トップ > キャプボカテゴリ概要 > キャプチャーボードの基礎知識 > HDキャプチャーボード / 2019年07月10日 (水) 20時01分37秒


キャプチャーボードの基本的な知識については、キャプチャーボードをご覧ください。


HDキャプチャーボードを購入する場合に知っておきたいポイント

  • HDキャプチャーボードとは、HD画質でプレビュー・録画できるキャプチャーボードのことをいいます。


  • HD(High Definition)というのは、簡単にいうと画面比率が16:9の横長画面で、高画質・高精細な映像のことです。

目次


HDキャプチャーボードの特徴


HD画質対応


  • HDキャプチャーボードは、HDMI端子、またはコンポーネント/D端子D3以上)を搭載しています。そして、これらの端子とHD対応ゲーム機をケーブルで接続することにより、HD画質でゲームをプレイすることができます。HD対応の据え置きゲーム機としては、たとえばSwitchやPS4があります*1


  • これらのゲーム機の場合、HDキャプチャーボードを使用すればほとんど画質を落とすことなく、PCでゲーム画面を表示・録画することが可能です。


  • なお、HDキャプチャーボードによってはWii、PS2、PSPなどとも接続できますが、HD画質ではなくSD画質(標準画質)となります。これらは、ゲーム機側がHDに対応していないからです。

高スペックなPCが必要


  • HDキャプチャーボードの動作環境として、高速なCPU(プロセッサ)が必要となります。ここでいう高速なCPUというのは、たとえば、Core i7やCore i5などのことです。CPUの性能が不足している場合、PCの動作が重くなったり、映像が滑らかに動かないといった現象が起こります。注意しましょう。




HDCP


PS3をHDMI接続するさいに注意が必要


  • PS3をキャプチャーボードとHDMI接続する場合は、HDCPに注意しましょう。HDCPというのは、端的にいえばデジタルコンテンツを保護するためのコピーガード(コピーコントロール)のことです。PS3とキャプチャーボードをHDMIでつなげても、このHDCPが原因でゲーム画面がPCに映りません。PS Vita TVの場合も同様です。


  • たまに誤解されることがありますが、HDCPが問題になるのはあくまでもHDMI接続した場合の話です。コンポーネント/D端子で接続する場合は、HDCPは問題になりません。また、そもそもPS4などの場合は、問題なくキャプチャーボードとHDMI接続可能です。

対処法


  • HDCP対策としては、「 AstroAI 4K HDMI 分配器 スプリッター 1入力2出力」(リンク先 : Amazon)のようなHDMI分配器を使用する方法があります。HDMI分配器はどのようなものでよいというわけではありません。逆にキャプチャーボードのほうは、HDMI端子を搭載しているものであればどのようなものでもかまいません。

        HDCPを知るを参照


▲ここでは「 AstroAI 4K HDMI 分配器 スプリッター 1入力2出力」(リンク先 : Amazon)を使用しています。

  • また、HDCPによる制約を受けないHDキャプチャーボードを使用する方法があります。もっともシンプルな方法ですが、このような製品はきわめて限定的という点に注意しましょう。2019年現在だと、DC-HE1UDC-HC4FSPEC(リンク先 : Amazon)があります。


ほかのゲーム機について


  • ほかのゲーム機については、HDCP対策を考えておく必要はありません。

HDMI接続 コンポーネント/D端子接続 備考
PS4 × PS4側の設定でHDCPをOFFにできる(詳細
Switch ×
Wii U
Xbox One ×
Xbox 360


ゲーム機を接続するケーブル


  • ゲーム機とHDキャプチャーボードを接続するためのケーブルについてです。


▲左から順に、コンポーネントケーブル、D端子ケーブル、HDMIケーブル

HDMIケーブル


  • HDMIケーブルはゲーム機種を意識する必要はありません。PS4、Switch、Wii U、Xbox Oneの場合は、最初からゲーム機にHDMIケーブルが付属されていますので、それを使うのもよいでしょう。

コンポーネント/D端子ケーブル


  • コンポーネント/D端子ケーブルはゲーム機ごとに用意しましょう。たとえば、PS3ならPS3用のコンポーネントケーブルまたはD端子ケーブルが必要です。PS3用のケーブルをほかのゲーム機に使いまわすことはできません。ゲーム機によって端子の形状が異るからです。

PS3 Wii Xbox 360
コンポーネント端子
D端子

  • PS3用のコンポーネントケーブルを付属したHDキャプチャーボードもあります。たとえば、AVT-C875GC550(無印)、Elgato Game Capture HDなどです。この場合は、少なくともPS3用のコンポーネントケーブルを購入する必要はありません。ただ、いずれの製品も生産を終了しています。


パススルー出力


  • 「ゲームは大画面TVでプレイしたい」「キャプチャーボードの遅延を回避したい」と考える人には、パススルー出力に対応したHDキャプチャーボードがよいでしょう。

  • パススルー出力とは、キャプチャーボードが入力した映像・音声をそのまま遅延なしにTVに出力する機能です。同機能に対応した製品を使用すると、PCだけでなく大画面TVにもゲーム機の映像・音声を出力できます


GC550を使用している場合のパススルー出力

  • つまり、ゲームはTV画面を見ながらプレイし、PCのほうで録画・配信を行うということが可能になるわけです。大画面TVとの接続は、たんにケーブルで各機器をつなげるだけなので簡単です。特別な機械は必要ありません。ビデオキャプチャーとTVはHDMIケーブルで接続しています。

        パススルー出力機能の使い方を参照

  • HDキャプチャーボードのなかには、4Kパススルー出力対応の製品もあります。これは、4K解像度のゲーム画面を4K対応TVにパススルー出力しつつ、PC側で1080p録画・配信できるというものです。4Kで録画・配信できるわけではない点に注意してください。


製品例-USB接続(1)-


  • USB接続できるHDビデオキャプチャーを手に入れたいと考える人は多いでしょう。通常、1080p/60fpsでプレビュー・録画したいのであれば、USB 3.0接続の製品を購入することになります。USB 2.0接続で1080p/60fpsに対応した製品はほとんどありません。これはUSB 2.0の帯域幅(転送速度)が関係しています。


GC550/GC550 PLUS


  • GC550は、1080p/60fpsに対応する定番のキャプチャーボードです。最新のゲーム機はもちろん、PS2やWiiなどの古い世代のゲーム機にも対応しています。遅延については、PCの画面を見ながらゲームをプレイしてもよいですし、パススルー出力でゲーム画面をTVに映してもかまいません。価格は高めですが、これ1台で長いあいだ満足して使用できることでしょう。ひじょうに多機能です。

        GC550を参照

製品名 MonsterX U3.0R
接続方式 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 コンポーネント端子・HDMI端子
HDCP 非対応
1080p/60fps 対応
GC550

  • 後継モデルとして、4K映像のパススルー出力対応の GC550 PLUS(リンク先 : Amazon)があります。GC550との違いについては、こちらをご覧ください。

Game Capture HD60 S


  • Game Capture HD60 Sのメリットは、独自の遅延低減機能(インスタントゲームビュー機能)を搭載している点です。これにより、PCのゲーム画面を見ながらでもプレイできます。もちろん、パススルー出力にも対応しているため、遅延対策は完璧です。GC550と並び、筆者のお気に入り製品のひとつです。

        Elgato Game Capture HD60 Sを参照

製品名 Elgato Game Capture HD60 S
接続方式 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 HDMI端子
HDCP 非対応
1080p/60fps 対応
Elgato Game Capture HD60 S

AVT-C878/AVT-C878 PLUS


  • AVT-C878は、AVT-C875の後継機種です。AVT-C875の弱点を克服したモデルとなっています。まず、1080p/60fpsに完全対応しました。なかでも驚きなのは、PCレスでも1080p/60fpsでゲームを録画できるようになった点です。さらに、PCレスでも自分の声を動画に入れることができるようになりました。注意したいのは、コンポーネント端子が削られた点です。このため、PS2やWiiは接続できなくなりました。

        AVT-C878を参照

製品名 AVT-C878
接続方式 USB 2.0
エンコードタイプ ハードウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 HDMI端子
HDCP 非対応
1080p/60fps 対応
AVT-C878

  • 後継モデルとして、4K映像のパススルー出力に対応した AVT-C878 PLUS(リンク先 : Amazon)があります。AVT-C878との違いについては、こちらをご覧ください。

GV-USB3/HD


  • GV-USB3/HDは、動画編集ソフトであるPowerDirector 14が付属されています。このPowerDirector 14は最新版ではありませんし、完全版というわけでもないのですが、AviUtlよりも簡単に使えるため、動画編集に興味がある人には向いているでしょう。付属のキャプチャーソフトはアマレコTVよりも重いですが、必要最小限の機能がよくまとまっています。

        GV-USB3/HDを参照

製品名 GV-USB3/HD
接続方式 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 HDMI端子
HDCP 非対応
1080p/60fps 対応
GV-USB3/HD


製品例-USB接続(2)-


MonsterX U3.0R


  • いまとなっては珍しくありませんが、MonsterX U3.0Rはいち早く1080p/60fpsに対応した製品です。少し古いこともあり、値段がこなれてきました。動画に自分の声を入れるなどの機能はなく、ごくごくシンプルな製品です。アマレコTVとセットで使うとよいでしょう。

        MonsterX U3.0Rを参照


MonsterX U3.0R
製品名 MonsterX U3.0R
接続方式 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 HDMI端子
HDCP 非対応(付属アプリで映像表示は可能)
1080p/60fps 対応
MonsterX U3.0R

DC-HE1U


  • DC-HE1Uは、PS3をHDMI接続して映像を表示・録画できる製品です。HDCPの制約がありません。遅延が大きいので、パススルー出力して使いましょう。ただ、くせのある製品です。お薦めはしません。

        DC-HE1Uを参照


DC-HE1U
製品名 DC-HE1U
接続方式 USB 2.0
エンコードタイプ ハードウェアエンコード(パススルー出力対応)
ビデオ入力端子 HDMI端子
HDCP 非対応(ただし、基盤上のリング切断で対処可能)
1080p/60fps 対応(ただし、録画は1080p/30fpsまで)
DC-HE1U


製品例 -PCI Express接続-


  • デスクトップPCなら、PCI Express接続の製品を基本に据えて購入を検討したいところです。

DC-HC4FSPEC C988 Game Capture HD60 Pro
価格
DC-HC4FSPEC
C988
C988

Game Capture HD60 Pro
接続方式 PCI Express x1 PCI Express x1 PCI Express x1
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード ソフトウェアエンコード ハードウェアエンコード
ビデオ入力端子 HDMI端子 HDMI端子 HDMI端子
HDCP 非対応*2 非対応 非対応
1080p/60fps 対応 対応 対応
パススルー出力 非対応 対応 対応
こちら こちら こちら
備考 HDCPの制約なし 過去の映像遡り対応 ・ラグは小さい
・過去の映像遡り対応

  • もしPS3をHDMI接続したいという場合は、DC-HC4FSPECが便利でしょう。HDCPの対処法が簡単で、基板上にあるリング(ピン)をニッパーで切断するだけです。価格もそこまで高くありません。DC-HC3PLUSとは異なり、1080p/60fpsにも対応しています。


▲これはDC-HC3PLUSの画像ですが、DC-HC4FSPECにも同じリングがあります。

  • もっと多機能な製品がよいという場合は、C988Game Capture HD60 Proがお薦めです。筆者からすると、どちらも甲乙つけがたい完成度です。圧倒的にどちらが優れているということはありません。しいていえば、C988はアマレコTVを使える点、Game Capture HD60 Proはマスターコピーという機能を使える点が違うのですが、気にするほどではありません。なお、日本語によるサポートを受けたいのであれば、C988となります。

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