トップ > キャプチャーボード1カテゴリ > キャプチャーボードの選び方 / 2017年09月18日 (月) 20時52分38秒



いますぐわかる!キャプチャーボードの賢い選び方

  • キャプチャーボードを賢く選ぶにはコツがあります。 自分の目的・環境にあったものを購入 するようにしましょう。このページでは、 キャプチャーボードの選び方について解説 しています。


  • キャプチャーボードを購入する場所 は、基本的にAmazonや楽天などになります。家電量販店でも購入できますが、品ぞろえのよさや、商品価格の安さからいえば、やはりインターネット通販サイトに分があります。

目次



あらかじめ知っておきたいこと


  • キャプチャーボードの選び方を学ぶまえに、まずは簡単にキャプチャーボードについて3点だけ確認しておきましょう。詳細を知りたい場合は、下記ページをご覧ください。

        キャプチャーボード

ゲーム機はキャプチャーボードと接続する


  • ゲーム機はキャプチャーボードに接続 します。 PCのHDMI端子にゲーム機を接続しても意味がない ので覚えておきましょう。また、ゲーム機とPCモニターを接続するわけではありませんし、ゲーム機とTVを接続するわけでもありません。


キャプチャーソフトの役割


  • ゲーム画面を表示・録画するためのアプリが キャプチャーソフト です。キャプチャーソフトを起動することで、PCにゲーム画面が表示され、ゲームの音もPCから聞こえてきます。録画ボタンをクリックすれば録画開始です。キャプチャーソフトは キャプチャーボードに付属 されています。


▲キャプチャーソフトの例

3DSおよびPS Vitaについて


  • キャプチャーボードと接続できないゲーム機 については、このページでは解説していません。 3DS はキャプチャーボードと接続できない仕様になっているため、ゲームを録画・ライブ配信するためには 3DS自体にキャプチャーデバイスを取り付け、PCと直接接続 する必要があります。詳細については、下記ページをご覧ください。



  • PS Vita については、当サイトでは解説していません。ただし、 PS Vita TVは解説対象 です。同ゲーム機はキャプチャーボードと接続できるからです。



PCとの接続方法で選ぶ


USB接続とPCI Express接続


  • キャプチャーボードとPCを接続するわけですが、ではどのようにして両者を接続するのでしょうか。ふたつの方法を理解しておきましょう。 USB接続PCI Express接続 です。下表をご覧ください。

ノートPC 通常のデスクトップPC 液晶一体型デスクトップPC 備考
USB接続 接続方式として一般的
PCI Express接続 × × PC内部に取り付けるタイプ

  • 通常のデスクトップPCであれば、どちらの接続方法であっても問題はありません。しかし、 ノートPCおよび液晶一体型デスクトップPCの場合は、PCI Express接続の製品を接続できないので注意 しましょう。USB接続の製品を購入します。

USB接続


  • USB接続 は、PCのUSB端子にキャプチャーボードを接続するタイプです。どのようなPCでも 簡単かつ確実に接続 できます。うまくPCに接続できないということはまずありません。製品をPCに外付けすることになるので、PC周りのスペースを確保しておく必要があります。


▲USB接続の製品は、「キャプチャBOX」「キャプチャユニット」などと表記されることがあります。

  • USB接続の製品を購入する場合、その製品が USB 2.0 接続なのか、それとも USB 3.0 接続なのか、事前に確認するようにしましょう *1


PCI Express接続


  • PCI Express接続 (PCIe接続)は、デスクトップPCのカバーを開けて PCI Expressスロット とよばれる溝穴にキャプチャーボードを取り付けるタイプです(内蔵型)。このタイプは、 ノートPCおよび液晶一体型デスクトップPCに取り付けることができません 。下記画像のようなタイプのキャプチャーボードを見かけたら、 デスクトップPC用 と考えてください。

        PCI Express接続


▲PCI Express接続の製品例。一見すると難しい接続方法に見えるかもしれませんが、PC内部に製品を挿し込むだけです。

  • PCI Express接続のメリットは、 製品をPCに内蔵 させることができる点です。これによりPC周りがスッキリします。PCのケースを開けることに不安を感じる人がいるかもしれませんが、実際にやってみると簡単です。キャプチャーボードをPCI Expressスロットにカチっと嵌めこむだけです。



ゲーム機との接続方法で選ぶ


ビデオ入力端子とは


  • 今度は、 キャプチャーボードとゲーム機をどのようにして接続するのか ということについて見ていきましょう。キャプチャーボードには ゲーム機を接続するための端子 が搭載されており、この端子のことを ビデオ入力端子 (映像入力端子)といいます。ゲーム機をつなげるための、キャプチャーボードの端子と考えてください。とても重要です。


▲ゲーム機を接続する部分がビデオ入力端子です。製品によって搭載するビデオ入力端子の種類が異なります。

  • ビデオ入力端子にはいろいろな種類がある のですが、わかりやすいのはHDMI端子でしょう。キャプチャーボードに HDMI入力端子 があれば、PS4やSwitchなどをHDMI接続し、ゲーム画面をPCに映すことができます *2ゲーム機が出力する映像を、キャプチャーボードのHDMI端子で入力する ので、入力端子というわけです。


▲ゲーム機をキャプチャーボードにHDMI接続したところ

ビデオ入力端子が重要な理由


  • では、なぜビデオ入力端子が重要なのでしょうか。じつは、 キャプチャーボードによっては特定のゲーム機を接続できない場合がある からです。たとえば、PS2やWiiなどの古い世代のゲーム機を例に考えてみましょう。両ゲーム機の時代にはまだHDMI端子が普及しておらず、HDMI接続できない仕様になっています。したがって、 HDMI入力端子を搭載したキャプチャーボードを購入しても、レトロゲーム機を接続できません


  • このように、 キャプチャーボードがどのビデオ入力端子を搭載しているかによって、接続できるゲーム機が違ってくる わけです。したがって、単純にHDMI入力端子のあるキャプチャーボードを購入すればよいというわけではありません。どのようなゲーム機を接続したいのかということを考える必要があります(後述)。

  • もうひとつ、ビデオ入力端子が重要な理由として、 ゲーム機とキャプチャーボードをどのビデオ入力端子で接続するかによって画質が異なる という事情があります。たとえば同じPS3であっても、HDMI端子で接続する場合と黄色の端子で接続する場合とでは、圧倒的に前者のほうが高画質です。黄色の端子は古い時代に誕生した規格なので、画質も悪いのです。



ビデオ入力端子の種類


  • そこで、キャプチャーボードが搭載しているビデオ入力端子の種類を把握し、 接続したいゲーム機や画質のことを考慮したうえで、キャプチャーボードを選ぶ ようにしましょう。下表のうち、いずれかのビデオ入力端子がキャプチャーボードに搭載されています。

形状 接続できるゲーム機の例 画質
コンポジット端子 ・PS3、PS2、PS1
・Wii U、Wii、GC、N64、SFC
・PSP-3000
C
S端子 ・PS3、PS2、PS1
・Wii U、Wii、GC、N64、SFC
・PSP-3000
B-
コンポーネント/D端子 ・PS3、PS2
・Wii U、Wii、GC(△)
・PSP-3000、PSP-2000
B+
HDMI端子 ・PS4、PS3(△)
・Switch、Wii U
A

コンポジット端子


  • コンポジット端子 は、だれもが見たことがあるはずです。黄色が目印の端子です。 古い世代のゲーム機を接続したいなら、この端子を搭載したキャプチャーボードを購入 しましょう。


▲黄色の端子がコンポジット端子です。白・赤色の端子はコンポジット端子ではありません。音声用の端子です。

S端子


  • コンポジット端子よりも高画質なのが S端子 です。 コンポジット端子よりも色のにじみが少なく、鮮明な画質 になります。やはりレトロゲーム機用のビデオ入力端子です。



コンポーネント/D端子


  • PS3をキャプチャーボードに接続したいという場合は、 コンポーネント端子 または D端子 を覚えておきましょう。 HD画質 を楽しむことができます。コンポーネント端子とD端子の違いは、基本的に形状が違うだけです。注意したいのですが、 PS2やWiiなど、HDに対応していないゲーム機をコンポーネント/D端子で接続しても、HD画質にはなりません *3


▲コンポーネント端子(左)とD端子(右)

HDMI端子


  • HDMI端子は、 コンポーネント/D端子よりもさらに高画質なHD映像を楽しめます 。多くの人は、このHDMI端子を使ってゲーム機とキャプチャーボードを接続したいと考えることでしょう。PS4やSwitchなど、 最新のゲーム機はHDMI端子で接続できる ようになっています。


  • ただし、PS3の場合は注意が必要です。なぜなら、 PS3とキャプチャーボードをHDMI接続すると、PS3の映像をPCに表示したり録画することができない からです。これは、PS3のHDMI出力に HDCP というコピーガード(著作権保護技術)が含まれているところ、 HDMI端子を搭載する一般的なキャプチャーボードはHDCPに対応していない ことが原因です。

HDMI接続時の映像表示・録画 備考
PS4 PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細
PS3 × HDCPが原因。ほかの端子による接続は問題なし
Switch
Wii U
Xbox One
Xbox 360
PS Vita TV × HDCPが原因(PS3と同じ問題)

        HDCPを知る(あとで読むのを推奨)


ゲーム機が対応するビデオ入力端子の確認


ゲーム機の映像出力


  • キャプチャーボードが搭載しているビデオ入力端子を見てきたわけですが、 ゲーム機がその端子に対応 していなければ意味がありません。たとえば、HDMI端子を搭載したキャプチャーボードを購入しても、ゲーム機がHDMI端子対応でなければHDMI接続できないのです。そこで下表をご覧ください。

コンポジット端子
S端子
コンポーネント/D端子
HDMI端子
備考
PS4 × × ×
PS3 ○(HDCPあり)
PS2 ×
Switch × × ×
Wii U HDMI推奨
Wii ×
GC × △に注意 *4
Mini FC × × ×
Xbox 360 HDMI推奨
Xbox One × × ×
PSP-3000 ×
PSP-2000 × こちらを参照
PSP-1000 × × × ×
PS Vita × × × ×
PS Vita TV × × × ○(HDCPあり)
3DS × × × × こちらを参照

▲各ゲーム機が対応するビデオ入力端子1

  • PS4 の場合の表の見方
    • 表のPS4のところを見ると、HDMI端子の欄のみ○になっている。
    • これは、PS4がHDMI端子のみに対応しているという意味。
    • したがって、 HDMI端子を搭載していないキャプチャーボードを購入すると、PS4を接続できない

  • PS3 の場合の表の見方
    • 表のPS3のところを見ると、すべての欄に○がついている。
    • したがって、どのようなキャプチャーボードであっても接続できる。
    • ただし、 HDMI接続の場合はHDCPに注意 する必要がある。

  • PS2 の場合の表の見方
    • 表のPS2のところを見ると、コンポジット端子の欄に○がついている。
    • これは、PS2がコンポジット端子に対応していることを意味している。
    • したがって、 コンポジット端子を搭載したキャプチャーボードを購入すれば、PS2と接続できる
    • しかし、PS2のHDMI端子の欄には×がついている。
    • したがって、HDMI端子を搭載したキャプチャーボードを購入しても、HDMI端子では接続できない。

レトロゲーム機の場合


  • PS1SFC などの古いレトロゲーム機は、一般的には コンポジット端子またはS端子で接続 できます。2017年現在、レトロゲーム機用としてはGV-USB2をお薦めしておきます。両端子に対応しています。

コンポジット端子
S端子
コンポーネント/D端子
HDMI端子
備考
PS1 × ×
FC × × × × RF接続のみ対応
New FC × × ×
SFC × ×
SFC Jr. × × ×
N64 × ×
PCE × × × 初代は注意 *5
PC-FX × ×
SMS × × ×
MD × × ×
SS × ×
DC × ×

▲各ゲーム機が対応するビデオ入力端子2

ゲーム機用専用ケーブル


  • ゲーム機とキャプチャーボードを接続するためには、 ゲーム機用の専用ケーブル が必要になります。たとえば、PS3をコンポーネント接続するのであれば、PS3用のコンポーネントケーブルが必要です。ただ、キャプチャーボードに同ケーブルが付属されている場合は別途用意する必要はありません。また、HDMIケーブルは全ゲーム機共通で使用できます。

        ケーブルについての詳細は、キャプチャーボードを参照


エンコードタイプで選ぶ


2種類のエンコード方式


  • キャプチャーボードには、 ソフトウェアエンコードハードウェアエンコード という2種類のタイプがあります。エンコードというのは、ここではPC上で動画データを処理する作業、という程度の理解でかまいません。抽象的な話でわかりづらいと思いますが、キャプチャーボードを購入するときは どちらのエンコードタイプであるか必ず確認しておきましょう 。両者の違いはさまざまな点で現れてきます。

PCの負荷 遅延の程度 アマレコTV
ソフトウェアエンコード 大きい 小さい 使用できる
ハードウェアエンコード 小さい 大きい 使用できない

ソフトウェアエンコード


  • ソフトウェアエンコード の製品は、 遅延(ラグ)がさほど気になりづらい ため、PCに表示したゲーム画面を見ながらゲームをプレイしやすいというメリットがあります。ハードウェアエンコードの製品だとこれができません。遅延についての詳細は後述します。


  • また、ソフトウェアエンコードの製品のメリットとして、 付属のキャプチャーソフト以外のキャプチャーソフトも使用できる という点があげられます。キャプチャーソフトは、 メーカー純正の付属ソフト非公式のソフト (例 : アマレコTV)とに大別できます。もしアマレコTVを使用したいのであれば、ソフトウェアエンコードの製品を選ぶようにしましょう。


ハードウェアエンコード


  • ハードウェアエンコード の製品は、 PCのスペックが低い場合でも安定して動作 します。これは、キャプチャーボードに搭載されている専用のチップによって動画を処理できるからです。ゲームを録画する場合は、PCにかかる負担がソフトウェアエンコードの製品よりも少なくなるため、低スペックなPCでも快適に動作しやすいでしょう。


  • ハードウェアエンコードの製品のデメリットは、 遅延の関係でスムーズな操作が困難 になる点です。ゲームを操作しても、その操作を反映した画面が表示されるまで一瞬遅れるのです。そこで、 遅延対策が重要 になります。近年は簡単に遅延対策できる製品が発売されており、人気を集めています。簡単にいえば、 TVでゲームをプレイしつつPCで録画やライブ配信できる機能 を搭載した製品です。詳細は後述します。

  • キャプチャーソフトについては、 製品付属の専用のキャプチャーソフトを使用 することになります。基本的にアマレコTVは使用できないと考えてください。 近年におけるキャプチャーボード付属のキャプチャーソフトは、じゅうぶんな機能が搭載されている ため、アマレコTVを使用できなくても大きな問題はないでしょう。

  • なお、遅延の関係で ハードウェアエンコードの製品はライブ配信で使いづらいという人もいます 。念のためこの点も留意しておくとよいかもしれません *6 。不安であればソフトウェアエンコードの製品を購入してください。


ラグ


ラグとは


  • キャプチャーボードを使用してPCの画面でゲームをプレイする場合、問題になるのが ラグ (タイムラグ、 遅延 )です。ラグがあると、たとえば敵を発見して銃を撃つ操作をしたのに、その映像がPCの画面に表示されるまでに時間がかかるという状況になります。結果、 タイミングが合わない、反応が遅い、重い という印象を受けるかもしれません。


  • キャプチャーボードを使用しているときは、 PCの画面に映っているゲーム映像はつねに遅れています 。遅れた映像を見ながらゲームをプレイするわけですから、 実際は操作も遅れています 。したがって、さきの例でいえば敵を発見して先制攻撃したはずなのに、じつは敵よりも遅れて攻撃していたということが起こりえます。これはあくまでも極端な例ですが、イメージとして理解しておきましょう。

  • ラグのないキャプチャーボードは存在しません。 キャプチャーボードにゲーム機を接続してPCでプレイする以上、必ずラグは発生します。 問題は、ラグが妥協できる範囲かどうか、また妥協できない場合はどう対処するか、という2点です。

エンコード方式によって異なるラグ


  • どの程度のラグが発生するのか気になる、という人もいるでしょう。これは、キャプチャーボードがソフトウェアエンコードの製品なのか、それともハードウェアエンコードの製品なのかによって異なります。 ハードウェアエンコードの製品の場合、PCの画面を見ながら円滑にゲームを操作することは不可能 と考えてください。必ずラグ対策が必要です *7

エンコード方式 遅延の程度 説明
ハードウェアエンコード 大きい PCの画面を見ながらのプレイできない。遅延対策が重要
ソフトウェアエンコード 小さい PCの画面でもゲームをプレイできる。あとはゲームのジャンルによる

  • 他方、 ソフトウェアエンコードの製品の場合は、通常は問題なくゲームをプレイできます 。総合的な遅延時間は、個々の環境や設定によって異なります。そのため数字を出すのは難しいのですが、 0.05秒以上は遅れる と考えてください *8 。数字を聞いてピンとこないのであれば、実際に試してみるほかありません。参考までに、CV710という製品(ソフトウェアエンコード)のラグを検証したのが下記動画です。


  • ただし、ソフトウェアエンコードの製品であっても、場合によっては違和感を覚えることがあるかもしれません。というのは、 ゲームのジャンル、慣れ、熟練度、個人の主観などにより、ラグについては感じ方にバラつきがある からです。ゲームジャンルでいえば、格闘ゲーム(格ゲー)、リズムゲーム(音ゲー)、シューティングゲーム(STG)のように、瞬時にすばやい操作が必要な場合に注意が必要です。

パススルー出力による対策


  • ラグ対策としてもっとも簡単なのは、キャプチャーボードの パススルー出力機能 を使用することです。これは、 ゲーム機の映像をTVに遅延なく表示できる機能 です。PC画面ではなく TV画面を見ながらゲームをプレイすれば、キャプチャーボードの遅延の影響をまったく受けません 。ゲーム機の映像をそのままTVに出力しているからです。しかも、 PCの画面よりも大きなTV画面でゲームをプレイできる という点も魅力的でしょう *9


GC550を使用してパススルー出力した場合の接続例。各機器を接続するのに必要なケーブルは付属されています。

  • もちろん、 TVでゲームをプレイしている状態で、PCのほうでゲームを録画・配信 することもできます。パススルー出力機能はすべての製品に搭載されているわけではありませんが、近年のハードウェアエンコードの製品にはこの機能が搭載されていることが多いはずです。 ハードウェアエンコードの製品の場合は、パススルー機能を搭載したものを購入 するようにしましょう。具体的な製品名は後述します。


分配出力による対策


  • では、パススルー出力がないキャプチャーボードの場合、どのようにラグ対策すればよいのでしょうか。この点、 分配器 という機械を用意して、 ゲーム機の映像をPCとTVの両方に分配出力 する方法があります。ただ、少し方法が複雑になりますし、費用もかかります。 ソフトウェアエンコードの製品の場合にかぎり、あえてラグを我慢するというのもひとつの手 でしょう。実際、ふつうにプレイする人はいます。


遅延軽減機能による対策


  • キャプチャーボードのなかには、製品独自の 遅延軽減機能 を搭載しているものがあります。このような機能に対応した製品であれば、たとえハードウェアエンコードの製品であってもPCの画面上でゲームをプレイできます。対応製品は少ないのですが、覚えておくとよいでしょう。


▲たとえば、Elgato Game Capture HD60 Sには インスタントゲームビュー という遅延軽減機能があります。この製品には、パススルー出力も搭載されているため、遅延対策は完璧です。


どれを買えばよいのか-最新のゲーム機を接続する場合-



MonsterX U3.0R GC550 AVT-C878 Game Capture HD60 S
価格
(リンク先:Amazon)

MonsterX U3.0R

GC550
AVT-C878
AVT-C878
Game Capture HD60 S
Game Capture HD60 S
接続方式 USB 3.0 USB 3.0 USB 2.0 USB 3.0
ビデオ入力端子 HDMI端子 コンポーネント端子
HDMI端子
HDMI端子 HDMI端子
対応ゲーム機の例 ・PS4、PS3
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS4、PS3、PS2
・Switch、Wii U、Wii
・Xbox One、Xbox 360
・PSP
・PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード ソフトウェアエンコード ハードウェアエンコード ソフトウェアエンコード
パススルー出力
1080p/60fps
こちら こちら こちら こちら
備考 ・PS3もOK ・過去の映像遡り対応 ・単体録画可能
・過去の映像遡り対応
・遅延は小さい
・過去の映像遡り対応

MonsterX U3.0R


  • MonsterX U3.0R は、機能的にはシンプルな製品です。

  1. パススルー出力機能は、使っても使わなくてもよい。
  2. 付属のキャプチャーソフトはシンプルすぎるので、アマレコTVの使用も考えたほうがよい。


        具体的な使い方・レビューは、MonsterX U3.0R参照

GC550


  • GC550 も定番路線です。MonsterX U3.0Rとの2択で、どちらを買うべきか悩む人もいるでしょう。GC550は、ゲーム実況に適した機能をたくさん搭載しています。

  1. 多機能な製品なので、ひととおりのことがこれ1台で可能。
  2. さまざまなゲーム機に対応している。
  3. パススルー出力機能は、使っても使わなくてもよい。
  4. ライブ編集機能が便利。HDDの残り容量が許すかぎり、録画していない状態でも自分のゲームプレイを遡って見返せる。使いやすさは他製品の類似機能よりも上。
  5. グラフィックボード、またはCPU内蔵のグラフィック機能を使って録画することで、PCにかかる負荷を軽減することができる。


        具体的な使い方・レビューは、GC550参照

AVT-C878


  • AVT-C878 は、豊富な機能に対応した製品です。PCがあってもなくても録画が可能、という点が特長的です。

  1. PCなしでも、1080p/60fpsでゲームを録画できる(単体録画)。
  2. タイムシフト機能が便利。決定的瞬間を逃すことがない。
  3. ハードウェアエンコードだが、アマレコTVも使用できる。
  4. パススルー出力機能が搭載されている。ラグの関係上、必ず使うべき。


        具体的な使い方・レビューは、AVT-C878参照

Game Capture HD60 S


  • Game Capture HD60 S もゲーム実況向けです。Elgatoの製品は、海外で絶大な人気を誇っています。

  1. 遅延を低減する機能(インスタントゲームビュー機能)があるので、パススルー出力機能は使っても使わなくてもよい。PCの画面上でもゲームをプレイできる。
  2. 時間を遡ってゲームプレイを再生・録画できる(Flashback録画機能)。
  3. アマレコTVは使えないが、とくに問題はない。


        具体的な使い方・レビューは、Elgato Game Capture HD60 S参照


どれを買えばよいのか-安い製品を探している場合-


MonsterXX2


  • MonsterXX2 は、上述のMonsterX U3.0RのデスクトップPC版です。

  1. 1080p/60fps完全対応なのに、1万円前後の破格値で購入できる。
  2. パススルー出力機能はない。体感できるラグはあるが、基本的には問題ないレベル。
  3. 弊サイトの記事を参考に、必ず最新のソフトをインストールすること。
  4. MonsterX U3.0Rと同様、アマレコTVを使ったほうがよい。


        具体的な使い方・レビューは、MonsterXX2参照

GV-USB2


  • GV-USB2 は、きわめてスタンダードな作りで、初心者にはぴったりな製品です。

  1. 数千円程度で購入できる。
  2. 定番製品という安心感がある。
  3. レトロゲーム機のゲーム実況をしたいだけなら、これでよい。
  4. PS4やSwitchには対応していない。
  5. コンポジット端子やS端子の仕様上、画質は妥協すべき。

        具体的な使い方・レビューは、GV-USB2参照


ゲームレコーダーと分けて考える


  • 注意したいのですが、 ゲームレコーダーとキャプチャーボードは区別して考えましょう 。ゲームレコーダーとは、ここではPCレスでゲームを録画できる製品をさします。 「純粋な」ゲームレコーダーはPCに接続することができません。 PCレスでの仕様が前提です。


目的・機能 PCなしで使えるか PCに接続して使えるか
純粋なゲームレコーダー 録画 ×
ライブ配信 × ×
キャプチャーボード 録画 ×
ライブ配信 ×

  • たとえば、 GV-HDREC (リンク先 : Amazon)を購入しても、 「PCで」ゲームを録画・ライブ配信することはできません 。では、なにが特徴なのかというと、(1)PCを使わずに(2)ゲームを録画できるという点なのです。ライブ配信機能はありません。たまにこの点を誤解する人がいるので、注意してください。AVT-C285ER130にも同様のことが当てはまります。

  • ただ、紛らわしいのですが、いまの話は「純粋な」ゲームレコーダーについてです。AVT-C878AVT-C875のように、PCに接続してゲームを録画・ライブ配信できるし、PCレスでもゲームを録画することはできるという製品もあります。よくわからない場合は、 当サイトの各製品の解説ページをしっかりと確認してください 。そうすれば、まちがえることはありません。


関連ページ
















*1 USB 3.0接続の製品をPCのUSB 2.0端子に接続すると、正常に動作しないことがあります。USB 3.0接続の製品はUSB 3.0端子に接続するのが基本です。

*2 「なんだ、HDMI端子ならPCにもあるよ。キャプチャーボードは不要では?」と思うかもしれませんが、それはHDMI「入力」端子ではなく、HDMI「出力」端子です。つまり、PCが搭載しているHDMI端子は出力用であり、たとえばノートPCの画面を大画面TVに映すために使います。ゲーム機をPCのHDMI出力端子につなげても意味がありません。あくまでも、HDMI「入力」端子を搭載したキャプチャーボードが必要なのです。

*3 たとえば、コンポーネント端子を搭載したキャプチャーボードを買ってきて、「PS2」を接続したとしましょう。このときHD画質になるかというと、ならないということです。PS2自体がHD画質に対応していないからです。他方、「PS3」とキャプチャーボードをコンポーネント端子で接続した場合は、HD画質にできます。PS3はHD画質に対応しているからです。

*4 コンポーネント/D端子のところに「△」をつけたのは、初期型GCのみが同端子で接続できるからです。2004年7月以降に出荷されたGCについては、同端子に対応していません。

*5 初代PCEの場合は、AVブースターという周辺機器をPCE本体に接続することで、キャプチャーボードとコンポジット端子で接続できるようになります。

*6 少し細かい話になるのですが、たとえば(1)視聴者からするとゲーム機の映像・音声が配信者の声よりも遅れて再生される、(2)ライブ配信自体にもラグがあるので最終的なラグが長くなる、などがあります。

*7 ハードウェアエンコードの製品のなかには、0.1秒程度の遅延のキャプチャーボードもありますが、それでもPCの画面を見ながらのゲームプレイは快適とはいえません。

*8 これは1フレームを0.0167秒(16.7ms、1/60秒)で考え、少なくとも3フレームの遅延が発生すると仮定した場合の話です。実際には、PCモニターやWindowsの映像処理などキャプチャーボード以外の要素でも遅延します。そういったものをすべて含めて、0.05秒以上遅延するということです。なお、音声(ゲーム音)も映像に合わせて遅れます。

*9 通常、私たちが使用している液晶画面のサイズというのは、大きくても27インチ、ノートPCならせいぜい17インチ程度です。この大きさでは、ゲームをやるにしては物足りないという人がいるかもしれません。しかし、TVとなると40~50インチ以上のものを部屋に設置しているというケースも珍しくありません。そうすると、PCの小さな画面でゲームをプレイするよりは、TVの大きな画面でゲームをプレイしたいという人も当然出てくるわけです。そこで、キャプチャーボードのパススルー出力が役に立つということです。




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