VIPロックマンまとめ

ロックマン -5-

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だれでも歓迎! 編集
419 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 19:58:40.47 ID:qFHrPI5u0
…32号が最初の転送ポットに入ると、
飛ばされた先のそこは、殺風景な部屋の中だった。

何もない、小さな部屋。
だが、その向かいの壁には……


「………」

「………ドリルマン………」



421 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 20:05:34.25 ID:qFHrPI5u0

「…………」

無言でヤツを見つめる32号……

……そういえば、アイツが……
……アイツが自分が生き残るために倒した相手は、ドリルマンだった。

「…………」


 ……バッッ!!!

「……!!!!」

ドリルマンは32号に向かって、ドリルボムを発射した。



425 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 20:13:56.43 ID:qFHrPI5u0
「…くっ!!!!」

ドリルボムを、ジャンプでかわす。
しかし……

「……!!!!」


 カッッッ!!!!!


……ドリルマンが立て続けにもう片方の腕から放ったそれが、
32号の身体に直撃して炸裂した。



431 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 20:20:48.93 ID:qFHrPI5u0
「32号おおおおおっ!!!!!」


…………
……爆煙の中からようやく見えた彼の姿。
……残された腕からも、大量の血が溢れ出していた。


「……!!!! おいっ!!!大丈夫か!!!32号!!!おいっ!!!」



「…………」

「………違うな………」

32号は小さくつぶやいた。



437 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 20:29:09.77 ID:qFHrPI5u0
「おまえは違う」

「………?」

「本物のドリルボムは、こんなもんじゃない」


「………本物のドリルマンは………意思を………」

「……魂を持った、強敵だった」



「おまえはただの人形だ」



454 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 20:44:14.80 ID:qFHrPI5u0
32号は物凄いスピードのダッシュで、一瞬にしてドリルマンとの間合いを無にしていた。

「!!!!!」

ドリルマンが新しいドリルボムを作り出す。
しかしその寸前、32号が放った回し蹴りがヤツの身体に直撃していた。


「……!!!!」


「く」の字の体勢で後ろへ吹き飛び、尻餅を着くドリルマン。

……ヤツが顔上げた時、
その瞬間には、容赦無く放った32号のバスターが、その顔自体を吹き飛ばしていた。



487 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:39:37.24 ID:qFHrPI5u0

……その後。
信じられないことにヤツは………
……たった一人で……たった一つ残された片腕で……


……残されたボス6体を、全て撃退した……


……そして……


「……くああぁあぁああぁあぁ!!!!!」

  ……ズンッッ!!!!!!


……最後の一人のスカルマンをも、バスターのみで撃退した。

………だが………



488 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:40:29.46 ID:qFHrPI5u0
 パシュウウウウウウンン……


「…………」
「……ふ……うっ………はあっ……はあっ………」
「………くうっ…っつ……!」


……帰ってきた32号は……もはやボロボロの状態だった。


「………32号………!!」

……もう……もう……これ以上は……!!!!

「…………」
「32号」



491 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:41:32.55 ID:qFHrPI5u0
「32号。聞こえてるか」
「…………」
「無理して返事しなくてもいい。そのままの状態で聞け」
「…………」

「新しい転送ポットが部屋の中に、すぐ傍のどこかに出現しているはずだ」
「…………」
「……もし、貴様がそのまま一人で戦うと言うのなら……」


「それに乗れ。そこにワイリーはいるはずだ」
「………!!!!!」



493 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:42:51.90 ID:qFHrPI5u0

「…………」


「…………行きます」


「…………」
「………さ………」

「………さんじゅ………」


 ………フッ………


………!!!!!………



494 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:43:44.33 ID:qFHrPI5u0
……モニターの中……
こっちへ向かって振り向いた32号と…目が合った。

……その瞬間……


「…………!!」


……モニター越しの俺たち二人の間に、電流のようなものが走った気がした。

……そして……


……32号は、新しく出現したカプセルの中へと……消えていった……



499 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:49:17.63 ID:qFHrPI5u0
転送されて降り立った地面。そこはまたしても「無」を想起させるような暗黒の空間。

「…………」

「………出て来い……ワイリー……」


 …………ガシュンガシュンガシュンガシュン!!!!


32号がそうつぶやいた途端、
彼の頭上から轟音を上げながら、巨大なマシンが降りてきた。

……その機械は……死神の姿を表していた。


「ふははははははははっ!!!!!!」



506 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 21:58:36.61 ID:qFHrPI5u0
「よくたった一人でここまでたどり着いたものだなぁ。え?ロックマン」
「…………」

ドクロの造形をしたマシンから、Dr. ワイリーの嬌声が聞こえてきた。

「見ていたぞ……きさまがこの基地に入った時から、貴様の行動の全てをな!!」
「…………」
「素晴らしい……素晴らしかったよおまえは。完璧だ」
「…………」



518 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 22:06:56.42 ID:qFHrPI5u0
「どうやら貴様だけは他のクズ共とは違うようだな」
「…………」
「貴様の戦闘力はレプリロイドの限界を超えている」
「…………」

「……おまえほどの素材を破壊してしまうのは惜しい。実に惜しい!!!」
「…………」
「どうだ!?貴様を我がワイリー・ナンバーズのトップとして加えてやろう!!それならおまえは……」
「黙れ」



537 名前:28号[] 投稿日:2006/10/07(土) 22:22:08.41 ID:+WipXS0xO
「…………!!!!」
「……俺が生まれてきた理由を教えてやろうか……」
「…………」


「………俺は貴様を殺すために生まれてきたんだ………!!!」
「…………!!!!!!」


「Dr.ワイリー………貴様はここで終わりだ………そして………」

「……俺たちの戦いも、これで終わる……!!!!」



178 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:05:59.25 ID:ixbXf4hT0
「…………」

 ゴオオオオオオオオオ………

マシンから轟音と共に、激しい風が巻き起こった。

「………」

風に吹き付けられながらも、前を鋭く睨み付ける32号。


「……ふん……」
「その身体でどこまで戦えるのか、楽しみだな」


「…行くぞ、小僧!!!!」

「来い」



187 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:15:37.68 ID:ixbXf4hT0
ついに始まった二人の戦い。
モニターの中では凄まじいまでの攻防が繰り広げられていた。

「……!!!!!!」


 カッッカッッカッッカッッッ!!!!


ワイリーの放つ粒子砲を、ギリギリのタイミングで全て躱す32号。

「危ないっっ!!!!」
「………」


 カッッッッ!!!!!!


……避けきれなかった粒子砲は、チャージバスターで相殺していた。



192 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:23:28.73 ID:ixbXf4hT0

「……ふうっ……ふうっ……ふうっ……」

…そのままの状態で二人の戦いはしばらく続いた。

ワイリーに32号を仕留めることはできない。が…
32号もまたあまりの激しい攻撃に、反撃のチャンスを掴めないでいた。


「……ふっ!!!!!!!」

…このまま長期戦になれば体力の少ない自分が不利だと見たのか、
32号は一転して、突如反撃に打って出た。


 ヒュッッッ…!!!!


ヤツは空中へと高く飛び上がった。



198 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:30:15.70 ID:ixbXf4hT0
「くらえっ……!!!!」

32号はワイリーマシンの頭上から、チャージしたものではない小型のバスターを連射した。

「ぐおおおおおおおおっ!!?」


 ズガガガガガガガッッ!!!!!!


雨のように降らされたバスターがマシンの装甲を少しずつ削る。



202 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:39:18.69 ID:ixbXf4hT0
「こ…このガキっ……!!!!!」

 ヒュン……

「!!!!!!」


 ズガアアアアアアンンン!!!!!!


ワイリーが反撃しようとしたその寸前。
落下してきた32号がその勢いを乗せて、
チャージバスターを腕ごと殴りつけるようにして叩き込んだ。
209 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:46:48.50 ID:ixbXf4hT0
凄まじい爆発を起こすワイリーマシン。

「……や………やった…………」

「……!!!」

しかしまだだった。
まだマシンは破壊されてはいない。


「いけるっっ!!!!32号!!!行け!!!!倒せっ……」


その瞬間。


「!!!!!」



217 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 01:56:13.54 ID:ixbXf4hT0

 ゴオオオオオオオオオッッッ!!!!

爆煙を上げていたワイリーマシンが突如、その巨体ごと32号の方へと突っ込んできた。


「………!!!」


地面に着地したばかりで体勢を崩していた32号に…それを躱すことはできなかった。


 ドンッッッ………!!!!!


32号は後方へと大きくはじき飛ばされた。



224 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:04:17.28 ID:ixbXf4hT0

「う……うわあああああああああああっっ!!!!!」

俺は叫んだ。
32号は仰向けになって倒れたまま、ピクリとも動こうとしなかった。


「32号!!おい!!!おい!!! 起きろっ!!!!」


…………


「立てえええええええええええっっっ!!!!!!」



 …………スッ…………



234 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:12:44.08 ID:ixbXf4hT0
「………!!!!」

32号はまるで俺の声に反応したかのように……静かに片腕を使って立ち上がった。


「……ぐっ……この……!!」

「このくたばり損ないが………!!!!!」


「いいだろう!!!!今消しクズにしてやるぞ!!!貴様のその身体ごとな!!!!!」



240 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:22:24.45 ID:ixbXf4hT0
  ヒュウウウウウウンンンン……


ワイリーが再び粒子砲のエネルギーの充電を始める。

………しかし………


 ダッッッッ!!!!!!


ヤツがそれを撃つ前に、32号は走り出していた。

……彼の片腕だけのバスターが、静かに光り輝いていた。



246 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:31:12.52 ID:ixbXf4hT0
「………っ!!!!!」

突然のダッシュに面を食らったワイリー。
そしてその眼前で止まった32号。

一瞬時が止まったように、二人は向かい合っていた。

「………ガキがっ………!!」



「死ねええええええええええっっ!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!」



ワイリーの粒子砲と32号のチャージバスター。

両者の攻撃が、同時に互いに直撃した。



257 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:42:55.81 ID:ixbXf4hT0
「………!!!!!」


 ……カッッッッ!!!!!!!


……モニターの画面が真っ白く輝き、一瞬何が起こったのかわからなかった。
……だが、すぐに見えた。


さっきよりも大きな爆発を起こしているワイリーマシン。


そして。


……黒煙を吹き上げながら、宙へと舞い上がっていく32号の姿が……



275 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 02:52:07.12 ID:ixbXf4hT0
「…………!!!!」

「………さ………」


……32号は……そのまま動こうともせず……

 ………ドサッッ………

……ゆっくりと……地面に叩き付けられた……


「………さ………」

「32号おおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!」

 ダッッッッ!!!!



283 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:02:06.89 ID:ixbXf4hT0
「待て!!!28号!!!!」
ライトの制止を無視して、俺は転送ポットへと乗り込んだ。

 パシュウウウウウウンンン……

……転送された先のそこは、火薬と血の臭いに溢れかえっていた。


……32号……どこだ……!!!


ワイリーのマシンが上げる黒煙で、辺りの様子がまったくわからない。

「どこだ32号っ!!!!!」


「………う………」

「!!!!」

すぐ傍から……かすかにだが確かに呻き声が聞こえた。



288 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:10:13.13 ID:ixbXf4hT0
「32号っっ!!!!!」

「……に……」
「………28号…か………」

「大丈夫か!!!?32号!!!!おい!!!!しっかりしろ!!!!」
「…………」

「今……連れて帰って修理してやる……!!!
 おまえは……勝ったんだ!!!!終わったんだよ!!!!!」

「………ま………」

「………まだだ………」

「……!?」


「はっははははははははは!!!!!!」



298 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:21:13.14 ID:ixbXf4hT0
「………!!!!!」

……薄れていく爆煙の中に……ようやく見えてきたもの……
……それは……

…死神の仮面を外した、Dr. ワイリーのマシンだった。


「………そ………」

「………そん……な………」



301 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:26:48.43 ID:ixbXf4hT0
「ふはははは!!!!残念だったなぁロックマン。
 貴様が命を賭けた一撃は、所詮このマシンの装甲を一枚吹き飛ばしただけにすぎん!!!!」

「……!!!!」

「くっくっくっ……さて、今楽にしてやるぞ……」


「……ん……?」



303 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:31:28.01 ID:ixbXf4hT0
カプセルの中のワイリーは、俺の方を見つめていた。

「新しいロックマン……もう来たのか……!!」

「……う……」

「……ふん……だが、その一体に頼りきっていたところを見ると、
 そろそろ残りのロックマンもいなくなったと言うことだろう」

「……さしずめ貴様が最後の一体か……?」

「……!!!!!」

「ふはははは!!! その顔は図星だな!!!! え!!? そうだろう!!!」



307 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:37:39.67 ID:ixbXf4hT0
「おいライト!!!貴様がこの小僧たちを通してどこかで見ているなら、いいことを教えてやる!!!!」
「……!?」

「…この小僧を片付けたら、次はおまえの番だ!!!
 我がワイリー・ナンバーズを総動員して、すぐに貴様の研究所に攻撃を仕掛けてやるぞ!!!!」
「なっ………!!!!」

ライトの叫び声がヘルメットから聞こえてきた。

「くっくっくっ……こいつらさえいなければ、貴様などわしの敵ではない。楽しみにしておけ!!!!」



309 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:42:05.75 ID:ixbXf4hT0
「……しかしその前に……」

「まずはおまえからだ。最後のロックマン。すぐにスクラップにしてやるぞ」
「……!!!!」

「…クカカカカ!!!恐れているな……このわしを!!!!」
「くっっ……!!!!」

「……それでいい。貴様らなどがこのワイリーに敵うはずがないのだからな」


「……殺してやるぞ……!!!!」



313 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:46:03.19 ID:ixbXf4hT0
「…………」

………た………

……戦うのか……コイツと……?

……無理…だ……勝てるはずがない……

……32号でも……勝てなかった……

……俺なんかじゃ…絶対……


「恐れるなっっ!!!!!」

「!!?」



317 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:48:22.98 ID:ixbXf4hT0
「さっき言ったろ……!!! どんな時でも恐れるな……!!!!常に思考を張り巡らせろ……!!!!」

「……俺たちに倒せない敵は……いないんだ…!!!!」
「……!!!!!」


………そうだ………

………そうだった………!!!


「倒せっ……28号……!!!!」


「………ああ………!!!!」



322 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 03:53:28.38 ID:ixbXf4hT0
 ザッッッ……

「………? ほう………?」

「……来やがれ……ワイリー………!!!!」

「くはははは!!!!おもしろい!!!!!戦うつもりか!!!!このわしと!!?」
「…………」

「クククククク……」

「…………」

「……いいだろう……身の程というものを教えてやるわ小僧……」


「行くぞ!!!!!」



326 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:00:24.01 ID:ixbXf4hT0
 カッッカッッカッッカッッッ!!!!

「………!!!!!」

 カッッカッッカッッカッッッ!!!!

「……ぐううううううっ……!!!!」


 ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…!!!


ありえないほどの量とスピードの粒子砲が飛んでくる。
……とてもじゃないけど俺には捌ききれない……

……32号はこれを全て躱していたのか……!!



330 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:06:03.36 ID:ixbXf4hT0
「ふはははは!!!!どうしたどうした!!!何もしないで終わる気か!!!」
「……くっ……!!!」


 カッッカッッカッッカッッッ!!!!


「少しは抵抗してみろぉ!!!ええロックマン!!!!」
「………!!!!!」


……やられる……!!!!



333 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:12:04.81 ID:ixbXf4hT0
  ……恐れるな……!!!

………!!!!

  ……俺たちに倒せない敵は、いないんだ……!!!


…………
……そうだ……
……そうだった……!!!


俺たちに倒せない敵は……いないんだ……!!!!!



334 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:17:55.14 ID:ixbXf4hT0
「………!!!?」

………俺には32号のように、全ての攻撃を躱す技術なんて、ない。

「どうした……!!!諦めたか!!!!」

………なら、もう避けない。


ワイリーの粒子砲が、俺の身体に直撃する。

一発、二発、三発、四発。


だがそれでも…バスターにエネルギーを込めることだけは止めなかった。



336 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:22:10.08 ID:ixbXf4hT0

「……!!!!」

「……な……なんだ貴様は……!!!」


「…………」

「………おまえを………」

「……おまえを……倒す……!!!!」


「………!!!!!」


 カッッッッ!!!!!!


「なえるんじゃねえガキがああああああ!!!!!!」
「うおらあああああああああああああ!!!!!!!!」



354 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 04:58:11.03 ID:ixbXf4hT0
ワイリーが放つ、極大の粒子砲。

だが俺のバスターは、そいつを貫いた。


「………な………」

「なんだとおおおおおお!!!!!!!」

そしてそれは、そのままワイリーのマシンへと飛んでいった。


   ギャアアアアンンン………


「…………う…………」


 カッッッッ!!!!!!!



「うわあああああああああああああ!!!!!!!!!!」


  ドオオオオオオオオオオオンンンン!!!!!!!



356 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:03:03.31 ID:ixbXf4hT0
「……!!!!!」


…………

………や………

………やった………


……バシュウウウウン……!!


「!!!!」

爆発炎上するマシンの中から…小さな飛行ポットが飛び出していくのが見えた。



361 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:10:11.89 ID:ixbXf4hT0
「…………」

……逃げ……られた………?

「……くっ………」


だが……今はどうでもいい……

……それより…… 


「………32号………!!!!」



362 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:19:33.93 ID:ixbXf4hT0

「32号……!!!おいっ……おいっ……!!!」
「…………」

「………や………」


「……やった……な……」
「ああ………!!!!」

「……だけど……まだだな。……今、ワイリーが逃げて行くのが見えた」
「ああ……でも大丈夫だ…!!!後は…俺がなんとかするよ!!!」
「……そう……だな……」

「………倒せよ」
「ああ……!!!!」



365 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:26:24.59 ID:ixbXf4hT0
「……28号」
「ん……?」
「おまえに一つ……聞きたいことがある……」
「……なに……?」

「……おまえ……この戦いが終わったらどうする気だ………?」
「……終わった……ら……?」
「ああ…」



367 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:34:25.24 ID:ixbXf4hT0
「…………」

「……俺は……」
「……俺は…この戦いが終わったら……」

「……ライトを殺す。……それが俺の全てなんだ」
「………」
「今は……まだ無理かもしれない。でも、いつかは必ず……!!!」
「………」


「………そうか………」



369 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:46:04.15 ID:ixbXf4hT0

「………」

「……28号」
「……?」

「……戦いが終わった後……それはおまえの人生だ。だから……俺がゴチャゴチャ言うことじゃない」
「………」
「………でも………」

「……できれば……みんなの意思を継いでほしいと思う」

「………みんなの……意思……?」



371 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:56:02.37 ID:ixbXf4hT0
「……俺たちは……みんな……自由になりたかった……」
「………」
「……人間の道具じゃないことを……証明したかった……」
「………」
「……だから……」

「……戦いが終わった後までも……あんなクソ野朗に縛られれ続けないでほしい……」
「……!!」


「………」
「………考えておいてくれ………」



372 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 05:59:32.25 ID:ixbXf4hT0
「………」
「………?」

「……おまえは……?」
「ん……?」

「おまえはどうするんだよ……32号……」
「…………」

「なあ……」
「…………」

「……聞いてんのかよ……?」


「………おいっ………!!」



375 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 06:02:07.28 ID:ixbXf4hT0
「…………」

「………さっき………」
「……?」
「おまえに一つ………言い忘れたことがあった」
「……なんだよ……?」


「……どんな時でも恐れるな……常に思考を張り巡らせろ……」


「………そして………」


「……どんな絶望的な状況でも………絶対に諦めるな……!!!」


「………!!!!」

「………わかったか」


「………ああ………!!」



376 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 06:04:57.89 ID:ixbXf4hT0

「…………」

「………ふう………」


「………」

「………さ………」

「………さんじゅ………」

「28号」




「死ぬなよ」



377 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 06:06:41.32 ID:ixbXf4hT0
「…………」

「………あ………」


「……あたりまえだろ……!!!!」

「…………」





………最後の最後に………32号は………


……あの……不敵な笑みで……ニヤッと笑って………


………目を………閉じた………



380 名前:28号[] 投稿日:2006/10/09(月) 06:13:39.61 ID:ixbXf4hT0

「…………」

……………

「…………」



「………う………」

「………ううう………」

「………うああああああ………!!」



「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


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