本戦2週目2 第13局~第17局

kureの24名人戦奮闘記 6級bリーグ 本戦2週目 第09~12局


本戦第13局

開始日時:2010/02/27 22:27:07
表題:名人戦6級リーグb 本戦13
棋戦:名人戦対局室
戦型:先手3二飛戦法・左玉
先手:Little Bitch (R927)
後手:kure90 (R959)

▲7八飛 △3四歩 ▲4八玉 △1四歩 ▲1六歩 △6二銀
▲3八玉 △5四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲7五歩 △5三銀
▲7四歩 △同 歩 ▲同 飛 △7三歩 ▲7六飛 △3二銀
▲5八金左 △4三銀 ▲9六歩 △4五歩 ▲2八玉 △3二飛
▲3八銀 △7二金 ▲2六飛 △8八角成 ▲同 銀 △2二飛
▲7七角 △3三角 ▲6八金 △5二金 ▲7六飛 △4二玉
▲4六歩 △同 歩 ▲同 飛 △5五角 ▲7六飛 △3三桂
▲4六歩 △2一飛a ▲5五角 △同 歩 ▲7七銀 △2四歩
▲6六銀 △8八角 ▲7七角 △7九角成 ▲9七桂 △6四銀
▲5八金上 △5四銀 ▲7四歩 △同 歩 ▲8六角 △8八馬
▲7四飛 △7三歩 ▲6四飛b △同 歩 ▲同 角 △4三玉
▲6五銀打 △同 銀 ▲同 銀 △7九飛 ▲5四銀打 △3二玉
▲5三銀成 △3九銀 ▲1八玉 △6三歩 ▲5二成銀 △6四歩
▲5四銀 △8七馬 ▲4二金 △2三玉 ▲4三銀成 △9九飛成
▲5三成銀引△4三馬 ▲同成銀 △1七香 ▲同 桂 △2八銀成
▲同 玉 △3九角 ▲1八玉 △1七角成c ▲同 玉 △2五桂
▲2八玉 △3九銀 ▲1八玉 △1五歩 ▲3二角 △1二玉
▲1四香 △1三桂 ▲2一角成 △同 玉 ▲3二金
まで107手で先手の勝ち

先手は初手▲7八飛。いわゆる先手番での△3二飛戦法だ。狙いは何がなんでも石田に組んでやるということ。
相手の棋譜を調べると、ほぼこの戦法なので、本局もこうなることは予想していた。
普通の三間相手と同じように居飛車穴熊でいくつもりだったが、何か先手の好きなままにやらせるのがシャクで別の手を考えた。

a:その別の手というのが、高田流左玉。
ほとんど飛車先をつくようになってから、しばらく使っていなかったが初手から振り飛車を示してくれたのでこの戦法を使ってみることに。
お互い角道を開けたまま、一度交換してから再度打ち合い、手損を嫌って再交換しないまま駒組みへ。△2一飛を決めることができたのでとりあえず一安心。

b:実戦では右玉に出会うことも少ないだろうが、この左玉に出会うことはさらに少ないだろう。
右玉同様、組みあがった左玉は振り飛車に対してスキのない陣形だ。スキをついて馬をつくったが先手は時間を消費するばかりで動きがとれない。
しびれを切らして▲6四飛と銀を取って飛車を切ってきたが、さすがにこれは無理だろう。

c:先手の攻めをいなして寄せにかかる。△1七角成から即詰み、のはずだったが、▲同玉に△2五桂が大ポカ手。正解は当然△1九竜で詰みだ。
▲2八玉とかわされて茫然自失の逆転負け。



本戦第14局

開始日時:2010/02/27 23:27:37
表題:名人戦6級リーグb 本戦14
棋戦:名人戦対局室
戦型:相矢倉
先手:kure90 (R942)
後手:Yemeni (R689)

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲6六歩 △8五歩
▲7七角 △4二銀 ▲7八金 △6二銀 ▲5八金 △5四歩
▲5六歩 △4四歩 ▲6七金右 △3二金 ▲8八銀 △5二金
▲6八角 △4一玉 ▲7七銀 △3三銀 ▲6九玉 △4三金右
▲4八銀 △3一角 ▲3六歩 △7四歩 ▲7九玉 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲6五歩 △4二角 ▲5七銀 △3一玉
▲4六銀 △7五角 ▲3八飛 △2二玉 ▲3七桂 △5三銀
▲1六歩 △1四歩 ▲8八玉 △9四歩 ▲2五桂a △2四銀
▲3五歩 △同 歩 ▲1五歩 △同 歩 ▲3五銀 △3七歩
▲同 飛 △4八角成 ▲4六角 △3七馬 ▲同 角 △7三歩
▲2四銀 △同 歩 ▲7四歩 △3八飛 ▲7三歩成 △4二飛
▲3三歩b △同 桂 ▲同桂成 △同金上 ▲4六角 △7五桂
▲6八銀打 △6七桂成 ▲同 銀 △7六歩 ▲同銀右 △7五歩
▲6七銀 △6九銀 ▲6八桂 △7八銀成 ▲同 玉 △5八金c
▲6三と △4八飛成 ▲5三と △同 金 ▲3四歩 △同 金
▲3五歩 △5九龍 ▲5八銀 △同 龍 ▲3四歩 △6七銀
▲8八玉 △3二歩 ▲2四角 △6九龍 ▲3三銀 △2三玉
▲2二金 △3四玉 ▲2五角 △4五玉 ▲4六金
まで107手で先手の勝ち

本局は相矢倉。先手矢倉は自称得意で同レベル以下なら負けないと豪語するkureだが、どうか。

a:先手は先手矢倉理想型に組み上げて▲2五桂の仕掛け。後手角が7五にいるので△3七歩と飛車先を止められる手がないので、▲5五歩省略からの仕掛けだ。
と思ったのだが、以後結局△3七歩を打たれて▲同飛△4八角成とされ苦戦するハメに。

b:△4八角成に困ったが、▲4六角が絶好の一手だった。以下、飛車角を交換して▲7四歩~▲7三歩成に△4八飛が悪手。
2五桂を取りきられる前に▲3三歩を決めることができて先手優勢。と金も好所に残せたままで、結局このと金が勝負を決めることに。
▲7三歩成には△3七飛成と飛車角を取り合って互角だった。これなら▲8二とでと金がそっぽだし、桂も取りきれていた。

c:優勢のb図から△3三同桂▲同桂成が悪手であやしくなった。そこは▲4六角と先にかわしておく所。
しかしc図の△5八金は攻めが重い悪手。△4五歩とでも角をいじめるのがよかった。
以後▲6三と と攻め合いを見せ辛勝することができた。



本戦第15局

開始日時:2010/02/28 21:53:18
表題:名人戦6級リーグb 本戦15
棋戦:名人戦対局室
戦型:相横歩取り
先手:haisaru (R709)
後手:kure90 (R948)

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △7六飛
▲7七歩 △7四飛 ▲同 飛 △同 歩 ▲5五角 △2七角a
▲9一角成 △4九角成 ▲同 玉 △3八歩 ▲同 銀 △2八金
▲3九香 △6九飛 ▲5九飛 △3九金b ▲5八玉 △5九飛成
▲同 玉 △3八金 ▲6八玉 △4八飛 ▲7九玉 △4九飛成
▲6九角 △5八銀 ▲6八金 △8七歩c ▲同 銀 △6九銀成
▲同 金 △8八歩 ▲5八銀 △8九歩成 ▲同 玉 △2九龍
▲8一馬 △7二銀 ▲9一馬 △6八香 ▲7九金 △4八金
▲7三桂 △6二金 ▲7一飛 △4二玉 ▲2二歩 △同 金
▲2三歩 △3二金 ▲8二馬 △5八金 ▲7二馬 △7九龍
▲同 玉 △6九香成 ▲8九玉 △8八歩 ▲9八玉 △8九角
▲8八玉 △7九銀
まで80手で後手の勝ち

本局は名人戦二度目の横歩取り。以前、実戦できなかった研究成果を生かす展開に持ち込めるかどうか・・・。
狙いは相横歩取りなのだ。

a:相横歩取りに先手は▲7七歩。定跡ではあるが、主流は▲7七銀の所。本局も定跡外れになるのかと思ったが、先手が▲5五角と打ってくれた。
これが待望の一手だ。(定跡は▲4六角、あるいは▲8二歩△同銀▲5五角)
後手は自信満々で△2七角! 横歩取り8五飛の流行から外れた、亜流の相横歩取り△2七角戦法である。(定跡は△8八角と受ける)

b:△2七角に▲9一角成は最も自然な手。だが当然後手の研究範囲だ。△4九角成!といきなり角を切り、△3八歩▲同銀に△2八金! 
研究通りに進んで行く。歩でよさそうだが、金を打つのがミソだ。次の△3九飛が厳しい。
そして必殺の△6九飛▲5九飛の受けに△3九金が研究の一着! これでもう先手はしびれているのだ。

c:b図から▲5八玉△5九飛成▲同玉に△3八金と銀香得で先手陣は崩壊。左辺の金銀も壁になっていてひどい。
飛車を打ち込んで先手は受け駒に窮する。そして△8七歩がとどめの一発で研究筋どおりに快勝。
相横歩取り△2七角戦法は順当なデビューを果たすことができた。



本戦第16局

開始日時:2010/02/28 22:23:07
表題:名人戦6級リーグb 本戦16
棋戦:名人戦対局室
戦型:▲3七銀急戦・ゴキゲン中飛車
先手:kure90 (R954)
後手:Futuro (R841)

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲5八金右 △5二飛
▲6八玉 △5五歩 ▲7八玉 △6二玉 ▲2五歩 △3三角
▲6八銀 △4二銀 ▲4八銀 △5三銀 ▲3六歩 △5四銀
▲7七銀 △7二玉 ▲3七銀 △6五銀 ▲6八金上 △8二玉
▲4六銀 △5六歩 ▲同 歩a △7六銀 ▲同 銀 △5六飛
▲3三角成 △同 桂 ▲7七歩 △4四歩 ▲2二角 △4五桂
▲4四角成 △3九角b ▲3八飛 △5八飛成 ▲同 飛 △5七歩
▲3八飛 △2八金 ▲3九飛 △同 金 ▲4五馬 △2八飛
▲5七銀 △2九飛成 ▲5三桂 △5一金左 ▲6一桂成 △同 金
▲2二飛 △5二歩 ▲6三馬 △3八金 ▲2一飛成 △5一桂
▲6四馬 △4九龍 ▲5八銀 △3九龍 ▲5五角 △4九金
▲1一龍 △5九金 ▲6九金打 △同 金 ▲同 金 △4五桂
▲6八銀 △4八金 ▲5九歩c △3六龍 ▲4六金 △3九龍
▲4五金 △5八金 ▲同 金 △4八銀 ▲6三香 △6二歩
▲7四桂 △9二玉 ▲6二香成 △同 金 ▲同桂成 △同 銀
▲7二金 △8二香 ▲6二金 △5六桂 ▲5一龍 △6八桂成
▲同 金 △9四歩 ▲6六角 △5九龍 ▲8一龍 △同 玉
▲7二金打
まで103手で先手の勝ち

本譜は後手ゴキゲン対先手3七銀急戦のオーソドックスな戦型。
kureは対ゴキゲン急戦にはもっぱら▲4七銀型ではなく▲3七銀型から仕掛ける。
この戦型もだいぶ経験値が上がったと思うので、苦手だったゴキゲンは現在、対振り飛車急戦で一番やりやすい。


a:完全に組み上げた先手に対して後手からは動きづらい。仕掛けの権利はいつでも居飛車にあるのだ。
後手は駆け足で△5六歩▲同歩としかけてきたが時期早尚だった。もっと玉型を整えるべき。
この後、△7六銀と特攻を仕掛けてくるがいかにも無理攻め。素直に銀得して先手よし。

b:角交換から2二のキズに打ち込み、急所の4四に馬を作って先手優勢。
後手もなんとか△3九角と手を作りにくるが、▲3八飛と自然に受け流してなんでもなかった。
この後、△5八飛成と二度目の特攻を仕掛けてきたが、これもさすがに無理攻めだった。

c:駒得で先手優勢だが、後手の必死のくらいつきも手強い。飛車金桂の執拗な攻めに、▲5九歩打! と値千金の底歩。
後手に詰めろをかけるまで時間がかかりそうなので、絶対に負けないための意地の受けだ。
この底歩が後々までしっかり効いてきて以下、攻め合い勝った。



本戦第17局

開始日時:2010/02/28 23:09:44
表題:名人戦6級リーグb 本戦17
棋戦:名人戦対局室
戦型:相矢倉
先手:kure90 (R965)
後手:matsu-gyne (R877)

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲5八金右 △3二金 ▲5六歩 △4一玉 ▲7八金 △8四歩
▲6八銀 △8五歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲7九角 △5四歩
▲3六歩 △5二金 ▲6六歩 △4三金右 ▲6七金右 △3三銀
▲6八角 △3一角 ▲3七銀 △7四歩 ▲6九玉 △9四歩
▲7九玉 △7三銀 ▲4六銀 △7五歩 ▲同 歩 △同 角
▲3八飛 △3一玉 ▲7六歩 △6四角 ▲6五歩 △5三角
▲3七桂 △2二玉 ▲8八玉 △1四歩 ▲1六歩 △7四銀
▲2五桂 △6五銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲3三桂成 △同金上
▲3五銀 △6四角a ▲4六角 △3四歩 ▲6四角 △同 歩
▲6六歩 △5六銀 ▲同 金 △3五歩 ▲同 飛 △3四歩
▲7五飛 △7三歩 ▲7一角b △8四飛 ▲6二角成 △7四銀
▲同 飛 △同 飛 ▲7五銀 △6九角 ▲7四銀 △同 歩
▲5七金 △5九飛 ▲6八銀打 △7八角成 ▲同 玉 △6九銀
▲8八玉 △7八金 ▲9八玉 △1九飛成 ▲5二飛 △4二香
▲5九歩 △1八龍 ▲5八銀 △同銀成 ▲同 金 △9五歩
▲5一馬 △9六歩 ▲同 歩 △3一銀 ▲8八銀打 △1六龍
▲8二飛成 △9六香 ▲9七歩 △同香成 ▲同 玉 △8九金
▲9八玉 △8八金 ▲同 玉 △2六龍 ▲8一龍 △3二金
▲8五龍 △5五桂 ▲4一馬 △6五歩 ▲同 龍 △6七歩
▲5七銀 △6八銀 ▲同銀右 △同歩成 ▲同 金 △6七歩
▲7八金 △6八銀 ▲2七歩 △同 龍 ▲7四龍 △4七龍
▲5八銀 △4八龍 ▲2五桂 △7七銀成 ▲同 玉 △5九龍
▲3三歩 △同 桂 ▲同桂成 △同金寄 ▲6九金 △2九龍
▲4九歩 △2七龍 ▲5七歩 △4六桂 ▲6七銀 △同桂成
▲同 金 △5八銀 ▲7八金 △6七銀成 ▲同 金 △5八桂成
▲2八歩 △同 龍 ▲8六玉 △6八成桂 ▲5六金 △6七成桂
▲8五玉 △9八歩 ▲4六角 △2五龍 ▲8四玉 △9九歩成
▲3七桂 △2六龍 ▲2五桂打 △3五銀 ▲3三桂成 △同 玉
▲6三龍 △4三桂 ▲8二角成 △8一香 ▲同 馬 △3七龍
▲7三玉 △5七成桂 ▲6五金 △5六成桂 ▲2五香 △2四歩
▲5四金 △2五歩 ▲5二銀 △2四玉 ▲4三銀成c △同 香
▲同 金 △同 金 ▲同 龍 △8七龍 ▲2三龍 △1五玉
▲1六銀 △同 玉 ▲2八桂 △2六玉 ▲2五龍 △同 玉
▲1六金
まで205手で先手の勝ち

相矢倉の先手番。先手番を持っての矢倉戦は最も好きな戦型の一つ。
攻めは勿論、▲4六銀・3七桂戦法。森内先生ありがとう!!

a:本譜は▲2五桂に後手は銀を逃げずに△6五銀ときた。これが後にa図の△6四角を生み出すことになり、先手困った局面。
▲4六角とぶつけたが、▲3四歩や▲3四銀打と強気に攻め合う手もあったようだ。

b:先手は飛車を7筋にふってなんとかさばこうとする。▲7一角が狙いの勝負手で、△7二飛なら▲8五飛と角を犠牲に飛車を成り込む。
△8四飛で先手飛車が死んだようだが、▲6二角成が用意の受けで飛車の取り合いに。

c:先手有利のままなかなか差を広げられず、逆に縮められて逆転模様。先手は、遮二無二受け続けてなんとか入玉に活路を見いだす。
どうしてこうなった・・・? 後手も入玉しそうで200手を超える長丁場になりそう。先手玉が安全になったのを見て▲4三銀成と最後の攻め。
ここで精算して最後に▲4三同竜となった時に8一の馬が2七まで効いてくるので後手の入玉は阻止できると判断。なんとか勝利。



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最終更新:2010年03月02日 17:53