本戦1週目1 第01局~第04局

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*kureの24名人戦奮闘記 6級bリーグ 本戦1週目 第01~04局 24名人戦6級リーグ予選は12局消化して4位で通過することができた。本戦はそのまま6級bリーグ(32人)へ。 本戦では予選の倍以上の対局数になりそうなので、各局ダイジェストで綴っていく。 上位半分以上に入れば称号獲得だ! 過去の傾向から目標点数は全31局で50点以上。(勝2点、負1点) ---- ***本戦第01局 開始日時:2010/02/19 21:28:37 表題:名人戦6級リーグb 本戦01 棋戦:名人戦対局室 戦型:雁木右玉・右四間飛車 手合割:平手  先手:kure90 (R925) 後手:Y. Fujii (R651) ▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲4八銀 △5二金右 ▲7八金 △6四歩 ▲5八金 △6三銀 ▲5六歩 △4二玉 ▲5七銀 △9四歩 ▲9六歩 △1四歩 ▲1六歩 △5四銀 ▲4六歩 △3二玉 ▲3六歩 △4四角 ▲2六歩 △3三角 ▲3七桂 △2二玉 ▲4七金 △3二銀 ▲4八玉 △4四歩 ▲2九飛 △4三金 ▲3八玉 △6五歩 ▲6八銀左 △8五歩 ▲6六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲6七銀 △8二飛 ▲8七歩 △6二飛 ▲6五歩 △同 銀 ▲2五桂 △5一角 &bold(){&u(){▲4五歩a}} △6六歩 ▲同銀右 △同 銀 ▲同 角 △同 飛 ▲同 銀 △4五歩 ▲8二飛 △9三桂 ▲4四歩 △同 金 &u(){&bold(){▲5二銀b}} △2四角 ▲4一銀不成△3一銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲3二銀成 △同 銀 &bold(){&u(){▲3三歩c}} △同 桂 ▲3一銀 △同 玉 ▲4二金 まで75手で先手の勝ち 本局は後手が右四間飛車を見せてきたので、こちらは6六歩を保留して右玉で対抗。 6筋からの仕掛けができないので後手は角道を閉じ、左美濃に組み換え。 先手も角を活用するため雁木右玉へ組み替えた。 #ref(honsen01-a.jpg) a:後手が角を引いたところで、相手玉が角筋にいることを生かして▲4五歩の突き出しで開戦。   後手も△6六歩から仕掛けて飛車角交換に。 #ref(honsen01-b.jpg) b:▲4四歩△同金と叩いてから▲5二銀。これで先手がさしやすくなった。   続く△2四角は手順前後の悪手で▲4一銀不成で一変に先手優勢に。△5二金▲同飛成△2四角のが優った。 #ref(honsen01-c.jpg) c:決め手の焦点の歩。△同桂と取らせて4二への角の効きを消して一気に寄せきる。 ---- ***本戦第02局 開始日時:2010/02/19 21:54:35 表題:名人戦6級リーグb 本戦02 棋戦:名人戦対局室 戦型:居飛車・原始中飛車 先手:kure90 (R930) 後手:kawatinoginnjiro (R545) ▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △5二飛 ▲6八玉 △5五歩 ▲4八銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5八金右 △7六飛 ▲2五歩 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △4二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲5七銀 △7四飛 ▲7八銀 △6二玉 ▲7九玉 △7二玉 &bold(){&u(){▲5五歩a}} △5三銀 ▲5六銀 △1三角 ▲6八金寄 △8二玉 ▲9七角 △3一角 ▲8六角 △7二銀 ▲6五銀 △4四飛 ▲5八金寄 △6四歩 ▲5四歩 △同 銀 ▲6四銀 △1三角 ▲8八玉 △5七歩 ▲4八金 △2四飛 &bold(){&u(){▲2五歩b}} △3四飛 ▲1五歩 △同 歩 ▲5三銀成 △6五銀 ▲2四歩 △同 角 ▲4二成銀 △2二金 ▲5三角成 △3五角 ▲4三馬 △4四角 ▲7七歩 △7一角 ▲5二成銀 △5四飛 &bold(){&u(){▲同 馬c}} △同 銀 ▲6一成銀 △同 銀 ▲4二飛 △6二歩 ▲2二飛成 △3九銀 ▲2三飛成 △4八銀成 ▲2一龍 △3四角 ▲3三龍 △4三角 ▲同 龍 △同 銀 ▲6一龍 △5八歩成 ▲7二金 △9三玉 ▲7一龍 △6九と ▲5七角 △8四歩 ▲8二龍 まで95手で先手の勝ち 本局は後手は角道もあけずに5筋をのばして飛車をふる原始中飛車。 5筋の歩を交換して7六の歩も取ってくる飛車の暴れっぷりで少々やりづらかった。 その上△3二金、△4二銀とこちらの急戦もさせない模様。 ここはこれらの金銀を相手にせず遊ばせたまま、かたく囲って駒組み勝ちを目指したい。 #ref(honsen02-a.jpg) a:▲5五歩は後手の飛車の動きを窮屈にさせる狙い。 こちらだけ左美濃に固く囲いながら、浮き飛車をいじめつつ手厚くじっくりいく作戦だ。 #ref(honsen02-b.jpg) b:じっくり行く狙いが項を奏して駒の働き、玉型の差が大きいので、後手はなんとか駒をさばこうと動きまくる。 が、その注文は通さず飛車交換を拒否。その前の△5四銀にも▲6四銀とかわしてさばかせないのが先手の一貫した方針だ。 #ref(honsen02-c.jpg) c:後手の飛車角銀を遊ばせたまま、先手だけ馬、成銀をつくることができて優勢。 ここまでくれば、飛車馬交換後の▲4二飛の王手金取りが見えるので、駒を捌きあって金得をねらう。 玉型も大差で負けない将棋だ。 ---- ***本戦第03局 開始日時:2010/02/20 22:40:23 表題:名人戦6級リーグb 本戦03 棋戦:名人戦対局室 戦型:3三角戦法・居飛車 先手:cerezo4415 (R782) 後手:kure90 (R931) ▲7六歩 △8四歩 ▲6八飛 △3四歩 ▲7七角 △5二金右 ▲7八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △6二銀 ▲2八玉 △8五歩 ▲3八銀 △5四歩 ▲5八金左 △5三銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △7四歩 ▲3六歩 △2四歩 ▲4七金 △2三玉 ▲2二角成 △同 玉 ▲7七銀 △3二銀 ▲8八飛 △7三桂 ▲6六銀 △6四歩 ▲7七桂 &bold(){&u(){△3三角a}} ▲3七桂 △4四角 ▲4五歩 △3三角 ▲4六角 △2三銀 ▲5六歩 △3二金 ▲8九飛 △9三香 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀 △6三金 ▲5四歩 △同 銀 ▲6四銀 &bold(){&u(){△5五歩b}} ▲6三銀不成△同 銀 ▲2六歩 △8六歩 ▲同 歩 △7八銀 ▲5九飛 △8六飛 ▲5五飛 △5四歩 ▲5九飛 △7七角成 ▲7三角成 △5九馬 ▲同 金 △8九飛成 ▲4九金 △5二銀 ▲5一馬 △5三銀 ▲2五歩 △2六桂 ▲5九歩 △3八桂成 ▲同 金 △4二銀 ▲4一馬 △2五歩 ▲4六桂 &bold(){&u(){△3三銀c}} ▲3五歩 △2六歩 ▲3四歩 △2七銀 ▲1七玉 △2四銀右 ▲3九金 △3五銀 ▲2五金 △1六銀不成 ▲同 玉 △1五飛 ▲同 金 △同 歩 まで100手で後手の勝ち 本局は後手は▲7七角とあがり、角道をあけないままの振り飛車。先手での3三角戦法だ。 相手の過去の棋譜を調べてこの戦法でくることは大体解っていたので、普通に差し回して行く。 後手番ということもあり持久戦でいく狙いだが、角道があいたままなので穴熊は無理。左美濃だ。 #ref(honsen03-a.jpg) a:先手の銀桂の動きを牽制するため△3三角と打ったがイマイチだったか。 △6五歩▲同桂△同桂▲同銀△5五桂で後手がややよくなっていた。 #ref(honsen03-b.jpg) b:先手も角を打ってお互いに飛車を牽制して動きがとれないため5筋から動き始める。 ▲6四銀のぶつけに△同金は▲同角がうるさい。 玉の守りはこちらは2枚、相手は3枚でさばき合いでは分が悪いと踏んで△5五歩と角筋を止めた。 以後、金銀交換から△7八銀と打って△8六飛と飛車を走らせる所まで読み筋で、指せると思った。 #ref(honsen03-c.jpg) c:お互い駒を捌きあって終盤へ入る中、後手は遊んでいた右銀を玉に引きつけて固さで勝るようになった。 お互いに激しい玉頭戦となったが、▲4六桂は緩手。▲4六桂では▲2四歩と露骨に強く攻めあうべきだった。 △3三銀と固くひきつけて後手良しになった。以下、△2六歩から玉頭戦を制することができた。 ---- ***本戦第04局 開始日時:2010/02/20 23:33:47 表題:名人戦6級リーグb 本戦04 棋戦:名人戦対局室 戦型:居飛車穴熊・三間飛車 先手:kure90 後手:a-kawa ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △7二玉 ▲8八玉 △4三銀 ▲9八香 △5四銀 ▲9九玉 △6五銀 ▲2六飛 △5二金左 ▲8八銀 △4三金 ▲7九金 △6二銀 ▲8六歩 △2二飛 ▲8七銀 △5一金 ▲8八金 △9四歩 ▲9六歩 △4五歩 ▲3三角成 △同 桂 ▲5九金 △5四銀 ▲6八金 △3五歩 ▲1六歩 △3四金 ▲1七桂 △1四歩 &bold(){&u(){▲3六歩a}} △同 歩 ▲同 飛 △3五歩 ▲2六飛 △5五角 ▲3七歩 △2四歩 ▲同 歩 △同 金 ▲5六歩 △4四角 ▲2五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 金 ▲2九飛 △2六歩 ▲6六桂 △4三銀 ▲7五歩 △2七歩成 ▲同 飛 △2六金 ▲2九飛 △3六歩 ▲同 歩 △2七金 ▲7四歩 △同 歩 &bold(){&u(){▲6五角b}} △5二金 ▲2三歩 △同 飛 ▲4三角成 △同 金 ▲3二銀 △2五飛 &bold(){&u(){▲4三銀成c}} △2二角 ▲7四桂 △7一銀 ▲5三成銀 △7三玉 ▲7九飛 △4四角打 ▲6二桂成 △8四玉 ▲5五金 △7五桂 ▲8五歩 △同 玉 ▲7六銀 △8四玉 ▲7五銀 △9三玉 ▲8五桂 △9二玉 ▲7一成桂 △5五角 ▲同 歩 △同 角 ▲6六銀 まで107手で先手の勝ち 本局は後手は三間飛車。三間には居飛穴で対抗だ。後手は妙な囲いで一路ずらした片美濃囲いだろうか。 どういう狙いの囲いかはよくわからないが、こちらは銀冠穴熊へ組み替える。 しかし右金が立ち遅れていてあまり固くない。それを見て後手も角交換をしかけてきた。 #ref(honsen04-a.jpg) a:穴熊完成前に角交換となったため、立ち遅れていた金が動きづらい。▲7八金と寄りたいが、その瞬間角打ちのスキが生じる。 後手も棒金で飛車を圧迫しにきたのでのんびりもしていられない。 穴熊の攻めはとりあえず、一歩交換して歩を手持ちにするところから手をつくりたい。 #ref(honsen04-b.jpg) b:後手の棒金の圧力で2筋は制圧されてしまったようだが、重い攻めなので意外と時間がかせげる。 ▲7四歩△同歩に▲6六角。これは▲7九飛と回る狙いもあり、2筋を破らせる間に一気に玉頭から攻めつぶす狙いで先手優勢。 #ref(honsen04-c.jpg) c:▲2三歩と叩いて角切りから▲3二銀の割り打ち~▲4三銀成と先手の好調な攻めが続く。 以下、後手の2筋攻めを相手にせず、▲7六桂~▲7九飛と攻めの方向転換がうまくいき無難に勝利。 -[[kureの24名人戦奮闘記]]
*kureの24名人戦奮闘記 6級bリーグ 本戦1週目 第01~04局 24名人戦6級リーグ予選は12局消化して4位で通過することができた。本戦はそのまま6級bリーグ(32人)へ。 本戦では予選の倍以上の対局数になりそうなので、各局ダイジェストで綴っていく。 上位半分以上に入れば称号獲得だ! 過去の傾向から目標点数は全31局で50点以上。(勝2点、負1点) ---- ***本戦第01局 開始日時:2010/02/19 21:28:37 表題:名人戦6級リーグb 本戦01 棋戦:名人戦対局室 戦型:雁木右玉・右四間飛車 手合割:平手  先手:kure90 (R925) 後手:Y. Fujii (R651) ▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲4八銀 △5二金右 ▲7八金 △6四歩 ▲5八金 △6三銀 ▲5六歩 △4二玉 ▲5七銀 △9四歩 ▲9六歩 △1四歩 ▲1六歩 △5四銀 ▲4六歩 △3二玉 ▲3六歩 △4四角 ▲2六歩 △3三角 ▲3七桂 △2二玉 ▲4七金 △3二銀 ▲4八玉 △4四歩 ▲2九飛 △4三金 ▲3八玉 △6五歩 ▲6八銀左 △8五歩 ▲6六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲6七銀 △8二飛 ▲8七歩 △6二飛 ▲6五歩 △同 銀 ▲2五桂 △5一角 &bold(){&u(){▲4五歩a}} △6六歩 ▲同銀右 △同 銀 ▲同 角 △同 飛 ▲同 銀 △4五歩 ▲8二飛 △9三桂 ▲4四歩 △同 金 &u(){&bold(){▲5二銀b}} △2四角 ▲4一銀不成△3一銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲3二銀成 △同 銀 &bold(){&u(){▲3三歩c}} △同 桂 ▲3一銀 △同 玉 ▲4二金 まで75手で先手の勝ち 本局は後手が右四間飛車を見せてきたので、こちらは6六歩を保留して右玉で対抗。 6筋からの仕掛けができないので後手は角道を閉じ、左美濃に組み換え。 先手も角を活用するため雁木右玉へ組み替えた。 #ref(honsen01-a.jpg) a:後手が角を引いたところで、相手玉が角筋にいることを生かして▲4五歩の突き出しで開戦。   後手も△6六歩から仕掛けて飛車角交換に。 #ref(honsen01-b.jpg) b:▲4四歩△同金と叩いてから▲5二銀。これで先手がさしやすくなった。   続く△2四角は手順前後の悪手で▲4一銀不成で一変に先手優勢に。△5二金▲同飛成△2四角のが優った。 #ref(honsen01-c.jpg) c:決め手の焦点の歩。△同桂と取らせて4二への角の効きを消して一気に寄せきる。 ---- ***本戦第02局 開始日時:2010/02/19 21:54:35 表題:名人戦6級リーグb 本戦02 棋戦:名人戦対局室 戦型:居飛車・原始中飛車 先手:kure90 (R930) 後手:kawatinoginnjiro (R545) ▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △5二飛 ▲6八玉 △5五歩 ▲4八銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5八金右 △7六飛 ▲2五歩 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △4二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲5七銀 △7四飛 ▲7八銀 △6二玉 ▲7九玉 △7二玉 &bold(){&u(){▲5五歩a}} △5三銀 ▲5六銀 △1三角 ▲6八金寄 △8二玉 ▲9七角 △3一角 ▲8六角 △7二銀 ▲6五銀 △4四飛 ▲5八金寄 △6四歩 ▲5四歩 △同 銀 ▲6四銀 △1三角 ▲8八玉 △5七歩 ▲4八金 △2四飛 &bold(){&u(){▲2五歩b}} △3四飛 ▲1五歩 △同 歩 ▲5三銀成 △6五銀 ▲2四歩 △同 角 ▲4二成銀 △2二金 ▲5三角成 △3五角 ▲4三馬 △4四角 ▲7七歩 △7一角 ▲5二成銀 △5四飛 &bold(){&u(){▲同 馬c}} △同 銀 ▲6一成銀 △同 銀 ▲4二飛 △6二歩 ▲2二飛成 △3九銀 ▲2三飛成 △4八銀成 ▲2一龍 △3四角 ▲3三龍 △4三角 ▲同 龍 △同 銀 ▲6一龍 △5八歩成 ▲7二金 △9三玉 ▲7一龍 △6九と ▲5七角 △8四歩 ▲8二龍 まで95手で先手の勝ち 本局は後手は角道もあけずに5筋をのばして飛車をふる原始中飛車。 5筋の歩を交換して7六の歩も取ってくる飛車の暴れっぷりで少々やりづらかった。 その上△3二金、△4二銀とこちらの急戦もさせない模様。 ここはこれらの金銀を相手にせず遊ばせたまま、かたく囲って駒組み勝ちを目指したい。 #ref(honsen02-a.jpg) a:▲5五歩は後手の飛車の動きを窮屈にさせる狙い。 こちらだけ左美濃に固く囲いながら、浮き飛車をいじめつつ手厚くじっくりいく作戦だ。 #ref(honsen02-b.jpg) b:じっくり行く狙いが項を奏して駒の働き、玉型の差が大きいので、後手はなんとか駒をさばこうと動きまくる。 が、その注文は通さず飛車交換を拒否。その前の△5四銀にも▲6四銀とかわしてさばかせないのが先手の一貫した方針だ。 #ref(honsen02-c.jpg) c:後手の飛車角銀を遊ばせたまま、先手だけ馬、成銀をつくることができて優勢。 ここまでくれば、飛車馬交換後の▲4二飛の王手金取りが見えるので、駒を捌きあって金得をねらう。 玉型も大差で負けない将棋だ。 ---- ***本戦第03局 開始日時:2010/02/20 22:40:23 表題:名人戦6級リーグb 本戦03 棋戦:名人戦対局室 戦型:3三角戦法・居飛車 先手:cerezo4415 (R782) 後手:kure90 (R931) ▲7六歩 △8四歩 ▲6八飛 △3四歩 ▲7七角 △5二金右 ▲7八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △6二銀 ▲2八玉 △8五歩 ▲3八銀 △5四歩 ▲5八金左 △5三銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △7四歩 ▲3六歩 △2四歩 ▲4七金 △2三玉 ▲2二角成 △同 玉 ▲7七銀 △3二銀 ▲8八飛 △7三桂 ▲6六銀 △6四歩 ▲7七桂 &bold(){&u(){△3三角a}} ▲3七桂 △4四角 ▲4五歩 △3三角 ▲4六角 △2三銀 ▲5六歩 △3二金 ▲8九飛 △9三香 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀 △6三金 ▲5四歩 △同 銀 ▲6四銀 &bold(){&u(){△5五歩b}} ▲6三銀不成△同 銀 ▲2六歩 △8六歩 ▲同 歩 △7八銀 ▲5九飛 △8六飛 ▲5五飛 △5四歩 ▲5九飛 △7七角成 ▲7三角成 △5九馬 ▲同 金 △8九飛成 ▲4九金 △5二銀 ▲5一馬 △5三銀 ▲2五歩 △2六桂 ▲5九歩 △3八桂成 ▲同 金 △4二銀 ▲4一馬 △2五歩 ▲4六桂 &bold(){&u(){△3三銀c}} ▲3五歩 △2六歩 ▲3四歩 △2七銀 ▲1七玉 △2四銀右 ▲3九金 △3五銀 ▲2五金 △1六銀不成 ▲同 玉 △1五飛 ▲同 金 △同 歩 まで100手で後手の勝ち 本局は後手は▲7七角とあがり、角道をあけないままの振り飛車。先手での3三角戦法だ。 相手の過去の棋譜を調べてこの戦法でくることは大体解っていたので、普通に差し回して行く。 後手番ということもあり持久戦でいく狙いだが、角道があいたままなので穴熊は無理。左美濃だ。 #ref(honsen03-a.jpg) a:先手の銀桂の動きを牽制するため△3三角と打ったがイマイチだったか。 △6五歩▲同桂△同桂▲同銀△5五桂で後手がややよくなっていた。 #ref(honsen03-b.jpg) b:先手も角を打ってお互いに飛車を牽制して動きがとれないため5筋から動き始める。 ▲6四銀のぶつけに△同金は▲同角がうるさい。 玉の守りはこちらは2枚、相手は3枚でさばき合いでは分が悪いと踏んで△5五歩と角筋を止めた。 以後、金銀交換から△7八銀と打って△8六飛と飛車を走らせる所まで読み筋で、指せると思った。 #ref(honsen03-c.jpg) c:お互い駒を捌きあって終盤へ入る中、後手は遊んでいた右銀を玉に引きつけて固さで勝るようになった。 お互いに激しい玉頭戦となったが、▲4六桂は緩手。▲4六桂では▲2四歩と露骨に強く攻めあうべきだった。 △3三銀と固くひきつけて後手良しになった。以下、△2六歩から玉頭戦を制することができた。 ---- ***本戦第04局 開始日時:2010/02/20 23:33:47 表題:名人戦6級リーグb 本戦04 棋戦:名人戦対局室 戦型:居飛車穴熊・三間飛車 先手:kure90 (R941) 後手:a-kawa (R743) ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △7二玉 ▲8八玉 △4三銀 ▲9八香 △5四銀 ▲9九玉 △6五銀 ▲2六飛 △5二金左 ▲8八銀 △4三金 ▲7九金 △6二銀 ▲8六歩 △2二飛 ▲8七銀 △5一金 ▲8八金 △9四歩 ▲9六歩 △4五歩 ▲3三角成 △同 桂 ▲5九金 △5四銀 ▲6八金 △3五歩 ▲1六歩 △3四金 ▲1七桂 △1四歩 &bold(){&u(){▲3六歩a}} △同 歩 ▲同 飛 △3五歩 ▲2六飛 △5五角 ▲3七歩 △2四歩 ▲同 歩 △同 金 ▲5六歩 △4四角 ▲2五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 金 ▲2九飛 △2六歩 ▲6六桂 △4三銀 ▲7五歩 △2七歩成 ▲同 飛 △2六金 ▲2九飛 △3六歩 ▲同 歩 △2七金 ▲7四歩 △同 歩 &bold(){&u(){▲6五角b}} △5二金 ▲2三歩 △同 飛 ▲4三角成 △同 金 ▲3二銀 △2五飛 &bold(){&u(){▲4三銀成c}} △2二角 ▲7四桂 △7一銀 ▲5三成銀 △7三玉 ▲7九飛 △4四角打 ▲6二桂成 △8四玉 ▲5五金 △7五桂 ▲8五歩 △同 玉 ▲7六銀 △8四玉 ▲7五銀 △9三玉 ▲8五桂 △9二玉 ▲7一成桂 △5五角 ▲同 歩 △同 角 ▲6六銀 まで107手で先手の勝ち 本局は後手は三間飛車。三間には居飛穴で対抗だ。後手は妙な囲いで一路ずらした片美濃囲いだろうか。 どういう狙いの囲いかはよくわからないが、こちらは銀冠穴熊へ組み替える。 しかし右金が立ち遅れていてあまり固くない。それを見て後手も角交換をしかけてきた。 #ref(honsen04-a.jpg) a:穴熊完成前に角交換となったため、立ち遅れていた金が動きづらい。▲7八金と寄りたいが、その瞬間角打ちのスキが生じる。 後手も棒金で飛車を圧迫しにきたのでのんびりもしていられない。 穴熊の攻めはとりあえず、一歩交換して歩を手持ちにするところから手をつくりたい。 #ref(honsen04-b.jpg) b:後手の棒金の圧力で2筋は制圧されてしまったようだが、重い攻めなので意外と時間がかせげる。 ▲7四歩△同歩に▲6六角。これは▲7九飛と回る狙いもあり、2筋を破らせる間に一気に玉頭から攻めつぶす狙いで先手優勢。 #ref(honsen04-c.jpg) c:▲2三歩と叩いて角切りから▲3二銀の割り打ち~▲4三銀成と先手の好調な攻めが続く。 以下、後手の2筋攻めを相手にせず、▲7六桂~▲7九飛と攻めの方向転換がうまくいき無難に勝利。 -[[kureの24名人戦奮闘記]]

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