ゼロの保管庫 別館内検索 / 「あんなにあったシエスタ票は何処へ…?」で検索した結果

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  • 投票テスト
    ...、めす竜ww -- あんなにあったシエスタ票は何処へ…?? アニエスに一票 -- ダーナガ? タバサに一票…テストと言えともダントツだ!タバサ最高だよ! -- サイトを影で見るタバサ? 絶対タバサ! ナニガなんでも!! -- つき? 微妙にきゅいきゅいがルイズの背後に着いて来てる…。得票率10%超えてるし。w -- もちろんタバサに一票ですね!てか、タバサ以外に誰を投票すればいいのかと -- 自由な旅人? ・・・そろそろ ここ消さないか? -- 雛形として使う人もいるだろうし、消すのはアレかと -- アホの子には抜かれまいと、ルイズが2位を驀進中。w やっぱ13巻効果もあるのかな? -- キャラ以外の選択肢が「整理」されてるw? キャラも一旦整理した方がいいかもね、数字直...
  • シエスタ
    長編 4-563(*1) エロ 1-864出会い系は何が起きるかわかりません 2-191二日酔いにはご用心 2-298920 2-598ある日、森の中 3-274ルイズとシエスタ 3-591For584 3-647シエスタとサイト 5-368 5-637 6-14サイト×シエスタ 6-124FA〜シエスタのばあい〜 6-469 6-605 6-619女の友情 8-70オトコノコの役割 8-116 8-125借り物競走〜シエスタのばあい〜 9-234(5-637の続き) 9-244(5-637の続き) 9-281-2サイト争奪杯〜シエスタの場合 10-5仁義なき家族計画 10-247魔法具『操りの真珠』 10-259シエスタの衣装 11-103鬼は外 12-416サクラ前線異常アリ 13-29湯けむり協奏曲 13-391メイドのお役目 14-8真実(ま...
  • 11-308
    308 名前:黒め鬼畜 1/4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 01 17 26 ID t26d1gtk  背中が痛かった。足も腕も。  手足には鎖が付けられて、自由に動くことも出来ない。  無理な姿勢を続けている所為で、全身が軋むようだった。 「動くな、椅子が」  四つん這いになったシエスタの上で、机に向かったアニエスが仕事をしていた。    サイトが出奔して手がかりを探しに来たアニエスに、その場で捕まった。  しばらく牢に閉じ来られていたが、帰ってきたアニエスは、非常に期限が悪かった。 「お前は今日から、椅子」  最初言われた時、シエスタは自分の耳を疑ったが……  ――次の日からシエスタは椅子だった。  家も家族も知られているシエスタに、抵抗する術は無かった。  アニエスの同僚が、部下が、じろじろとシエスタを見つめる。 『み、見ないでっ……』  ...
  • 2-598
    598 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 03 02 18 ID 5e8JB6gc 「どうしましょうか、サイトさん」 「どうしましょうかねー」 二人は火の入った暖炉の前で困っていた。 そこは、トリステイン魔法学院の近くにある、森の中だった。 突然降り出した大雨に、連れ立って歩いていた二人は近くにあった炭焼き小屋での雨宿りを余儀なくされた。 しかし、すぐに止むだろうと思っていた雨は、その激しさを増していた。 二人がここにいる理由はこうだった。 「親愛なるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールさま。  この間、サイトさん貸してあげましたよね?  だから今日は、サイトさん返してもらいますね。一日独占させてもらいます。  なお、この手紙は自動的に消滅します シエスタより」 という置手紙をルイズの部屋に残し、才人に...
  • 11-418
    418 名前:374 [] 投稿日:2007/02/11(日) 05 57 50 ID DWNtWGnG  事件のはじまりは年金受給のためにトリスタニアに向かう途中でサイトが見つけた一冊の古ぼけた本だった。  拾ってみるとなかなか立派そうな本だったので内容に興味が出てきた。 しかし字の読める相棒のデルフリンガーは、マルトー親父の知り合いの『旅の刃物研ぎの達人』なる人が包丁研ぎにやってくるとして聞いて「学院で留守番する」と言い出した。  その時サイトは持ち前の好奇心もあってか中身が気になり「学院に帰ったら誰かに聞こう」と思いその本を持ってトリスタニアに向かってしまった。  年金の受給窓口で年金を受け取るついでに受付のおばさんにこの本を読んで貰ったら 「見たことのない文字で読めないよ」と言われた。  偶然役所の査察に来ていたアンリエッタに読んで貰ったら 「これは古代ルーン文字の、おそらく日記だ...
  • 20-255
    255 名前: キミが主で使い魔が俺で ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/09/21(金) 23 39 57 ID ++iDMQJT 昼を少し回った時間。 厨房の手伝いを終えて、シエスタは部屋に戻ってきた。 「ただいま戻りました〜」 そう言いながらノックをしてみるが、返事はない。 当然の事ながら、部屋の主人もシエスタの主人も、この時間帯に部屋にいるはずもない。 ていうか、食堂で必死に才人に『あーん』しようとして手が動かないルイズを見てきたばかりだ。 シエスタは部屋に誰も居ないのを確認し、メイド服のポケットから合鍵を取り出す。 才人のメイドであるシエスタが、才人の常駐するルイズの部屋の合鍵を持っているのは道理である。のだが。 実はこの合鍵、才人がルイズに渡され、それをコピーしてこっそりシエスタに渡したものだった。 そのことは当然バレて才人はルイズにボ...
  • 12-400
    400 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 34 19 ID VBjdzdFW ひゅー…ひゅー… 部屋には何やら不気味な風の音がしていた。しかしこの薄暗い部屋には窓が一つもない ひゅー…ひゅー… 部屋に一つしかない扉も、今はその口を閉ざしている ひゅー…ひゅー… 家具などが一才見当たらず、部屋には生活感というものが感じられない 「ひゅー…ふぃ…ふぅー…」 そんな所にシエスタはいた。 両手を縛られ天井から吊され、両足もそれぞれ閉じられないように拘束されている。 いつも着ているメイド服はその前を破られ、自慢の胸もちらりと顔をのぞかせている。 口には猿轡が施され、下半身に至っては何も着けていない。 それどころか身体中に鞭でうたれたような痣すらあった。 そんな中でもシエスタは時が止まればと思う。 何故なら…...
  • 14-83
    83 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 47 08 ID N3J2/GkN 「サイトさんっ、起きて下さいサイトさんっ」 んー?ぁんだよ…。 「サイトさんっ、起きて起きて」 っさいなぁ…まだ日も昇ってないじゃん…。 「約束したじゃあないですかっ。もう!」 止めろよシエスタぁ…。揺するなってば…。 ん?約束? …そーいや二日前、俺シエスタと…。 「一緒に朝市行ってくれるって約束したじゃないですか!」 そうだったっ! 俺は目を瞑ったまま、勢いよく起き上がろうとして。 「しーっ。静かに起きて下さい?ミス・ヴァリエールが起きちゃいます」 ふにゅっ。 シエスタに抱きしめられた。 ていうか谷間に埋められた。 いやまあ口封じとしてはいいかもしれんけど。 そ...
  • 6-586
    586 名前:1/7[sage] 投稿日:2006/10/29(日) 04 24 31 ID PIj79Lv4 懐かしい夢を見た、始めて会った頃の記憶。 ……わたしが自分で言ったことを思い出す。 ……サイトが何かを言い返して……そして…… うなされて目を覚めた、慌てて周りを見回してサイトを見つける。 シエスタはいつも先に起きて、わたしとサイトの朝の支度をしている。 だから……いつもこの時間はゆっくりサイトを見つめられる。 サイトの寝息を聞きながら、もう一度サイトの隣に寝転がる。 (ずーーーーっと、こうしていられたらしいのに) サイトがおきないようにそっと、サイトの前髪に指を絡ませて遊ぶ。 シエスタが起こしに来るまで、毎日こうしているのが最近の日課。 「ミス・ヴァリエールそろそろ……って、またですか」 触っているだけなのに我慢できなくなって、サイトにキスしようとする頃に決まってシエスタが入っ...
  • 6-124
    124 名前:FA〜シエスタのばあい〜[sage ] 投稿日:2006/10/17(火) 23 04 39 ID ikmPenju とりあえず、ちゃんとした看病をうけたいので。 才人が選んだのは、しっかりもののメイドであった。 「それじゃあ、早速」 やったー勝ったー!私が一番! 心の中だけで勝ち誇ると、シエスタは選ばれなかったショックで石像と化している二人を小突いて、意識を戻させる。 実を言うなら、一番看病されて安全なのがシエスタだろう、という才人の予想からなのだが。 「なにボーっとしてるんですか!二人とも手伝ってください」 シエスタはまず、ルイズに洗濯を命じた。 えー、こんなの貴族の仕事じゃなーい、とか言っていたが、今はサイトさんの看病が第一です、と言うとしぶしぶながらも従った。 タバサには、水汲みと、清潔な布をもらってくるよう頼んだ。 意外にもタバサはす...
  • 25-59
    59 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22 39 32 ID fatIanKa 星が夜空に瞬き、双月が優しくルイズの部屋を照らす、そんな夜。 既に大半の人は眠りの世界へと落ちている時間、この部屋の主たるルイズはむくりと起き上がった。 「……さむ」 寝ぼけ眼でポツリと呟く。どうやら体が冷えてしまったらしい。 そうはいっても既に浴場は閉まっているし、温かい飲み物を飲もうにも作る人がいない。更に彼女は四大系統魔法が使えないので今まで火を扱ったことすらほとんどなかった。 「ん」 寝ぼけた頭で暫く思案していた彼女であったが、何を思いついたのか、おもむろにカーディガンを羽織ると部屋を後にした。 おぼつかない足取りでルイズは裏庭を歩いてゆく。秋の夜風が寝起きの体には少々きつく、自分の体を抱くようにして目的地へと向かう。 時折強く吹く風に身体を震わせる。さすがに...
  • 1-675
    675 名前:Z ◆5QXHO4/GJY [sage] 投稿日:2006/08/07(月) 01 19 03 ID 6GuwOEr+ やっと書き終わったーーーーー。 書き終わって一言。「原作と全然キャラ違うやん!!!」_| ̄|○||| ・・・・・・えっと、投下しますが同じ名前の別の人とか思ってもらったほうがいいかも知れません。 それでは「望郷・・・・それは恋にも似て(←全然意味分からんタイトルなのは仕様です。気にしないで下さい)」 676 名前:Z ◆5QXHO4/GJY [sage] 投稿日:2006/08/07(月) 01 19 53 ID 6GuwOEr+ 〜〜〜〜〜〜〜〜 「あ・・・この曲・・・・・・・・・・」 それはここ最近良く聞く、テファの奏でる望郷の曲だった。 夜空には、日本の都会ではまったく見られない満天の星が見られ、だが(ほ...
  • 14-8
    8 名前:真実(まこと)の黒 序章[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 14 12 45 ID +LLim8p4 運命の初夜の翌日、行為を終えた才人は月を眺めていた。 傍らではルイズがあどけない寝顔で安らかな寝息を立てていた。 そんなルイズを一目見た後、視線を月に戻す。 そして、不思議に思っていたことを口に出す。 「どこいったんだろ、シエスタ」 彼は専属のメイドの名を口にした。 専属なのだから同じ部屋に住んでいるものの、なぜか昨夜帰ってこなかった。 疑問に思い今日一日探してみたが、誰もその姿を見ていないという。 「ま、今日たまたまどっかに行ってるだけかもしんねぇしな」 既に夜は更け、今日はどうしようないと思った才人はベッドに寝転んだ。 明日もう一回探してみようと考えながら眠りについた。 そして・・・三日の時が流れた・・・・・ 9 ...
  • 18-46
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬9 月夜の晩に               Soft-M ■1   「……眠れねえ」  毛布を体の上からどかすと、身を起こしてベッドに腰掛ける。  色々あって体には疲れが溜まってるのに、目が冴えてしまって眠れる気がしない。    そういえば、数日前にもこんなことあったっけ。タバサと一緒に『月の涙』を 探しにいった夜だ。隣のベッドでギーシュが幸せそうに寝息を立ててるのも同じ。    違うのは、今日の宿はシエスタの実家だという点。宝探しの締めくくりとして 俺たちはシエスタの故郷であるタルブの村までやってきて、 シエスタの家に泊めてもらうことになったのだということ。    そしてもうひとつ。今度は”宝”が見つかったのだという点。  眠れないのはそのせいだ。色んな思いが胸の中にあって、興奮している。  思い出したら、余計に目が覚めてし...
  • 5-637
    637 名前:1/4[sage] 投稿日:2006/10/11(水) 02 09 35 ID RdWXqUQ/ シエスタが俺の手を胸に押し付ける、ルイズはゆっくりあちこちに口付けている。 開いてる手で、ルイズの胸を触る…… 3人とも目は閉じて、一言も喋らない。 熱い吐息が漏れているのは、皆そろって無視する。 これは遊び、虚無の曜日の午前中だけの。 638 名前:2/4[sage] 投稿日:2006/10/11(水) 02 10 09 ID RdWXqUQ/ 息苦しくて目が覚める……顔に何かが当たっている。 3人で寝るようになってから、たまにこういう事が起きた。 (今度は枕か?布団の束か?まだ早いのになぁ……) もっと素敵なものだった……シエスタの胸。 起き抜けで渇いた喉が、掠れた音を立てる。 目蓋を、閉じなおす。 (俺はまだ寝てる。寝てるったら寝てる) ルイズは俺の背中だ、まだ身体...
  • 10-247
    247 名前:魔法具『操りの真珠』 ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/01/02(火) 03 07 26 ID dqoXakDp 才人は、『操りの真珠』というアイテムに心惹かれた。 それは黒と白の掌に収まるほどの大きさの玉だった。 「この真珠はな、黒と白が対になっているんだ」 魔法具屋の主人はそう言って、黒い真珠を軽く握った。 すると、白い方が軽く震え、その震えは少しすると収まった。 そして、主人が握った黒い真珠を上に上げれば上へ、横に振れば横へ、まるで白い真珠が見えない糸で吊られているかのように動く。 「なかなか面白いだろう?大道芸人には人気のアイテムだ。  ただし値段は大した事ないけどな」 だからこそ才人にタダで譲る気になったのだが。 そして主人は、あまり離れすぎると効果がないこと、使いすぎると動作しなくなることなどを才人に教え、...
  • 25-299
    299 名前: 25日 1/4 [sage] 投稿日: 2007/12/26(水) 02 52 11 ID kN8yWABH  教室に入ると、そこは地獄絵図だった。 「な、何だぁ?」  八割ほどの生徒が、残り二割の生徒に絡んでいた。  サイトが混乱した頭で様子を見ていると、なぜかソレは全員男だという事に気づいた。  一人を数名が取り囲み、ネチネチと質問を繰り返している。  問い詰める方の切実な瞳と、問い詰められている筈の方のどこか勝ち誇った顔が印象的だった。  そんな周りの状態に気をとられ、サイトは異常な物体の接近を警戒するのが遅れた。 「サぁぁぁぁイぃぃぃトぅぉぉっぉぉぉ」  マリコルヌ……いや、マリコルヌだったモノがそこには有った。  彼はもっと穏やかな目をしていた。  何より彼の手はこれほどの力を持っていなかった。 「き〜さ〜ま〜の〜手...
  • 5-368
    368 名前:1/16[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 12 39 47 ID V6/sy8A0 「えーっと、ここだな‥‥」  赤茶色に錆ついた鉄の扉の前で、サイトはそう呟いた。  地下一階にあるその場所は湿っぽく、カビ臭かった。おまけにかなり暗くて、 灯りがなければ足元も見えない。サイトは何度もつまづき、そのたびに手に持っ た小さな灯篭で足元を照らしながら、ようやくここまでたどり着いたのだった。 「それにしてもルイズのやつ、こんな場所に何の用なんだ?」  サイトは不機嫌そうに呟きながら、右手に持った紙を灯りで照らした。  サイトの世界で言うところの、わら半紙のような紙。そこには羽ペンで、短く こう書かれていた。 『サイトへ   今夜、消灯時間が過ぎたら、学院の地下室へ来なさい。   遅れたらおしおきだからねっ!                         ルイ...
  • 13-251
    251 名前:黒い蜘蛛の糸 1/43[sage] 投稿日:2007/04/02(月) 03 19 35 ID lmkgam+I  サイトは喜んでくれるだろうか?  おかしいと思い始めたのは数週間前。  モンモランシーに相談したら、 「……あんたもか…………少し前に沢山用意したのがあるから、コレ使いなさい」  そう言って、魔法役を一瓶くれた。  怖くて怖くて仕方が無かった。  でも知らないままに日常を過ごせるほど、わたしの心は強くない。  笑いながら薬を渡してくれたモンモランシーが教えてくれた、魔法薬の使い方。  指先を少しだけ切って、にじみ出る血をハンカチに垂らす。  その血に魔法薬を浸して、数分待つ。  それだけ。  自分の部屋に閉じこもって、部屋の隅で指先のじくじくした痛みに耐えながらじっと見つめる。  赤く滲んでいた血が、鮮やか...
  • 15-884
    884 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 09 42 ID HqL27GUU 「いいわ。アンタに覚悟があるならやったげる…!」 「こっちの台詞」 二人のメイジはお互いにガンを飛ばしあい、お互いに杖を構える。 その杖の先を、メイドが指でつまむ。 「室内で魔法合戦するなって…」 シエスタは俯きながらそう呟く。妙な迫力がその言葉には篭っていた。 ルイズもタバサも必死に杖を取り戻そうとするが、びくともしない。 指先でつまんでいるだけなのに。 「なんべん言えば気が済むんですか?お二人とも」 言ってシエスタは顔を上げる。 貼り付けたような笑顔が凄みに拍車をかけていた。 「ちょ、離してよシエスタ!こいつとは決着をつけなきゃ」 「離しなさい」 しかしシエスタはそんな二人の言葉に、にっこりと微笑んで。 ...
  • 12-416
    416 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01 28 48 ID uPUX5pgY 「ふああ」 窓際でルイズが居眠りから目を覚まし、伸びをする。 右手をんー、と思い切り伸ばし、小さな涙の粒が目の端に光る。 その仕草は、子猫を連想させた。 春眠、暁を覚えず。 才人の脳裏を、そんな言葉がよぎった。 ルイズはじっと見つめるそんな才人の視線に気づくと、頬を染める。 「な、何見てんのよ!」 寝起きを見られた気恥ずかしさを隠すために、ルイズは思わず怒鳴ってしまう。 そんな仕草も愛らしく、怒鳴られてもなお才人は笑顔のままだ。 「いや、欠伸するルイズ可愛いなー、って」 思わず本音が出る。 才人のその台詞にルイズの顔面が火を噴く。 「なななななな、何言って」 照れるルイズが面白くて、才人...
  • 18-684
    684 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 10 44 ID FxsN43qS 「それで、サイトの従者になりたいから、わたしの許可がほしいと」 ルイズは目の前の自分よりも小さい少女、タバサを睨む。 いきなり部屋にきたタバサは、これまたいきなりそんなことを言いだした。 「だめ?」 「ダメに決まってるでしょ!」 「そう」 何日か前に起こった水精霊騎士隊と空中装甲騎士団との喧嘩で サイトは女性からの評価が暴落した。 ルイズは密かにそのことをとても喜んでいた。 ライバルが減った、これはとてもよい結果だった。 なのにいま目の前には、最も恐れている相手のひとりがいる。 しかもなんと自らサイトの従者になると言ってきているのだ。 これはまずい! なんといってもタバサは小さい女の子なのだ。 そう、自分の唯一の武器である『小さい女の子』と見事にかぶる。 「そういうことだから早く帰ってちょ...
  • 14-478
    478 名前:1/7[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 00 23 46 ID gmVk61Jx  深々と溜息をつきながら、シエスタは冷たい目でルイズを見つめた。 「本当にもう……信用できないです」 「そ、そんな事言っても仕方ないじゃない」  シエスタの手に握られているのは、薄い桃色の封筒。  ルイズの机を整理していたシエスタが見つけて、どうすれば良いのか聞いた途端に、  真っ青になったルイズを問い詰めて、その内容を聞いたシエスタは開いた口が塞がらなかった。 「だ、だってずっとそれどころじゃ……」 「ずっとって、学院に戻られてからなら直ぐにでも……  絶対に心配されてますよ?」 「う……で、でも……」  シエスタが見つけたのはカトレアからの手紙。  手紙の出される間隔が徐々に短くなっていることで、どれだけ切実に返事を待っているのが分かる。 ...
  • 2-191
    191 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/25(金) 20 30 43 ID /a79rOpq サイトを好きなあまり、無理やり気味に初めてを奪ってしまうシエスタ 酒と媚薬で思考力を奪い、介抱と称して服の中に手を突っ込みさわさわ、耳をはみはみ 微かに残った意識で必死に止めるよう訴えるものの、シエスタのテクニックの前になす術もない という夢を見t(ry 191 第1話 二日酔いにはご用心 「サイトさん、大丈夫ですか」 「う〜、気持ち悪い」 昨晩、料理長が持ち込んだとっておきのワインを 飲みすぎたサイトは二日酔いに悩んでいた。 「はい、お水と酔い覚ましの薬草です」 「ありがとう、シエスタ」 と水を飲もうとするも手が震えて距離感もわからない。 「シエスタ、悪いんだけど飲ませてくれない?」 「いいですよ……んっ……」 「!?」 シエス...
  • 26-310
    310 :もうガマンできな〜い ◆mQKcT9WQPM :2008/01/13(日) 20 30 19 ID Nv+sVZA8 最初に目が覚めたのは、シエスタの方だった。 時刻は、あれから一時間ほど経っているだろうか。表通りのざわめきは聞こえてこない。 そしてすぐ視界に入ったのは、半身血まみれの才人。 「サイトさんっ!?」 身体中に感じる気だるさを何とか振り払い、シエスタは才人の肩の怪我の具合を見る。 あれだけ流れていた血は、ガンダールヴの力によってか、完全に止まっていた。 だが、傷口が塞がっているわけではない。シエスタはスカートの裾を引き裂くと、それで才人の肩口をきつく縛って、傷口を覆った。 「これで…大丈夫だと思うけど…」 とりあえず、シエスタは一息つく。 そして、落ち着いた瞬間。 どくん。 心臓が大きく脈打ち、大量の血液を一度に全身の器官に流し込む。 ...
  • 10-259
    259 名前:1/7[sage] 投稿日:2007/01/02(火) 05 07 35 ID 4MIKXLLy 「あら、シエスタ出戻り?」 部屋に戻っただけで、冷やかされる。 「違いますっ、片付けに来ただけです」 サイトさんの部屋で暮らす様になってから、少しづつ荷物を運んでいるけど…… 「そーよねー、早く何とかしてね」 うぅプレッシャー。 捨てるものを捨てたりはしているけれど、なかなか片付かない。 サイトさんの部屋にそんなにたくさん荷物置かせてもらうわけには行かないし…… 困り果てたわたしを見かねて、優しい声も聞こえてくるけど。 「冗談だからねシエスタ、荷物くらい好きにしたらいいから」 そう言われても、共有スペースを占有してるのも申し訳ない。 暇を見て片付けても、片付けってなかなか…… 「あ、コレ……ごめんっ、また片付けにくるからっ」 「はいはい、何時でもいらっしゃいな」 仕事での片付けで...
  • X00-01
    「よくあんな授業真面目に受けれるよな」 才人は授業を抜け出してぶらぶらと散歩をしていた。 確かに魔法の使えない平民にとっては魔法の授業など退屈以外の何物でもない。 まぁ、文字の読み書きのできない才人はそんな事関係ないのだが。 厨房から少し歩いたところで才人は足を止めた。 「あそこにいるのは・・・」 そこにいたのはシエスタだった。 木に頭をもたせ掛けて、とても気持ちよさそうに熟睡している。 「お〜い、シエスター」 「・・・・・・・・・」 シエスタから返事は無い。 「?」 (どうしたんだろ) と思い、才人はシエスタの元へと駆け寄った。 そこで才人はシエスタが寝ている事に気づいた。 すると才人の顔が悪戯を思いついた小さな子供のような顔になる。 (悪戯しちゃえ・・・!!) その通りだった。まったく、ダメなやつである。 才人はシエスタを起こさないようにシエスタの頭を木からそっと離す。 そしてすばやく...
  • 8-618
    618 名前:バカップルイズ〜そして彼女はやさぐれる〜 予告編[sage] 投稿日:2006/12/06(水) 22 15 41 ID 2uLuydTw  バカップル、と申したか。 「おはようルイズ」 「おはようサイト」 「……」 「どうしたのサイト」 「いや……起き抜けに可愛いルイズの顔見られる俺はハルケギニア一の幸せ者だと思ってさ」 「やだもう。わたしだってこんなにカッコイイサイトの顔で目を覚ませるんだもの、ハルケギニア一幸せな女だわ」 「ルイズ……」 「サイト……」  目を瞑った二人の顔が徐々に近づいていく。が、唇が触れ合う直前に二つの快音が鳴り響く。  揃って悲鳴を上げる二人を鬼のような顔で見下ろして、ハリセンを握り締めたシエスタが厳かに言う。 「婚前交渉禁止」 「はいルイズ、あ〜ん」 「んー、おいしい。それじゃサイトも、あ〜ん」 「うーんおいしい。さすがル...
  • 3-274
    274 名前:ルイズとシエスタ[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 23 08 37 ID fBoHMx1Q ルイズは退屈していた。 早く授業終わんないかなー。 たすたすたすとつま先でカウントダウンしながら、ルイズは上の空で授業を聞いていた。 今日は才人を教室に連れてきていない。 今夜の準備のために、町に買い物に行かせている。 まあ買い物ってのは口実だけど。 あれから1週間あまりが過ぎていた。 その間に二人がこなした回数は4回。 1回目はなんかよくわかんない内に終わった。 2回目はかなり痛かったけど、サイトが全力で優しくしてくれたから、幸せだった。 3回目からかなり痛みが引いてきて、入れてからもキモチよかった。 4回目でついに、入れてからイった。終わったあとにサイトが優しくしてくれて、泣きそうになった。 過去のコトを思い出すと、自然と顔がふにゃけてくる。 「どしたのヴァ...
  • 4-563
    563 名前:ものかき ◆XTitdn3QI6 [sage] 投稿日:2006/09/30(土) 23 45 35 ID fTTyy3DP 『序章』 『一度でいいから私も乗せて下さいね…』 奇しくもシエスタのその願いは実現していた。 コルベールが修理してくれた零戦の試験飛行中… ひょこっと後部座席から顔を出したシエスタに才人は驚いたが、 今更空に放り出すわけにもいかない。 かくして二人の空のデートは現実のものとなったのである。 シエスタは最初は怖がり目を丸くしていたが… やがて慣れてくると、凄い!凄い!と大はしゃぎを始めた。 「ひいおじいちゃんも、こんな景色を見ていたんですね!」 眼下に広がる陽の香る草原を見ながらシエスタは感激していた。 「もう少し遠くに行って見よう、燃費を調べたいんだ」 ガソリンの積載量を計器で確認しながら才人は言った。 「良く分かりませんが、才...
  • 23-571
    「うちのぶどうは最高なんですっ!」  だん、とシエスタがテーブルを叩く。いつもならそういう態度を真っ先になじるルイズも、酔ったシエスタに文句を言うほど馬鹿ではない。ルイズとサイトは顔を見合わせて溜息をついた。  今日は新物ワイン解禁の日で、シエスタの村はこの日、新ワインをブリミルに捧げて皆で飲むワイン祭が毎年開かれる。そんなわけでシエスタに誘われたサイト達が村にやってきたのだが、ほんの1時間も経たないうちにシエスタがいつものように悪酔いし始めたというわけだ。 「赤は飽きたんらろ?ならー、白飲もー」  シエスタは広場の真ん中に山と積まれたワインの瓶にふらふらと寄っていき、一本の瓶を引っこ抜く。酔っているくせに器用にコルクを抜くと三人のグラスになみなみと注いだ。 「ミースー・ヴァリエール!勝負れす!」  ルイズは眉をひそめて流そうとする。だがシエスタの言った内容は放置できるものではなかった。 ...
  • 17-524
    524 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 16 31 ID pnqbevDK 「うあ"〜〜あっぢい〜」  さんさんと照りつける太陽の下、だらだらと汗を垂れ流しながら才人は中庭を歩いてい た。 「そうだよなぁ… 冬があるんだから、当然、夏もあるよなぁ…」  さすがに蝉は鳴いていないが、それでも日本の夏に勝るとも劣らない熱気が才人を襲っ ていた。  才人はちょうど日課の演習を終えて寮に戻るところだった。  近道となる中庭を通るのだが、今日はそれすらも億劫になるほどの暑さになっていた。 「アイスー、カキ氷ー… はぁ、あるわけねぇよなぁ……」  うだりながら、才人が中庭を横切ろうとすると、ある『モノ』が目に入った。 「風呂… 風呂かぁ。 沸かすのめんどくせえなぁ…」  にべも無いことを呟きながらふらふらとタライ風呂へと近づいていく。    砂漠の中...
  • 16-282
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬5 メイドの温もり               Soft-M ■1    今まで静かだった校内に生徒の喧噪が聞こえてきた。  少し前に昼休みの時間を告げるチャイムが鳴っていた事を思い出す。 学院の生徒が昼食をとり終わって、午後の授業までの休み時間を過ごし始めたのだろう。  校舎の裏で壁に寄りかかり、膝に顔を埋めて座り込んでいた俺は、何時間かぶりに顔を上げる。 陰鬱な俺の気分とは裏腹の、抜けるような青い空から照らす日差しが眩しい。    昨晩、夜中にルイズの部屋から飛び出した俺は、人が来なさそうな場所まで逃げてきて ここでずっと時間を過ごしていた。ルイズがどうしているのか、ちゃんと授業には出ているのか、 俺にはわからない。    これから、どうしよう。昨日の、ルイズの涙が脳裏に鮮明に蘇る。  俺は、使い魔失格どころか、人間として...
  • 15-26
    26 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06 34 26 ID JoMLGd7c 「やめてくださいっ!! サイトさんのそんな言葉なんか、聞きたくありませんっ!!」  シエスタが、血を吐くような叫び声を上げる。  しかし、その正面にたつ才人も、決して、平静を保っているわけではない。まるで悪い酒でも飲んだかのように、真っ青だ。  メイド姿の少女は、そんな少年に駆け寄り。必死に訴える。 ――いまの言葉は何かの間違いで、たちの悪い冗談だから気にしないでくれ。  そう言ってくれと彼にしがみつき、懸命に訴える。  しかし、才人が吐いた言葉は、やはりさっきと変わらなかった。 「俺は、やっぱりルイズを選ぶ。だからシエスタ……俺の事は、もう、諦めてくれ」 「いやです! いやですっ!! そんなっ、そんな事出来ませんっ!! いまさらサイトさんを諦...
  • 9-281-2
    588 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 52 22 ID VG6LTYap 才人が掲げた札に書かれていたのは・・・・ 「・・・決まりました! 優勝はシエスタです!!」 「へへーん、見ましたかミス・ヴァリエール。私が本気を出せばざっとこんなもんです」 何をどう本気を出したのか分からないが、得意満面でルイズに言い放った。 「う、うぁ、うぅぅぅ・・・」 怒っているような悲しんでいるような、よく分からない顔をして ルイズは地団太を踏んだ。 あの馬鹿犬うううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! せ、せっかくご主人様がこ、こ、こ、ここまでしてあげているって言うのにぃぃっ こ、こ、これはも、もも、もうお仕置きが必要なようねぇぇぇぇっ ・・・・・訂正、脳みそ沸騰中、怒り100% 「それでは、サイトさんお借りしていきますね、ミス・ヴァリエール。 ...
  • 27-192
    前 19-667不幸せな友人たち アンリエッタ 192 名前: 不幸せな友人たち [sage] 投稿日: 2008/02/04(月) 02 05 37 ID Iq5bFxPP  トリステイン王国内、デルフリンガー男爵領。  王都トリスタニアから遠く離れたこの地は、ギーシュの提案を受けたアンリエッタから、サイト・ シュヴァリエ・ド・ヒラガに対して下賜された領地である。  もちろんそれはルイズを騙すための嘘であり、実際は彼女自身が女男爵であった。  領地自体は非常に狭い。山一つと、その中腹にある小さな村、領主の居城である小城が一つあるぐ らいだ。これといった特産物もなく、領民たちは山で狩りをしたり痩せた土地でわずかな作物を育て たりして、細々とした昔ながらの生活を営んでいる。主要な街道からも遠く離れており、他国に抜け るための便利なルートだということもない。そもそもかなり奥深い場所に...
  • 15-16
    16 名前:挑戦者アリ! ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/05/01(火) 22 54 29 ID TcGuyjo4 エレオノールの研究室からは、硬いもの同士をぶつける音が響いていた。 「あらら。これは砕けちゃったかしらね?」 廊下をエレオノールの研究室へはんなりと歩きながら、カトレアは可愛らしく首をかしげる。 自室のドアをルイズが魔法でもって吹き飛ばし、脱出したあたりでカトレアは目覚めていた。 その時点でルイズを止めてもよかったのだが、せっかくだからエレオノールと修羅場るルイズも見てみたかった。 そしたら案の定。 これは使い魔さん危篤かしら、なんて思いながらカトレアはエレオノールの研究室の前に着く。 その扉の前には。 見覚えのない大きなトランクが置いてあった。 「あら?お客様かしら」 ルイズが才人の頭を砕かんと振り下ろした無骨な鉄...
  • 23-267
    267 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01 23 15 ID +HyjIYoe 初めまして。 初めてのSS投稿なので間違いなどあるかもしれませんが、 どうぞよろしくおねがいします。 題名は「ウサギ林檎」です。 268 :ウサギ林檎:2007/11/07(水) 01 29 46 ID +HyjIYoe  ルイズとシエスタが風邪を引いた。原因は昨日の風呂だと思う。  昨晩、才人がいつものように自作の風呂に入ろうと部屋を出たところを、 使用人ですからとシエスタが一緒に入ろうとし、それを見たルイズもご主人様だからという理由で強引について来た。 大きい釜といってもさすがに3人はきつく、好機とばかりにシエスタが才人に密着し、 それを見たルイズが大暴れ。そのせいで風呂釜が倒れて湯冷めしたのだろう。 「ヘクシュッ!!…ったく、なんであんたは風邪引かないのよぉ……」  布団の中...
  • 13-232
    前の回 一覧に戻る 湯けむり協奏曲(後編) ■1   「今晩は、ミス・ヴァリエール。入浴中のサイトさんにご用ですか?」  作り笑いなのが見え見えな笑みを浮かべながら、シエスタはルイズに問う。 「サイトがいつまでたっても帰ってこないから見に来たのよ。文句ある?」  ルイズは自分の肩を自分で抱きながら、そう言い返した。   「そうですか。……サイトさん、お風呂、ご一緒してもいいですか?」  ルイズと才人に特別な用が無いことを確認したシエスタは才人の方を見上げて、 今度は作り笑いではない穏やかな微笑みを見せながらそう聞く。  ”ご一緒”のところを妙に強調するのを忘れない。   「ちょっと! 一緒って何よ! それに、わたしが先にお風呂使わせてもらうんだから」  ルイズは目をつり上げてシエスタに怒鳴る。シエスタは意外そうな顔をしてルイズに向き直った。 「あら、ミス・ヴァリエー...
  • 18-178
    178 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02 08 37 ID gWP1sLXk ヴァリエール別邸の朝は早い。 寝室に差し込む朝日でこの屋敷の主人が、日の出とほぼ同じ時間に起き出すからだ。 もちろん使用人たちはそれより早く起き出し、主の為に朝の準備を整えねばならない。 それは、才人の隣で眠る黒髪のメイドも例外ではないわけで。 シエスタはまだ日も差し込まないうちからもぞもぞと起き出し、全裸のままベッドから降りる。 ベッドの上では、シエスタの愛しい主人と、その婚約者がすやすやと眠る。 シエスタはすやすやと眠る才人の頬に口付けして。 そしてなんと、隣で眠るルイズの頬にも口付けした。 「頑張りましょうね、お互い」 言ってベッド脇に置いてあった下着を着こんで、メイド服に袖を通す。 メイド服を調え、そして音を立てないようにそっと扉を開け、寝室を...
  • 17-503
    503 :Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/07/23(月) 02 51 51 ID Vq5fg2Rd 「それでサイトさん、ミス・ヴァリエールの格好を見て何て言ったと思う? 『なんかヘンな格好してるな。なにそれ。カーテン?』だって!」 「あっはは! そりゃひどいわ! サイトらしいけどねえ」    開店前の『魅惑の妖精亭』内で、あたしは久しぶりに会った従姉妹と談笑していた。  魔法学院に奉公しているその子、シエスタが話すのは、あたしもよく知っている あたしたちと同じ黒髪の男の子、ヒラガサイトの事ばかり。  今は、なんと貴族になっちゃったサイトの専属メイドをしてるんだとか。    シエスタはサイトの事を話すとき、本当に楽しそう。目がきらきらしていて、 ときどき頬を赤らめて、不意に物思いに耽って。  そう、恋する乙女の顔。見てて恥ずかしくなるのと同時に、微笑ましくなる。  この子...
  • 13-340
    340 名前:桃色の花[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 18 45 34 ID vk/5MgKm 暖かな陽気が差し込むヴェストリの広場を才人は散歩していた。 タバサをガリア王国から救出して以来とくに事件という事件は発生せず、トリスタニアには平和が訪れていた。 「まぁ、平和なのはいいんだけどさ」 才人は中庭を見渡し呟いた。 「なんかおきねぇかなー・・・」 今日は虚無の曜日なので水精霊騎士隊の訓練も無く、部屋にいても特にすることが無いため中庭に来てみたものの 結局なにもすることが無く、才人は空を見上げた。 「もう帰るかな・・・」 ルイズに無断で出てきたためそろそろ帰らないとお仕置きされるかもしれないと思うと自然と体が震えた。 そして行き先をルイズの部屋に向けて一歩踏み出そうとした瞬間、 「ま、待ってくれ、僕の麗しのモンモラ...
  • 8-70
    70 名前:オトコノコの役割 ◆manko/yek. [sage] 投稿日:2006/11/23(木) 01 49 16 ID PY+9F486 ロマリアの研究者の書いた一冊の本がトリステインの一部で話題になった。 『始祖ブリミルはハルケギニアの人間と異世界の人間のハーフである』 研究者たちの仮説は誰しも悪い冗談として笑いの種としてとりあわなかった。 「なぁルイズ」 才人は窓の外の月をぼんやり見ながら言葉を続ける。 「ブリミルの親父は地球人なのかな」 ルイズはベッドの上で足をパタパタさせながら答える。 「六千年前の地球人はどうやってこっちにきたのよ」 才人は自分の言葉の矛盾に気付いて あ、と声をもらす。 「あんたが異世界からきたことは内緒だし、研究者たちの説だって妄想の塊なんだから気にすることないわよ」 才人は頷きながら六千年前の世界に思いを馳せていると、ルイズがベッドの下からワイ...
  • 1-864
    864 名前:出会い系は何が起きるかわかりません[sage] 投稿日:2006/08/16(水) 17 22 17 ID xSYTdP6R 今日もトリステイン魔法学院には授業の終わりを告げるベルが鳴り響いた。 「あー、ようやく授業が終わったぁー」  その音で目を覚ました才人は、席を立って思いっきり背伸び、次にあくびをした。  横でルイズが何か言いたそうに拳を握り締めているが気にしない。  授業中に他の女子生徒のスカートを覗こうとして股間を蹴り上げられたことはあっても、なぜだか眠って蹴り上げられたことは無い。 「まったく、あんたときたら」  ルイズは文句を言いたくてたまらなかった。しかしそれでは使い魔を人間だと認めることになってしまう。 ぶつぶついいながら立ち上がると外へ出るためにドアへと歩き出す。 「へいへい」  才人はまぶたをこすりながら悪びれた様子も無く後ろからついていった。   「お...
  • 10-104
    104 :220 1/4 :2006/12/30(土) 01 13 50 ID ies/KQEv 虚無の呪文。四系統とも、先住魔法とも異なる呪文である。以上。 要するに誰にも解き明かせておらず、その分何が何起きても不思議ではないのだ。 ルイズはそんな気まぐれな「虚無」の犠牲者となっていた。 「…で?俺にどうしろと?」 「そんなのわからないわよ!」 サイトはルイズの凄い剣幕にも関わらずのんびりと対応していた。いつもの迫力がルイズにはない。その理由は… 「だったらどうしようもねえだろ!」 「そ、そんなに大きい声出さないでよ…ふ、ふぇ…」 ルイズはうずくまって目に涙を浮かべ始めた。どうやらこの状況のせいで気弱になっているらしい。 もちろん、相手がサイトだからこそ喜怒哀楽がはっきりしているのだが。 「わ、悪かったよ…」 「わ、わかればいいのよ」 袖で目を拭い、胸をそらす。 …小さい。胸だけでは無い...
  • 24-364
    364 :戦場のメリー・クリスマス〜シエスタの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/03(月) 03 46 46 ID iv147R+v 「起きて下さい、サイトさん」 耳慣れた声に目を醒ます。 目を開くと、黒髪のメイドがベッドに腰掛け、自分に呼びかけていた。 「んあ?シエスタ…?」 寝ぼけ眼で身体を起こす。 すると。 シエスタはかぶり布団を才人から器用に剥ぎ取った。 「うわさぶっ!?シエスタ何すんだよっ?」 上半身裸の才人は、身体を抱えてシエスタに抗議する。 「はーい、今日はせっかくの冬の晴れ間ですからねー。  お布団干しちゃいますよー」 言って今度はベッドのシーツに手を掛ける。 外は確かに快晴で、絶好の物干し日和だった。 しかし。 「だから寒いって!」 快晴で室内とはいえ、冬の空気は半裸の才人にはキツかっ...
  • 14-725
    725 名前:1/5[sage] 投稿日:2007/04/30(月) 03 58 41 ID hJFdIha4  この世界に来てから、目覚ましも無いのに自然に目が覚める。  地球にいた頃からは考えられない。  欠伸を噛み潰しながら目を開けると、珍しい事に二人ともまだ寝ていた。  正確にはシエスタがまだ寝ているのが珍しい。  いつもなら、俺が起きるよりも先に目を覚ましているのに。  折角だから起き出そうかと思ったけど……  無理。  右手も左手も、ルイズとシエスタがそれぞれ抱きしめ……って…… (ふ、ふにふに…………)  ……うん、起きられないんだから仕方ないよな。  どうしても緩む頬を引き締めながら、もう一度目を閉じる。  いい夢が見れそうだ。  …………と、大きい方の胸の感触が遠ざかった。  ちぇ 「…………んっ……うぅ……」 ...
  • 6-619
    619 名前:女の友情[sage ] 投稿日:2006/10/31(火) 01 00 34 ID DDBRtubi 才人がルイズの部屋に間借りしている都合上、シエスタと才人がするのは、ルイズが授業を受けている昼間である。 そして今日も、ルイズのベッドで、二人は行為に励んでいた。 「はっ…あっ…おくっ…はぁっ…」 シエスタはメイド服を肩口までずらし、胸から上を露出させた格好で、才人の上で跳ねていた。 その接合部はメイド服のスカートで隠されていたが、その奥から響く水音が、二人の行為を露にしていた。 「くっ…シエスタっ…」 二人はなるべく声を上げないよう細心の注意を払っていた。 授業中で人気がないとは言え、今は昼。どこで誰が聞いているかわからない。 ベッドの軋む音と水音が、抑えた二人の声を掻き消している。 「シ、シエスタっ、俺もうっ…」 「ど、どうぞ、サイ...
  • 27-214
    (4):集いし少女達(と書いてライバルと読む) ハルケギニアでは、丁稚奉公というものは珍しくない。 とは言うものの働く先は商店などではなく、主に金持ち――その大体が貴族でその屋敷の使用人、いやむしろ雑用役みたいなものとして出稼ぎに来るが多数である。 とりあえずそういう小難しい事は筆者には色々苦手なので途中は省く。 まあとにかく言いたい事はだ、タルブ村の農家の長女である黒髪の彼女、シエスタも遂に出稼ぎする事になった訳で。 彼女の働く先はなんと貴族の子女子息が多数過ごす学び舎、トリステイン魔法学院なのであった。 とりあえず先輩がたへの挨拶もそこそこに、メイド服に着替えた彼女。同世代の中じゃ頭1つ抜き出た胸部装甲が中々目立っている。 最初の仕事は何かというと、新たに入学してくる生徒達への対応である。正確には、彼らが持ち込む荷物を寮へと運ぶという物。 その量は半端無い。なに...
  • 11-588
    A-side 11-284幸せな男爵様 588 名前:不幸せな友人たち[sage] 投稿日:2007/02/17(土) 22 29 21 ID PCTkWB/9  窓際の椅子に座ったティファニアは、鎧戸の隙間から入り込んでくる静かな雨音に、ただじっと耳を傾けていた。  立ち上がるのも億劫に感じられるぐらい、体が重い。鉛の服でも着せられているようだった。  この日何度目になるか分からないため息が、自然と口の隙間から漏れ出した。  しかし疲労は抜けるどころかますます重量を増して、ティファニアの体を椅子に押し付ける。  何もする気が起きないというのが正直なところだが、かと言って今何かすることがあるのかと聞かれれば、答えようがなかった。  何をしていいのか分からないぐらいの事態が、現実に起きてしまっているのだ。  ティファニアは無言のまま鎧戸を押し上げ、少し離れたところにある小さ...
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