑らかさを設定する項目です。フレームレートが高いほど動きの滑らかな動画ファイルを作成することができます。通常は30fpsにしておきましょう。ただし、 フレームレートが高いほどCPU負荷は上昇 し、場合によっては動きがカクカクします。
- ここで設定した値よりも10%以上フレームレートが低下すると、インジケータの 緑色の数字が赤色に変化 します。録画中にフレームレートが低下するのは、PCのスペックが十分でないためにCPU使用率が上昇していることが原因です。30fpsまたは15fpsに設定しなおします。
- マウスカーソルを録画する必要はないので、「 マウスを録画する 」はOFFにします。「 タイムスタンプ 」をONにしておくと、動画ファイルの指定箇所に録画日時が挿入されます。これもOFFでよいでしょう。
「キャプチャモード」
- 設定を変更する必要はありません。「システムコピー」のままにしておきます。ただ、公式サイトのマニュアルによると「ダイレクト」のほうが快適に録画できる場合もあるようです。
「カラーフォーマット設定」
- 16bitカラーで録画するか32bitカラーで録画するのかの設定を、「 カラーフォーマット設定 」で行います。ゲームが16bitカラー表示ならば「RGB16」を、32bitカラー表示ならば「RGB32」をそれぞれ選びます。よくわからない場合は「RGB16」を選択しましょう。
- 32bitカラー表示のゲームを16bitカラーで録画すれば、 CPUにかかる負荷を軽減 することができます。CPU負荷を少なくすれば、録画時にフレームレートが低下するのを抑えられるかもしれません。もっとも、32bitカラー表示のゲームを録画する場合で、なおかつPCのスペックに余裕があり画質を維持したいときは、32bitカラーで録画します。
「圧縮」
- この項目ではコーデックの選択と、当該コーデックの詳細な設定をすることができます。「 AMV2MT(高画質) 」または「 AMV3(高速) 」を選びましょう。詳細は後述します。
「リサイズ」
- 「 リサイズ 」は、ファイルの横と縦(幅と高さ)のサイズを縮小させるための設定です。たとえば、ゲームの画面サイズが800×600である場合、そのままの画面サイズで録画せずに、小さい画面サイズである400×300にしたいというときにリサイズします。
- リサイズには、 CPUにかかる負荷を軽減 することができるというメリットがあります。CPU負荷が高い場合はリサイズしましょう。「ハーフサイズ」は横と縦をそれぞれ半分のサイズにします。「指定サイズ」では画面サイズを任意のサイズに変更できます。
「オーディオ」タブ
▲「オーディオ」タブの初期設定画面
- 実況プレイ動画を作成するのであれば、 ステレオミキサー というPCの機能を使用し、 マイクミュートを解除 する必要があります。具体的な設定方法については、ステレオミキサーの基礎をご覧ください。
- そして、 「録音する」がONになっていることを確認 します。 サンプリングレート は44,100Hzまたは48,000Hzにしておきます。「ビット」および「チャンネル」は変更する必要ありません。
- 最後に「オーディオ・プラグイン」を「Core Audio Capture(Win7)」から「 waveIn Capture 」に変更しておきます。この点、ゲーム音声だけを録音したい場合で、OSがWindows Vista / 7である場合は、「Core Audio Capture(Win7)」のままにしておきましょう。ステレオミキサーの設定をせずともゲーム音声のみは録音することができます。
- ただし、 マイク音声は「Core Audio Capture(Win7)」にしているかぎりアマレコ・ライトでは録音できない ので注意してください。ゲーム音+マイクを同時にまとめて録音したいのであれば、さきほど述べたとおりステレオミキサー機能とマイクミュート解除機能が必要です。
「スクリーンショット」タブ
- 設定を変更する必要はありません。
「無視リスト」タブ
- ターゲットにしたくないソフトウェアがあればここで除外します。
「高度な設定」タブ
- 設定を変更する必要はありません。
AMVビデオコーデックの設定
ポイント
- 通常、アマレコ・ライトでPCゲームを録画する場合、AMV2MTまたはAMV3コーデックを使用して録画しますが、両コーデックのどちらを使用して録画するのかによって、 画質・CPU負荷・HDD負荷・ファイルサイズが異なります 。また、これらは使用するコーデックの設定によっても異なってきます。そこで、 いずれのコーデックを使用するのか、またコーデックの設定をどうするのかということが重要なポイント となります。
- まず覚えておく必要があるのは、 AMV2MTコーデックほうが高画質である反面、高いPCのスペックが要求され、ファイルサイズも大きくなる ということです。ただし、これはひとつの傾向であって絶対的なものではありません。そこで、もう少し具体的に見ていきましょう。アマレコ・ライトのメイン画面で「設定」をクリックし、「ビデオ」タブを表示してください。
AMV3 Codec
▲AMV3 Codecの初期設定画面
- 「AMV3(高速)」の「設定」をクリックすると、AMV3コーデックについて設定を変更することができます。
- 「S」というアルファベットは、 YV12 という色空間で圧縮するという意味合いです。アルファベット右横の数字は圧縮レベルを意味しています。おおよそ 数字が大きくなるにつれてファイルサイズが小さくなる反面、画質が低下し、CPU負荷が上昇する と考えておいてください。
- 「ハーフサイズ」は、アマレコ・ライトの「ビデオ」タブにある「リサイズ」と類似の機能です。しかし開発者のブログによると、アマレコ・ライトのリサイズを使うべきであるとあります。
- 「マルチスレッド」の横にある数字は、現在使用しているPCのCPUのコア数です。たとえば、2コアならば「マルチスレッド(2 CPU)」と表示されます。「エンコード」の部分はコア数に関係なく「1」にし、「デコード」はコア数と同じ数値に設定します(上記開発者のブログより)。
AMV2 MT Codec
▲AMV2 MT Codecの初期設定画面(クリックで拡大)
- 「AMV2 MT 高画質」の横にある「設定」ボタンをクリックすると、AMV2MTコーデックについて設定を変更することができます。
- ここでは大きくふたつの分類を理解しておくとわかりやすいでしょう。それは、色空間を RGB というものにして圧縮するのか、それとも YUY2 というものにして圧縮するのかという分類です。「R」はRGB、「Y」はYUY2を表しています。
- 色空間についての解説は省略しますが、RGB形式のほうがYUY2形式よりも高画質(色がにじまない)な動画となります。ただ、 通常はYUY2形式で十分 です。アルファベットの横にある数字については上で述べたとおりです。「ハーフサイズ」および「マルチスレッド」についても上記解説をご覧ください。
ニコニコ動画に動画を投稿する場合のポイント
- ニコニコ動画(以下「ニコニコ」と略)に動画を投稿する場合、 ニコニコが対応しているファイル形式 にし、さらに ファイルサイズを100MB以下 にする必要があります。たとえば、非対応のファイル形式の動画を投稿しようとすると「エンコードに失敗しました。未対応の動画形式です。」とエラーが表示され、ファイルサイズをオーバーしている動画を投稿しようとすると「ファイルサイズオーバーです」とエラーが表示されます。
- ところで、上記解説に従ってアマレコ・ライトで録画した動画は、ニコニコが対応しているファイル形式ではなく、しかもファイルサイズは100MBを超えているはずです。したがって、この動画をニコニコに投稿することはできません。そこで、動画をニコニコに投稿できるファイル形式にしたうえでファイルサイズを100MB以下にする必要があります。このとき必要になるのが エンコード 作業です。
- エンコードするためにはエンコーダー(ソフトウェア)が必要となるわけですが、どのようなエンコーダーでもよいというわけではありません。たとえば、動画の容量を小さくする方法で紹介しているMediaCoderというエンコーダーでは、AMVコーデックを使用した動画をエンコードすることはできないのです。
- ではどのようなエンコーダーならばよいのかということになりますが、 AviUtl というソフトウェアなら問題なくエンコードできます。具体的なエンコード作業の方法についてはH.264で高画質に書いておきました。右ページに書いてあるとおりにエンコードすれば、ニコニコに投稿できるファイル形式になり、ファイルサイズも100MB以下にすることができます。もっと簡単に動画をエンコードしたい場合は、 ニコエンコ を使いましょう。
Tips
- アマレコ・ライトのマニュアルは、公式サイトで参照することができます。
- アマレコ・ライトの設定を変更してメイン画面に戻ると、ターゲットが外れることがあります。そのため、録画しようとしても 「ターゲットを指定して下さい。」と表示される 場合があります。この場合はゲームのウィンドウをアクティブにしましょう。アクティブというのは、ゲームのタイトルバーをクリックするということです。
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