トップ > ライブ配信カテゴリ概要 > ゲーム配信のやり方 > ニコ生でOBS Studioを使って高画質配信する方法 / 2020年02月19日 (水) 17時15分33秒



5分で設定完了!ニコ生でOBSを使うときのお薦め設定

  • OBS Studio(以下OBS)は、無料の配信ソフトです。ニコ生用の設定について見ていきましょう。


▲画像は、PS4版『グランド・セフト・オートV』(ロックスター・ゲームス)より

目次


一般会員は画質設定に注意(2019年8月最新情報)


  • 注意したいのですが、2019年8月28日からは一般会員も配信できるようになりました。しかし、プレミアム会員と比較すると画質が制限されており、必然的にOBSの設定も変える必要があります。

        【ニコ生】一般会員もPC配信が可能に(無料)。ただし制限付きです。設定方法の注意点

  • このページの解説は、プレミアム会員用の設定です。一般会員用の設定ではないため、注意してください。

ダウンロード・インストール


  • OBSのインストール方法は以下のとおりです。

  1. 公式サイトにアクセスし、「Windows」をクリックする。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
  3. 画面を順に進めていく。
  4. OBSのインストールが完了する。


▲OBSの公式サイト

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ゲーム画面をPCに映す方法について


  • ゲーム配信では、あらかじめゲーム画面をPCに映す方法を理解しておく必要があります。据え置き型ゲーム機(例 : PS4、PS3、Switch、Wii U)の場合は、キャプチャーボードが必要です。ゲーム機をキャプチャーボードに接続し、ゲーム画面をPCに表示するかたちになります。

        キャプチャーボード、およびキャプチャーボードの選び方を参照

GV-USB3/HD GC550 PLUS C988
価格
商品画像のリンク先
PCとの接続 USB 3.0 USB 3.0 PCI Express x1
対応ゲーム機
(接続できるゲーム機)
・PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
・PS4
・Switch、Wii U
・Xbox One、Xbox 360
こちら こちら こちら
特徴 ・TV出力対応
・編集ソフト付属
・TV出力対応
・過去の映像遡り対応
・TV出力対応
・過去の映像遡り対応

  • 3DS用ゲーム、およびスマホ用ゲームの場合については、どちらもキャプチャーボードは必要ありません。ゲーム画面をPCに映す方法については、下表のリンク先のページで解説しています。

名称 説明 解説ページ
携帯型ゲーム機 3DS ・キャプチャーボードとは接続できない
・代行業者に改造してもらう
こちら
スマホ iOS端末 ・ミラーリング機能を使う
・PCにアプリをインストールする
こちら
Android端末 ・ミラーリング機能を使う
・PCにアプリをインストールする
こちら

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視聴者に見せる画面の設定をする


  • OBSの設定方法について簡単に見ておきましょう。まず、配信者のPCに映っているゲーム画面を視聴者に見せるための設定を行います。

「ソース」のところにある「+」をクリックします。


任意の項目を選択して、ゲーム画面を取り込みます。よくわからない場合は、「ウィンドウキャプチャ」を選ぶとよいでしょう。

ソース 説明 備考
ウィンドウキャプチャ ウィンドウ画面を配信したいときに 無難
ゲームキャプチャ PCゲーム配信の場合に
映像キャプチャデバイス Webカメラ、キャプチャーボードの映像配信に 中・上級者向け
画面キャプチャー デスクトップ画面を見せたいときに


OBSにゲーム画面が映ったことを確認します。画面が映らなかった場合は、以下のページをご覧ください。

        OBS Studioで、画面が映らないときの対処法を参照する


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画質・音質などの設定をする


  • つぎに、画質・音質などの設定をします。

「設定」をクリックします。


左メニューの「出力」をクリックし、「出力モード」で「詳細」を選択します。


「配信」タブで各種設定をします。「ビットレート」の設定は、高画質な配信をするうえで重要な部分です(後述)。


▲「レート制御」を「CBR」、「ビットレート」を5,872kbps、「キーフレーム間隔」を2秒にしています。

「音声」タブを開き、「音声ビットレート」を128kbpsに設定します。ここは音質に影響する部分です。さきほど「ビットレート」で設定した数字との合計が6,000kbps以下になるようにしてください。


左メニューの「映像」をクリックし、各種設定を行います。「解像度」の設定も画質に大きく関係する部分です。下記画像では、出力解像度を1280x720に設定しています。


自分の声も配信で流したい場合は、マイクをPCに接続した状態で左メニューの「音声」をクリックし、使用するマイクを「マイク音声デバイス」で選択しましょう。


▲ここに表示される項目は、PC環境によって異なります。

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ニコ生に接続するための設定をする


  • つぎは、ニコ生に接続するための設定を行いましょう。この部分の設定をまちがえると、配信を開始できません。

枠を取得するさいに、番組作成ページで「最高配信画質」を「6Mbps/720p」にし、画面を進めていきます。


まだ配信を開始する必要はありません。「番組開始」ボタンはクリックしないでください。


OBSで、左メニューの「配信」をクリックし、「サービス」を「カスタム...」にします。「サービス」が見あたらない場合は、「配信種別」を「カスタムストリーミングサーバー」にしてください。


ニコ生の配信ページにある「URL」と「Stream」を、「サーバー」と「ストリームキー」にそれぞれコピー&ペーストしましょう。この作業は次回以降は不要で、どちらも使いまわすことができます(2020年2月19日より)。


左メニューの「詳細設定」をクリックし、「自動的に再接続」の「有効にする」のチェックを外しておいてください。OBSでの配信を安定して終了できるようにするためです。


「OK」をクリックして設定画面を閉じます。

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配信を開始する


  • ここまでできたら、あとは配信を開始するだけです。

放送画面のスピーカーをミュートにします。これをしないと音声が反響します(エコー・ハウリング)。


「番組開始」ボタンをクリックしましょう。


準備が整ったら「配信開始」ボタンをクリックします。


OBSの画面がニコ生の放送画面にも映ったことを確認しましょう。遅延(タイムラグ)がありますが、不具合ではありません。

途中で配信を終えるときは、以下のように両方のボタンをクリックします。

  1. OBSの「配信終了」ボタンをクリックする。
  2. 配信ページの「番組終了」ボタンをクリックする。

OBSの使用方法については、下記ページも併せてご覧ください。知っておくべき基本的なOBSの機能や、画質・音質の上げ方について解説しています。

        OBS Studioの詳しい使い方

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ニコ生で配信する場合に注意したい点


ビットレートの上限は6Mbpsまで


  • 画質をよくしたいなら映像ビットレートの設定を、音質をよくしたいなら音声ビットレートをそれぞれ高く設定する必要があります。しかし、ニコ生では映像ビットレートと音声ビットレートの合計は最大6,000kbpsまでという上限があります。上限を超えたままだと配信が不安定になるので、注意しましょう。

  1. OBSの「設定」をクリックする。
  2. 左メニューの「出力」をクリックする。
  3. 「出力モード」を「詳細」にする。
  4. すぐ下にある「配信」タブを開き、「ビットレート」を5,872kbpsにする。
  5. 「音声」タブを開き、「音声ビットレート」を128kbpsにする。
  6. 「OK」をクリックする。


  • ビットレートの設定例は、必ずしもこのとおりでなくてもかまいません。たとえば、音質を重視したいなら192kbpsにしてもよいのです。ただ、合計ビットレートが6,000kbps以下になるように、映像ビットレートを落としてください。

解像度は1280x720、フレームレートは30fpsにする


  • ニコ生では、出力解像度は1280x720が推奨されています。また、動きの滑らかさを表すフレームレートは、ニコ生の仕様上30fpsが最大です。

  1. 「設定」をクリックする。
  2. 左メニューの「映像」をクリックする。
  3. 出力 (スケーリング) 解像度」を1280x720にする。
  4. FPS 共通値」が30になっていることを確認する。
  5. 「OK」をクリックする。


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映像・音声が途切れる場合の対処法


  • 配信中に映像・音声が途切れる場合、原因は以下の4種類に分類することができます。それぞれ対処法が異なります。

配信者のPCのスペックが不足しているケース


  • この場合は、OBS側で解像度やフレームレート、プリセットなどの設定を変更し、CPU使用率を下げることで対処できます。

  1. 「設定」をクリックする。
  2. 左メニューの「映像」をクリックする。
  3. 「出力 (スケーリング) 解像度」を640x360にする。
  4. 「FPS 共通値」を15にする。
  5. 左メニューの「出力」をクリックする。
  6. 「出力モード」を「詳細」に切り替え、「CPU使用のプリセット」を「faster」にする。
  7. 「OK」をクリックする。

  • ほかにもCPU使用率を下げる方法はありますが、細かくなるのでここでは説明を省きます。詳細は以下の記事をご覧ください。

        OBS Studioで、PCの動作が重くてカクカクするときの対処法

  • PCを新しく買い換えるのも手です。CPUの性能がよいPCにしましょう。


        ゲーム実況で必要なPCスペックと、おすすめPCの選び方

配信者・視聴者の回線速度が遅いケース


  • 配信者側の回線速度(上り)が遅い可能性があるので、ビットレートを下げます。

  1. OBSの「設定」をクリックする。
  2. 左メニューの「出力」をクリックする。
  3. 「出力モード」を「詳細」に切り替え、「配信」タブの「ビットレート」を400~500kbpsにする。
  4. 「OK」をクリックする。

  • また、視聴者側の回線速度(下り)が遅い可能性も考慮する必要があります。たとえば、視聴者がPCで配信を視聴している場合は、以下の手順で画質を下げてもらってください。

  1. 画面右下にある歯車アイコンをクリックする。
  2. 「画質切替」で画質を落とす。

ニコ生固有の問題が起きているケース


  • この場合、視聴者に以下のように設定してもらいます。

  1. 画面右下にある歯車アイコンをクリックする。
  2. 「低遅延モード」をOFFにする。
  3. 「パフォーマンス」を「軽量」にする。

  • 問題が改善されない場合は、ほかのサイトで配信します。

        おすすめライブ配信サイトの比較まとめ

そのほかのケース


  • 上記いずれのケースにも該当しない場合は、いったん配信を切ってください。そのうえで映像・音声が途切れる原因を探す必要があります。ありがちなのは、OBS側で「映像キャプチャデバイス」を使って画面を取り込んでいるのが原因になっているケースです*1

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関連ページ










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最終更新:2020年02月19日 17:15

*1 この場合、いったん「映像キャプチャデバイス」をソース一覧から削除し(「映像キャプチャデバイス」を選択して「-」をクリック)、「ウィンドウキャプチャ」で画面を取り込んでみてください。