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「はっ…はぁ…あぁ…」 深夜のトリステイン王宮。 そこの最も奥まった部屋では、夜陰に紛れて女性の喘ぎ声と、水音が響いていた。 それは、魔法の結界によってけして外に漏れることなく、部屋の主の耳にだけ届いていた。 ぷちゅ…ちゅく…。 「あっ…はっ…さ、サイトさま…」 簡素なベッドの上で、シーツに包まれた肢体が熱い吐息と言葉を漏らす。 そのシルエットは厚いカーテンの隙間から零れた月明かりによって薄く闇から浮かび上がり、淫靡な律動を繰り返していた。 くちゅ、くちゅ、くちゅ。 水音がだんだん早くなる。それと共に、甘い声もだんだんそのトーンを上げていく。 「ふぁ、ふぁ、あぁ、いいの、そこ、もっとぉ、サイトさまぁ」 声の主はシーツの中で丸まって自慰をするだけでは我慢できなくなったのか、シーツを跳ね除けると淫らに膝を立て、自らを中空に持ち上げ、そこを白磁の指で犯し始めた。 薄青い月明かりに照らし出されたのは、この国の女王。アンリエッタ。 妖精に例えられる白い肢体をベッドの上で淫らに割り開き、女陰を白磁の指で自ら犯すその様は、酷く現実味を欠いていた。 やがてアンリエッタ女王の腰が激しく痙攣しはじめる。 「あ、だめ、だめ、いく、いくのぉ、いっちゃうのぉ!」 一際大きな嬌声を上げ、アンリエッタの身体がかくかくと震える。 それと同時に、透明な噴水が、桜色の裂け目から飛び散る。 最大まで反り返った身体が、その放出を境にくたり、とベッドに崩れ落ちる。 「あ、は、はぁ、はぁ、はぁ…」 荒い息をつき、女王は自らを犯していた掌を自分の前に持ってくる。 そこには、べっとりと女王の牝がこびりついていた。 …また、しちゃった…。 最近、アンリエッタには一つ悩みがあった。 三日に一度は自慰をしないと、身体の疼きが収まらないのだ。 その原因は分かっていた。才人を、牡を知ってから、こうなってしまったのだ。 それ以来、アンリエッタは体が疼くと、部屋にサイレンスの魔法をかけ、自慰に耽るようになってしまった。 でも。 それも、明日までの辛抱。 なぜなら、明日は、自分とアニエスの休みがちょうど重なる日。 そして、才人には王命でトリスタニアへの召還命令を出してある。 「いよいよ明日は『お稽古』の日ですわね、サイト様…」 双つの月に己と想い人を重ねながら、アンリエッタは明日の宴に思いを馳せて、眠りについたのだった。 #br #br 今日はルイズはお出かけ、シエスタはジェシカんとこの手伝い。タバサはなんか本買いに行くとかで居ない。 だってのに。 俺は王都に呼び出されていた。 …まったく、姫さまの戯れにも困ったもんだよなあ…。 俺は手元の書状を眺めてそう思う。 その書状には、今日一人でトリスタニアの王宮まで出向くように書いてある。 ちなみにルイズには言ってない。言ったら魔法でフルボッコ確定だからだ。 俺はお城に着くと、門衛のひとに書状を見せ、通してもらう。 えーっと、東の塔の門で待つんだっけか、確か。 俺は東にそびえ立つ塔のふもとまで歩いていく。 すると、そこには見慣れた金髪が居た。 「待て、何故逃げるサイト」 …いやだって…そんな獲物を待ち受ける肉食獣の目で待ってられたら…。 ねえアニエスさん? 「…なんだその目は」 「いやなんでもないです!  と、ところでなんでアニエスさんがここに?」 なんか嫌な予感がする。 「いや、私は今日非番なんだよ」 言って視線を逸らしながら頬をぽりぽりと掻くアニエスさん。 …まさか。 「…またなんか企んでますね?」 「まーな。そしてお前に拒否権はない」 言った瞬間に俺は百八十度反転して。 がしっ。 「ぐえ」 襟元をアニエスさんにひっつかまれて、塔の中に引きずり込まれたのだった…。 #br #br 塔の中は窓が少なくて薄暗く、そこが王城であることを忘れさせるような造りだった。 そんな中を、アニエスは才人を引きずって階段を下へ、下へと歩く。 「ここはな、昔捉えた敵兵を収監する場所だったんだよ」 では今は違うのだろうか? その疑問を才人が口にする前に、アニエスは続ける。 「今は、戦争もないから、犯罪の容疑者を一時的に収監したりする程度にしか使われん。  それでだな」 アニエスが足を止める。 そこは大きく頑丈な扉で行き止まりになっており、地下の暗さと湿気も相まって、奇妙な威圧感を感じさせた。 「この先はだな。その昔、敵兵を拷問するのに使われた場所なんだよ」 「…そんなとこに俺を連れ込んでどうする気ですか」 やっぱアレっすか、SMっすか、などと不埒な事を考えた才人だったが。 「いや。スポンサーのたっての願いでな、今日はここで『お稽古』だそうだ」 その言葉と同時に、アニエスが扉のノブを引くと、その扉はその重厚さに似合わぬ軽快さで、開いていった。 その奥には。 テーブルや椅子、箪笥などの調度品と、その奥に簡素なベッド。 そしてその中央には。 「お待ちしておりました、サイト様」 まるで地下牢のようなその部屋とは全く不釣合いな、白い妖精がそこにいた。 真っ白な肌、薄手の真っ白なネグリジェ、そしてその頭に戴くは白金の王冠。 そこにいたのは、トリステイン女王、アンリエッタその人だった。 「姫さま…」 そこまで言って才人は思いとどまる。 突っ込んでいいんだろうか。非常に突っ込みたい。 アンリエッタは言葉を飲み込んだ才人を見て、促した。 「どうぞ、サイト様の思ったとおりにおっしゃってくださいな」 「なにやってんすか姫さまーッ!?」 「無礼だぞサイト」 ごつん、と思わず突っ込んだ才人の後頭部に、アニエスの拳骨がめり込む。 いやだって、と反論する才人に、アニエスがうるさい、ともう一度拳骨を食らわせる。 そんな二人のやりとりを見て、女王は。 「…無視しないでください…」 拗ねた。 アニエスは思わず慌てる。 このワガママ女王の機嫌を損ねると、何が起こるかわからない。 「いえあの陛下を無視してるわけではなくてですねっ!?」 「いいんだわそうやって二人で楽しめばいいんだわ私なんて所詮初心なネンネですもの、サイト様には相応しくないんだわっ」 「なんでそーなるんですかっ?」 「もういいです私は女王稼業に専念することにしますそうして女の幸せも知らずに朽ち果てていくんだわ…ああ」 「あ、あのですねえっ!」 二人のやり取りをぽかんと眺めていた才人だったが、これはチャンスだ、とばかりにそろりそろりと忍び足で逃げ出そうとする。 がしっ! その両肩を、今まで口論していたアンリエッタとアニエスの手ががっしりと握る。 「あ、あのう…?」 二人はにっこりと笑って、才人をぐいっ、と引き寄せる。 そして二人で仲良く、こう言ったのだった。 「言っただろう?」 「あなたに拒否権はないんですよ、サイト様♪」 #br #br 抵抗を続ける才人に、アニエスは尋ねた。 「何をそんなに嫌がるんだ?」 いやだって、俺の意思がないじゃないっすか、と言った才人に、今度はアンリエッタが応える。 「サイト様の意思も尊重しますよ、もちろん」 何か含みのある物言いに、才人が疑問をぶつけると、今度はアニエスが応えた。 「ただし、陛下の意思が尊重される場合もある」 なんじゃそりゃ、という顔の才人に、アニエスは説明を始める。 「今からお前には、陛下に尋問をしてもらう」 才人の顔が疑問に歪む。 「…陛下のたってのお望みでな。  陛下が捕虜になった、という設定で、お前が陛下から『ある言葉』を引き出せばお前の勝ちだ」 才人ははぁ、と呆れた顔をした。 「…なんだその顔は。トリステイン女王を好き勝手できるんだぞ?もう少し喜べ。  あと、私も手伝ってやるから、がんばれよ」 なにをだー!という才人の突っ込みに、後ろからアンリエッタが声を掛けた。 「あ、あの、お手柔らかにお願いしますね、サイト様…?」 その声に才人が振り向くと。 アンリエッタは簡素な木の椅子に腰掛けていた。 何故か両手を自らリボンで縛って、潤んだ目で才人を見上げながら。 どうやら戦いは既に始まっているようであった。 #br #br アニエスは才人をアンリエッタの前に立たせる。 「さ、はじめようかサイト」 しかし、尋問というものの経験のない才人は、目の前で両手を縛られたアンリエッタに、何をしていいのかわからない。 「えーっと…どうすればいいんです?」 才人の言葉に、呆れたようにアニエスは肩をすくめる。 「だから言ったろう。陛下から『ある言葉』を聞き出すんだよ。  何をしてもいいから」 いや何をしてもいいって…と才人は考える。 とりあえず、聞き出せばいいんだよな…。 「じゃあ姫さま、その言葉とやら、教えてください」 「イヤです♪」 才人の間抜けな質問とアンリエッタの即答に、その場に流れるビミョ〜な空気。 その空気に最初に耐え切れなくなったのは、アニエスだった。 アニエスの手刀が軽い音を立てて才人の脳天に突き刺さる。 頭を抱えて振り向く才人に、アニエスは怒鳴った。 「アホかお前はっ!」 「アホで悪かったですねっ!」 「いーかよく聞け、尋問というのはな、情報を囲っている相手から情報を無理やり引き出す事を言うんだ!  そんな馬鹿正直に正面から行ってどーする!」 「…ンなこと言われたって俺尋問のやり方とか知らないし」 ぽりぽりと頬を掻いてそう言い訳する才人。 アニエスはしょうがない、といった風に髪をかき上げると、言った。 「では教えてやろう。尋問の基本はな。  『飴とムチ』だ」 「はぁ」 才人は思わずやっぱSMっすか、などという気分になる。 「相手に『言ったら楽になれる』と思わせるのがコツだな。  ほら、やってみろ」 「…はぁ…」 今一度才人はアンリエッタに向き合う。 アンリエッタはそんな才人ににっこり微笑みかける。 …。 「無理です。」 「早いわボケ!」 即座にそう言った才人を、アニエスの蹴りがふっとばす。 『ぶべらっ』とかなんとか声を上げながら、才人は壁に叩きつけられた。 「あ、あの、アニエス…?」 肩で息をするアニエスに、アンリエッタが語りかける。 アニエスは思わずはっとなり、アンリエッタを振り返る。 「な、なんでしょう陛下!?」 「やっぱり…サイト様には、こういうのは…」 やはりアンリエッタも向いてないと思ったのだろう。 しかし、アニエスは覚えていた。 「…こういうのしたいって、言ってきたの陛下じゃないですか」 そう、これを言い出したのは他でもないアンリエッタなのだ。 しかし、見事に思惑は外れ、才人は今壁に激突して伸びている。 「ええ、でも…なんかもっとこう、なんていうか…」 「サイトは基本ヘタレですからね。人を責めるなんてそうそうできませんよ」 アニエスのいう事は確かに的を射ていたが、しかしそれでもアンリエッタは才人に責めて欲しいのだ。 アニエスはそんなアンリエッタの心情を、はからずも察してしまった。 …こういう時だけは伝説級に察しの悪いサイトが羨ましくなるな…。 「…わかりました。不本意ではありますが、アレを使う事にしましょう」 「…あれ、ですか?」 「ええ、アレです」 言ってアニエスの視線が向いた先には、小さな薬棚があった。 #br #br 目を覚ますとアニエスさんが俺の顔を覗き込んでいた。 「大丈夫かサイト」 「大丈夫かじゃないですよ全く…いつつつつ…」 俺は蹴られたわき腹のあたりをさすりながら立ち上がる。 ったく、突っ込みも容赦ないんだからアニエスさんは…。 「そうか痛いか、ならいい薬があるぞ」 …突然何を言い出すんだこの人わ。 …っていうか思い切り棒読みじゃないすかアニエスさん。 「…何を企んでるんですか」 俺の質問に、しかしアニエスさんは。 「企むなど人聞きの悪い。ちょっと薬を盛ろうとしているだけだ」 にっこり笑ってとんでもない事を! 逃げるっ! しかし、当然の事ながら、半端な姿勢の俺は問答無用で捕まってしまうわけで。 「さあサイト」 にっこり笑ってアニエスさんが俺を床に引きずり倒す。 そして背後から、謎の薬瓶を取り出した。 「だいじょおぶ、痛くしないから♪」 「薬で痛いのは劇薬でしょおおおおおおおおお!」 しかし俺の突っ込みは虚しく空に散って。 俺はその薬瓶の中身をまるごと、飲まされる事になってしまった…。 #br #br そして再び才人は、両手を縛られたアンリエッタの前に立つ。 しかし、その外見は先ほどとなんら変わる所はない。 「あ、あの、サイト様…?」 「まったく、エラい目にあいましたよほんとに」 才人は言いながら、アンリエッタの顎を軽くつまむ。 その才人の態度は、先ほどのそれとは確かに違っていた。 …どんな薬を使ったのかしら…? 「さてと、それじゃあ…」 そう言って才人はアンリエッタの顎に当てた指をつつつ、と喉の方へずらしていく。 「あんっ…」 その感覚に思わず、アンリエッタの喉から声が漏れる。 「あれえ」 アンリエッタの反応に、才人はアンリエッタの耳元に口を寄せる。 「今、可愛い声が漏れましたよ?  あんなので感じちゃうんですか姫さま?」 「え、ちがっ…」 アンリエッタの反論を見て、才人は嗜虐心を煽られる。 そして、その無防備な耳の襞に、熱く湿った吐息を吹きかける。 びくん! アンリエッタの身体がバネ仕掛けの人形のように縮こまる。 「ひゃぁっ?」 才人はその反応に気をよくして、跳ね上がった太股に手を這わせる。 そしてその手は動かさず、アンリエッタの耳元で囁く。 「さて、続きをして欲しかったら…って言いたい所ですけど」 「ふぇ?」 「もうちょっと、盛り上げましょうか…」 そしてその手を、足の付け根へ少しずつ少しずつ、にじり寄らせていく。 アンリエッタの声が、その微妙な刺激に震える。 「やぁっ…そんな…」 「あれれ?指でちょっと触られたくらいで感じるんですか?  トリステインの女王はずいぶん淫乱なんですね?」 真っ赤になって、太股を閉じるアンリエッタ。 自ら望んだ行為ではあったが、才人の言葉に異常に羞恥心を煽られていた。 才人はいよいよアンリエッタの乙女を守る最後の白い布切れに指をかける。 その指先には、濡れた布の質感が伝わってきた。 才人はそのまま、布の上から女王の器をこね回す。 ぬちゅ…ぬちゅ… 「や…はぁ…だめぇ…」 「もうこんなになってますねえ。せっかくのお高い下着が台無しだ」 そしてそのまま、指に布を絡ませてアンリエッタの入り口を犯した。 ぐちゅ… 「やっ!ゆび、ゆびがぁ!」 「ほんとに…淫乱な女王様だ」 才人はそう言い放つと、布を残して、指をアンリエッタから引き抜く。 「え…なんで…」 上気した頬と潤んだ瞳で才人を見つめ、アンリエッタは呟く。 才人はその言葉には応えず、今度は白いネグリジェの襟元に両手の指をかける。 そして。 ビィィっ! 乱暴に白い布を引き裂くと、白い双丘が露になる。 その先端では、桃色の突起がはちきれんばかりに膨らんでいた。 「乳首もこんなに硬くして…それじゃあこのいけないおっぱいを虐めましょうか」 才人はアンリエッタの言葉を待たず、両手でその白い球体を押し潰す。 「やっ!いたっ…」 跡の残りそうな強さの責めに、アンリエッタは思わず苦悶の声を上げ、前で組まれたリボンで縛られた腕を縮こまらせる。 「これは失礼。痛かったですか?」 そして才人は、今度は優しくアンリエッタの乳房をこね回す。 「あっ…やぁ…」 その刺激にアンリエッタの喉から嬌声が漏れる。 しかし、その刺激は、最も敏感な部分で感じていた刺激には程遠かった。 物足りなさに、アンリエッタの足が交互に上下に動く。 その隙間からは、確かな水音が漏れていた。 「あれ?どうしたんですか姫さま?胸だけじゃ足りませんか?」 「…は、はい…」 物足りなさに、アンリエッタの心が悲鳴をあげていた。 そんなアンリエッタに、才人は追い討ちをかける。 「じゃ、どうして欲しいか言ってください」 「あ、あの…」 「具体的に、ね」 才人の催促に、アンリエッタは。 「あ、あの、下の、私の女の子の部分も、いじってください…」 そう言って、淫らに足を開く。 才人はそんなアンリエッタに満足そうに微笑むと、濡れそぼった白い布を退けて、右手の中指と人差し指をまとめると、アンリエッタの中にねじ込む。 ぐちゅうっ! 「ひぁっ!」 アンリエッタの背筋が、鋭い歓喜に反りあがる。 才人は指を開くと、アンリエッタの中を激しく犯し始めた。 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ 淫らな音を立て、アンリエッタのそこは涎を垂らして才人の指を受け入れる。 「あ、あぁっ、はげしっ、ふぁぁっ」 やがて開いていた脚がだんだんと閉じ始め、アンリエッタの足の指先が内側に縮こまっていく。 「あ、いく、いく、わたし、もぉ」 ちゅぽんっ しかし、体中を丸めて達しようとしていたアンリエッタの蜜壷から、不意に才人は指を引き抜いた。 「えっ、あっ、なんでっ」 涙を流し、絶頂への階段の途中から放り出されたアンリエッタは、逝けない不快感を露にする。 「今は姫さまの尋問中ですからね。姫さまから『ある言葉』を言ってもらわないと、続きはしてあげません」 「え、あ、そのっ」 思わずその言葉を口走ってしまいそうになるアンリエッタ。 しかし才人はその口を粘液で濡れた指で塞ぐと。 「まだですよ姫さま。もうちょっと、頑張りましょう」 意地悪くアンリエッタの言葉をそう止めて、後ろに控えているはずのアニエスに語りかける。 「それじゃあ出番ですよアニエスさん。手伝ってください」 「あ、ああ」 二人の行為に見入っていたアニエスを、才人は抱き寄せたのだった。 #br #br 「やぁっ、そんなっ、ふぁぁ!」 「今日は、ずいぶん、可愛い、声で、啼くんですねっ?」 はしたない水音と嬌声が、部屋の中にはこだましていた。 今、私の目の前では、アニエスが円卓に手を着いたまま、しかも、普段の鎧姿のまま、下半身だけを裸にされて、サイト様に犯されている。 サイト様は『お手伝い』と称して、アニエスを私の目の前で犯していた。アニエスも、それを受け入れて…。こうなった。 そして、アニエスのお尻には信じられない事に、太い張形が刺さっている。 サイト様は腰を動かしながら、その張形をぐりぐりと動かしている。 …入れる前のを見たけど…あれって…。 大きなこぶがたくさんついてて…ぐねぐねと曲がっていて…たぶんあれ、中で…。 「だめぇっ、またくる、きちゃう、きちゃうぅっ!」 「あれえ、ずいぶん、だらしないですね?  もう、三回目、ですよ…っと」 言ってサイト様は自分の動きを止めて、張形を激しく出し入れする。 それと同時に、前に回した手で…アニエスの大事な所を…つねりあげた。 「ひ、あひ、いくぅ、またいくぅぅぅぅぅ!」 かくかくとアニエスの身体が震え、その股間から…薄黄色い…。 やだ、アニエスったら…。 「あれえ、姫さまの見てる前でお漏らしですか?見られて感じて、しかもお尻がイイなんて、とんでもない変態の騎士様ですね」 「やぁ…ちがっ…そん」 「反論しても、ココは正直ですね?」 そしてサイト様はアニエスの反論を打ち切って、アニエスのお尻から…あの大きな張形を、一気に引き抜いた。 ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅっ! すごい音を立てて、アニエスのお尻から大きな、歪なモノが引き抜かれる。 それと同時に。 「あひ、らめ、らめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 「おわっ、すごい締め付け…っ!」 アニエスは、また逝ってしまったみたい…。股間から、今度は透明な液体を撒き散らして、身体を反らせる。 そのアニエスの締め付けに、サイト様は耐える。そして、アニエスは身体をぐったりと円卓に預ける。サイト様は、まだアニエスの中に入れたままだ。 「さて、それじゃあ…」 不意に、サイト様がこっちを向いた。 や、だめ、見ないで…っ! 私の体が、羞恥に火照る。 「おやおや、ずいぶんとはしたない格好ですね、姫さま」 私は思わず顔を逸らして、身体を縮こまらせる。 私は…私は…。 二人の交わりを見ながら…。自由にならない手で…必死に…。 「オナニーは気持ちよかったですか?」 必死に…自分を慰めてたんだけど…。 もう、もう…。 「さて、それじゃあ姫さまに改めて質問です」 不意にサイト様がそう言ってくる。 え…?何を…? 「『ある言葉』、教えてください。  早くしないと、俺、アニエスさんの中で果てちゃいそうです。気持ちよくて」 言ってサイトさんは、アニエスに突き刺したモノを…前後に動かし始める。 「ひ…まら…ら、めぇ…」 呂律の回っていないアニエスの声が、彼女に与えられた快感の大きさを私に伝える。 きゅんっ…。 私の中の、女の器官が、サイト様を…男を、欲しがっている。 もう…我慢…できない…。 「サイト、様…」 私は、欲望に耐え切れず、言ってはいけない言葉を口にする。 「なんでしょう?まだ言う気になれません?ああ、気持ちよくていっちゃいそうだなあ」 え…?ちがう、ちがうのに…! 「ち、違うんです!言葉っていうのは…あなたの、名前なんです!サイト様…!」 「え、そうなんですか?」 言って、サイト様はアニエスから離れる。 ちゅぽん、と水音がして、アニエスは円卓の上に解放される。 そして…。 サイト様は、椅子の上の私の傍まで寄ってきて…。 「それじゃあ、お望みどおりのものを差し上げますよ、姫さま」 「あ、はい…」 私の、目の前で…。アニエスの液でベトベトの、サイト様を…。 びゅびゅっ! え…? 一瞬、目の前が白く染まる。 私が何が起こったのかに気がついたのは、身体に熱い液体がかかっていることに気付いた時だった。 「あら、すいません。出ちゃいました」 私の体に…熱い、サイト様が…いっぱい…。 私はもう、何も考えられなくなっていた。 「どうしましょう、縮んじゃいましたよ」 サイト様はそう言って、何か言葉を続けようとする。 でも…。 「ほしいの、サイト様が、欲しいの…」 その前に、私は縛られた手で、サイト様を手にして…。 まだ粘液でベトベトの柔らかいソレを、口に入れた。 #br #br 正直疲れました。 さすがに4ラウンドはきついっす、薬の補正込みでも。 俺は今、王城の裏門にいる。俺はアニエスさんに言われて、ここでアニエスさんを待っている。 なんか用事があるそうだ。尋問できたご褒美だとかなんとか。 あの後結局、姫さまで3ラウンド、アニエスさんと1ラウンドしちゃった。 ていうかあの薬、大胆になるだけで記憶とか消えないのね…。 俺の頭の中に、さっきのさんざん責められている二人のエロ画像が再生される。 …いつの間に録画したんだ俺内HDD。グッジョブだぜ。 なんて考えてると。 や、やべ。 「…あれだけしておいて、まだ立つか。さすがだな」 ってアニエスさん!いつの間に! アニエスさんは公務の時と違う、簡素な服に着替えて、俺の復活した息子を凝視していた。 「そんなに見ないでくださいっ!」 俺は慌ててアニエスさんから身体を逸らす。 だって恥ずかしいジャン。 すると。 「あら、それは男性として誇っていい事だと思いますよ。サイト様」 俺が向きを変えたそっち側にいたのは。 黒い髪をポニーテールに纏めた、ズボン姿の。 『アン』の格好をした姫さまだった。 「ちょ、姫さまっ!?公務はいいんすかっ!?」 王様が王城を離れていいとは思えないんだが。 すると、とんでもない答えが返ってきた。 「大丈夫、またルイズに変わってもらいましたから」 って、またかこのひとわ! …で、なんで二人してこんなところに…? 俺が疑問を口にする前に、アニエスさんが応えた。 「うむ、尋問をうまくやった褒美をやると言ったろう?」 言ってアニエスさんは俺の右腕をがっしと抱える。 …イヤなヨカン。 「そうです、私もサイト様に喋ってしまった罰を受けなくてはなりません」 そして、逆サイドの腕を、今度はアンが抱える。 …だいたい予想ついてきたけど。 …一応聞こうかね? 「あ、あの、それってどういう…?」 「お前への褒美はな、二人の女奴隷だ」 「そういうわけで、好き勝手しちゃってくださいませ、サイト様♪」 そして二人は俺の両腕を抱えたまま、裏門の外へと歩き出す。 やっぱこうなるのかーーーーー! 「ちょっとまってーーー!まだスルんすか二人ともーーーーっ!?」 「大丈夫、薬と宿は用意してある、気にせずたっぷり楽しむといいぞ♪」 「いーっぱい、ご奉仕しちゃいますね♪」 いやそういう問題じゃなく!なんで勝ってもこういう展開なわけ!? 「言っただろう?」 「あなたに拒否権はないんですよ、サイト様♪」 そして俺は…。その夜、星になったのだった…。〜fin

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