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マーメイドっぽいレイヤー 作り方

最終更新:

zhongou

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「マーメイドっぽいレイヤー」の作り方

カスタムキャンバス置き場の「マーメイドっぽいレイヤー」を作るプロセスです。

利用ツールはoC4.5です。

ここに掲載する作成方法は、あくまでカスタムキャンバス置き場にUPした

「マーメイドっぽいレイヤー800x600px」mermaid800x600.oe4

の作り方となります。

 


 

レイヤ1【紙の模様を作る】

1-00 パレット設定

  描画色を黒、背景色を白に設定する

 

 1-01 パターン描画

フィルタ>描画>タイル

 「三角形」を選択、幅を最低値の「8」に設定

 

1-02 輪郭検出

フィルタ>輪郭検出

 →結果→ 

 

1-03 横線を薄くする

フィルタ>ぼかし・シャープ>ぼかし(移動)

 角度:90度、量:2 で実行

角度を90度にすると、水平方向の横線は強くぼかしがかかり、斜めの線は弱くぼかしがかかります。

 

1-04 横線を消す(更に薄くする)

フィルタ>色調補正>レベル補正

 入力レベル:0, 1.00, 128(明るくする)

デフォルト値は0, 1.00, 255です。

右端の「0」を増やすと暗くなり、左端の「255」を減らすと明るくなります。

これを利用して、1-03で薄くした横線が殆ど見えなくなるようにします。

 

1-05 斜め線をぼかす

フィルタ>ぼかし・シャープ>ぼかし

 →結果→ 

 

1-06 斜め線を細くする

フィルタ>色調補正>レベル補正

  入力レベル:0, 1.00, 192(少し明るくする)

 

 明るくすることで線が細くなります。

※入力レベル値を調整すると、マテリアル感の強弱を変える事が出来ます。

 

1-07 ランダムにぼそぼそした感じをつける

フィルタ>拡散

 範囲:1、モード:比較(明) に設定

※範囲値を調整すると、紙の粗さを変える事が出来ます。

 

1-08 白黒色調反転

ctrl+I または フィルタ>色調補正>色調反転

この黒い場所が塗りやすい場所、白い場所が薄くしか塗れない場所となり、紙のマテリアル感を表現します、

 

1-09 パターンを歪ませる

フィルタ>変形>波

 ここでは上から順に1,1,2,1としました。

※この操作は、好みに応じて数値を変えたり、あるいはやらなくても大丈夫と思います。数値が増えると波の量が増えたり、歪みが強くなります。この効果をかけないことで、工業製品やデジタルな整然とした感じが生まれます。

※キャンバスが大きい時は「横波の数」「縦波の数」を中心に、大きさに合わせて増やします。波の強さを変えると歪みが大きくなるので注意して下さい。


 

レイヤ2【ザラザラ感を出す】

2-00 新規レイヤ準備

 新規レイヤをレイヤ1の上に作成

 

 描画色を50%グレーにする

 ※自分はエリアとスライダを主に使うので S:0、V:50 で50%グレーにします。

 

insert または 編集>塗りつぶし で新規レイヤを50%グレーで塗りつぶす

 

2-01 新規レイヤにノイズを適用

フィルタ>ノイズ

 量:128 ※グレースケールはoffで

 ※この後、結局色調補正でグレースケールにしますが、ここではカラーのままでノイズを発生させます。カラーのままで発生させた方がノイズが細かくなるような気がするからです(経験的にそう思うだけで根拠は有りません)。逆に、粗めのノイズが欲しい時はグレースケールにするのも方法です。

※このレイヤは明るい部分(マテリアル感の強い部分)のみに影響を与えます。量を調整することでザラザラ感が変化します。

 

2-02 ノイズをグレースケールに

フィルタ>色調補正>グレースケール

 

2-03 ノイズレイヤの演算モードを変更

 「通常」から「乗算」へ

 

 

レイヤ3【暗さの調整】

3-00 新規レイヤ作成 設定

 レイヤ2の上に作成、真っ黒で塗り不透明度を50%に設定

※このレイヤは明るい部分(マテリアル感の強い部分)のみに影響を与えます。暗くすればするほどマテリアル感が弱まり、フラットな感じに近づきます。

 

 

レイヤ4【明るい粒を乗せる】

4-00 新規レイヤ準備

レイヤ2を選択>レイヤ>レイヤを複製

 レイヤ2を複製してTopに移動させる

 

4-01 複製したレイヤの演算モードを変更

 「乗算」から「加算」へ

 

5-02 レイヤを暗くする

フィルタ>色調補正

 入力レベル:192, 1.00, 255 (暗くする)

 

 ほぼ全体が黒く、明るい粒が多量に乗った状態になります。

※このレイヤは、絵具をざっと紙に塗った時に、僅かに絵具が乗らず紙の色の点が残る表現のために用意しています。明るくするほど、紙に残る点が増えます。

 

5-03 不透明度調整

 「明るい粒加算レイヤ」の不透明度を50%に設定

 

 僅かに明るい点が乗っています。フィルタ操作終了です。

※このレイヤは全ての場所に対して影響を与えます。暗くすればするほど点が弱まり、フラットな感じに近づきます。

 

 

レイヤ結合と仕上げ

5-00 レイヤ結合、パレット設定

レイヤ>表示レイヤの結合 または ctrl+shift+E

 4層のレイヤが1つに結合されます。

※レイヤ>表示レイヤの結合 操作をした結果見た目が変わってしまった場合はundoしてから次の手順で結合し直してください。

  1. レイヤ2を選択し、レイヤ>下のレイヤと結合 または ctrl+E
  2. レイヤ3を選択し、レイヤ>下のレイヤと結合 または ctrl+E
  3. レイヤ2(copy)を選択し、レイヤ>下のレイヤと結合 または ctrl+E

 

パレットの描画色を変更

 描画色を白に設定する(背景色は何でもOK)

 

5-01 描画部分・透明部分を生成

編集>輝度->透明度

この操作を行うと、輝度の高い部分は透明に、輝度の低い部分は不透明になります。不透明に変わる際の色は自動的に描画色が選択されます。

描画色「白」のため、操作後キャンバスが真っ白になります。

 

5-02 透明部分の保護

 

以上で完成です。先ず保存(重要)してから試し塗りしてください。

 

 

バリエーション

フィルタのパラメータ設定や、各レイヤの不透明度調整で質感のバリエーションを作る事ができるので色々試すと面白いです。

また幾つかのフィルタ操作を飛ばしたり、追加・変更しても色々な質感が得られます。

 

・キャンバスの作成方法はあくまでも「ノウハウ(作業手順)」のため、著作権は存在しないものとします。ここで紹介したデータを参考にして新たに作成された素材データの著作権は、作成された方に帰属します。

 


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