opencanvas @ ウィキ

Tips・レンガ模様を描く

最終更新:

zhongou

- view
メンバー限定 登録/ログイン

【4.5.18 Plus】レンガ模様の線画を高速で描く

背景などで利用頻度の高いマテリアルの一つに「レンガ模様」が有ります。
古さや雰囲気が漂うので自分も好んで多用しています。

↓水平の平行線の間を、一列ごとに交互に垂直線が並びます。


この様な連続模様を手で描くのは手間なので、フィルタとレイヤの表示モードを駆使して高速で描画する方法を考えました。慣れると、この図の様な線画を、キャンバスサイズを問わず5分ほどで描けるようになります。

先ずは線画が無いと何も始まらないので、線画の作成手順を説明します。

【仕様ツール:oC4.5以降】

1.描画サイズと色の設定
描画サイズは自由です。説明では適当に240*240にしていますが、描いている途中の絵に新規レイヤーを追加して作業しても全く問題ありません。
新規レイヤー ←:新規レイヤー

色の設定は、【描画色:黒】【背景色:白】とします。

描画色、背景色設定 ←【描画色:黒】【背景色:白】に設定

2.タイル模様を描く
フィルタを使って、レイヤーに【タイル模様】を描きます。
操作:フィルタ>描画>タイル
フィルタ「タイル」

パラメータは「正方形」数値は絵で描きたいサイズに合わせて自由に設定してください。ここではデフォルト設定の32にしておきます。
「タイル」ダイアログ

実行すると、結果は以下の様な黒白チェック柄になります。
タイル模様

3.レイヤーコピーとフィルタ加工
【タイル模様】レイヤーをコピーして、2枚にします。
表示の優先が上のレイヤーを選択しておきます。

レイヤをコピーして2枚に

フィルタ加工【輪郭検出】を行います。
操作:フィルタ>輪郭検出
輪郭検出

選択したレイヤーが、黒線の網の目(グリッド)になります。
輪郭検出結果

この段階のレイヤー状態です。優先が上のレイヤーが「グリッド」、優先が下のレイヤーが「黒白チェック」になります。
レイヤー状態

4.表示モードの変更
レイヤウインドウのモードを変更し、輪郭検出した優先が上の「グリッド」レイヤーのモードを「比較(明)」にします。


見た目は以下の様な奇妙な画像になりますが、問題ありません。
比較明結果

5.レイヤの移動
ツールバーの「レイヤ移動」を選びます。
ツールバー「レイヤの移動」

輪郭検出した優先が上の「グリッド」レイヤーを右に2pixcel移動します
カーソルキー→を2回入力すると簡単です。ただし、カーソルキーを使うと【カーソルキー移動モード】が有効になり、オプションウィンドウが以下の様に変化します。

通常時:             カーソルキー移動モード】時:

「レイヤ移動」選択中の通常時のオプションウィンドウ       カーソルキー移動モード有効時

【カーソルキー移動モード】が有効になると、終了するまで他の操作を受け付けなくなります。オプションウィンドウの「カーソルキー移動モードを終了」をクリックしたり、enterキーを押すなどして【カーソルキー移動モード】を終了してください。

2pixcel移動すると、見た目は以下の様な画像になります。
2pixcel移動後
レンガ模様に近付いてきました。

6.選択範囲&塗りつぶしで線の太さを均一にする
線の太さがまちまちなので、均一にします。※均一にしない事で、歪んだ煉瓦に見せる事も出来ます。

先ず、優先が下の「黒白チェック」レイヤを選択します。
下のレイヤを選択

この状態で、「描画色:黒」である事を確認し、黒い色だけ選択します。
操作:選択範囲>色域選択
色域選択

色域選択は、選択中のレイヤから「描画色に近い色の場所を選択する」機能です。
ダイアログが表示されますが、細かいところは触らず適用範囲を50のままにします。
画像は白と黒の二色で、描画色は「黒」になっているので、oCは黒い部分だけを自動的に選択してくれます。
色域選択ダイアログ

選択した状態です。
色域選択状態
正直何が何だか分からないですが(汗;)気にせず次に進みます。

操作:選択範囲>1ピクセル拡張
1ピクセル拡張

選択した状態です。
1pixcel拡張結果
黒チェック部分の選択範囲が広がっている・・・のですが、やっぱり何だか分からないですね(汗;)でもあと少しなので次に進みます。

「描画色:黒」である事を確認し、塗りつぶします。
操作:編集>塗りつぶし または ’insert’キー(塗りつぶしのショートカット)押す

結果はどうせ何が何だか分からないので省きます。。。ゴメンナサイ

7.完成
選択範囲を解除します。
操作:選択範囲>選択範囲の解除 または ctrl+D(選択範囲解除のショートカット)

選択範囲を解除した状態です。
完成
完成しています。
レイヤーを結合して終了です。
※最初に5分程度と描きましたが、慣れると1分かかりません。

.この後の作業
この線画をそのまま利用しても良いですし、フィルタで加工して古めかしくしたり、下書き・ガイドラインに利用して普通にレンガを塗るなど応用は色々できると思います。上手く利用して、面倒なレンガ模様描画時間を少しでも短くできれば幸いです。

フィルタ作業90%、ストローク作業10%で先ほどの線画からこんな感じに。
作例

この種の表現についてもその内紹介できればと思います。
れっつレンガライフ!

記事メニュー
目安箱バナー