ゼロの保管庫 別館

7-374

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だれでも歓迎! 編集

374 名前:220 ルイズ×サイト[sage] 投稿日:2006/11/15(水) 01:10:20 ID:pDiSYg+G

>>354氏の為(その他皆様も含む)>>353+αで…

「本当に痛そう…」 「もう忘れたみたいな傷だけどな」 「…」 黙ったまま、横に入ったサイトの背中に抱きついた。 膨らんでない胸を、ぎゅっと押し付けた。 堅い肌と、傷跡を感じてみたかったから。 「やっぱり痛そうじゃない…」 「ルイズ…」 「何?」 「お前の体って…柔らかいよな…」 「…ええ。アンタが守ってくれたもの」 「そっか」 急に私の腕を振りほどき、向き直った。真っ直ぐ見つめ合うと、まだ恥ずかしかったりする。 「…」 「…どうしたのよ」 「…いや、泣かせたくないなって…」 「どういう意味?」 「だってお前…いつも「アレ」すると…最後の方泣いちゃうし…」 「…嬉しいから」 「…わかってる」 「なら…何でそんな事を思うのよ?」 「…そのままの方が可愛いから…」 「…それなら、泣かせないようにしなさい…」 無茶な要求をしたと思う。嬉し涙を止める自信なんて無い。それだけ好きなんだから。 その傷を見ると、悲しさも一緒になって頭の中が真っ白になってしまう。 なのにサイトは、涙を見たくないと言う。それが優しさなのだろうけど。 「ねえ?」 「何だ?」 「アンタが守ってくれた体なんだから…」 「…?」 「もっと…ぎゅっとしていいわよ…」 強く抱き締めてもらいたかった。そうすれば、少しは耐えられそうな気がしたから。 素直じゃないけど。 「じゃあ…」 何の疑いも持たず、サイトが入れ込むように抱き締める。いつもより強くて、触れ合っている肌の面積も大きい気がした。 何より、あたたかかった。

そのまま、時間が経っていく。 「…」 「…」 「…いつまでこうしてるの?」 「…お許しが出るまで」 「…もう出してるわよ…」 「え?」 「好きな時って言ったじゃない」 「…」 「でも」 「何?」 「最初にキスくらい…しなさいよね」

完?

蛇足と思われたらスミマセンorz

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