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453 名前:1/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:44:53 ID:V7SE0jqH 「ちょっと頼まれてくれない?」

 モンモンから頼み事って、珍しいよな。  そんな事を考えながら、サイトは大人しくモンモランシーに付いて行った。

「もうすぐ出かけるから手短にな」 「ああ、貴方は買い出し付き合わなくていいわ」

 人目を忍ぶ逃避行の最中とはいえ食事だって要るし、当人達は必需品と断言する各種消耗品の補充……  街を通りかかるたびに、『女の買い物』に付き合わされて、  いつもうんざりしていたサイトにとっては助かる話だったが、

「いいのか?」 「うん、ちょっと用事があるのよ、ルイズには言っとくから」

 買い物に行くメンバーには、迂闊にこの国を歩き回れないタバサは論外として、  何時もならキュルケかモンモランシー、それに荷物もちが同行する。  荷物もちは腕力の関係でサイトの比率が高い。

 キュルケもモンモランシーも、物価の相場を知っているし、無駄な買い物も……  基本的にはしない。  ルイズが買出しに出たときは、買った物を見て二人とも返品に走り回った。

 そんな訳でルイズは買出しに余り参加させてもらえなかったのだが、  それが面白くないルイズは、ごねてごねて……今回はお目付けのモンモランシー付きで、  やっと買出しに参加する許可が(多数決で)出たのだが、

「ちょっとわたしも、外せない用事があったのよね」

 気まずそうに言いながら、サイトを……

「あれ? ここって……」 「うん、タバサの部屋……さ、入って……って、わたしの部屋じゃないけど」

 苦笑いと同時に部屋が開かれる。

 少し緊張しながら部屋に入ると、そこには眠り姫が居た。

454 名前:2/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:45:25 ID:V7SE0jqH  浅い息が静かな部屋に響いている。  僅かに上下する胸が、しっかりと生きていることを主張するが、  よほど深く眠っているのか、サイトやモンモランシーの気配にも起きる様子は無かった。

「この子、ちょっと疲れ気味だったでしょ?」 「あ……あぁ……そうだな」

 タバサの整った顔に注意を引かれていたサイトの返事が少し遅れる。  そんな事はお構い無しに、モンモランシーは言葉を続けた。

「一服盛ってあって、数時間起きないからこの子見ててほしいの」

 …………?  ……一服?

「……はぁ? ちょっ、モンモンお前何してんだよ」

 あまりと言えばあまりの事に、サイトは事態を理解するのが少し遅れた。  友人に一服盛る女……モンモンは思っていたより怖い女かもしれない。

「……本人納得の上よ……あの子、最近あんまり寝てないのよ」 「そう言えば……元気ないよな」  気付いてたんなら、何とかしなさいよ。  モンモランシーが呻くように言いながら、サイトを説き伏せる。

「わたしが付いているつもりだったけど、そうも行かなくなったし。  キュルケはタバサのお母さんの面倒を見てるし……」

 まるで頭痛がするように指先でこめかみを押さえながら、モンモランシーが言った。

「貴方が嫌なら、ギーシュかマリコルヌに頼むしかないんだけど?」 「……やるけどさぁ……」

 選択の余地など無かった。

「そもそも、何で今日飲ませるんだよ」 「ちゃんとした宿で眠った方が良いでしょ? 次に泊まるのいつか分からないし」

 宿に泊まると言うことは街に居ると言うことで、どうしても買出しと重なるのだ。   「本当はルイズに見てもらうつもりだったんだけど……あの子あーなったら止まらないし」

 ルイズのしわ寄せって、いっつも俺に来るのな。  サイトは自分の運命を悟った。

「いいよ、俺が見てる……荷物もちは?」 「二人とも連れて行くから、何か有ったらよろしくね」

 上手く隠れて旅を続けているとはいえ、一応逃避行の最中なのだ。  人より遥かに鋭敏な感覚を持つシルフィードが、街の周りを索敵してくれているが、  天然ボケの彼女を全面的に信用するのは……失礼だが怖かった。

「部屋から一歩も出ないよ」 「それが良いわね」

 ほっと一息ついたモンモランシーが、部屋を出ながら思いついたように付け足した。

「二、三時間は何が有っても起きないけど……悪戯しちゃダメよ?」 「……さっさと行ってこいっ!」

455 名前:3/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:45:57 ID:V7SE0jqH  静かな部屋に、浅い寝息が響いていた。  稀に寝返りを打つだけで、確かにタバサはまったく起きる様子が無い。

「…………困った……」

 サイトは困っていた。  モンモランシーの言った様に悪戯をする衝動を抑えているわけでもなんでも無く。

「暇……だ……」

 本読むわけでもすることが有るわけでもないサイトは、  時間を潰す術が無かった。  地球に居た頃から落ち着きの無かったサイトにとって、退屈と言うものは随分厄介な敵だった。

「しまったなー」

 とはいえタバサをギーシュやマリコルヌと二人きりにするのは危険すぎた。

「俺にはルイズが居るけど、お前も結構可愛いもんな」

 つんと、滑らかな頬を指先でつつく。  よほど深く眠っているらしいタバサは、それでも起きる様子は無かった。

「おーおー、よく寝てるなぁ……」

 マリコルヌだったら何するか分からんな、サイトが笑いながら手慰みにタバサを突付いていた。

「コレも悪戯になるのか?」

 ぷにぷにと柔らかい頬の感触を楽しんでいると、ふと本当に眠っているのか不安に成った。

『眠っているフリをしてたら、突付かれた』 『やっぱり悪戯したのね?』 『犬――――――!』

 ……実はタバサとモンモランシーの悪戯で、ルイズに告げ口しようとしている可能性を考えて、  サイトは少し怯えた。

「い、いかん……タバサに手を出したらロリコンじゃねーか」

 そう口にしたサイトだったが、実は自分とタバサが二つしか違わないことを思い出した。

 ……許容範囲だよな?

 そんなことを考えた瞬間から、部屋の居心地がとても悪くなった。

<ちょっと年下の女の子と二人きりの密室>

 である。  多感な高校生が緊張しない方がどうかしている。

 ……学院ではほぼずっとそうだった訳だが、ここには主人と使い魔というくくりも無い。

 ――――サイトは立ち上がって部屋の鍵を確かめた。

456 名前:4/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:46:34 ID:V7SE0jqH 「お、起きてるかどうか確かめないとな」

 悪戯だったら困るからな。  誰とも無しに言い訳をしたサイトが、ぐっすりと寝入っているタバサを軽く揺すって見る。

「……ん…………」

 起きる様子はまったくなかったが、起きだした方がサイトは驚いたかもしれない程、  サイトは慌てていた。

「か、軽っ……」

 羽のように軽い少女がサイトに従って容易く転がった。  女の子特有の柔らかさを備えながら、子供の様に……  いや、子供よりもずっと軽い感じがした。

「こいつちゃんと食べてんのか?」

 柄にも無くサイトがそんな心配をするほどだった。  気になったサイトはタバサの身体の下にそっと腕を差し込み、少しづつ力を入れる。

 俗に言うお姫さま抱っこである。

 腕の中にすっぽりと納まる華奢な身体に、サイトは触れているのが怖くなるほどだった。   「タバサ?」

 念の為に、当初の予定通り眠っていることを確認。  ……返事は無い。

 サイトも心の底では理解していた。  自分が単に言い訳を必要としていただけだと言うことを。

 腕の中のタバサを見つめながら、仄かに伝わってくる体温に心が騒ぐ。

「こ、こいつ……最近可愛くなった……よ……な……」

 心配事が減った所為だろうか?  仲間が信用できる相手が増えた所為だろうか?  ぴんと張り詰めていた気配が緩み、以前よりずっと親しみやすくなっていた。

 ……そんな事を……今、思い出していた。

「っ……い、いつまでも抱き上げてちゃ駄目だよな」

 起きる筈無いと分かっているけれど……  それでも優しくベットの上にタバサを寝かせた。

 タバサを腕の中に捕らえていたのはサイトだった筈なのに、  二人きりの部屋の中で、タバサに捕まったのはサイトの方だった。

457 名前:5/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:47:07 ID:V7SE0jqH  意識してしまうと、最早どうしようもなかった。

「み、見るなっ、見るなよ! 俺!!」

 必死で目を逸らすが、気が付くと眠り続けるタバサを目で追っていた。  さっきまでは平気だったのに、女の子の寝顔を見つめることが、  どうしようもなく不埒な行為に思えた。

 じっと腕を見て、柔らかだった感触を思い出す。

「……っ」

 人形のような少女の、淡い温もりを逃さないように……と、  気が付いたらサイトは彼女を抱きしめていた腕を、しっかりと胸に押し付けていた。

「な、何してるんだっ、俺はっ」

 叫んだサイトが慌ててタバサの方を窺っても、規則正しい寝息は変わらなかった。  そして一度見てしまうと、もう視線が離せなくなった。

「……だ、だめ……だぞ、サイト……ね、寝てる子に」 『悪戯しちゃダメよ?』

 モンモランシーの警告を思い出すが、頭に残るのは『悪戯』の言葉だけだった。

「……ね、寝てるんだ……し……」

 サイトの自制心が打算に負けた。  何度も確かめたのに、もう一度眠っていることを確かめる。  今度は口元に耳を近づけ寝息を聞いた……

「し、しまっ……た……」

 間近で見るタバサの寝顔にサイトは打ちのめされて、弾かれたように立ち上がった。

「っ……はーっ……はーー……はぁ……はぁ……」

 苦しい息を整えたサイトは、無意味に部屋を見回して誰も居ないことを、何度も確認してから、  震える手で部屋の鍵をもう一度確認した。

 ――――誰も居ないし誰も入って来れないことを、サイトは確認した。

458 名前:6/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:47:39 ID:V7SE0jqH 「お、俺に……こんな事頼んだモンモンが悪い」

 バクバクとうるさい心臓の音でタバサが起きないだろうか?  そんな事に怯えながら、カラカラに渇いた喉を唾で潤した。

「お、落ち着け俺……起きないって……言ってただろ……」

 俺が悪いんじゃない、タバサが悪い。  ……こんなに可愛すぎるのは卑怯だ。

 訳の分からない言い訳をしながら、サイトは衝動に任せてタバサの胸に耳を当てた。  自分のより遥かに落ち着いた、小さな音で自分を取り戻そうとするが、

「……ぅぁ…………っ……」

 耳を当てた胸の感触に、落ち着く所ではなくなった。  大きい胸に触れた事は何回も有った、ティファニアやシエスタの胸は今でも魅力的だが……  小さい胸もコレはコレで……

 サイトが何かに目覚め始めた。

 スリ……と、僅かに顔を動かすと眠ってはいても胸を圧迫されるのが苦しいのか、  タバサの顔が少し歪む。

「ご、ごめん」

 サイトは慌てて飛び起きると、思わずタバサに詫びていた。  苦しそうだったのはほんの一瞬で寝顔はすぐに安らいだが、  神聖なものを汚している感覚に、サイトはもう一度顔を近づける度胸はなくなっていた。

「く……そっ……」

 そこに確かに存在するし、思うままに触れることも可能な筈なのに、  サイトは自分の心が生み出すジレンマに悶えていた。

 ……そして、そんな感覚さえサイトは深く愉しんでいた。

459 名前:7/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:48:12 ID:V7SE0jqH  うろうろと部屋を歩き回っていたサイトが、意を決したようにタバサに近づいて行く。  ……今度は足元から。  学院の制服のシャツにスカート、それだけの格好でタバサは寝入っていた。

 ……オールド・オスマン万歳。

 彼の趣味であろうか? 学院のスカートは非常に短い。  ひょっとしたら男子生徒の総意かもしれない。

 いつもはソックスに包まれているタバサの脚はこんなときに限って素足で、  サイトの正気を確実に削っていく。

「あ……脚も……いいかも……」

 ひり付く喉を何度も鳴らしながら、床に這いつくばったサイトが舐める様に見つめる。  女の脚ではなく女の子の脚だった。  細く小さい脂肪の乗っていない脚にそっと手を乗せる。

 つーと、指先で輪郭をなぞる。  どこまでも白い脚を、下から見上げていると……

「うあっ…………あ……っ」

 遥か向こうに、ちらりと白いものが見えた。

 右足と左足の……交わる所であった。

「ぱ、ぱんちゅ……」

 サイトの舌が回らなくなった。

「うあぁぁぁぁぁ」

 頭はもっと回らなくなった。

 見たい……触りたい……色々したい。  どこまでも膨れ上がる欲求を抑制するのも皮肉なことに同じ欲望だった。

 触れて、見て、タバサを感じれば感じるほど、  サイトの中にタバサを愛しく思う心が大きく育ち、  この『大切な少女』を守りたいと言う倒錯した想いも、同じ速度で成長を遂げていたのだった。

460 名前:8/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:48:44 ID:V7SE0jqH 「み、見るだけ……なら……」

 サイトの妥協点はそこらしい。  しかし、問題点がいきなり浮上した。

「み、見えない」

 脚を開かせないと、『秘密の花園』を覗けないのだ。  角度的につま先辺りから見上げれば何とか見えるが、そろそろその距離では我慢できなくなり時始めている。

「ちょ、ちょっとだけなら……」

 古来この台詞を吐いて、ちょっとで済んだ試しのなんと希少なことか。

 サイトは両手を膝の間に差し込むと、すこーしづつ力を込めていった。  眠っているタバサは抵抗することも無く、易々とサイトは望みを叶えた。

「も、もうちょっとだけ……」

 腿に触れた感触にサイトは手が離せなくなり、タバサに触れたまま白い聖域を観察し始めた。

 艶やかな光沢はシルクの様だった。  ガリア王の用意した衣服は高級なものが多く、タバサは気に入った物をいくつか持ち出していた。

「髪が蒼いと……下も……なんだよ……な……」

 見たい……  だが下着を剥ぐ度胸の無いサイトは、せめてもう少し側で見ようとタバサの下腹部に向かって顔を近づけた。  膝を掴んだままの手は、邪魔になった足を退けるために上に持ち上げられ……    タバサが起きていたら悲鳴を上げていたに違いない。  サイトの目の前でタバサの脚はM字に開かれていた。

461 名前:9/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:49:26 ID:V7SE0jqH  ……あれ?  太ももを擦る様にしながら、時間を掛けて視姦したサイトが丹念に目的の箇所を眺める。  ぴったりと張り付いた下着は……

「ひょ、ひょっと……して……」

 サイトは興味の赴くまま、指先を近づけていく。  じりじりと震える指先が近づくほどに、サイトの緊張も増していく。

 イケナイコトをしている。  その背徳感は何者にも勝った。

「……お……ぉ……」

 つ……と指が触れると、サイトの口から歓声が漏れた。  さらさらしたシルクの感触の下に、想像できなかった柔らかさが張り詰めていた。  そっと指先を上下させると、タバサの喘ぎ声が聞こえたような気がした。

「……ふっ……はっ……はっ……はー……はーはー」

 サイトの息がどんどん荒くなっていく。  左右に動かしたときも、上下に動かしたときも、薄い布の下にざらついた感触は無く……

「は、生えてな……い?」

 なら……この布の下は?  興奮で視界がチカチカ霞む、見たかった……もの凄く見たかった。

 しかしサイトは悟っていた。

「も、もうちょっと触る……」

 今までの経験で、じっくり時間を掛けた時の方が感動が深かった。  まずはこの感触を堪能する。  そう決めたサイトは、そのために存在しているに違いない撫で回しやすいシルクの上で、  指を遊ばせ始めた。

462 名前:10/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:49:59 ID:V7SE0jqH 「ふぁ……んっ……」  確かに聞こえた唐突な声にサイトは飛び起きた。    起きたのか!?  全身を恐怖に浸しながら、じっとタバサを窺った……

 1分……2分……

 タバサは何の反応も示さなかった、

 ?

 不思議に思ったサイトが、もう一度タバサの顔を覗き込む……  確かに眠っている。    ……さっきの声は?    その瞬間、偶然サイトの膝がタバサの一番柔らかい所に触れた。

「……んっ……はぅ……」

 聞こえた可愛い声と、その理由に……サイトは狂った。

「ふぁん……ひぅ…………ひゃん……はっ……あ……」    サイトは間近でタバサの声を聞き、苦しげにも見える顔を見つめていた。

「……あ……ん? はぅっ……ふっ……くっ……ひ……」

 タバサの感じる所を、たっぷりの時間を掛けて確かめていく。  薬によって眠ったまま、タバサの身体は何度か力尽きているのが経験の無いサイトにも分かるほどだった。

 眠ったままサイトに抱きついてくるタバサが、サイトは可愛くて可愛くて仕方が無かった。

 ……これ以上の事をしたかった。  ……コレ以上彼女を汚したくなかった。

 そんな想いを抱えながら、無心にタバサを操り続けた。

463 名前:11/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:50:30 ID:V7SE0jqH  コンコンと……部屋にノックが響き渡った。

「寝てるの?」 「モ、モンモン?」 「あ、起きた? ごめん、帰ったから代わるわ、開けてくれる?」 「ちょ、ちょちょちょっと、待ってくれ」

 サイトは高速でタバサを寝かしつける……  ポケットから取り出したハンカチで、タバサの汗を拭く。

 ……シエスタに感謝。  こんな用途の為に用意したのではないだろうけれど。

 乱れた着衣を整え、自分の服もしっかりチェック。  シーツや布団は大丈夫!

 勃ちまくってた分身は、ノックの瞬間縮み上がった。

「い、いいよ」

 鍵を開けると荷物を抱えたモンモランシーが雪崩れ込んできた。

「あ、助かったわ」 「い、いや……いいよ……どうって事無かったし」

 サイトは冷や汗を流しながら、一刻も早く立ち去りたがった。

「……まさか本当に悪戯でもした?」 「ま、まさかっ!」

 我ながら過剰な反応で怪しすぎると思うが、買い物で疲れているのか、  モンモランシーの追求は無かった。

「ん〜、もうちょっとで目が覚める時間だけど、どする?」 「……部屋に戻るよ」

 ほっと一息吐きながら、サイトは部屋から逃げ出した。

464 名前:12/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:51:07 ID:V7SE0jqH  頭がぼーっとする。

「起きた?」 「起きた」

 目の前にモンモランシー、最近悩んでいるわたしに、おまじないを教えてくれた。

「どこか痛い所は無い?」

 変なことを聞かれる。

「別に?」

 どういうつもりだろう?  随分あからさまに安心した様子のモンモランシーを不思議に思いながらも、  渡してくれたお薬のお礼を言う。

「ありがとう、よく眠れた」 「……いい夢見れた?」

 多分わたしは今赤くなってる、あの人がずっと側に居てくれる夢だった。

「秘密」 「おまじないの効果の方も楽しみにね」

 ……魔法薬でもないのに……効果あるはずは無いと思うのだけれど。

「楽しみにしておく」

 折角気を使ってくれたのだから、ちゃんとお礼を言う。

「じゃ、後でね」 「ん」

 モンモランシーが立ち去ってから暫く夢の余韻に浸る。  幸せが身体から溢れそうになってから、そっと廊下に出るとあの人が目の前に居た。

「おおおお、おはよう、タバサ」 「? もう夕方」 「そ、そうだなっ」

 わたしが眠っていたの、知っているのかな?  疑問に思いながらサイトを見つめ……あれ?

 サイトがチラチラとわたしを見ているのが分かる……む、胸とか、脚と……か、その……あの……えと……とか。

「な、なに?」 「べ、別にっ」

 お互い何も喋れなくなって、もじもじと部屋の前で立ち尽くす。

 ――――モンモランシーにお礼……もっとちゃんと言わなきゃ。

 女の子って見てくれてなくて、昨日まで切なくて眠れなかった位なのに……

 好きな人がわたしを意識してくれるおまじないはとってもよく効いたみたいで、  これからの毎日がとても楽しみになった。