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15 名前:聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/02/19(月) 01:59:00 ID:UyRHELNr 部屋で本を読みながら気を紛らわせていると、ドアをノックする音が聞こえた。 期待に胸を膨らませ、私はドアに駆け寄る。 ドアを開けると、そこには私の予想通りのひとが、満面の笑顔で立っていた。 その首には、私が一生懸命編んだ…マフラーが。 そのマフラーは飾りも何も入れていない、ただ毛糸を編んだだけのものだった。 だって、時間がなかったし。私は基本的な編み方しか知らなくて、模様なんて入れられないし。 それを、なんの変哲もない紙袋に入れて、彼の部屋の前に置いてきた。 誰からの贈り物かなんて、とてもじゃないけどわかりっこない。 …だけど。 だけど、彼には伝わったんだ。 これを贈ったのが私だって。 私は嬉しくて、何も言えなくなる。 そんな私を、彼は優しく抱きしめてくれて…。

「おねーさまー、いい加減起きるのねー」

そこで夢は醒めた。

タバサは生まれて初めて、『聖女の日』に贈り物をしようと決心した。 相手はもちろん才人。 タバサが贈り物に選んだのは、マフラー。 決心してから聖女の日まで日がなかったし、他にいいアイデアが思い浮かばなかったから。 そして、前日までに、なんとか半分までは編み上げた。 残りの半分は、徹夜で仕上げて、当日の午前中に才人に届ける予定だった。 のだが。 慣れない作業と緊張から、タバサはつい居眠りをしてしまい…。 マフラーは未完成のまま、聖女の日はすでに半分が過ぎ去っていた。

タバサは慌てて窓の外を見る。 外はバケツをひっくり返したような大雨。当然日は指していない。 窓の近くで居眠りしていたのにもかかわらず、タバサが夜明けに気づかなかったのはこの厚い雲のせいだろう。 タバサは慌てて手元を確認する。 三分の二程度は完成しているマフラー。 しかし寝ぼけながら編み進めたために、最後の三分の一は編み目もめちゃくちゃ、幅もだんだん広がっている。 どうしよう。 タバサは青ざめる。 このままだと、生まれて初めての聖女の日の贈り物が、台無しになってしまう。 どうしよう。 タバサは手の中のマフラーの出来損ないを持て余したまま、呆然とする。 どうしよう。 今から完成させたとして、できるのは夕刻以降。それから、才人が贈り物の正解を出せる確率は極めて低い。 それどころか、他の女からの贈り物が才人の下に届く可能性のほうが高い。 タバサの中の冷静な部分は、以上の結果から、結論を導き出した。 諦めよう。…また、来年もあるし。 でも。 来年も…彼はここに、いるのだろうか。 来年も…自分はここに、いられるのだろうか。 そんな不安が、タバサを揺り動かす。 そして、タバサは。 出来損ないのマフラーを抱えて、聖女の日のタブーを犯す決心をした。

16 名前:聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/02/19(月) 01:59:45 ID:UyRHELNr 部屋でボーっとしていると、ドアをノックする音が聞こえた。 …ルイズか?昨日言ってた届け物がどーとかって。 聖女の日の曰くをギーシュ達に聞いていた俺は、期待半分、不安半分でドアを開ける。 ドアを開けると、そこには俺の予想外の人物が、俯いて立っていた。 …シャルロットだ。 って、まさかシャルロットも聖女の日のイベントってやつかー!? ん?まてよ?聖女の日の贈り物は贈り主をわかんないよーにするのが本命の証だって言ってたような? …じゃあまさか、シャルロットは俺に義理渡しにきたわけ? ちょっと俺ががっかりしていると、突然。 シャルロットが泣き出した。 え、ええええええええーーーー?? ま、まてまて、こんなとこでシャルロット泣いてたら、まるで俺が泣かしたみたいじゃん! 俺は慌ててシャルロットを部屋の中に引き込むと、ドアを閉じて鍵をかけた。 部屋の中に入っても、シャルロットは泣き止まない。 どーしたんだ一体…? 俺はそんなシャルロットの前に屈むと、泣き続けるシャルロットの顔を覗き込み、尋ねた。

「なあシャルロット、どうしたんだよ?」

そんな俺に、嗚咽交じりの声でシャルロットは答えた。

「…聖女の日の贈り物…」

言ってシャルロットが差し出してきたのは、扁平な毛糸の塊。 …よく見るとマフラーに見える。編みかけの。 なんでかっていうと、マフラーとして使うには短いし、その半分から先はほつれたようになっていたからだ。 …ひょっとしてこれが?

「これ、俺にプレゼントしてくれるつもりだったのか?」

そう尋ねた俺に、ふるふるとシャルロットは頭を振った。

「…まだ、途中…」

言って、また目じりに大粒の涙を溜める。 わ、まてまてまて!

「ちょ、なんで泣くんだよっ!?」

俺の問いかけに、シャルロットは泣くのを止めて、とつとつと話し始めた。 俺のために聖女の日の贈り物をしようと決心したこと。 その贈り物にマフラーを選んだこと。 そして、昨日徹夜で仕上げようとして、眠り込んでしまったこと…。 そっか、そういうことかぁ…。

17 名前:聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/02/19(月) 02:01:08 ID:UyRHELNr 「ありがとうな、シャルロット」

俺はそう言って、シャルロットの手からマフラーもどきを奪い取った。 シャルロットは驚いた顔をして、俺を見つめた。

「俺のために一生懸命編んでくれたんだろ?  聖女の日とかそんなの関係なしに、嬉しいよ」

そう言った俺に、しかしシャルロットは顔を曇らせた。

「…だめなの」

え?

「…贈り物をして…。  …ちゃんと贈り主を当ててもらわないと…意味がない…」

言って、また泣きそうになる。 …ったくしょーがねえなあ、女の子って生き物はー。 俺は泣きそうになっているシャルロットを優しく抱きしめた。 俺の腕の中で、シャルロットが驚いた顔をする。

「『真実の愛』だっけ?  じゃあ代わりに、こういうのはどうだ?俺からも何か、贈り物をする。それでどう?」

俺の言葉に、シャルロットはまだ不満げだ。 …もう一押し、してみるか。

「俺の故郷じゃ、こういう日の贈り物には贈り物で返すのが基本なんだよ。  もちろん、贈り主はわかるようにして。それでお互いの愛を確かめ合うって寸法だ。  まあ、今俺に贈れる物なんてないけど…。  そうだ、シャルロットの言うことなんでも聞く、ってのはどうだ?」

まあシャルロットならムチャ言わないだろうしな。 そう言った俺を、シャルロットは驚いた顔で見つめ…。 そして、泣きそうな顔のまま、聞いてきた。

「それがサイトの愛、なの…?」

すいませんねえ安っぽい愛で。

「モノがよければそうするけど?」

しかし俺のその提案に、シャルロットは首を振った。

「それでいい…」

そして、俺の胸板に顔を埋めてきた。 …ふう、ようやくご機嫌が直ったかぁ。

「じゃあ、まずどうすればいいかな?お姫様」

俺の質問に。

「…キス、して…」

シャルロットは、小声でそう応えた。 そして、とんでもない台詞を続けたのだ。

「…押し倒して…」 73 :聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:50:40 ID:+r65gcO1 才人は固まった。 …キスまではいい。 当たり前ではあるが、いきなり押し倒すことをリクエストされるとは思わなかったのである。

「あのねシャルロット?」

才人の言葉にしかし、タバサは下から才人を上目遣いに見上げるだけだ。

「…なんでも言うこと聞くって言った」

不満そうに眉をへの字に曲げて、そう言い放った。 …いやまあたしかにそうだけどもさ。

「…ホント、えっち好きだなあ、シャルロットは?」

才人は、人差し指をタバサで額をこつんと小突くと、わざと意地悪に言ってみる。 するとタバサは赤くなって一瞬顔を背けたが、すぐにもう一度上目遣いに才人を見つめて、言った。

「…えっちが好きなんじゃない」

言って、一瞬の早業で才人にぎゅうっ、っと抱きつく。

「…サイトが、すきなの…」

思わぬカウンターパンチであった。 その一撃は才人のテンプルを見事直撃し、彼の貧弱な理性をTKOした。 才人は即座にタバサを床に押し倒すと、乱暴にその小さな唇を奪った。

「サイト…」

唇を開放されたタバサは、とろけた視線で、才人をじっと見つめる。 すでに、心も身体もすっかりできあがっていた。 覆いかぶさる才人の首にそっと手を回して、彼の目に映りこんだ自分が見えるほど、顔を近づける。 お互いの吐息が頬を焦がす。タバサの理性も、徐々に獣に支配されていった。 しかし、才人の吐息は、すぐに言の葉に変わった。

「シャルロット、で、次は?」

…え。 甘い痺れにとろけかけていたタバサの意識が、少し、覚醒する。

「次にして欲しいこと言ってくれなきゃ?」

にやにやとイヤらしい笑顔を貼り付けて、才人はタバサの上でそう言った。 つまり、才人はこう言いたいのだ。

して欲しいこと全部言わなきゃ、してあげないよ?

…うー、いじわる…。 タバサは非難を込めて半眼で才人にガンを飛ばしたが。

「シャルロットがしたくないんならしょうがないなあ」

言って、首に絡みついたタバサの腕を解いて立ち上がろうとする。

74 :聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:51:17 ID:+r65gcO1 「あ、やっ…!」

タバサは慌てて腕に力を込めて、才人に抱きつく。 そんなタバサを満足そうに見つめると、才人は勝ち誇ったように言った。

「さ、シャルロットのして欲しいこと、言ってごらん?」

…この、へんたい…。 泣きそうな顔で才人に抱きついたまま、タバサは非難の視線を才人に浴びせる。 しかし、才人の言葉に抗えるだけの力は今のタバサにはなく。

「服、脱がせて…」

真っ赤になって顔を逸らしながら、才人に要求を告げるしかなかった。

サイトは私の言うがまま、私の服を脱がせ始めた…。 左手で私を抱えたまま、器用に右手でスカートのホックに手をかけると、私の足からあっという間にスカートを抜き去ってしまう。 無防備になった私の下半身はそのままで…。今度は、上着のボタンを、外し始めた。 ひとつ、ひとつ、ボタンが外されていくたびに、私の鼓動が跳ね上がる。 …ボタンがぜんぶ、外れた…。 少し冷たい外気に、肌が直接触れる。 でも、大丈夫…。 今から、サイトが、いっぱいあっためてくれるから…。 でも。 そこで才人の動きが止まった。

「全部、脱がせなくてもいいよな?」

え?どういう意味…? サイトは私の服を前だけはだけさせて、そこで動きを止めている。 全部脱がせてって、言わなきゃダメなのかな…。 はやくサイトに弄って欲しい私は、それを言葉にしようとした。 でもその言葉は、サイトの言葉で打ち消された。

「…このままでも、いじれるしな?」

…もう、えっちなんだから…。 私は彼のその言葉に、無言で頷いた。

75 :聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:52:22 ID:+r65gcO1 うむ。やはり半脱ぎは正義である。 頬を染めて、シャルロットが俺の下から俺を見つめている。 はだけたYシャツの下からのぞく白い肌とかわいらしい桜色のポッチ。 その下には、薄い水色のショーツと、そこから伸びる白いニーソックスに包まれた細い脚。 正直たまりません。 しかし、俺は今にも襲い掛かりそうになる自分をかろうじて押し留めると、俺の下で俺を見つめるシャルロットに言った。

「ほら、シャルロット。  して欲しいこと、言ってごらん?」

俺の言葉に、シャルロットは赤くなって視線を逸らす。 まだ吹っ切れてないかー? でも。 そ れ が ま た い い。 シャルロットは、視線を逸らしたまま、小声で言った。

「…いじって…」

うんうん、俺だって早くいじりたいよ?でもね?

「もうちょっと、わかりやすく、具体的に言って欲しいなあ?」

シャルロットは俺の台詞に、ぐっ、と一瞬何かが詰まったような顔をしたが、すぐに。

「私の感じるところ…いじって…」

言ってきた。 …んーまあ、もう少しダイレクトにエロ語で言って欲しかったんだけど。 まあ、及第点ってことにしときますか?

「よくできました♪」

俺はそう言って、もうすでに硬くなっているシャルロットの小さなさくらんぼを優しく噛んだ。

「あんっ」

可愛い声を上げて、俺の頭を抱えるシャルロット。 …正直、動きにくいデス。 …あそっか、手が自由だから邪魔されんのか。 そこで俺は。

「…あっ…」

頭に回されたシャルロットの手を引き剥がし、その両手の指に俺の指を絡ませた。 シャルロットの顔が、嬉しそうに綻ぶ。 …ま、女の子がこういうの嬉しいのは分かってるけど。 なんかちょっと気に病めるな。 拘束するためだしなー。 なんて俺が考えていると、シャルロットが次の要求を口にしようとしていた。 …少し、サービスしてやるかな。 俺はシャルロットがそれを口にする前に、シャルロットの唇を優しく塞いだ。

76 :聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:53:21 ID:+r65gcO1 才人のキスと、優しく絡められた指に、タバサの心は完全に溶けた。 素直になろう。 ここにいるのは、今、二人だけ…。 そう思った瞬間、タバサの喉から自然に声が転がり出た。

「ぱんつ…脱がせて…」

その要求に、才人は絡ませていた指を解くと、タバサの腰に手を伸ばす。 薄い布の上からタバサの細い腰に才人の指が触れたとき、タバサは自ら腰を浮かせ、ショーツを脱がせやすくした。 才人はそのままその湿った薄い布をタバサの脚から抜き取る。 そして、もう一度タバサに覆いかぶさる。

「それじゃ…?」

言おうとした才人の唇を、タバサが人差し指で塞ぐ。 そして、自ら眼鏡を外し、素顔で才人をじっと見つめて、言った。

「サイトのおちんちんで…私を奥まで、犯して…」

その言葉に、才人は。 自らをズボンの前から引き出し、タバサの秘裂を一気に奥まで貫き。 互いの両手の指を絡めると、タバサの唇を乱暴に塞いだ。

77 :聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:54:12 ID:+r65gcO1 聖女の日の次の日、タバサに会いに行った。 うまくいったかしらあの娘? 彼女の部屋の前に着き、私はドアをノックする。

「はーい、誰なのー?」

あれ、この声は。 タバサの使い魔、シルフィードの声。

「私よ。キュルケ」

私の声に、シルフィードは扉を開けてくれて…。 いきなり抱きついてきた。

「よかったのねー!お姉さまが壊れちゃったのねー!」

へ?タバサが壊れた??? ま、まさか…!サイトにふられれてっ…!? 私は慌てて部屋の中に駆け込む。 すると。

…これダレ?

寝巻きのまま、枕を抱えてもんのすごい満面の笑みをたたえたタバサがそこにいた。

「…タバサ?」

私が名前を呼ぶと。 もんのすごいキモいにやにや顔でタバサがこっちを向く。 …私の背中をイヤな汗が流れ落ちる…。

「ねーねー聞いて聞いてキュルケーっ!」

枕を放したタバサがおもいっきり飛びついてきた。 …壊れたってこういうことかーっ!! そして私は目線でシルフィードに疑問をぶつける。

「し、しらないのねー!お祝いだってお酒飲んだらこうなっちゃったのねー!」

な、なるほどうまくはいったわけね? で、でもこんなになるくらい飲むなんて…。 よく見ると、ベッドサイドには私でもめったに飲まない強い銘柄のお酒のビンがころがっている。 これが原因か!

「あのねあのねあのね、昨日、サイトがねっ」 「ああもうわかったから落ち着きなさいな!聞いてあげるからっ!」

しかし、私の声はタバサには届いていなかったみたいで。 そして、そのあと小一時間、私は雨あられとおのろけを喋りまくるタバサという信じられないものを目にしたのだった。〜fin