VIPロックマンまとめ

Short Stories X -15-

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匿名ユーザー

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208 名前:Q END [2007/03/03(土) 19:36:07.40 ID:NfT2Wjou0]
本編のつなぎ

オクトパルド戦で、エックスが負けたら。

Q END


銃弾に晒され、真紅が広がった甲板にエックスが叩きつけられる。
小規模な爆撃の被害――ハンター職員の死骸に、息のある少年が加わった。

「弱いのですねぇ。ちょっとは、やるものと期待していたのですよ」
明瞭としない少年の視界に、悠然と迫るコート姿の少女が入り込む。
学生用の水着を下に着用した少女。ランチャー・オクトパルドは嘲笑を口元に、倒れる少年を見下ろした。

「海に沈んだクソ猫もそうですが、とんだ期待はずれです。――死んで詫びるのですよ」
オクトパルドが笑う。
悪意に満ちた顔がさらに醜悪に歪み、片足を振り上げた。ブーツの踵が弧を描き、そして同じ軌道をなぞって落ちる。

「ぐっ……」
痛打されたエックスは両手で腹部を押さえ、声を漏らさぬよう歯を食いしばった。

悶える少年の様に、少女がまた笑う。
皮手袋に収まった手を口に宛がい、オクトパルドはひっそりと笑って、エックスへ爪先を叩き込んだ。

全身が痙攣し、エックスは苦しそうに呼吸をする。
彼もレプリロイドだが、足を振うオクトパルドも同じく機械の身だ。その膂力は人間の比ではない。

少年は苦痛に頬を紅潮させ、ぜえぜえと荒い息を吐く。

「あら?」
惨めなエックスを眺めていたオクトパルドが、目を軽く見開き、小首を傾げた。

「よく見ると可愛い顔をしてるのですね、貴方って。ちょっと壊すのは勿体ないのですよ」
少年の装甲混じりの襟首を掴むと、オクトパルドは引っ張り上げる。

エックスが強制的にその場で立たされ、少年の瞳と少女のそれがぶつかった。
嘲りを塗り替え、微笑したオクトパルドは少年の白い頬を優しく撫でる。

――赤く、細く、速い影がエックスに迸った。

「どうしますか? このまま楽になりたいのですか? それとも、私と遊びます?」
万力の如く締め上げる影。
エックスを巻きつけたのは、少女の背中から生えていた。赤黒い六本の触手が、少年の全身を抱きしめる。

一見すると、触手は柔らかな素材のようだが、
「くぁ……は……」
「ごめんなさい。これじゃ、喋れなかったのですね」
その力は外観を裏切る。

蛇のような触手は、少年の内にある肺を絞るほど絡みついた。
悲鳴すら声にならぬエックス。

「クズ猫とも遊んだし、貴方も同じような辱めを受けるべきだとは思いません? そうですよね? えぇ、そうしましょう」
そのまま束縛を強めれば、少年の四肢は粉砕されるだろう。
だが、オクトパルドの言葉を最後に、それは解かれる。解放されたエックスは、地へ無様に落ちた。

甲板を肩から激突した少年が、見下ろす少女と背から溢れ出る触手に、少女のような面を引き攣らせる。
陵辱がこれで終わりとは、どこか抜けているエックスとて思っていない。

彼の危惧は正しく、触手が唸りをあげて襲い掛かる。
上半身を覆う装甲を紙のように引き裂き、エックスの白さを陽の下に晒した。青い破片が飛び散り、乾いた音を立てて床に弾かれる。

「ひぐっ!? ……な、何を!」
片手で身を起こすエックス。
慌てて、もう片方の腕で胸を隠し、少年はオクトパルドに抗議した。

「綺麗な身体。羨ましいというか……ふふっ、本当に男の子なのですか?」
エックスの身体の白さと、それで反射させる日光に、少女が目を細める。
オクトパルドは馬鹿にしたように鼻を鳴らし、口の端を吊り上げて聞いた。

「そう、ですよ……」
性別の侮辱に、そっぽを向くエックスが仏頂面で答える。
ひどく傷ついたのか、彼の横顔には暗い蔭りがあった。

「オクトパルドさん、あなたは……うあうっ!」
そこで、少年は何かを言おうとし――痺れるような感覚に驚愕する。
驚いた瞳で見下ろせば、エックスの胸の突起に触手の一つが吸い付いていた。少年の驚きは、その素早さにも向けられる。

身体が震え、痺れが広がり、エックスは悶えた。
少年は胸から広がる甘い感覚に、触手を払うことを失念する。触手は、どうような構造か、少年の乳首を優しく吸引した。

「はい、何ですか?」
横髪を弄い、オクトパルドが驚いたように眉をあげる。その仕草は無論、わざとだ。

「くううっ! 何が……ああっ!? したいんですか……ひあっ!?」
彼女に怒りを覚えるエックスだが、憤激の声をあげるには至らない。

少年の片方の敏感な部分は依然として刺激され、快楽を捻り出す。
その感覚は、エックスの全身に行き届き、可愛らしい声を出させた。

「もしかして、気持ち良いのですか? 男の子なのに、そんなとこ吸われて。ちょっと、危ない趣味なのですよね」
オクトパルドが視線に軽蔑を滲ませ、断続的に口を開閉する少年を見下す。
エックスは涎を唇から垂らし、ぺたりと座り込んだまま痙攣し続けた。

「それっ! タコちゅーちゅー」
掛け声。
少年を吸う触手の数が増える。新たに加わった赤い影が、もう一つの桜色の尖りに喰らいついた。

「くああああっ!? んんんんっ!!」
少年を襲う快感も増える。

信じられないという目を天に向け、首を反らしてエックスは悲鳴をあげた。
胸の両端から快楽が突き抜ける。エックスの反らした首が、今度は振られた。

「あはははははははははははは!! 面白いのですよ。くくっ、可愛いですね、貴方。ふふふっ」
少年の形をした楽器は、オクトパルドの嗜虐心をくすぐる。

額に手をあて、少女は腹を片手で抱えた。
腹部を押さえる様子は、先のエックスは痛みにだったが、今の彼女は違う。笑いにだ。

「さっ、次ですよ」
涙を拭う少女がそう言い、他のうねる触手を握った。
小型のミサイルを発射する孔――赤黒い先を見つめる彼女が、指差すのはエックスの下半身。

少年の頬から垂れた汗が、鋼の床に落ちる。
エックスの残った装甲が破かれたのは、輝く粒が甲板を叩くより速かった。

白い股間が露になり、エックスは羞恥のあまり悲鳴をあげる。
不本意に隆起する性器を隠そうとしたが、少年の両腕は触手に捻り上げられ適わない。

「あらー……ちゃんと生えてるのですねぇ。汚らわしい器官があるのですよー」
胸の刺激によって、硬く勃起したペニスを見やるオクトパルド。
彼女の瞳は驚くほど冷たく、言葉通り汚らわしいとばかりに睨み付けた。

「でも、貴方のは可愛いのですね」
「くっ……! は、離してください!! あなたは、いったい何がしたいんですか!?」
エックスは顔から火が出る想いだったが、それでも怒りを少女にぶつける。
全裸の少年が足下で喚くのを、オクトパルドは涼しい顔で受け流した。冷たい面は崩れない。

触手が動く。
二本が平らな乳房の先を吸い、両腕の触手が後ろ手に拘束した。
そして、ボディを引き裂いた触手が、エックスの分身に絡みつく。濃赤が白の勃起を隠した。

「うああ……あああああああああっ!?」
喉を潰さんばかりの咆哮。
レプリロイドの構造上、一番敏感な部分――それが締め上げられ、エックスは叫ぶ。

ぎゅるぎゅると音を立て、触手が勃起する幹で律動した。
怒張の先まで赤が覆う。ペニスの姿は消えたが、快感は消えない。

「やめて……あああっ!? こん……なの……! う……くうううっ!?」
巻きつく触手が、上下に動く。
触手は、ぬらぬらと滑りを帯びていた。発射孔から得体の知れない液が、間欠に溢れる。

それだけではなく、エックスの亀頭の先からも快感の証を噴き出していた。
触手によって一回り大きくなったペニスから、甲板まで粘質な液によって糸が引く。

「ぐうう……! うあっ! おく……と……あああっ!? ぱるど……さんっ! やめ……」
蠢きに隠れたペニスを、立場の違う二人が見下ろした。
少女の顔をした捕食者は楽しそうに瞳を揺らめかせ、怯える獲物は愕然と。

「おちんちんが、びくびくいってるのですよ? 変態さん」
嘲りが耳に入るが、エックスは言語を理解できない。
射精を必死に堪える彼の思考回路は、既に麻痺している。

小さな手で扱くように前後で煽動する触手の感触で、少年は大いに翻弄された。
エックスが涎と呻きを漏らしながら、身体をぶるぶると震わせる。彼の限界は近い。

「あれあれ、もうイっちゃいそうですね。我慢が足りないのですよ」
その時が免れないと解っているのは、本人のエックスだけではなかった。
オクトパルドの顔が近づき、少年の目前で薄い笑みを湛える。桃色の唇から舌が出され、エックスの頬を舐めた。

粘ついた外壁が、内包したペニスを激しく責めたてる。
濡れそぼった触手は、勃起を余すところ無く舐め回した。容赦の無い愛撫に、性的経験など皆無に近い少年は目を剥く。

「ああ……駄目……! だめ……! うぐっ……だめ! うああっ!?」
切羽詰った声。
射精という文字が、エックスのAIに広がった。

「くあああああああああああああああっ!!」
ぱっ、と白くなる少年の視界。
びゅくびゅく、と白くなる触手と性器。亀頭から、一気に精液が吹き上がった。それは宙を飛ばず、渦巻いた触手の合間から零れる。

「もう、出たのですか? 早漏なんですねぇ」
睾丸に溜めた沸騰する精を吐き出し、ペニスが何度も脈動した。ぶしゅっ、と一度だけ飛沫をあげて、真っ白な液体が飛び出す。
呆気のないエックスの絶頂にオクトパルドは呆れ、掴んでいた触手を手放した。

「恥ずかしくないのですか? こんなので感じちゃうなんて。女の子に触手で苛められちゃって」
彼女は腰に手をあて、エックスを責める。
理不尽な物言いだったが、凄まじい射精の余韻に浸るエックスに、少女の言語を理解する余地は未だない。

荒い息を奏で、惚けた顔をするエックス。
その身体がぐらりと揺れ、触手を押し倒し、少年は背中から甲板に倒れた。

視線を青い空に彷徨わせ、時おり痙攣するエックスからは、当分は何の反応も得られないようだ。
それが面白くないオクトパルドは、最後の一本に指示を与えた。

射精した後も巻きつく触手が、緩慢に離れる。睾丸と幹の繋ぎ目の辺りだけを拘束すると、残りは少年の腹に垂れた。
白い粘液を微かに漏らす亀頭と、勃起の一部が空気に晒される。

最後の一本は床を蛇のように這い、ペニスを前に鎌首をもたげた。

「何……を……」
股間の動きで我に返ったエックスが怯える。

彼は、近づく触手が発射孔を広げているのを目にした。
それからの行動を少年は想像できないが、彼のAIが嫌な予感に警鐘を鳴らした。

ミサイルを吐き出す口は、まるで花弁のようだ。
底の見えない穴が、エックスの分身の先に向かう。

「想像してくださいな。あなたの乳首と同じことを、おちんちんにしたら、どうなるんでしょうねぇ?」
拘束を解こうと暴れる少年に、オクトパルドが悠然と答えた。
面白いようにエックスの顔が青ざめる。

「ひっ……! や、やめてください。そんなことしたら……僕は!」
にじり寄る恐怖から逃れようと、少年が後退しようとするが、両腕を捕えた触手はびくともしない。
彼がそうこうしている内に、触手は大きく口を開け、ひくつく亀頭を咥えた。

ペニスを咀嚼される感触。
エックスは首を左右に振る。オクトパルドが笑う。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
主の笑みに答えたのか、突然、触手が咥えた性器を吸い上げた。

エックスのボディ全身に電流が走る。
掃除機のような吸引は、少年の全てを吸い尽くす勢いで開始された。

粘性の高い触手の口内は、女性の膣の如くエックスを締め上げる。
ペニスの先から透明な液体をとめどなく吐き出させ、それは残さず触手の奥へと消えた。

「あぐ……くうう……!! とめ……あああああ!! と……ぐあああああ!! とめて……!」
ぐにゅぐにゅといった、形容しがたい音が触手とペニスの間で弾ける。
包み込まれ、そして吸引される感触は、少年にとって地獄。触手の締め上げに、エックスは泣き叫んだ。

「ううっ……!」
何の縛りもなく、エックスは射精した。
大量の絶頂の証が、ホースから出る水かのように吐き出される。触手の中で、ペニスが馬となり、ぶんぶんと暴れた。

射精中でも、吸い上げは止まらない。
触手は脈動し続け、精液を吐き出す身体の構造を助ける。尿道に残る間もなく、何もかもが駆け抜けた。

「うあああっ! あああ!! お願いです……あああっ!! から……助けて……ふああああ!!」
エックスは連続する快感に、またも射精する。糸のような精液の塊が引き抜かれ、触手の奥底へ。
三度目の精の量は少ないものだが、触手の吸引がそれを許さなかった。

精巣内の精液まで吸い取ろうと、勢いが増す。
ぎゅるぎゅる、と睾丸が疼き、少年のペニスは大量の精液を吹き上げる。その量は人知を超えていた。

「気持ち良いのでしょう? 男の人って、おちんちんが気持ち良ければ、何だっていいのですよね」
吸引も続き、射精も続き、嘲りも続く。

「がああああああああ!? あああああ!! とめ……ああああああああああ!!」
射精が強制的に行われる。
精液の動きは止まらず、輸精管から尿道にかけて疾走し、亀頭から触手の奥まで噴射した。

勃起も煽動によって収まることなく、射精しては大きく震える。
精巣に貯蔵される精液は、空っぽになろうとしていた。

「あなたって、さいてーっ、なのですよね」
「あああああああ!! とまんない……くうううっ! こんなの……あああああああ!!」
ペニスから微かに血の匂いが漂う。
精液を品切れにした、エックスから出るのは悲鳴とそれだけだ。

涎を撒き散らし、エックスが打ち上げられた魚のように悶える。

「吸盤吸いつけられた情けない格好のままイッちゃうのですか、この早漏!」
見下すオクトパルドが、少年に向かって叫んだ。

そこで、触手の吸引が最大となり――

「――!!」
エックスが最後の射精をする。AIと視界が真っ白な世界へ。
同時に触手が引き抜かれ、ペニスが解放された。

まだ残っていたのか、少量の精液が宙に吐き出され、勃起が急速に弛緩する。
情けなく、だらりとペニスは主の腹に垂れた。



「月並みな台詞ですけど……遊びは終わりです」
声と意識を失ったエックスには、少女の声は聞こえない。

失神は幸運だった。
少女の触手の全てが、エックスに向けられる。

「ボスの命令には背きますが、別に義理もないし……貴方も、私に対して非常に許されない態度を取りましたものね」
狙いは股間ではなく、全身にだ。

全ての花弁が開き、灰色の顔を見せる。
それは、小型のミサイル。少年が逃れられない死を迎えるのは、目に見えている。

「さようなら、エックスさん。違う状況だったら、お家で飼ってあげても良かったのですよ」
彼女の言葉を皮切りに――





遊覧船で巨大な爆発が起きた。

<BADEND>

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