トップ > ゲームレコーダー > AVT-C285 / 2020年08月10日 (月) 22時58分26秒



PCレスでゲームを録画・編集・投稿まで!PCがなくてもここまで可能














  • 2020年8月10日現在、AVT-C285のYouTubeへの動画アップロード機能は使用できなくなっています


















  • AVT-C285(ゲームレコーダーHD II)は、PCを使わずにTVゲームを録画できるゲームレコーダーです。


AVT-C285(リンク先 : Amazon)

PCレスで録画・編集・アップロード(現在利用不可)

  • AVT-C285があれば、PCがなくてもゲームを録画できます。さらに、カット編集YouTubeへの動画のアップロードも、PCを使わずに行うことが可能になりました

  • この機能は、2020年8月10日現在、使用できなくなっています

声を動画に入れるのが簡単

  • AVT-C285はマイク入力を搭載しています。AVT-C285にマイクを接続してゲームを録画すれば、実況プレイ動画になります。

各機器を接続するためのケーブルが付属

  • AVT-C285に付属されているゲーム機用のケーブルは、PS3などに対応しています。PS3用のケーブルを購入する必要はありません。HDMIケーブルも1本付属されています。

リモコン付属

  • リモコンが付属されています。TVリモコンに近い感覚で操作できるでしょう。

表示遅延ゼロ

  • パススルー出力を搭載しているため、AVT-C285による遅延は事実上0です。したがって、ゲームのプレイおよび録画が快適に行えます。

目次


製品仕様


AVT-C285
AVT-C285
AVT-C285
ビデオ入力端子 コンポーネント端子・HDMI端子
最大入力解像度 1080p/60fps
最大録画解像度 1080p/30fps
最大録画時間 8時間
ストレージ 別売り

PCなしでゲームを録画するための製品


  • AVT-C285は、PCを使わずにゲームプレイを録画するための製品です。PCと接続して録画することはできません。また、あくまでも「録画」のための製品なので、ライブ配信はできません


どこまでPCレスですむか


  • PCがなくとも、ゲームの録画および簡易的なカット編集はAVT-C285で可能です。ただ、用途によってはPCがあったほうがより便利とはいえるでしょう。たとえば、細やかなカット編集、複雑な編集、ゆっくり実況プレイ動画の作成、ファイルサイズの調整、などをしたいのであればPCが必要です。PCに動画を移動して、PCのほうでこれらの作業を行うわけです。

  • また、USBメモリに動画を保存する場合に気をつけたいのですが、ストレージはNTFS形式でフォーマットされていなくてはいけません。USBメモリは、初期状態ではFAT32形式であるはずです。NTFS形式にフォーマットするためにはPCが必要になるので、念のため留意してください。

接続可能なゲーム機の例


  • AVT-C285が対応するゲーム機の例は下表のとおりです。PS3を接続する場合は、AVT-C285付属のコンポーネントケーブルを使って接続しましょう。AVT-C285はHDCP非対応なので、HDMI接続してもPS3のゲームを録画できません*1。PS Vita TVや、iOSデバイスについても同様です。

HDMI端子による接続
コンポーネント端子による接続
備考
PS4 × PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく(詳細
PS3 × ・AVT-C285付属のケーブルで接続すればよい
・PS3をHDMI接続したい場合は、HDMI分配器を使う
PS2 ×
Switch ×
Wii U HDMI接続のほうが高画質、便利
Wii ×
Xbox One ×
Xbox 360 HDMI接続のほうが高画質、便利
PSP-3000/2000 × PSP専用コンポーネントケーブル(リンク先 : Amazon)が必要
PS Vita TV × × HDMI分配器を使うしかない
iOSデバイス ×

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付属品


  • AVT-C285には以下のものが付属されています。


説明 備考
1.本体
2.ACアダプター
3.ゲーム機接続用ケーブル PS3などを接続するさいに使用するコンポーネントケーブル PS2、Xbox 360、Wii U、Wiiにも対応
4.HDMIケーブル 1本付属
5.リモコン AVT-C285を操作するリモコン 単4形乾電池×2付属
6.クイックガイド 簡単な手引書
7.取り扱い説明書

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動画を保存するためのストレージが必要


  • ここでいうストレージというのは、録画した動画を保存するための周辺機器のことです。AVT-C285で使用できるストレージは下表のとおりです。いずれかのストレージを用意しておきましょう。ストレージは、NTFS形式でフォーマットされている必要があります*2。また、使用できるディスクの最大容量は2TBとなっています。

説明 備考
USBメモリ AVT-C285のUSB端子に接続する メーカーは使用を推奨していない
HDD(USB接続) USB2.0/3.0対応。AVT-C285のUSB端子に接続する
HDD(SATA接続) AVT-C285に内蔵させて使用する
SSD AVT-C285に内蔵させて使用する

  • USBメモリについては、公式サイトのQ&Aにおいて「早送り・コマ落ちが発生する可能性が高い」ので「録画にはおすすめしません」とあります。通常はUSBメモリでも問題ないとは思いますが、念のため留意しておいてください。

  • HDDについては、USB 2.0/3.0接続のものを使用できます。または、Serial ATA接続の2.5インチ型HDD(7mm/9.5mm厚)でもかまいません。

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各機器との接続


ゲーム機と接続する


  • ゲーム機はAVT-C285に接続します。

  • 上で述べたとおり、PS3はAVT-C285付属のコンポーネントケーブルを使用して接続しましょう。PS3をHDMI接続しても録画できないからです。そのほか、PS2Wiiを接続する場合もAVT-C285付属のコンポーネントケーブルを使用します。


  • 他方、PS4、Switch、Wii U、Xbox One、Xbox 360の場合は、AVT-C285とHDMI接続します。ゲーム機のHDMI端子と、AVT-C285の「IN」と書かれているHDMI端子をHDMIケーブルで接続してください。HDMI端子の「IN」と「OUT」をまちがえないようにしましょう。まちがえると映像が映りません。


  • iPhoneなどの場合は、 Lightning - Digital AVアダプタ(リンク先 : Amazon)が必要です。iPhoneとAVT-C285のあいだに、挟むようにして接続しましょう。

TVと接続する


  • ゲーム機とAVT-C285を接続できたら、つぎはAVT-C285の「OUT」と書かれているHDMI端子とTVをHDMIケーブルで接続します。HDMI端子の「IN」と「OUT」をまちがえないようにしましょう。 まちがえると映像が映りません。


ストレージを接続する


  • USBメモリおよびUSB接続のHDDは、AVT-C285のUSB端子に接続します。内蔵タイプのHDDの場合は、AVT-C285の蓋を開けて接続します。ストレージは、NTFS形式でフォーマットされている必要があります(上述)。


マイクを接続する


  • 動画に声を入れて実況プレイ動画を作成したい場合は、マイクをAVT-C285に接続します。接続できるマイクは、3.5mmステレオミニプラグのマイクです。USBマイクは使用できないので注意しましょう。3.5mmステレオミニプラグのマイクであれば、ヘッドセットでもスタンドマイクでもかまいません。


▲ヘッドセットを接続したところ

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ゲーム画面の映し方


  • 各機器を接続したら、ゲーム画面をTVに映してみましょう。

AVT-C285に接続したACアダプターをコンセントに接続します。

TVの電源を入れ、TVリモコンで「入力切替」ボタンを押してビデオ入力を切り替えます。


ゲーム機の電源を入れます。PSPの場合は、電源を入れたあとPSP本体の「ディスプレイ」ボタンを5秒以上長押しします。


AVT-C285の電源を入れます。付属のリモコンまたは本体で電源を入れられます。なお、2018年7月現在、リモコン操作ができなくなり、フリーズする現象が公式発表されています。詳細は、こちらをご覧ください。


AVT-C285の初回起動時は、TVに「Game Capture HD Ⅱにようこそ」という画面が表示されます。リモコンの「OK」ボタンを押して画面を順に進めていきましょう。とくに難しい点はありません。


TVにゲーム画面が表示され、ゲームの音も聞こえてきます。


▲画像は、PS3版『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』(カプコン)より

接続が正しくできているにもかかわらず、「映像信号がありません。」というメッセージが表示されて映像・音声を視聴できない場合は、ゲーム機の出力設定を変更しましょう。

たとえばPS3の映像が表示されない場合は、PS3本体の電源が切れた状態で、 5秒以上PS3の電源ボタンに触れ続けて電源を入れます。映像が表示されたあとは、ゲーム機の出力設定を参考にしてPS3の映像出力設定を720pまたは1080pに変更します*3

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ゲームの録画方法


録画方法


  • 録画方法は以下のとおりです。まずは録画テストしてみましょう。声の入れ方はあとで述べます。

  1. リモコンの「録画」ボタンを押すか、または本体前面の「録画」ボタンを押す。
  2. 録画が開始する(LEDランプがゆっくり明滅する)。
  3. 再度「録画」ボタンを押すか、または「停止」ボタン押すと録画が停止する。
  4. 動画を確認するには、リモコンの「RECALL」ボタンを押す。


  • 初期設定ではウォーターマーク(ロゴ)がONになっています。そのため、録画してできた動画にウォーターマークが表示されます。ウォーターマークが入らないようにするには、リモコンで「MENU」ボタンを押して「設定」→「ウォーターマーク」を「オフ」にした状態で録画してください。

iOSの場合


  • iPhoneなどのiOS機器の場合は、あらかじめ設定を変更しておく必要があります。 リモコンの「MENU」ボタンを押して、「設定」→「動画/静止画の設定」→「表示モード」で、「デフォルト」を「接続機器の信号による」にします。

もし「表示モード」の設定がない場合は、AVT-C285のファームウェアをアップデートしてください。ファームウェアは、こちらからダウンロードできます。やり方も掲載されています。

録画画質


  • 録画画質は、リモコンの「QUALITY」ボタンから変更します。「最適」「良い」「録画時間を最長にする」の3種類から選択でき、「最適」が最高画質となります。画質によって録画可能な時間が異なります。下表は取扱説明書に掲載されているものです。

最適
(20Mbps)
良い
(18Mbps)
長時間
(15Mbps)
1TBの容量 100時間 125時間 200時間
2TBの容量 200時間 250時間 400時間

▲ゲーム機の出力設定が720pの場合の録画時間

最適
(20Mbps)
良い
(18Mbps)
長時間
(15Mbps)
1TBの容量 100時間 110時間 125時間
2TBの容量 200時間 220時間 250時間

▲ゲーム機の出力設定が1080pの場合の録画時間

2種類の表示モード


  • 表示モードは、リアルタイムモードとスタンダードモードの2種類があります。通常は、初期設定であるリアルタイムモードのままににしておきましょう*4。同モードは表示遅延がないため、ゲームの操作に向いています。

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自分の声を動画に入れるには


  • AVT-C285にマイク(ヘッドセットまたはスタンドマイク)を接続して録画すれば、自分の声を動画に入れることができます。これだけで実況プレイ動画になるので、とくに設定は必要ありません。

  1. AVT-C285の電源をONにするまえにマイクを接続しておく*5
  2. 録画を開始する。
  3. マイクに向かって話す。
  4. 録画を停止する。
  5. 実況プレイ動画が完成する。

  • マイクやヘッドフォンの音量は調整できます。初期設定だとマイクの音量は5になっていますが、これだとマイクの音よりもゲームの音が大きい動画になるかもしれませんゲーム音を下げ、マイク音を上げて対処しましょう。ゲームの音量については、ゲームソフトの設定で変更できる場合があります。マイクの音量は上げすぎによる音割れに注意してください。

  1. リモコンで「MENU」ボタンを押す。
  2. 「設定」を選択して「OK」ボタンを押す。
  3. 「実況」を選択して「OK」ボタンを押す。
  4. 「音量」を選択して「OK」ボタンを押す。
  5. 注意事項が表示されるので、「OK」ボタンを押して画面を進めていく。
  6. 「マイク」の音量を上げる。
  7. 「OK」ボタンを押す。


  • ゲーム機とAVT-C285をHDMI接続している場合、ゲーム機の音声のほか、マイク入力の音声(自分の声)も聞こえてきます(仕様)。コンポーネント接続の場合は、この限りではありません。

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動画のカット編集


  • AVT-C285本体で可能なカット編集は、あくまでも簡易的なものです。1フレームごとの正確なカットはできません。カット編集の方法は文章にすると難しく見えますが、(1)削除したい位置を決めて(2)削除する、という流れで簡単に行えます。

  1. リモコンで「MENU」ボタンを押す。
  2. 「録画ファイル/静止画」を選択して「OK」を押す。
  3. 注意画面が表示されるので「OK」または「F1」を押す。
  4. 編集したい動画を選択して、リモコンで「F3」を押す
  5. 「録画した動画を編集する」を選択して「OK」を押す。
  6. 操作説明画面が表示されるので「OK」を押す。
  7. 削除したいシーンの開始位置(始点)で「OK」を押す(マークをつける)。
  8. 削除したいシーンの終了位置(終点)で「OK」を押す(マークをつける)。
  9. 「F1」を押す。
  10. 削除したいシーンを選択して「OK」を押す。
  11. 「F3」を押す。
  12. 確認画面が表示されるので「OK」を押す。
  13. 動画が保存される(しばらく時間がかかる)。

  • より正確なカット編集や、そのほかの編集をしたい場合は、動画をPCに移動して動画編集ソフトで行う必要があります。無料で使える定番の動画編集ソフトとしては、Windows ムービーメーカーAviUtlがあります。前者は初心者用、後者は中・上級者用です。ゆっくり実況プレイ動画を作成する場合は、ゆっくりMovieMakerとAviUtlを使います。

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その他


  • スクリーンショットを撮影(静止画の保存)するには、リモコンのカメラが描かれているボタンを押します。動画を一時停止中でもスクリーンショット撮影できます。

  • パススルーをONにしておけば、たとえAVT-C285の電源が入っていなくともTVにゲーム機の映像・音声が出力されます。したがって、TV画面でそのままゲームをプレイすることができます*6

  • 60fpsでゲームを録画したい場合は、ゲーム機の映像出力設定を720pに変更します。

設定方法
PS4 1.「設定」→「サウンドとスクリーン」→「映像出力設定」→「解像度」の順に選択する
2.「720p」を選択する
PS3 1.「設定」→「ディスプレイ設定」→「映像出力設定」の順に選択する
2.「720p」にチェックを入れ、「1080i」と「1080p」のチェックは外す
その他 ゲーム機の出力設定を参照


▲PS3の場合は、このように設定することでゲームを60fpsで録画できます。

  • スマホにGameMateを入れることで、スマホでAVT-C285を操作することができます。iOS用はこちら、Android用はこちらから、それぞれアプリをインストールします。無線LANのアクセスポイントが必要になります。

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筆者がAVT-C285を使用した感想


よい点


  • 録画した動画をPCレスで編集・アップできる点で他の類似製品に勝る。
  • ゲームを録画後、TVですぐに動画を確認できて便利。わざわざデータをPCに移動して再生する手間が省ける。
  • 編集は単純なことしかできないが、それでも評価したい。
  • マイク入力を搭載しているので、声を入れるのが簡単。
  • まったく違和感なくTVでゲームをプレイしながら録画できる。
  • 録画の一時停止ができる。無駄な録画をせずにすむ。
  • HDDを内蔵させればストレージの置き場所に困らない。

悪い点


  • 動作・反応が少し鈍い。
  • リモコンのボタンがきちんと押せているのか、たまに不安になる。
  • カット編集が1秒ごとにしかできない。狙った位置で正確にカットできない。
  • カット編集時は、リモコンを見ながらでないと操作しづらい。
  • 動画のタイトルを日本語にできない(動画をアップしたあと変更するしかない)。
  • PCがあるならAVT-C875のほうが使いやすい。PCですぐに編集できるし、PCレスでも録画できる。ただし、この点は人によって違う感想を持つかもしれない。


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関連ページ





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最終更新:2020年08月10日 22:58

*1 HDMI接続しているPS3の映像をTVに表示することはできます。しかし、録画ボタンを押しても録画はできません。「この映像はHDCPで保護されています。録画できません。」というエラーが表示されます。

*2 FAT32形式だと、AVT-C285で認識できない可能性があります。USBメモリは購入時、FAT32でフォーマットされているはずです。USBメモリをPCに接続して、NTFSにフォーマットしておきましょう。すぐにできます。フォーマットするとデータは消去されます。

*3 リンク先のページはキャプチャーボード用の解説ですが、同じやり方が当てはまります。

*4 表示モードの確認・変更は、リモコンの「MENU」ボタンを押して「設定」→「表示モード」で行います。

*5 かりに、AVT-C285の電源をONにしたあとにマイクを接続した場合は、マイク音声についてのメッセージが表示されます。AVT-C285付属リモコンの「OK」ボタンを押して画面を進めていきましょう。その後、音量調節の画面が表示されます。

*6 パススルー出力についての設定は、リモコンで「MENU」ボタンを押し、「設定」→「A/V管理」→「パススルー出力」で可能です。