トップ > ライブ配信カテゴリ > リバーブ(エコー)をライブ配信でかける方法 / 2017年03月17日 (金) 19時54分03秒



生放送で声を響かせたい!じつは簡単にできる最新の方法

  • ライブ配信(生放送)でリアルタイムにリバーブをかける ためには、どうすればよいのでしょうか。ニコ生やツイキャスなどで歌配信をやりたいとき、歌声にリバーブをかけると、うまく聞こえます。また、ゲーム配信や雑談配信で、ここぞというときにリバーブをかけると、ちょっとした演出になります。そこで、 リバーブのかけ方 について見ていきましょう。


  • なお、リバーブはエコーと表現されることもありますが、 両者は厳密には異なる ものです。自分の声を響かせたいなら 「リバーブをかける」と表現するほうが正確 です *1

目次


2種類のリバーブのかけ方


  • ライブ配信でリバーブをかける方法は複数ありますが、最初に 以下の2つのパターンに絞って 考えましょう。簡単かつ実用的な方法です。これ以外の方法については、記事のいちばん最後にまとめています。

OBS Studio + VSTプラグインを使う


  • ソフトウェアだけでできる方法です。まず、 OBS Studio というのは、配信ソフトのことです。配信ソフトは、ライブ配信をするうえで事実上必須のものと考えてください。ライブ配信を開始・終了するためにも使いますし、歌配信やゲーム配信、雑談配信では配信ソフトの各種機能を使うことになります。そして、定番の配信ソフトがOBS Studioというわけです。


        OBS Studioの詳しい使い方を参照する

  • このOBS Studioですが、バージョン18.0(2017年2月リリース)から VSTプラグイン というものに対応しました。VSTプラグインは、端的にいえばOBS Studioの機能を拡張するソフトウェアです。これにより、マイクの音にリバーブをかけることができるようになりました。やり方は、 OBS StudioとVSTプラグインをインストールして設定 するだけです。詳細は後述します。

リバーブを搭載したオーディオインターフェースを使う


  • もうひとつ、リバーブをかける方法として、 オーディオインタフェース を使う方法があることを覚えておきましょう。MV(PV)のレコーディング風景で、歌手が大きなマイクに向かって歌声を入れているシーンを見たことがあるはずです。あのようなプロ用マイクを自宅で使えるようになるのが、オーディオインターフェースと思ってください。


        オーディオインターフェースを参照する

  • オーディオインターフェースのなかには、 リバーブが搭載されている製品 があります。そのような製品の場合、 本体のボタンを押すか、またはノブを回すことでリバーブを瞬時にかけることができる ようになっています。リバーブを搭載しているオーディオインターフェースを使えば、プロ顔負けの配信ができるでしょう。対応製品については後述します。


AG03-MIKUの場合、このEFFECTボタンを押すだけでマイクの音にリバーブがかかります。


それぞれの方法のメリット・デメリット


  • それでは、いま見た2種類の方法のうち、どちらを採用すればよいのでしょうか。

OBS Studio + VSTプラグイン


  • OBS Studio + VSTプラグインのメリットは、 導入が容易で機材を選ばない という点です。プロ用のマイクでなくても、ふだん私たちが使っている一般的なPC用マイクでかまいません。USBマイクでもよいのです。ソフトウェアでリバーブをかけるので、手軽にできます。もし、どのような方法でリバーブをかけるか決めあぐねている場合は、この方法を採用するとよいでしょう。

  • ただ、デメリットは一瞬でリバーブをかけられない点です。あらかじめ設定を準備しておかなくてはいけません。また、VSTプラグインによってはOBS Studio側が対応していなかったり、クラッシュすることがあるかもしれません。PCに負荷がかかる(CPU使用率が上昇する)こともあるでしょう。

リバーブを搭載したオーディオインターフェース


  • 高品質な配信をしたいのであれば、リバーブを搭載したオーディオインターフェースを購入しましょう。この方法の場合、 手元の本体操作でリバーブをかけられます 。しかも、オーディオインターフェースは、ノイズの少ないクリアな音質になるように設計されています。 マイクの音がよくなるうえにリバーブもかけられる ので、合理的な方法といえるでしょう。

AG03-MIKU US-32 US-366 UA-4FX2
価格(Amazon)
AG03-MIKU

US-32

US-366

UA-4FX2
PCとの接続 USB 2.0
リバーブ機能 対応
ループバック機能 対応
24bit/192kHz 対応 非対応 対応 対応
付属DAWソフト Cubase AI 8 ・SONAR X3 LE
・Cubase LE 8
こちら こちら こちら こちら
特長 ・フェーダー搭載
・ゲーム実況にも
・お薦め
・効果音を一発再生
・ボイチェン機能
・コスパがよい
・自動音量調整
・太くて暖かい音

  • とはいえ、オーディオインターフェースは、それなりの値段がします。安いものでも10,000円前後しますし、マイクマイクケーブルなども含めると、さらに購入費用が嵩みます。オーディオインターフェース自体の操作方法も覚えなくてはいけません。PCが苦手な人にとっては、配信環境を刷新する覚悟で望む必要があります。

  • オーディオインターフェースを使用する場合であっても、 基本的に配信ソフトは用意することになります 。VSTプラグインはインストールする必要はありませんが、この点は覚えておいてください。 ニコ生やツイキャスの場合、高音質で配信するためには配信ソフトの使用が必要不可欠 です *2


OBS Studio + VSTプラグインでリバーブをかける方法(1)


  • まずは、OBS Studioでリバーブをかける方法について見ていきます。

OBS Studioのインストール


  • 最初にOBS Studioをインストールしておきましょう(無料)。

  1. 公式サイトにアクセスし、「Download OBS Studio」をクリックする。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
  3. 画面を順に進めていく。
  4. OBS Studioのインストールが完了する。


▲OBSの公式サイト

VSTプラグインのインストール


  • リバーブをかけられるVSTプラグインとして、今回は Sanford Reverb をインストールします(無料)。

  1. OBS Studioを起動している場合は、いったん閉じておく。
  2. Leslie Sanfordにアクセスし、Sanford Reverbをダウンロードする。
  3. ダウンロードした「SanfordReverb.zip」を解凍する。
  4. Cドライブの「Program Files」を開き、そこに「VSTPlugins」フォルダを作成 する。
  5. 「VSTPlugins」フォルダに、「SanfordReverb」フォルダを丸ごとコピーする。


▲Cドライブの「Program Files」に自分で「VSTPlugins」フォルダを作り、このなかに「SanfordReverb」フォルダをコピーします。


OBS Studio + VSTプラグインでリバーブをかける方法(2)


  • 上からの続きです。今度はOBS Studio側で設定します。

OBS Studioを起動し、「設定」→「音声」でマイクを使えるようにしておきます。設定方法がわからない場合は、下記ページをご覧ください。

        OBS Studioの詳しい使い方を参照する


▲ここに表示される項目は、PC環境によって異なります。

「マイク」右横にある歯車アイコンをクリックし、「フィルタ」を選択します。


「+」アイコンから「VST 2.x プラグイン」を選択して、「OK」をクリックします。


「VST 2.x プラグイン」で 「SanfordReverb32」または「SanfordReverb」を選択 します。64bit版のOBS Studioを使用している場合のみ、後者を選択してください。


▲32bit版のOBS Studioを使用している場合の設定

「プラグインインターフェイスを開く」をクリックすると、SanfordReverbの設定画面が開きます *3 。好みの設定にしましょう。


マイクの音をモニターしながらリバーブの調整をしたい場合は、「ミキサー」の横にある歯車アイコンをクリックし、「マイク」の「音声モニタリング」を「モニターと出力」にしてください。調整が終わったら、 「音声モニタリング」は「モニターオフ」に戻しましょう *4


通常どおり配信します。設定方法につき不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。

        OBS Studioの詳しい使い方を参照する


オーディオインターフェースのリバーブを使う方法


  • 各オーディオインターフェースでリバーブを使う方法 について、簡単にご紹介します。難しい設定・操作はありません。

AG03-MIKU



  • AG03-MIKU の場合、 本体の「EFFECT」ボタンを押します 。リバーブのかかり具合の調整は、「AG DSP CONTROLLER」というアプリをインストールすることで可能です(無料)。


        AG03-MIKUの使い方を参照する

US-32



  • MiNiSTUDIOシリーズの US-32 の場合、 本体のREVERBつまみを回し 、リバーブのかかり具合を調整します。細かい設定については、「Settings Panel」というアプリでできます(無料)。


        US-32の使い方を参照する

US-366



  • US-366 の場合、アプリを開いたうえでリバーブをONにします。たんにリバーブを使いたいだけの場合は、ほかの製品を使ったほうが簡単でよいでしょう。

        US-366の使い方を参照する

UA-4FX2



  • UA-4FX2 の場合、本体の「ADVANCED EFFECTS」ボタンを押して点灯させ、「SELECT」ボタンでエフェクトのタイプを選んだうえで、REVERBつまみを回します。リバーブのかかり具合も調整できます。


そのほかの方法


  • 最後に、上記2パターン以外のリバーブをかける方法をご紹介します。

アナログ・ミキサー


  • 本格的なライブ配信をしている人のなかには、 アナログ・ミキサー (PAミキサー)の機能でリバーブをかける配信者もいます。アナログ・ミキサーは、たとえば StudioLive AR8 USB (リンク先 : Amazon)のように、多くのつまみがあるのが外見的な特徴です。オーディオインターフェースとして使えるミキサーも多いので、覚えておくとよいかもしれません。

ボーカルエフェクター


  • ボーカルエフェクター は、リバーブなどの各種エフェクトをかけるための専用機材です。たとえば、 VE-1 (リンク先 : Amazon)の場合は、本製品にマイクを接続し、そのうえでオーディオインターフェース(またはミキサー)とXLRケーブルで接続します。ただ、VE-1はPCとUSB接続して使用できるようにもなっています。


USBオーディオ


  • Sound Blaster X-Fi Go! ProのようなUSBオーディオを使うことでもリバーブをかけることができます。数千円で購入できるというメリットはありますが、2017年現在、商品としての魅力は多少欠けます。


関連ページ




  • Twitch
    • Twitchでゲーム配信する方法と、その便利な機能について






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*1 エコーというのは、山びこのように自分の声がしばらくしてから遅れて返ってくることをいいます。たとえば、山のなかで「やっほー!!」と叫ぶと、遅れて「やっほー!」「やっほー」というように、自分の声が単純に繰り返されて聞こえきます。これがエコーです。ディレイともいいます。他方、リバーブというのは残響音のことです。教会やコンサートホールで演奏すると音がきれいに響きますが、あのような空間を再現した音を作れるのがリバーブです。

*2 ニコ生、およびツイキャスでは、配信ソフトを使わずに配信することも可能ではあります。ニコ生だと「かんたん配信」、ツイキャスだと「通常配信」とよばれる配信方法です。しかし、この方法ではモノラル音声での配信となります。つまり、BGMを流してもステレオ音声にならないので、音質が悪くなってしまうのです。ステレオ音声で配信したいなら、配信ソフトを使うしかありません。

*3 ボタンをクリックしても設定画面が開かない場合は、「VST 2.x プラグイン」の設定をまちがえています。32bit版のOBS Studioであれば「SanfordReverb32」を、64bit版のOBS Studioであれば「SanfordReverb」を正しく選んでください。そうしないと設定画面が開きません。

*4 「マイク」の「音声モニタリング」が「モニターと出力」のままだと、マイクの音が二重になった状態で配信されます。これを防ぐために、必ず「モニターオフ」に設定を戻しておいてください。




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