VIPロックマンまとめ

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

想い月


742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/10/08(日) 03:59:50.28 ID:8aAlhmzz0
とりあえず俺はロック×ロールが好きなんです><
さあ引け。


伝えたいのはただ一言。
あなたがとても愛おしいということ。

けれど、あなたは決してそれを口にするのを許してはくれない。
穏やかな微笑みで、わたしの言葉を封じてしまう。
そして決まってわたしは、その笑顔を見ると泣きたくなる。
行き場を失った想いが、積もり積もって、今にも心からはみ出そうで。
必死で蓋をする。自分の、心に。

月がとても綺麗な夜、ベランダで1人空を見上げるあなたを見つけた。
わたしもその隣に立って、同じ月を見つめる。

743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/10/08(日) 04:00:20.76 ID:8aAlhmzz0
こうやって、同じ時間、同じ空間に存在して、同じ月を見上げることが出来るのは。
いつまで、だろうか。
自ら望んで、死と隣り合わせの道を選んだあなたと、こうやって一緒に居られるのは
あと何回だろうか。

真っ白な光が照らし出すモノクロの世界の中、涼やかな静寂。
ふと触れた指先が、そのままあなたの手の中に包まれる。

「ロック?」

名を呼んでも、あなたは返事をしなかった。
今にも泣きそうな顔で、月を見上げたままだった。

あなたも、言葉に出来ない想いに、蓋をしているのだろうか。
わたしと同じように。
いつからこんな風に、本当の気持ちを言葉にしなくなったんだろうか。
ねえ、わたしたち、いつからこんな風になったの?

やんわりとわたしの手を包む指先を、ぎゅっと握り返す。
こうしていれば。

心の欠片くらい、伝わるかもしれないから。

伝えたいのはただ一言。
あなたが、とても、愛おしい。


おわり><;;;;;;;;;;



『意思』


750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 04:30:12.38 ID:OrMEbYS1O
触発されますたw
―――――――――
僕の答えは正しいのだろうか……
彼等は『破壊』の為に産まれたのかも知れない……
『破壊』を続ける彼等を止める為……
いやデリートする為に僕は彼等を破壊するのだ
人間の言う『血で血を洗う』行為だと気付くには時間はかからなかった
彼等を破壊する度に思う……
彼等にも『心』がインストールされているのだと……
僕にインストールされた『心』は意思があるものだ
自分で最良の結果を得れるように考えて答えを出すことが出来る
彼等と戦うと……彼等と言葉を交すと『心』が感じられるのだ
彼等もそれが最良と信じて行動しているのだ
自分達が望む世界を作るために……未来の為に……
『心』という人が作りしプログラムを信じて……
―――――――――
何だコレ?メチャクチャwww



プロローグだけど未完結><;


753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/10/08(日) 04:48:48.30 ID:8aAlhmzz0
アンバランスな世界の中
アンバランスな心を引きずって
アンバランスな足取りで
ふらふら、頼りなく存在し続ける。
どちらに向かえばいいのだろう?
世界は何も教えてくれない。
自分で見つけろとでも言うのだろうか?
けれども自分の心は酷く不完全だ。

なら、どうすれば…
いつだって胸の奥底にへばり付く、この恐怖によく似た黒い感情を払拭出来る?
覚束ない足元。
いつか何処かで踏み外し、暗く冷たい心の海に、堕ちてしまいそうで―

…怖い。

誰にも言えない、誰とも解りあえないこの痛みは…


ここ最近は、いつもと同じように静かな時間が流れている。
半分ほど開けられた窓から時折冷たい風が吹き込む、少々肌寒い午後。
そんな中でロックは、いつものように家事を行っていた。
いつものように水を窓辺に置かれた植木やると、ふと、空に目線が引っ張られた。
灰色がかった雲が空の大半を覆う中、ちらほらと見える澄んだ青。

ふわりと暖かな、包み込まれるような色。

僕が戦いの時に纏う色とは随分と違うな。
―同じ、青だというのに。

755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/10/08(日) 04:51:00.94 ID:8aAlhmzz0
じり、と火傷のような痛みが胸の奥で疼いた。
自分で思ったことだというのに、自分で傷口をえぐるような事をしてしまったようだ。

ふう、と小さな溜息が零れる。
しょうがないだろう、こんなこと、考えたって。

自分に言い聞かせ、視線を空から外した。
いくら願ってもあの揺らぎない優しさを得ることは自分には出来ない。解り切っていること。

痛みの根源も、己の選んだ道の結果にすぎない。
やめることも出来た。けれどもそれをしなかったのは、この痛みを他の誰かに味わせたく無かったから。

だから、後悔は、ない。
悔いは、無い筈なのだ。

植木をなるべく日に当たりやすい場所へ移動させる。
こればかりはいくら考えても全く答えは見出だせない。
それどころか、不安と迷いがぐるぐると渦を巻いて次第に頭を支配してゆく。

小さな足音を立てて、彼はその場から姿を消した。
今までどんな状況に立たされても、どんな窮地に追い込まれようとも決して逃げようとはしなかった、彼の。
自分の心の闇からの、ささやかな逃亡だった。

おわります><;;;;;;;;;;;;;;



ありがとう


778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 08:52:46.59 ID:HL8QxEipO
いつからだろう?
僕が戦いはじめたのは・・。
いつからだろう?
破壊という行為になにも感じなくなったのは・・。
いつからだろう?
死を隣人としはじめたのは・・。

「ロック・・・。」
いつのまにかロールが心配そうに僕の顔を覗き込む。
僕は沈黙を選んだ。
「ロック・・・。」
再度名を呼ばれる。
ロールを見る。
「・・・なに?」
僕は冷たい顔をしていたのだろう、ロールの顔が少し強ばった。


779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 08:53:48.47 ID:HL8QxEipO
静寂・・・。
ロールは優しく諭すように僕に言った。
「・・・辛かったんだよね。心がある人を破壊するのは。」
今度は僕の顔が強ばる。
「ロック・・・、私はわかってるから。」

気が付くと僕はロールの胸に抱かれていた。
ロールは優しく僕を包み込んでくれた。


ロールは優しい顔をしていた。
幾度となる戦いが終わり。
その都度心が冷えきる僕をロールはいつも暖めてくれる。
なにもかもわかったように抱きしめてくれる。

僕は少しほほ笑みながら言った。
「ありがとう・・・。」



フォルテの死 ゼロ誕生秘話


846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 12:10:52.25 ID:GoKwCvsl0
フォルテ「俺は何のために生まれたきたのか?。」
そう見つめなおす時がある。
俺はアイツを倒すために生まれてきた。しかし俺は今までアイツを倒せたことがない。
後寸前のとこでやられてしまう。あとすこしなのに力がほしいアイツを破壊する力が
アイツを徹底的にぶち壊す力がほしい。俺の利用価値がなくなる前に。

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 12:30:21.67 ID:GoKwCvsl0
しかしロボットが急に強くなるわけもなく敗戦を重ねてきた
最初はお前は強くなれると言っていた爺さんもだんだん反応が
薄くなってきた。なんどか
ワイリー「・・・・ままじゃ・・・・ワシ・・・るうちに。」
と言っているついに恐れていたことが起こってしまった


860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:01:11.00 ID:GoKwCvsl0
フォルテ「おい爺さん。こいつは誰だ?」
ワイリー「こいつの名前は・・だ。お前の戦闘データから作られたから
兄弟機といったところだ。次はこいつと一緒に戦ってもらおう。」
俺は一人で倒すとは言えなかった。今までの敗戦がこいつを作ったんだ
そろそろ俺は用済みか。そして爺さんはまた事件を起こした。


864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:15:39.89 ID:GoKwCvsl0
ロック「ワイリーお前はまたロボットを使ってこんなことを。」
ワイリー「うるさい。しかしそんなこと言っていられるのも今日までだ。
今日はお前を倒す新たなロボットを作り出した。来いフォルテ、・・。」
ロック「2対1なんて卑怯だぞ。」
そう確かにこれは形だけ見れば2対1だしかしこれはどうみても1対1だ。


870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:27:24.76 ID:GoKwCvsl0
俺は何もできなかった。そいつの攻撃は速くそして重い一撃だ。
ワイリー「どうだロックマン。そいつは余計な感情などない純粋な戦闘型だ
おまけにそいつはお前やフォルテのようなロボットではなくその上をいく
限りなく人間に近いロボットだ。」
ついにロックマンは肩に手をおいて今にも倒れそうな状態まで追い詰められた。
そのときアイツは笑った


876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:36:18.39 ID:GoKwCvsl0
そいつは狂ったように笑った爺さんは
ワイリー「ばかなこんなデータは入力してないぞ。」
そいつはロックマンの手を切り落としたロックマンは叫んでいる
そしてそいつはロックマンが逃げられないほどのパンチやキックの連続技を
繰り出した。ロックマンはぐったりしているかろうじて生きてるぐらいだろう。
このまま続ければ確実に命はない。ふとそいつは俺のほうを見て笑った
俺は背筋が凍った


879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:49:27.05 ID:GoKwCvsl0
俺が構える前にそいつは俺の懐に入り切りつけた爺さんが
ワイリー「何をやっている・・。お前の相手はロックマンだ。」
しかしそいつはまったく耳に入れてない俺をいたぶることを楽しんでいるようだ
そしてそいつはビームサーベルを俺に差し込んだ。
やつはまた狂ったように笑った爺さんのやめろと言う声がこだましていく。


881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 13:59:31.45 ID:GoKwCvsl0
そのときブルースが駆けつけて来るのが見えたが
俺の意識はもう限界に近い何を言っているのかが聞こえない
どうやらブルースはそいつを止めたようだしかしその分ダメージも
大きく限界だろうブルースはロックマンを抱えてその場を跡にした。
ふと爺さんが駆けつけてきた。」


888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 14:12:24.90 ID:GoKwCvsl0
ワイリー「おい。しっかりしろ大丈夫か。」
フォルテ「じ・爺さん・・・アイツは・・つ・・・強いな
俺じゃあ・・・勝てなかった・ろ・・ロックマンを。」
ワイリー「もういい。しゃべるな。」
フォルテ「お・・れ・ロックマンに勝ち・たかった・・俺は。」
ワイリー「きっとお前なら勝てるお前は。」
フォルテ「お・・れもっと・・強くなれるか俺はもっと強くなりたい。」
ワイリー「きっと強くなれるお前はワシの最高傑作じゃないか。」
フォルテ「あん・しんし・・・・たよ・・爺さん。」
そういって俺は動かなくなったワイリーは声を殺して泣いた。


898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 14:41:37.63 ID:GoKwCvsl0
ワイリー「泣いてても仕方ない。」ワイリーはフォルテと・・の
亡骸をもって帰ったどうやら・・は感情がないためのバグが起こった
ようだそして・・は暴走が起こった。
ワイリー「ワシが感情を入れさえすれば。」
ワイリーはフォルテを見てふと思いついた。ワイリーはフォルテの体を改造していった
ワイリー「・・はフォルテのデータから作られたもしかしたら。」
実験は成功したワイリーは新たな・・を生み出したフォルテの体を使って。
そして彼は封印した。時が来たとき目を覚ますように
時は過ぎ
アクセル「ゼロー起きてよ任務が入ったよねえゼロってば。」
ゼロ「ん?ああそうか。」アクセル「ゼロってエックスから聞いたけど眠るんだね夢も見れるの?」
ゼロ「ああ。今回はとても長い夢だった。」アクセル「へーどんな夢?」
ゼロ「あまり覚えてない。」アクセル「なーんだつまんない。」
ゼロ(俺の夢はいったい何の意味があるんだ)
???(ゼロ目覚めよワシの最高傑作)

フォルテの死 ゼロ誕生秘話
     終わり



ドリルマン~トードマン


932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 15:58:58.03 ID:HL8QxEipO
「ロックゥゥゥゥ!」
僕の聴覚回路にロールの声が響く。
僕はなにを?ドリルマンは倒したはずだ。
ロールの所に帰ろうとしたのに。
「ぐぅ!!」
腹部に軽い刺激を感じた。
腹部にはドリルの先端が見えた。
僕は茫然と後ろを振り替える。
もう動かないドリルマン。
「最後の一撃か・・・。」
僕はそのまま意識を失った。


934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 16:00:21.59 ID:HL8QxEipO
俺の頭の上で声が聞こえる。
俺は?
「・・・目が覚めたか」
こいつは・・・ライト博士か。
「気分は最悪だがな、博士」
博士は少し戸惑ったようだがなぜかわからない。
俺はなにげなしに横のベットを見た。
腹にドリルが刺さった俺が寝ていた。
「君はロックマンの代わりだよ。」
博士は冷淡に言う。
「君はロックマンの代わりに戦いに行ってもらう。」俺は頷いた。
「君はロックマンと違って、戦闘力を多少上げている。」
俺の存在意義はそこで壊れている俺が治るまでの身代わりらしい
「君がいいならこのまま戦闘に向かってくれ」
七人も残っているのか。
そう考えると俺はベットから降りると転送ポッドに向かった。
俺はすべてを破壊するために生まれたただのvictimだ。
俺は転送されながらもベットに寝かされた俺とそれを愛しく見つめる博士。
いつのまにかいた少女と犬に憎悪を抱いた。


953 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 16:45:32.70 ID:HL8QxEipO
俺の転送先は雨が降っていた。
俺は走った。すべてを破壊するために。
でかい蝸も難なく破壊した。
「やるじゃはないか」
俺の頭に博士の声が響いた。
「モニターしてるのか、悪趣味なじじいだな」
「ふん、ロックマンだが少し治すのに時間がかかる」俺は少し安心した、まだ生きていていいのだと。
「なら俺なんて創らずにオリジナルを治せばよかったんじゃないか?」
「ふん、貴様にはわからん理由があるんだ。」
それ以降はなにも返信はなかった。
気が付いたら俺はトードマンの部屋の前にいた。


954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 16:49:21.31 ID:HL8QxEipO
俺はバスターをチャージしながら部屋に入った。
でかい蛙がいた。
「よく来た・・・ゲロォ」
とろとろと話そうとした蛙を俺のバスターが吹き飛ばした。
「おい、蛙。生きてるか?」
俺は無造作にトードマンに近寄った。
「貴様・・・ゲロォ」
またなにか喋ろうとしたトードマンを俺は蹴り飛ばした。
トードマンは勢い良く飛んでいった。
その時俺に雨が降りそそいだ。
「グッッ!」
俺は攻撃が当たったと思った瞬間にトードマンに向かって走った。
トードマンは目の前にいる俺に驚いて目を見開いた。
次の瞬間に俺はトードマンの顔にバスターを打ち込んでいた。

「おい、じじい。終わったぞ」
俺はガラクタになったトードマンの残骸を蹴り飛ばしながら言った。
何の返答もなしに俺の体を青い光が包み込んだ。



ティウンジャンル「メタルマン」

941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 16:23:11.82 ID:v7OrBq/40
先日新たなロボットを完成させた。名前はメタルマン。
驚異的なジャンプ力と絶妙なコントロールで丸鋸を投げて戦うナイスなロボットだ。

数日後、私が新たなロボットのアイデアを考えながら基地内を散歩していると、
メタルマンが武器の丸鋸――メタルブレードの手入れをしていた。
ん?………………メタルブレードの手入れだと!?だめだ!危険すぎる!!
私は全身の血の気が引いていくのを感じ、思わず叫んだ。

「メタルマン、よすんだ!」
「へ?博士?」 ツルッ ガリガリ

ティウンティウンティウンティウン……

「メ、メタルマーン!!?」

ああ、何故私は自分の武器が弱点のロボットを作ってしまったのだろうか。


950 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 16:36:39.88 ID:v7OrBq/40
先日の悲運な事故から数日が経過した。私はメタルマンを修復し、ついでに一言言っておいた。
「メタルブレードは錆びない素材で出来ているから、わざわざ手入れをする必要は無いんだ」

数日後、小腹が空いたのでキッチンへ向かうと、メタルブレードを手にしたメタルマンが厨房に立っていた。
その手元には揚げ物用の鍋と豚肉があった。ああ、今日の夕食はトンカツか。
ん?………………トンカツだと!?だめだ!危険過ぎる!!
私は背中を冷や汗が伝うのを感じ、咄嗟に叫んだ。

「メタルマン!キャベツの千切りにメタルブレードを使うんじゃない!!」
「え?ダメですか?」 ザクザク

ティウンティウンティウンティウン……

「メ、メタルマーン!!」

ああ、何故私は自分の武器が弱点のロボットを作ってしまったのだろうか。



ドリルマンの真実


57 名前:54[] 投稿日:2006/10/08(日) 21:06:06.46 ID:mvmOH0lr0
返事が無いけど、1つ投下します。お眼汚しスマソ。

「う……あ………」
「お目覚めかね、ロックマン!……いや、今の君には、その名はふさわしくは無いな……」

メインカメラが起動し、意識が闇の中から引きずり出される。

「は……?ライト博士………いや、あなたは………誰?」
「ワシの名はDr.ワイリー。ライトからよーっく話を聞いているだろう。ワシのかわいいロボット達を、
 お前が次々と破壊してくれたのだからな。」

その名前を聞き、一気に頭が冴え渡る。
Drライトの指示で僕らは戦いに出て、命を落としていったのだから。
しかし……

「どうしたのだ?ライトにワシを殺すように指示されたのだろう?」

そうだ。僕らはこの男の作り出したロボットと戦い、この男を殺すように指令を受けたはずなのに……
いや……不意にメモリー中の博士が消え、次に現れたのは髭の博士に作られ、眼を覚ましたビジュアル。
ライト博士のラボで生まれた記憶が、
何処か違うのラボの一室で髭の……そうだ、あれはコサック博士だ……に抱きしめられたものに変わっていく。



58 名前:54[] 投稿日:2006/10/08(日) 21:07:13.92 ID:mvmOH0lr0
「俺は……ロックマン………だった……本当に?俺は……コサック博士に作られた………?」
「ふむ、記憶領域が順調に侵食されておるようだな。安心していい、お前は元ロックマンじゃ。
 ライトが作り出した多数のコピーロックマン。そのうちの1つがお前だ。」
「じゃぁ、俺のこの記憶、右腕は一体……何なんだ、ワイリー博士!!」

ワイリーに突き出した右手。
それは慣れ親しんだ青い右腕ではなく………赤いドリルの腕だった。

「それは簡単じゃ。お前のボディはあちこちが破損で使いものにならなくなっていたからな。
 ワシの回収したロボットのボディのパーツをあちこちに使っておる。多少は強化したが見覚えあるじゃろう?
 モニター越しで、お前の今のボディの持ち主が32号に敗れ去る姿を!なぁ、元・ロックマン4号……?」

僕…俺…私…?はそのセリフを最後まで聞くことが出来なかった。
だが、その意図は理解した。理解してしまった。

ヤツは、壊れたロックマンを集め、再利用してやがる。
しかも、僕達が倒したロボットの姿に改造してまで。そうだ。この腕は32号が倒したロボットの腕。
圧倒的な強さを見せつけたその姿に、僕らは勇気付けられたはずだった……。

だが。
今はその記憶が忌々しく思える。
二つの記憶が自分のすべての記憶領域を犯し、互いが互いを書き換えあって……



59 名前:54[] 投稿日:2006/10/08(日) 21:08:01.64 ID:mvmOH0lr0
俺ははロックマンに殺されたロボットであり
僕はロックマンそのものであり
私は………今生まれた存在であり

俺は全てのロックマンを倒さなければならない使命を持ち
僕は仲間のロックマンの為に戦わなければならない使命を持ち
私はこの体を手中に収めなければならない使命を持ち

ロックマンを倒しきれば、ワイリー博士はカリンカ嬢を返してくれると約束していた。
コサック博士の作り出したロボットを倒せば、僕らを解放してくれると約束した。
ワイリー博士の道具となるべく……………生まれてきたのだ。


この右腕は……誰だ………何だ…………誰のものだ……?



「「僕は……俺は……誰だ……?
 ライト………コサック…………………ワイリー……………Drワイリー………」」
「くっくっく。いい具合にぐらついておるようじゃな。この時を待っていたのじゃ。」

自分が…自分の記憶を犯し合う僕…俺…は、ワイリーを見ていることしか出来なかった。
ただ、二人の自分とは違うところで、三人目の自分がいた。
そいつは互いを犯し合う僕ら…俺ら…をこっそりと、少しずつ侵食していたようだった。
もう、かなりの部分を侵食されている。どうしようも無いほど、汚されていた。



60 名前:54[] 投稿日:2006/10/08(日) 21:08:42.33 ID:mvmOH0lr0
「お前はこれから、本当に生まれ変わる。
 ライトナンバーズでも、コサックナンバーズでも無く………」
「う……………あ・・・………」

「ワシの為のロボットにな。」

そして、僕……俺……が消えた。


その瞬間、モニターに青いロボットが現れる。
よく知っている姿だ。それは、昔の僕の姿と同じだったのだから。


「さあ、早速出番のようじゃぞ?行け、ドリルマン。ヤツを倒してくるがいい。」
「わかりました。ワイリー博士。」

61 名前:54[] 投稿日:2006/10/08(日) 21:11:37.96 ID:mvmOH0lr0
そして言われるままに僕はカプセルに向かう。
僕達は最後の置き土産を残した。
多分、ワイリーはすぐに気づくだろう。単なる機械と化したその姿に。


だけど、ロックマンである僕は32号と戦いたくない。仲間とは。
だけど、ドリルマンである俺は32号と戦いたくない。恐怖故に。



OS リロード セットアップ
   思考回路切断………完了
   強化型特殊武器作動リミッター……作動



さようなら、32号。
君なら、この僕にトドメをさしてくれるだろう。
生ける屍から、僕を……解放して……………………。

                                                     END


お眼汚しスマソ
イメージが湧いたら、筆が走ってしまったもので……
設定とかあんま確認してないので、矛盾があったら好きなように脳内変換ヨロ



ティウンジャンル「ドリルマン」


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[空気何て読めませーん] 投稿日:2006/10/08(日) 23:37:34.82 ID:v7OrBq/40
先日、再び新たなロボットを完成させた。名前はドリルマン。
地中を自由に動きまわれるドリルと両手のドリルで戦う、正に漢のためのナイスなロボットだ。

数日後、私が新たなロボットのアイデアを考えながら基地内を散歩していると、
ドリルマンが食事を食べようとしているのが目に入った。
ん?………………ドリルマンが食事だと!?だめだ!危険すぎる!!
などと言う事もなく、彼はさば味噌定食を持ってテーブルについた。
だからどうしたという話だが、私はなんとなく彼の前に腰掛けた。

「やあドリルマン、ここでの生活は慣れたかな?」
「あ、博士。はい、皆さん新人の僕にとても良くしてくれるんですよ!」
晴れやかな笑顔で彼は言い、食事に手を付けようと割り箸に手を伸ばした。

「あっ」 ポロッ 「上手く持てないな…」 ポロッ 「この……!……くそ!」 ポロッ ポロッ

 ・ ・ ・

二人の間に微妙な空気が流れる。そう、両手がドリルの彼ではお箸を持つ事が出来なかったのだ……
彼は先程とは打って変わって、目に涙を浮かべて悔しい様な切ない様な顔をしていた。
私は今どんな表情をしているだろうか。きっと、ばつが悪そうな表情だろう。

「どうして……?どうして僕の両手はドリルなんですか!?…………博士のバカーッ!!」 タッタッタッ…

ティウンティウンティウンティウン……

「ド、ドリルマーン!!?」
走り去る彼の後ろ姿。不思議と、どこからかあの効果音が聞こえたような気がした。

…………ああ、何故私は両手がドリルのロボットを作ってしまったのだろうか。


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[空気?何それ、食えるの?] 投稿日:2006/10/09(月) 00:17:45.48 ID:Bbms1kPI0
先日の気まずい一件のせいで数日間口を聞いていなかったドリルマンと久々に会話をした。


「クラッシュ先輩もスパーク先輩もニードル先輩も、
みんな通常の腕との差し替えや着脱が出来るのに……
どうして……どうして僕だけ差し替えも着脱も出来ないんですか?」


私を見上げる彼の目は真剣そのものだった。

だから私も嘘偽り無く、真剣に答えた。


「ドリルとは漢達の心であり、ドリルとは漢達の魂だからだ」







次の日、ドリルマンが家出した。


461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[空気を読まないのが俺のジャスティス] 投稿日:2006/10/11(水) 02:17:04.86 ID:mAVsMOlk0
ドリルマンが家出して今日でちょうど一ヶ月。
あれから基地周辺を捜索したが、とうとうドリルマンの行方は分からずじまいだった。

「ドリルマン……一体君は今どこで、何をしているんだ……」

私たちは待っていた。待っている間、メタルマンはさらに7回修復した。



メタルマンが一人でティウンティウンするのにも慣れてしまう程の月日が流れ、
ドリルマンが家出してから三ヶ月が経過した。

当のドリルマンはまだ帰って来ていない。


正直、ドリルマンが居ないこの状況こそが正常なのだという気運さえ漂っていた。


だが、そんな雰囲気を吹き飛ばしたのは―――


「大変です博士!!ド、ドリルマンから手紙が来ました!!!」
「何!?本当か!メタルマン18世!!」


他ならぬドリルマンからの手紙だった。


471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/11(水) 02:40:27.85 ID:mAVsMOlk0
ドリルマンからの手紙は字が汚く、非常に読みにくかった。
だが、両手がドリルの彼が四苦八苦しながら私に手紙を書いてくれた。それがとても嬉しかった。

『  はかせへ

おげんきですか ぼくはとてもげんきです   ぼくはいま みなみアメリカにいます

ここでぼくは ゆでんをほりあててしまいました

ですが ぼくはおかねをあまりつかわないので はかせにぜんぶあげます

あと ぼくは しばらくこちらにとどまるつもりです

みんなにあいたくなったらかえります しんぱいかけてごめんなさい


ps.あのひ はかせがいったことばのいみ ようやくわかりました

ドリルとはおとこたちのこころであり、ドリルとはおとこたちのたましいだ

このいみがわかったとき ぼくはとてもうれしかったです


はかせ ぼくのりょうてをドリルにしてくれて ありがとうございました』


私は何と恵まれた人間なのだろうか。お金の事などどうでもいい。
彼が無事だった事が、私への言葉が、ただただ嬉しかった。

だからだろうか、私の涙腺はティウンティウンしてしまい、涙が止まらなかった。


475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/11(水) 03:03:19.93 ID:mAVsMOlk0
しかし……

「こんな大金どうすればいいんだ……」

後日、銀行で預金を確認すると、バグが起きたのかと疑いたくなるような金額が記されていた。
正直、非常に困った。
私の活動資金は十二分に取ってあるし、これから先、大金を使う様な予定も無い。
かといって、この様な大金を銀行に眠らせておくのは、経済学的観点から見るともったいないのではなかろうか。



なので私は、ドリルマンから送られた資金を全額寄付した。

世界にはまだまだ貧しい子ども達や、過酷な労働を強いられているロボット達がいる。
そんな彼らのために使われる事を祈って。




「メタルマン32世!それは歯ブラシじゃない!メタルブレードだ!!」
「えっ?」

ティウンティウンティウンティウン……

「メ、メタルマン32世ー!!?」


そして願わくば、この様に平凡で平和な日々が続かん事を。

とかなんとか言っちゃt……ティウンティウンティウンティウン……



障害


442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:11:33.78 ID:275WWTTZO
空気読まずに少し落とす><


∧「またあんたか・・・今日も余程暇を持て余しているらしいな」
ワイリー「ふん・・・何とでも言うが良いわ。ワシの計画にお前の存在は必要不可欠なのだからな」

∧「・・・ニードルマン計画は失敗だったようだな」
ワイリー「元の体がロックマンなのだ。拒否反応には逆らえないという事を
     前にも言っていたはずだ!」
∧「・・・」

ワイリー「頼む。ワシのロボットになってくれ。
     奴を一撃でスクラップにするその攻撃力がどうしても欲しいのじゃ!!」

ж「くくくっ!頼み方が ま あ る で なっちゃいないぜ!お得意の土下座はどうしたよ?え?」
ワイリー「な、なんじゃと!?針風情がワシを愚弄するのかっ!」
∧「よせ・・・その位にしておけ」
ж「ケッ」

ワイリー「・・・何故じゃ、何故貴様らはいつも傍観を決め込む?
     この4度目のプロジェクト、絶対に成さねばならんと言うのに、
     動く壁を設置したダストマンステージへの協力をも貴様らは拒む・・・」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:14:18.05 ID:275WWTTZO

ж「天才を自称するならもっと聞き分けな・・・何度も言うが
  俺達ゃ只の『障害』なんだよ」
∧「・・・私達は動かす事は無い。立場も、意思もな」

ワイリー「聞き分けるべきを決めるのは、このDr.ワイリーを置いて他には無いのじゃ!
     今日の所は引き上げるが、いずれ後悔をさせてやるぞ・・・!ライトを始末した後は貴様らの番だ」


フイィフイィフイィフイィフイィフイィフイィフイィ……


ж「へっ、頭の外も中もおめでたい野郎だぜ」
∧「・・・」

∧「ж、今度も奴らは勝てると思うか?」
ж「タイムは上ー々。前回の気迫には劣っていないようだったぜ」
  ライトの作品の中にも、ああいう秀作は現れるもんなんだよなあ」

∧「ああ。あいつを見せつけ、あの二人に今一度思い出させなければならん。
  ロボット工学の真意というものをな」
ж「ああ。そいつが俺達『製作者の無い物』の役目だ」

∧「私達を乗り越えない限り、真の未来は渡せない・・・
  最後に笑うのはワイリーか、ライトか。」

∧ж「それとも・・・」


うはwwww最初はギャグにしようと思ったwww長レスゴメスwwwwwwwww



カリンカ誘拐事件


454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:57:57.38 ID:EXSspOKL0
「クックック……逃げろ、逃げろ、逃げるがええわい。そのほうが楽しみがいがある…」
走る。私は見慣れない道を、ひたすらに走っていた。



私はカリンカ、ロボット工学博士「Drコサック」の一人娘。
塾の帰り道、友達と別れた私は、薄暗い夜道をリングマンといっしょに歩いていた。


「お嬢様、今日の授業の数学と漢文と電気科学はどうでした?」
「え~とねぇ、導関数と微分法の問題が出てたんだけど、あの問いの……」

塾から私の家まで、800mほど。
大通りを抜け、ちょっとした近道の森林公園に入って、すぐの時……
話し相手をしていたリングマンの顔が、急に強張った。
「でねぇ、その時の先生は……リングマン、どうしたの?」
「お嬢様、このまま静かに歩いてください。先ほどから後をつけられています。」
「え……!!」
「振り向かないで下さい。もう少しで、足場の悪い道を抜け、再び大通りに出ます。
 そうしたら、家まで走ってください。全速力で。」
内心、私はまたか……と思っていた。
有名な父親を逆恨みした人間や、その知識を得ようとする大人が私を捕まえようと行動するのは、
比較的、日常茶飯事の出来事だった。
………なので、少し油断をしていたのかも知れない。
リングマンにいつも守ってもらっている。彼の力なら、どんな人間が相手でも必ずやっつけてくれる。
「うん、わかった。それまではいつも通りに……でしょ?」
「そうです。こちらが気づいたことを悟られてしまわないように。」
そして、あと少しで大通りにたどり着く時だった。

455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:58:29.03 ID:EXSspOKL0
「Drコサックの娘カリンカとリングマンだな?
 我が主がお前達をお望みだ、いっしょにきてもらおう。」

無機質な声が後ろから聞こえた。

「お嬢様!!!」
「うん!!!」
私とリングマンは走りだした。

「フフフ……拙者から逃げきれると思ったか………?甘く見られたものだな……」

突然、目の前に現れる相手。どうやら、ロボットのようだけど……
「こいつ……いつの間に!お嬢様、こっちです!」
「う、うん!!」
今まできた道を逆に走る……どれくらい走っただろうか。
なれているベンチ、街灯、ゴミ箱……目に入るものが、なぜか薄暗く冷たいものに見えた。
こんなことは今まで無かった。
「リングマン……大丈夫だよね?いつも通り、いつも通りに助けてくれるよね?」
どうしても、不安が消えない。それは、いつもよりもリングマンの顔が真剣になっている事も関係しているのか。
「お嬢様……安心してください。私はコサック博士の為にも、あなたを無事に………」
……その表情は決して晴れない。何か、心当たりでもあるのだろうか。
「リングマン、どうしたの?いつもと様子が違うよ!いつもみたいに、大丈夫だって言ってよ…」
「……今回は言えません。が、私が倒れても、お嬢様は逃がして差し上げます。」
「なんで、なんでそういう事いうの!」
「私は知っています。先ほど、チラリと姿を見ただけですが・……あれは………」


456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:59:04.27 ID:EXSspOKL0
「……ワイリー博士。計画は順調に進んでおります」
「そうか、よくやったシャドーマン。このままあの娘を我輩の元に連れて帰るのだ!」
「御意。任務を続けます。」
「クックック……カァッカッカッカッッ!!!
 逃げろ!逃げろ!逃げるがええわい!シャドーマンから逃げ切れるものならな……!
 これで、切り札を1つ、手に入れることができるわい……ライトの次はコサック、お前じゃ……」



ハッ・・・ハッ・・・ハッ………
私は逃げていた。どこへ逃げても現れる敵から私を守るため、リングマンが囮となって。

道を外れた暗い木陰。私とリングマンはここで息を潜めていた。
「お嬢様はお逃げください。私はここで、あいつを足止めしています。
 今この場にいるのは、どういうワケか私達とアイツだけのようです。
 無線がつかえない今、 私がここであいつと戦っていれば、
 ………お嬢様は逃げきることができるでしょう。」
いつもとは違うリングの声。あれは…そんなに怖いの?
「リングは・・・・・・リングマンはどうするの?」
「私は壊れても、コサック博士が直してくれます。
 それよりもここは、お嬢様が逃げ切ることのほうが大事なのです!」
「いや…嫌!リングマンもいっしょじゃなきゃ、嫌!!!」
怖かった。
「それはなりません!お嬢様……私のことより、ご自分の事をお考え下さい。」
「でも……リングマンだって、壊れたら直せる保証は……」
「その時は…・・・・・・いつか大人になったお嬢様が、私を直して下さいませ。
 私はその時を……ずっとお待ちしています。」
「…………わかった。私、逃げる。けど………無事に逃げてね、リングマンも。」
「わかりました。機械の国のお姫様(わたしたちのおじょうさま)………お元気で。」


457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 10:59:38.95 ID:EXSspOKL0
「カリンカ!逃げても無駄だぞ!!!!」
表に出たとたん、あいつに見つかった。なんでこう、私は間抜けなんだろう!
「くぅっ!!」
「大人しく……我輩と共に来い!さすれば、客人として丁重に扱うものを……!!
足の速さで、成人型ロボットに敵うわけがない。だけど、そのとき・……



「ここは通行止めだ、他を当たれシャドーマン!!!」



鋭いリングが風を伴って、あいつのマフラーを斬りつける。
「リングマン!!!お主……あの娘をそれ以上かばうと……死ぬ事になるぞ?」
「先日、新たに作られたというワイリーナンバーズ!貴様の事は知っているぞ!!」
「ふうむ、拙者の事は知っていたのか。」
「これでも職業柄、その手の情報は幾らでも手に入るのだ・・・何を考えているのだ、貴様は!」
「知れたこと。ワイリー様が、その娘をご所望なのだ。それ故に、我輩がつれて帰るだけだ。」
「お嬢様には・・・指一本触れさせん!!!お逃げください!!!」
幾つものリングが、シャドーマンに襲い掛かり、
シャドーマンは身軽にかわしながら、手裏剣でそのリングを1つずつ落としていく。
戦場と化した森林公園に、金属音が激しく鳴り始めた…。


458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 11:00:09.73 ID:EXSspOKL0
「ククク……見くびられたものだな。」
「な……んだとっ!」
どこか余裕のあるシャドーマンに対し、どこか焦りのあるリングマン。
「お前がここにいる事は即ち、あの娘は我らの手中に収まるという事だぞ…?」
「どういう事だ・・・・・・」
「答える筋合いは無い…答えるまでも無く、理解出来る頃には……」
ザンッッ!!
リングマンの右腕が・……落ちた。ニンジャトウによって、切り落とされた。
「なッ……」
「「こういう事だ。リングマン。残念だったな……」」
音も無くリングマンの背後に現れたのは……もう一人のシャドーマンだった。
「今ごろは三人目が、カリンカを捕らえている頃だろう。残念だったな、残念だったなァ…!!」
「シャ……シャドーマン!!!キサマァァァァァッ!!!」
それがリングマンの断末魔となり………


「ワイリー博士。カリンカを確保しました。」
「よくやった。お前は直ちに帰還し、己のステージに戻れ。そしてロックマンを返り討ちにしてやれ」
「御意。」
シャドーマンからの無線を切った後、ワイリーはほくそ笑む。
「切り札は手に入れた……・ワシの手足となり、滅んでいくがいいコサック…
 その為にも、ここでライトを倒しておかねばな……ククククク・…笑いが止まらんわい!!!」



時代は新たなる戦いへ……

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