いきなり抱きついてきた二人を俺は。 もちろん避けた。 …いやだってなあ。なんか鬼気迫ってて怖いんだもん。
ごっつん!
運動線の収束するポイントにいた俺が移動したので、二人の頭が激突する。 そのまま二人はばたんきゅー、と仰向けに倒れこむ。 …あれ、なんかまずくねーか?
「お、おい、大丈夫か?」
俺は倒れこんだ二人に慌てて駆け寄る。 まずシャルロットから確認。…完全に目を回してる。
「ちょっとっ!」
大人の姿をしたルイズががばっ!と立ち上がる。 あ、無事だった。 そして当然怒った顔で。
「なんで避けんのよっ!」 「…いやだってなんか怖いし」 「あんたねぇ!」
言って俺に迫ってくるルイズ。 …正直言いましょう。 なんとか冷静になってますけど、正直マズいです。俺。限界なんです。 だって大人になったルイズって。 メチャクチャ綺麗なんだよこれがっ! なんていうかな、ほらよくアキバであるじゃんフィギュアとか。 あのボディバランスのまんまの裸体が目の前にっ!やばいってまずいって!今はまだお怒りモードだからちょっと崩れてて魅力半減だけど! しかも、成長した事で、幼さを残していた顔が凛として美しい顔に!その波打つ桃色の髪と相まってまさに芸術っ!微笑まれたら死にます俺間違いなく。まさにほほえみの爆弾。 …ただ一つ残念な事は、胸の辺りがどう贔屓目に見ても『膨らんでいる』以上の表現ができない事。 いや!でもまあこれはこれで!貧乳は希少価値なんだよきっと!
「…ちょっとどこ見てんのよ」 「…あ」
俺の視線がある一点に注がれたのを見て、ルイズは赤くなってちょっと俯いて胸を隠す。 ぐはっ!ダメだってルイズ!それはレッドカードだってっ! オメガ可愛ゆすッッッ!!!
「…悪かったわねぺったんこで」
そう言ってルイズは殴りかかってこなかった。 涙目で、ちょっと赤い顔で俺を見上げながら、下唇なんか噛んでみせる。 がは!刺さった刺さった!今すっごいのきた!ロンギヌスの槍みたいなの! やばいまずい直撃した!衛生兵!えいせいへーーーーーい! 俺はフラフラになりながら、言い訳の言葉を捜した。
「い、いや誰も悪いなんて言ってないし」
なんとかルイズから視線を外して俺は言う。 こ、これでなんとか…。 とか思ってると。
「…どっち向いて言ってんのよ。こっち見なさい」
か、勘弁してっ! こ、これ以上そっち見てたら! 俺なにするかわかんねーよ!ていうかそこにシャルロットもいる事忘れてませんかご主人様ーっ!? 俺はちらちらルイズを振り返りながら慌てる。 あ、やべ!目が合っちゃったよ!
「で、でもさあ」
と、とりあえずここは!なんとか誤魔化さないと!
「と、とりあえず服着ろよルイズ!は、話はそれからにしようぜ!」
とりあえず振り向かずにそう言ってみる。 背後のルイズは妙な間の後。
「そうね。まずは服を着なきゃね」
そう言って、すたすたとクローゼットの方へ歩いていった。 た、助かったぁ!
そして少し時間は遡る。
…成長した自分の体を見てイヤになった。 成長しても胸ないの、私…。 とかって気にしてるんだから、ちょっとは気を利かせてくれてもいいのにサイトったら…。 人が気にしてる所じろじろ見て…! 悪かったわね、どうせ私はナイチチ娘ですよ! とか思ってたら、腹立たしいより悲しくなってきた。 私はサイトの視線から胸を隠して、ちょっと俯く。 泣きそうになってたから。 そして非難を込めてこう言った。
「…悪かったわね、ぺったんこで」
そう言って涙目でサイトを睨みつけるのが精一杯だった。 なんで私、大きくなっても胸ぺったんこなんだろう。 サイトの好きな、大きな胸にならないんだろう…。 そう考えると悲しくて。
「い、いや誰も悪いなんて言ってないし」
そう言ってサイトは、背中を向けてしまった。 …あっそう!そういう態度なわけ! 小さい胸は見たくもないって? なんかふつふつと怒りがこみ上げてきた。 人が落ち込んでるのにフォローもしないわけ…?この唐変木わぁ!
「…どっち向いて言ってんのよ。こっち見なさい」
気付いたらそう言ってた。 …向かせてどうしようっていうのかしら、私。 なんて考えながら、サイトを見る。 あれ?何?ちらちらこっちを見てる? ちょっと視線があった。 サイトは物凄い勢いでぐいん!と後ろを向いた。 …あれ?今の顔なに? なんか、物凄い可愛い顔で赤くなってた? え?え?え?って? 今のサイトの顔を思い出してみる。 そして私の過去の記憶と照らし合わせる。 サイトがあーいう顔してる時って…。 私とそんな雰囲気になった時じゃないっ! じゃあ、じゃあ、じゃあ! ひょっとしてサイト、私のこの格好見て、そんな気分になってる? えーーーーーーーーーーーーーーー!?
「と、とりあえず服着ろよルイズ!は、話はそれからにしようぜ!」
そんな事を言ってくるけど。 なぁんだ。結局サイトってば、私に夢中なんじゃないの…! 心配して損した。 じゃあさっきの視線も、私の胸見てたんじゃなくて、裸を凝視してたのね。ほんと、エロ犬ね、サイト。 そう考えると、落ち込んでた私の心が一気に浮き上がった。
「そうね」
私は浮き上がりそうな声を必死に落として、冷静な声で言う。 さぁ覚悟なさいサイト。 大人になった私の魅力で、メロメロのギタギタにしてあげちゃうんだから…!
「まずは服を着なきゃね」
さて、どんな服でサイトをメロメロにしてやろうかしら?
「ちょっと、そのままあっち向いてなさいよ」
とりあえず才人に釘をさしておいて。 ルイズはクローゼットを開くと、一番奥に仕舞ってあった紙袋を取り出す。 その中に入っているのは、姉エレオノールから魔法学院入学時に譲られたお下がりの服だった。 『学院卒業する頃には、似合うようになってるでしょ』 まるで嫌味のようにそう言って、いや実際嫌味だったのだが、エレオノールはその服をルイズに贈った。 今でもその服は丈が余って、着てもぶかぶかで、子供っぽいルイズを強調するばかりだった。 でも、今なら!今のこの格好なら! 期待に胸を膨らませ、ルイズは服に袖を通す。 余っていた袖が、ぴったりと合う。 いける、これなら…! 一つずつ前のボタンを閉じていく。 胸も…ちょっと余るけど…。 心の中で少し負け惜しみを言いながら、ルイズは上までボタンを留める。 よしっ!完璧っ! 胸が余っているところはとりあえず無視して、今度はスカート。 それは普段履いているプリーツの入ったものとは違い、布の質感をそのまま生かした、深いスリットの入ったタイトなミニスカートだった 以前は履いても中途半端な丈にしかならなかったが…。 やたっ!いけるっ! ウエストもばっちり一致、スカートの丈はちょっと膝に届かないくらい。 ルイズはクローゼットの脇の姿見に己を写す。 そこには。 桃色の緩いウェーブのかかった、長く美しい髪を持つ、まるで妖精の女王のような可憐な女性が立っていた。 …これ、ワタシ…? ルイズが驚いていると、鏡の中の女性も驚いた顔をする。 笑ってみる。鏡の中の女性もにっこりと微笑む。その笑顔からはまるで春の日差しが零れているようだった。 いける!いけてる! ルイズの中にみるみる自信が戻ってくる。 さあて、哀れで卑しい犬めに、この美しいご主人様をたっぷり見せ付けてやろうかしら!
「ほら、もうこっち向いていいわよ。犬」
髪などかき上げながらポーズを決め、ルイズは才人を待ち構える。 才人はその言葉に後ろを向いた。そして目を点にする。 動きの止まった才人を、ルイズは見下ろして言った。
「どーしたの?愛しいご主人様があんまり美しいから言葉も出ないのかしら」
もう絶好調である。 実際才人はルイズに見とれていた。 さっきの半裸の状態もなかなかそそるものがあったが、今のルイズの姿は、服によってそのシルエットが理性的に纏められ、よりその美しさの整合性を増していた。 スレンダーな体型がYシャツとタイトミニにこれでもかとマッチして、なんだか女教師みたいだ。
「ほらほら、バカ面下げてないで少しはその足りない語彙でご主人様を褒め称えたらどうなのよ」
ただ残念な事は、その胸が圧倒的にないこと。 衣装と相まって、その平たさはまさにそそり立つ絶壁の如し、といった具合だ。 しかし才人にはそんな所に突っ込む勇気は
「え、えっとだな。まず胸が」 「誰が貶めろって言ったのよこのバカいぬううううううううううううううううううううううう!」
なかったが、伝説級の空気の読めなさっぷりで思わずそう発言してしまう。 そして成長してリーチが伸び、威力を数倍に増したルイズの回し蹴りが、才人を見事に開いた窓から女子寮の外へと放り出したのだった。
「あ、やば、加減ミスっっちゃった…!」
慌ててドアから廊下に飛び出し、才人の着弾地点に急ぐルイズ。 まだ大人の身体の力加減に慣れていないルイズであった。
目を覚ますと、頭がやわらかい何かにのっかっていた。 枕かな?やーらかいなー。 俺は目を瞑ったまま、枕の形状を確かめるべく寝返りを打って、枕をさする。
「ちょ、やんっ!」
あれ?ちょっと弾力のある柔らかいこの感触は…。 ふとももっ!つまり、膝枕っ?
「な、なに寝ぼけてんのよ、いぬぅ…」
しかもこ、この声はっ? ルイズですかっ? そういや俺、ルイズに蹴っ飛ばされて女子寮から吹っ飛ばされて…。 よく生きてるな、俺。 まあそれはともかく。 なんでか知らんが俺は今ルイズに膝枕されてるわけで。 でもおかしいな?ルイズってこんなに足長かったっけ? …マテヨ?そういえばなんか成長する魔法で大人になってたんだっけ。 そうかあ。これルイズのふとももかあ。
さすさす。
「ちょ、だめだってばぁ…」
寝ぼけた振りをして俺はさらにルイズのふとももを撫で回す。 うーん、ナイスななでごこち。頭の下のふともももやーらかくて気持ちいいぞ。 ただ残念な事に、俺は寝ているので目が開けられない。 つまり、こんな可愛い声を出しているルイズを見れないわけで。
さわさわ。
「や、ちょっと…」
でもなんでルイズ俺をたたき起こさないんだ? いつもなら間違いなく『何やってんのよ、バカ犬ー!』とか言って問答無用で叩き起こしてくるのに。
ふにふに。
「こ、声、出ちゃうじゃないの…。 起こしちゃう…」
へ?何?てことは? 俺に気を遣って?起こさないようにしてくれてんの?あのルイズが? どどどどどどどどどどどーいう風の吹き回しだっ?天変地異の前触れかっ? そ、そうか、これが世界の終わる日、ってやつか…! なら存分に楽しまないとネ! そういうわけで。 俺は寝た振りのまんま、うつ伏せになって。 ルイズの腰を腕で抱えた。
「ちょっ、犬!あ、あんた起きて」 「むにゅむにゅ、るいずぅ」
とりあえず寝言の振りでルイズの名前を呼んで見る。 服の上からでも分かるほど、ルイズの身体がぴくん!と震えた。
「も、もぉ、しょうがないわね…」
言ってルイズは。 なんと俺の頭をいいこいいこし始めた。 な、なんかきもちいいぞコレ!ち、違う道に目覚めそうだ。 よーし負けてなるものか!そっちがその気ならっと。
もみもみ。
「ひゃんっ!?」
俺は寝ぼけた振りのまま、ルイズのやーらかいお尻をもみもみしてみた。 おー、可愛い声じゃのう。 ついでに寝言も忘れない。
「むにゅむにゅ、ルイズやーらかいなぁ…」 「も、もぉ…ほ、ほんと、しょうがない犬ね…」
寝言に反応して、ルイズは俺の頭を優しく撫でる。 そのやり取りの間にも。 俺はルイズの尻を揉む。揉みまくる。あくまで寝ぼけている振りで。 あくまで稚拙に。そして大胆に。 揉みまくる。
「あ…は……ぁっ…はぁっ…」
あれー?あっれれー?なんか声がやらしくなってきたよー? そういえば俺の顔の下で合わさってるふともももなんかさっきから微妙に上下運動してるよーな。 よーし感度チエックや! 俺はルイズの股間に顔を埋めて、布の上から思いっきり匂いを嗅いだ。 お、このちょっとつんとくる匂いは。 濡れてきてますネ?
「ちょ、ちょっと!起きてるでしょ犬ぅ!」
あ、バレタ。 ルイズは俺の頭を掴んで引き剥がそうとする。 いつもよりその力は強かったけど、しっかり腰をロックしているので、俺の頭はルイズの腰から離れない。
「起きてますけど何かー?」
俺はついに観念した。っていうかこの状況だと観念じゃないな。 勝利を確信したんだ、うん。
むにゅむにゅ。
「も、揉まないでよっ」
俺はその声にルイズを見上げる。すると、半分怒ったようなルイズの顔が目に入る。 うわっ!目潤ませて真っ赤な顔してるっ! かわえええええええええええええ!
「んーな事言ってもなあ。ルイズキモチイイんじゃないのー?」
ンな可愛い顔されたら、いじめたくなってきたじゃないか♪ 俺はわざと手を止めて、身体をルイズの足に密着させる。
「……あ…」
不意に止んだ刺激に、ルイズの顔が一瞬戸惑ったのを、俺はもちろん見逃さなかった。 日本男児のEROPOWER!なめんなよ!
「しょうがないなあ、ルイズがイヤならやめよっかなあ」
俺はあくまで手はルイズのお尻に密着させたまま、動きだけを止めていた。 ルイズはといえば。 もうすでに相当出来上がっているのが、タイトミニの向こう側からも匂ってくるルイズの匂いでわかった。
「あ、あのねえ!こんな所でっ…!」
ルイズは真っ赤な顔をしてそう言う。 あ、そういえば。 よくよく周りを見ると、ここは女子寮のまん前。 さすがにここじゃまずいかあ…。 なんて考えてると。
「もうっ!いいから立ちなさいっ!」
いででででで! ルイズがいきなり耳を引っ張って来た。 しょうがなく俺は立ち上がり、そのまま、ルイズに引きずられるようにして。 女子寮の中に戻った。 あ、やっぱ中でスルんですね? とか思ってると。 なんでかルイズは俺を1階の共同トイレの個室に引きずり込んだ。 なんで?
ルイズは個室のドアに鍵をかけると、便器の上で呆けている才人の顔を掴んだ。
「バカ犬、責任取りなさいよっ…!」
そう言って唇を重ねる。 ルイズは、成長した身体を持て余していた。 …いつもならっ…こんなになんないのに…! お尻を撫で回されていただけなのに、身体の奥が熱く疼いていた。 その疼きはまるで火のついた木炭のように、熱く静かにルイズの身体を熱していた。 ルイズはしばらくの間才人の唇を貪っていたが、しばらくすると息が続かなくなり、唇を離す。 そして二人の間に、唾液の橋が渡される。
「る、ルイズ?」
ルイズの異変を感じ取ったのか、才人は疑念を露にする。 ルイズはそんな才人に構わず、便器に腰掛ける才人の足元に跪くと。
「サイトが…悪いんだからっ…!」
そう言って、才人のズボンに手を掛け。
「ちょ、ルイズっ!?」
一気にジッパーを引き降ろした。 ルイズの匂いと口付けですでに十分高まっていた才人が、布の門からまろび出る。
「お、おい?」 「わかってんの、サイトが…いけないのよ…?」
そのまま咥えると思った才人だったが、ルイズはそうしなかった。 細い指で才人きゅっと握り、才人の熱さを確かめる。 そしてそのまま柔らかく上下にグランドする。
「くっ…ルイズっ…!」
ルイズの柔らかい指に、才人は否応なしに高められる。 そんな才人を見ていると、だんだんルイズの中に、黒いものが満たされてきた。 サイトの声、可愛い…。もっと、聞きたい…。 ルイズは不意に才人から手を離す。
「…え?」
快楽の階段を登る途中で放り出され、思わず才人は呆ける。 そんな才人に、ルイズは言った。
「さぁサイト、犬みたいに便器に手を突いて四つんばいになりなさい」 「へ?」
ルイズの言っていることが一瞬理解できず、聞き返す才人。 しかしご主人様は反論は許さないわけで。
「いいからっ!続きして欲しかったらさっさとなさいっ!」 「ふぁいっ!」
思わずいつもの習性でいう事を聞いてしまう才人。 便器の縁に手を突いて、ルイズに向かってお尻を突き出す格好になった。
「さぁ、たっぷり可愛がってあげる…」
ルイズはそう言って、そのまま才人のズボンをずり降ろす。
「え、ちょ、ルイズっ?」
才人の反論を一切無視して、ルイズはそのまま、才人の腰にしがみつく。 ルイズは自分の身体を才人の腰に擦り付けながら、手を前に回して才人のモノを掴む。
「うわっ」
下半身を覆うような暖かさに、才人の声が思わず上ずる。 カワイイ。 ルイズの中で何かスイッチが入った。
「さぁ、もっといい声で啼きなさい…」
そしてそのまま、身体を上下に揺すって擦りつけ、両手で才人を包み込んで刺激する。
「う、うわっ!」
いつもとは全く違う責めに、才人はいつもより硬く熱く興奮していた。 それを感じ取ったルイズは。 もっと才人のえっちな声が聞きたくて。 いつも、才人が自分にしているような事をしてみよう、と思った。 ルイズは才人を掴んだまま身体をずらしていく。 しばらくすると、えくぼの浮かぶ才人の臀部がルイズの顔の前に来る。 サイトは。時々、私のお尻いじめて喜んでるわよね…。 アレ、気持ちいいんだけど…すっごい、はずかしいのよ。 そしてルイズは、仕返しを決心する。
ぴちゃ。
「うひゃっ?」
今まで感じた事のない感覚に、才人は思わず声を上げる。 え?今のまさか?
ぴちゃ…ぴちゃっ。
「ひゃっ…お、おいルイズっっ!どこ舐めてんだよっ!」 「サイトの…おしり…」
言いながらも、ルイズは才人の双丘の谷底を舌で舐め続ける。
「ひ!…おいルイズ汚いってっ…!」 「サイトも私の舐めるもん…だから、今日は私が…」
ぴちゃ、ぴちゃ。
才人の言葉を無視し、ルイズは舌で谷間を刺激し、そして両手で優しく才人を揉み解す。
「くぁ!だ、だめだってっ!」 「サイトはそう言っても聞いてくんないもん…」
そして彼女の手の中で、才人がだんだん大きくなる。絶頂の前触れだ。 ルイズは才人の声と反応に気をよくすると。 目の前でひくつく、小さな穴に目をつけた。 小さな桃色の舌をその穴に這わせ、そして先端を押し込む。 すると。
「くっ、だ、だめだぁっ!」
どくっ!どくどくどくっ!
両手で覆っていた才人がルイズの掌の中で弾け、腰全体を震わせて達した。 あったかい…サイトが、いっぱい…。 呆けたように便器に身体を預ける才人を見下ろし、ルイズは両手いっぱいに絡みついた白濁液を眺め、そして舐め取る。
どくん…。
ルイズの鼓動が高まる。そして腰のずっと奥に存在する器官が、牡をよこせと本能を露にして疼く。
「犬、起きなさい」
才人はその言葉に逆らわなかった。逆らえなかった。 すぐに振り向いて立ち上がり、ルイズを見つめる。 ルイズはそんな才人を見て微笑むと。 精液に塗れた両手で、ミニスカートの両側をたくしあげた。 軽く開いたその脚の間で。 牝の割れ目が、大量の蜜を滴らせて濡れていた。 ルイズは言った。
「ご主人様が逝かせてあげたんだから…。 今度は、あんたがご主人様を逝かせるのよ…。いいって言うまでね」
そして二人は、獣のように交わった。
逝きまくって気絶したルイズを抱えて、俺はルイズの部屋に戻っていく。 ルイズは今、ぶかぶかでべとべとになった服を脱いで、俺のマントに包まれている。 そう、気絶したら、ルイズは元に戻っちまった。 …なんかすっごいもったいない。 大人ルイズめっちゃエロ可愛かったのに!のに! 締め付け具合も最高だったのに!のに! でもソレより何よりも!責め方が半端なく上手い! あの容姿も相まって、完璧な女王様になれますよルイズさんわ! …やっぱ俺ってMなのかねえ…。 なんて考えてると、すぐにルイズの部屋についた。 さーて、誰かに見つかる前に…。 俺はルイズをそっとベッドに寝かせた。そして…。 あれ?俺なんか忘れてないかな?そんな気がする。
「サイト」
呼ぶ声に振り向くと。 そこには俯いた小さなシャルロットが。 は!しまった!コイツの事忘れてたー! や、やばい、怒ってる? しかし顔を上げたシャルロットは。 天使のように微笑んでいた。 そして杖をしっかと握り締めて言った。
「そこ、どいて」
へ??なんで??
「そいつ殺せない」
ちょ、チョットマテーーーーーーーーーーーーーーーー! 問答無用で詠唱を始めるシャルロット。 俺は必死になってシャルロットを止めて。 結局、魔法で吹き飛ばされたのは、ルイズでも部屋の家具でもなく。 俺だったわけで…。〜fin