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Tips・雪の結晶を描く~ノーマルモード

最終更新:

zhongou

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【4.5.19 Plus】雪の結晶を描く~ノーマルモード

 雪の結晶・ノーマルモード

作業難度レベル:★★☆☆☆

 


 

  • 利点
    • ある程度複雑なデザインが可能です。
    • イージーモードよりも、想像範囲外の偶然的なデザインを生み易くなります。
  • 欠点
    • 作業が少し複雑です。
    • oCの基本的な操作方法に慣れていないとやや難しいです。

 

イージーモードでは、雪の結晶のポイント=’正六角形型に広がる形’と捉えましたが、ここでは更に「対称形」をポイントとして考えます。

A,B,C,D,E,Fの6つの部分は、同じ形を結晶の中心で回転させた物です。

また、全体の1/6に相当するAを、更に半分のa1とa2に分けると、左右対称の図形になっています。

雪の結晶をこの様に分解して、a1の部分=全体の1/12だけ描き、複製・反転・回転により全部作ろうと言う、手抜きな方法です。こんな方法でも、イージーモードよりも精緻で自然な雪の結晶に見えるものになります。

 



【oC4.5使用】

 


1.下地作り

キャンバスサイズ:256*444 とりあえずこのサイズで新規作成


操作1-1: 描画色:黒、背景色:白 に設定

操作1-2:フィルタ>描画>タイル
ダイヤログ:正三角形、幅128px(とりあえずこのサイズで固定)


 *サイズは8,16,32,64でも可能ですが、見易さの為にここでは128にします。

 

画像の状態

キャンバスの幅256pixcelに対して、フィルタ「タイル」で「正三角形」の幅を128にしたので、2つの正三角形が横にぴったり並ぶサイズとなります。
ピンクで囲んだ部分に正六角形が見えます。ここは最終的に雪の結晶が出来る場所です。緑の三角形は、直接描画を行う部分です。



2.描画領域の確定
今後の操作を簡単にするため、必要な場所以外描けない様に加工します。

 

操作2-1:レイヤ>複製>コピー元のレイヤを非表示に

 : 非表示にしたコピー元はバックアップとして残します。


「自動選択ツール」を選び、下図で示しているピンク線で囲んだ白い三角形を選択します。

操作2-2:自動選択ツール>選択したい箇所をクリック


 : 分かり辛いですが、clickした正三角形が選択されます。
選択した部分のみ描画作業を行いたいので、この選択範囲が有れば十分に思えますが、ここはもう一歩進んで準備を進めてみます。

選択範囲を反転し、不要なエリアを消去します。
操作2-3:選択範囲>選択範囲を反転 または ctrl+shift+I

 : 選択範囲を反転=白三角形以外を全て選択
最初に選択した正三角形以外の場所を選択しました。ここで削除操作を行います。
操作2-4:編集>消去 または delete >選択範囲>選択を解除

 : 見易いように背景に違う色のレイヤを加える
白い正三角形が一つだけ残り、それ以外の場所は消去したので、透明になっています。

後は、透明な部分に描画できないようにすれば準備完了です。

操作2-5:レイヤウィンドウの「透明部分を保護する」ボタンをクリック
 : 透明部分の保護
ピンクの□で示すボタンをクリックすすると、作業中のレイヤにピンクの○で囲んだマークが表示され、レイヤの「透明部分を保護する」機能が有効になります。

「透明部分を保護する」と、描画した位置の不透明度と等しい不透明度で描画が行われます。この場合は、白い正三角形以外の場所は消去しているので不透明度0%となり、一切描画できなくなります。
一方、残っている白い正三角形は不透明度100%なので、通常通り描画が出来ます。

描画領域は、図で示す通り正三角形の半分でOKですが、表示>グリッド をすると、真ん中を通るラインが有るのでこれを参考にします。
 : グリッド表示状態(グリッド幅はデフォルト設定)

この段階でのレイヤ状態です。

 


 

 
3.結晶1/12描画
雪の結晶1/12部分を、直接描いていきます。

適当に描いて「失敗したorz」と思ったら・・・   消しゴムでゴリゴリ消します。
          
「透明部分を保護する」にすると、消した部分は必ず白になります。気にせずガンガンUndo&消していきましょう。

 : 一応描きました。

・・・何かイマイチっぽい(汗;) 本当に大丈夫なんだろうかと心配になりますが、気にせず次いきます。

描き終ったら、「透明部分を保護する」を解除してください。



4.コピー・反転・回転
ここから一気に雪の結晶を作ります。

 


操作4-1:結晶1/12のレイヤを複製>フィルタ>変形>左右反転>上のレイヤの表示モードを「乗算」に
 : 結晶1/6

左右対称形になったのを確認してから、レイヤを結合します。’結晶1/6’ができました。

操作4-2:結晶1/6のレイヤを複製>フィルタ>変形>上下反転
 : 結晶1/3

上下対称形になったのを確認します。
互いの角が向き合っている部分を見て、間に隙間が有る時はレイヤ移動で1~2pixelほど移動し、隙間を埋めた方が後々便利になります。
  隙間が有る時は・・・        移動して埋める!
   
隙間を確認してレイヤを結合します。’結晶1/3’ができました。

操作4-3:結晶1/3のレイヤを複製>フィルタ>変形>回転
回転ダイヤログ:60°

 : 回転の数値は60に設定
「回転」は、範囲指定が無い場合はレイヤの中心を軸に回転させる変形フィルタです。
 *選択範囲が有る場合は、選択範囲の上下・左右から中心点を割り出し回転させます


 : 60°回転

続いて、再び結晶1/3のレイヤを複製し、以下の操作を行います。

操作4-4:結晶1/3のレイヤを複製>フィルタ>変形>
回転
回転ダイヤログ:-60°(注意:マイナス60°)


 : -60°回転

これで、雪の結晶がほぼ出来上がりました。

少し隙間が有るので、結晶に関係の無いレイヤを全て非表示にして、+60°、-60°回転させたレイヤを乗算にし、レイヤ移動で1pixelずつ動かして調整します。


重要なのは隙間がなくなることではなく、それぞれの隙間が大体均等になることです。
どうしても上手く行かないときは、手で描いて修正します。

3枚の結晶1/3レイヤを結合して完成です。

描画時の3.段階では「どうなるんだコレ;」な怪しい状態でしたが、正六角形に広がる形&対称形を綺麗に守る事で、雪の結晶に見えるものに仕上がります。

 

 注意その1
図の様に2箇所以上尖らせると、完成後12角形以上になってしまい、結晶に見えなくなります。

注意その2
図の様に、一箇所もセンターラインを越える部分が無いと、完成後パーツがバラバラになってしまい、結晶に見えなくなります。

 


 描画時の3.段階で描き方を変えると、色々なデザインの結晶を作ることが出来ます。

 

’ノーマルモード’は、操作がやや複雑ですが、細かい本格的なデザインを作りたい時にご利用ください。

この画像の加工については、【4.5.19 Plus】雪の結晶の加工に若干紹介しているのでこちらを参考してください。

 

加工例

   

 

 

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