ゼロの保管庫 別館

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だれでも歓迎! 編集

99 名前: トリスティン夜の睦言(1/3) [sage] 投稿日: 2007/09/18(火) 20:59:51 ID:LquK4zfb 夜。 いつものようにルイズは自分のベットにサイトを招きいれた。

最近、このエロ使い魔の人気が上がってしまった。 やめとけばいいのにシュヴァリエなんかになって平民から貴族 になってしまったのだ。

今までは、いくつもの武勇伝があるものの、貴族という立場から 平民であるサイトにはあからさまな好意は表されなかった。

しかし、貴族となったサイトへの好意は一気に噴出する形と なっていたのだ。

デルフにいくらサイトがルイズに首っ丈と言われても、不安なキモチ は膨らむ一方である。

このままじゃ、ダメ。なんとかわたしだけを見つめてもらうんだから。

そう心に誓ったルイズは、とっておきの秘策をサイトにぶつけてみることに したのである。

「サ、サイト。あ、あのね。」 緊張の余りうまく言葉が出てこない。

「どした?ルイズ」 サイトが心配そうに見つめてきた。

「!!!」 その瞳にルイズは赤面してしまい、ますます言葉に詰まってしまった。 100 名前: トリスティン夜の睦言(2/3) [sage] 投稿日: 2007/09/18(火) 21:00:27 ID:LquK4zfb ルイズの顔が真っ赤になった。熱でもあるんじゃないだろうか。 心配になったサイトは、じっとしてろ。と言って、ルイズの前髪を 左手でたくし上げておでことおでこをくっつけた。

「・・・熱はないみたいだな。でも大丈夫か?」

かはぁ。ルイズは声にならない声でうめいた。

「んとね。サイト。おおお落ちついて聞いてね」 「ルイズ、おまえがちょっと落ちつけって」

こんなに取り乱してしまう自分が許せない。 しかし秘策は最後まで実行しないといけないの。 「今日はね、ご主人さまからお願いがあるの」 「なんだよ」 「・・・だから、あの、今夜は・・・」 「今夜は・・・?」 サイトは首をかしげながら言った。

ルイズは意を決したようにその秘策を言い放った。

「やさしくして」

サイトは後頭部に激しい衝撃を受けたような気がした。 ヤサシクシテ。惚れた女の子からのOKサイン。 いーんですか。ほんとにいーんですか!!?

「い、いいの?」

ルイズはもうまっすぐサイトをみることができなくなって しまい、うつむいて言った。 「そ、そんなこと聞かないでよ、バカ」

きた。夢にまでみた、ルイズと今夜一線を越えることができる。 心の中で男泣きするサイト。

「ルイズッ」

がばっとルイズを押し倒した。 頭の中が真っ白になりそうだ。 俺は、ルイズが好き。ルイズもたぶん俺が好き。

−−−たぶん? はたと、サイトの右手がルイズのだいじなところの直前でとまった。 ルイズをみるとぎゅっと目を閉じて、唇もきゅっと噛んでいた。

このかわいいご主人さまの口からまだ好きという一言を聞けていない。 でも、こいつはがんばって俺を受入れようとしてくれている。 いいのか?それ。なんかちょっとちがうだろ。

そう悩み始めると少しずつ、興奮が冷めてきた。 101 名前: トリスティン夜の睦言(3/3) [sage] 投稿日: 2007/09/18(火) 21:01:15 ID:LquK4zfb わたし、ついに使い魔に食べられちゃうのね。 でも食べられるって、わたしってばどうなっちゃうのかしら---

ルイズは目をぎゅっと閉じ、唇をきゅっとかみしめた。 ほんとは、そこはダメ。結婚しても三ヶ月はダメなの、でも今夜だけ。 今夜だけはいいの。

サイトの手が"そこ"に触れるか触れないかのところでぴたりと止まった。

ルイズは薄目をあけてサイトを見た。 サイトはじっとルイズをみていた。

何?わたしどっかおかしい!? 戸惑っていると、サイトは予想外な言葉をルイズに投げかけた。

「ルイズ、おまえ俺のこと好き?」

え---ルイズは言葉に詰まった。

「俺は、おまえのこと好き。大好きだ。 好きだから護ってやりたいし、抱きしめたい」

サイトはもはやまっすぐルイズを見ることができずに目線を そらした。 「き、キスもしたい。それに・・・ごにょごにょ」

ルイズはサイトを見つめたまま固まっていた。 どしたらいいの。わたし。サイトはこんなわたしでもスキって 言ってくれている。サイトの気持ちに答えなければいけない。

でも、ルイズほんとに言っちゃっていいの。ほんとの自分の気持ち を言っちゃったら、ますますサイトはわたしのことを護ろうとするだろう。 それも命をかけて。

そして、たぶん・・・あんなに願っていたサイトのもといた世界への道を 探すのをあきらめてしまうのだろう---

そんなのはダメなの。サイトは元いた場所に帰してあげなきゃいけないの・・・ 帰っちゃったら・・・もう逢えないかもしれない。 それもヤダ。サイトがいなくなるなんて、絶対ヤダ。

帰してあげなきゃいけないの・・・だけどいなくなっちゃうのはもっとやなの・・・ どうしたらいいの。わたしどうしたら---

ルイズの鳶色の瞳から一筋の涙が頬へ伝っていった。

179 名前: トリスティン夜の睦言 [sage] 投稿日: 2007/09/20(木) 06:07:09 ID:WhvF/s4m 「ルイズ?!」

いきなり泣き出したルイズにサイトは戸惑った。

「わたしね。サイトのこと・・・サイトのこと・・・」

あふれ出す涙のなか、ルイズは懸命にサイトに想いを伝えようとしていた。

「いいよ。無理しなくていい。おまえが俺のこと そんな好きだなんて思ってないこと、わかってる」

それを聞いてルイズはますます悲しくなった。

「ち、違うもん。嫌いじゃないもん。」

「嫌いじゃないってことは、好きってことか?」

かぁぁ---ルイズは顔全体を真っ赤に染めた。

「すすす好きなんかじゃないんだもんっ」

おいおい。どっちなんだよ、困ったご主人さま。

「ルイズずるいぞ。『好き』か『嫌い』か、どっちかにしなさい」

う〜。瞳に涙をためながらルイズは唇を噛んだ。

『スキ』って言っちゃったらもう後戻りできなくなっちゃう。 だけど『キライ』って言っちゃうとウソになっちゃうの。 ウソはやなの。今夜くらいは正直になるんだもん。 今夜は・・・・サイトにやさしくしてもらうんだから。

ルイズは、決心してサイトに告白した。

「あんたのこと・・・・サイトのこと・・・・好き・・・・・・・・・・・・・かも」 ルイズはがんばった。これ以上、今の自分の本心に肉薄した言葉は なかった。

「そか。好き、かも、ね・・・」 サイトはにっこり微笑んで。ゆっくりルイズを抱き寄せた。

263 名前: トリスティン夜の睦言(1/2) [sage] 投稿日: 2007/09/21(金) 23:48:47 ID:5xWNNU95 サイトにやさしく抱きしめられちゃった--- なんだかとっても気持ちがいいの。 好き(かも)な男の子と触れ合うことが こんなにドキドキしちゃうなんて…

こんな風に毎日してもらえたら幸せかも。 もちろんサイトじゃなきゃダメなの。

サイトってば、他の女の子にもこんなこと しちゃうのかしら。たとえばあのメイド。 いつもは気になってもプライドが邪魔をして 聞けない。でも今夜は聞いちゃうんだから。

「ね、ねぇ、サイト。今わたしにしてること、 ほ他の女の子にもしたことあるの?」

上目遣いでルイズはサイトを見つめて言った。 もしそんなことしてたら許さないんだから。

「そんな経験あるわけないよ。こんなことが できるのも、ルイズだけだ」

「そそそうなんだ。ちょっとうれしい・・・かも」

サイトににこりと微笑みかえされて目線をそらし ちゃうルイズ。 サイトってやっぱりわたしにメロメロなんだ。 なんだか少しほっとしちゃうのであった。 264 名前: トリスティン夜の睦言(2/2) [sage] 投稿日: 2007/09/21(金) 23:49:17 ID:5xWNNU95 「もひとつ聞いていい?」 「なに?」 サイトはルイズの頭をなでながら聞きかえす。 ルイズは一番気になってることをついに口にだした。 「もし、サイトの世界に帰れる方法が見つかっちゃたら・・・・ どうするの。やっぱり・・・帰っちゃう?」

正直迷う。帰りたい。でもルイズとは離れたくない。

黙り込んでしまったサイトに少し寂しげな目をしたルイズは さらに言った。 「わたし・・・・・・また・・・ひとりぼっちになっちゃう?」

ガンダールヴの呪縛から解き放たれた今でもルイズへの想い は変わっていない、いやむしろ強くなっていた。

「今この幸せがずっと続いてくれるなら・・・帰らない。 そりゃたまには地球が恋しくなるかもしれないけど、 それはそれ。ルイズ、おまえのそばにいたいんだ。」

その言葉にルイズは再び涙を流した。 「ほ、ほんと?」

ぽろぽろと真珠のような涙がこぼれてしまう。 そんなルイズをサイトは優しい眼差しで見つめた。 「おまえに誓うよ。もう二度とそばを離れたりしない」

「サイト・・・・・・・・・好き・・・好きなんだもん・・・・ 今度ひとりにしたら許さないんだから・・・」 今度はルイズから唇を合わせてきた。 熱い気持ちのこもったキス---

二人はメイジと使い魔という関係を踏み越えていった。

278 名前: トリスティン夜の睦言(1/2) [sage] 投稿日: 2007/09/30(日) 13:17:40 ID:hA61egSK 二人はお互いの気持ちを確かめ合うようにキスを交わす。

「・・・ルイズ・・・好き。大好き・・・」 サイトはうわ言のようにくりかえす。

ルイズの肌は上気してほんのりうすい桃色に染まっていた。 サイトが放つ好きという呪文にルイズはもううっとりしきっている。 「サイト、サイト・・・」 「あたし・・・もう・・・なんかヘンなの・・・」

サイトも高ぶる気持ちをルイズへ伝えるように舌をルイズの唇の奥へ 挿しいれた。

びくんっ、ルイズの華奢な身体がサイトの舌の動きに反応する。 ルイズは優しくサイトの髪をなであげ、そして顔の輪郭を確かめるように 包み込むように触れていった。

「好きなの・・・大好きなの・・・わたしだけのサイト・・・ どこにもいっちゃやだ。」

サイトは、服の上からルイズの胸に手をやった。 するとルイズは両手を胸の前で組んで、すこしサイトの手を止めさせた。

「ち、ちっちゃいの、ほんとはやでしょ。シエスタやテファやちいねぇさまみたいな おおおおおっきーのがいいのよね・・・」 279 名前: トリスティン夜の睦言(2/2) [sage] 投稿日: 2007/09/30(日) 13:18:17 ID:hA61egSK 潤んだ目でサイトを見つめてひとりごちるように言った。 そんなルイズにどきりとしながらもサイトはにこりと微笑んだ。 「・・・そんなことないよ、いまのルイズも十分かわいいよ」

「サイトになら・・・いいの。見られてもいいもん。」 そう言って、ルイズは両腕をサイトの背中に絡ませた。

サイトは黙ってうなずき、制服のボタンをひとつ、またひとつ外していった−− 眩しいくらい白い肌が今は桃色に染まっている。まだ大人になりきれていない 香りも纏っていた。サイトは好きというフィルターを通してルイズの素肌を見つめる のは初めてだった。

「そ、そんなに見ちゃヤダ。は、はずかしいじゃない」 ルイズは顔を赤くして上目遣いにサイトを見つめた。

「き、きれいだ。ルイズーーとってもきれい」 サイトはルイズの匂いたつ色気にあてられ、うわ言のようにつぶやくのだった。 「あん・・・」 思わぬサイトのほめ言葉にルイズは痺れるような感覚に襲われた。

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