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アニメ会社紹介(作オタ視点)/た~わ行


作オタによるアニメ会社紹介のページです。
更新が少ないため、記載されてる情報が古い可能性もあります。ご注意ください。
所属アニメタ欄記載のアニメーターには、継続的にその会社に席を置いているフリーアニメーターも含まれています。
輩出アニメタ欄に関しても、他社へ移籍した動画からの生え抜きや社員アニメーターに加えて、他社へ席を移したフリーも含めての記載となっています。
社内に席があるフリーか、外注のフリーか不明な場合は関連アニメタ欄に記載お願いします。

・ アニメ会社紹介(作オタ視点)/あ~さ行
・ アニメ会社紹介(作オタ視点)/す〜そ

 


 

■タツノコプロ(竜の子プロダクション)
・2017年10月19日に創立55周年を迎える老舗アニメ制作会社。
・初代社長吉田竜夫が1962年に漫画製作工房として設立。1965年の『宇宙エース』からテレビアニメの制作を開始。
・長い歴史の中で、数多くの人気作品や多分野で優秀な人材を輩出した。
・漫画家であった初代社長吉田竜夫の影響もあり、70年代はハイクオリティな劇画調のタッチの作品が多かった。
・70年代のタツノコ作品で活躍した須田正己、二宮常雄、湖川滋(湖川友謙)の3氏はタツノコ三羽烏と呼ばれていた。(「BSアニメ夜話 新造人間キャシャーン」より)
・子会社としてアニメフレンドが1977年3月から1990年9月まで存在した。『超時空要塞マクロス』では板野一郎をはじめとしたメカ班がこのアニメフレンドを作業場としていた。
・1978年に、アニメーター養成機関として竜の子アニメ技術研究所を設立。所長には杉井興治が就任し、宮本貞雄らが講師として指導にあたった。
・『赤い光弾ジリオン』の制作時に、フリー・プロデューサーとなった石川光久が『ジリオン』の制作終了と共に解散する予定で制作チーム(タツノコ制作分室)を発足した*
同じくタツノコから独立した、『ジリオン』のキャラクターデザイナー後藤隆幸主宰のスタジオ鐘夢がここを間借りして活動していた。
・1987年12月15日、タツノコ制作分室と鐘夢を統合する形で、石川と後藤をはじめとしたメンバーが有限会社アイジー・タツノコ(現: Production IG)を設立した。*
・2005年、玩具メーカータカラ(現: タカラトミー)がタツノコプロの株式の88%を取得。タカラの傘下となる。*
・2014年、日本テレビがタカラトミーからタツノコプロの議決権株式の54.3%を取得。日本テレビの子会社となる。*
またタカラトミーも引き続き議決権株式の20%を保有しており、今後もタツノコプロとの連携を図っていくとのこと。*
・近年はデジタル作画部門に力を入れ、ペーパーレスでの作画に取り組んでいる。

関連アニメタ:工原しげき、加野晃、川原智弘、斉藤里枝、前田亜紀、渡邊章、諏訪壮大
輩出(元関連)アニメタ:九里一平、南家こうじ、宮本貞雄、杉井興冶、高橋資祐、金山明博(漫画部)、須田正己、田中保、加藤茂、石之博和、塩山紀生、坂本英明、井口忠一二宮常雄なかむらたかし、本多哲、鈴木満、道下有希子、薄井義雄、香川浩、前田真澄、後藤隆幸、武田一也、華房泰堂、四谷光宏、谷沢泰史、小島知之、羽多野浩平、新妻大輔、山門郁夫、斉藤愛、鈴木信也、ジミー・ストーン、矢野和彦、橋本敬史中武学髙田晃後藤圭佑戸田さやかりょーちも川野達郎今岡律之、山田奈月、吉原達矢中山竜榎戸駿、黒崎隼人、髙橋瑞紀
竜の子研究所輩出アニメタ:遊佐和重、浜崎博嗣、千明孝一、飯田史雄(SUEZEN)、川崎逸朗、川又浩、竹内一義、福井智子、鷲田薫、橋本とよ子、小林哲也、菊地市松、水村良男、村田充範、郷敏治、寺岡賢司、吉田英俊、橋本浩一、前澤弘美、橋本勝己、玉井公子、渡辺和夫、松坂定俊、青木真理子栗尾昌宏、三浦厚也、伊藤尚往、長坂寛治、井上信行、西田正義松本憲生若林厚史北野義宏、矢花馨、菊地康仁


■チップチューン(chiptune)(旧エイトビットロケット)
・2012年8月設立。旧社名はエイトビットロケット。2015年7月20日より株式会社チップチューンに社名を変更。
・撮影、3DCG、編集、特効が主な業務。
・旧社名から分かる通り、元々はエイトビットの関連会社ではあったが、社長の奈良井昌幸をはじめ人材としてはMADBOXからの流れも汲む。
・企画・制作に関しては関連会社のスタジオNUTが行っている。関係性としてはチップチューンが母体となっている。

■■スタジオNUT(ナット)
・2017年、元マッドハウスの角木卓哉が独立して設立。チップチューンの関連会社で同社を母体とする。
・独立後、すぐに『幼女戦記』の元請け担当。劇場作品として制作も決定した。
・2020年にはオリジナルTVアニメーションとして『デカダンス』を制作した。

所属アニメタ:栗田新一、小島昌之
関連アニメタ:シュウ浩嵩


■ディオメディア
・「スタジオバルセロナ」の代表を務めていた須賀信行(グループタック出身)が体調を崩して引退したため、
 共同代表の小原充が事業を承継する形で2008年に設立。よって、厳密にはバルセロナ=ディオメディアではない。
 小原自身は当初別にアニメスタジオを立ち上げる構想を持っていたが、タックの仕事を通して須賀と縁ができバルセロナの共同代表となった。(SPOT Vol.6インタビューより)
・生え抜きのアニメーターが多く在籍しており、元請として作品を請けた場合はメインスタッフとして参加する。
・出身アニメーターも実力派揃いである。
・『乃木坂春香の秘密』『侵略!イカ娘』で元請け会社としての地位を確立。KADOKAWAグループのコンテンツをアニメ化することが多い。
・2017年にはproduction doA、2018年には絵空と、ディオメディアスタッフが関わっている制作(会社?別名義?)が誕生しているが関連は不明である。
・2014年に本社を移転し、旧社屋を武蔵関スタジオとした。その後、武蔵関スタジオにはスタジオブランとエンカレッジフィルムズが間借りしていたが、2021年までにどちらも移転。
・韓国のアニメスタジオ『synod』と作画協力しており、近年の同社作品の作監・原画で大活躍している。
・2021年放送の『聖女の魔力は万能です』では僅か4人で絵コンテ・演出を回すことに成功しており、その後の同社制作作品も『フットサルボーイズ!!!!!』という例外を除き、少数精鋭で回している。

所属アニメタ:小原充、石川雅一、井出直美、松本麻友子、玉木慎吾、井畑翔太、本多美乃、前田恭佑、益田賢治、天野翔太(胡蝶蘭あげは)、清水空翔、加藤剣、諸石康太、宮澤努、加藤弘将、大村将司、本田辰雄、鮎澤祐太、八幡佑樹、柴野美奈、山本祐仁、元野琴美、長島祐樹、松本晃永、勝田綾太、中島梨緒
関連アニメタ:小澤和則、鈴木陽子、大町生、西村都、渋谷秀
輩出アニメタ:小松勇輝、齊田博之、小松大樹、安野将人、千葉充、畠山佳苗、西見昌一郎(くまがぱんいち)、中谷亜沙美、徳永さやか、小菅和久、福田佳太、小川茜、野村嘉治、石丸史典、富永武志、槙田路子、土佐岡加奈、高橋尚千、望月俊平、山道到威


■デイヴィッドプロダクション(david production)
・沖浦泰斗と旧ゴンゾの梶田浩司らが独立して、2007年9月に設立した。2014年にフジテレビの子会社となる。
・『リストランテ・パラディーゾ』で初の元請けを開始。
・『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを長期に渡り、元請を担当している。
・2018年にシャフトから松永康佑Pのラインが揃って移籍しており、その班が担当した『炎炎ノ消防隊』は非常に高い作画クオリティで話題を呼んだ。
・国内では実績が乏しいCACANi(自動中割ソフト)を導入するなど、デジタル作画に積極的な制作会社の一つ。

所属アニメタ:石本峻一、稲垣美奈、板橋美沙、福島珠奈、溝口さつき、渡邉はるか、南治京花、矢島幸歩、長谷川雄太
関連アニメタ:守岡英行大梶博之松浦力三輪和宏、石川健太郎、山下悠樹、菅原裕幸、安達祐輔、荒木裕酒井智史、平村直紀、山田まさし、江藤大気、加藤愛、津曲大介、河野美由紀、福岡ゆう、吉岡佳宏、紺野大樹徳田夢之介黒沢守森田岳士
輩出アニメタ:福田菜々子、篠原佑太、廣原寧人、森下みお、鎌田英里、石渡理衣


■手塚プロダクション
・手塚治虫作品の著作権管理とアニメーション制作が主な業務。
・手塚治虫が漫画制作のために1968年1月23日に設立。70年代からはアニメ制作も手がけるようになる。
・70年代の終盤から、24時間テレビ内で放送のアニメスペシャルや、『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『火の鳥』、『ブラックジャック』等の手塚治虫作品のアニメ化を手掛ける。2000年代に入り、深夜アニメが増え始めた頃から元請け作品は激減し、 単独では『戦国無双』まで久しく元請けを務めることはなかった。
・2010年は様々な元請け会社の各話制作協力が主な仕事となっていた。
・中国に下請け会社の北京写楽美術芸術品有限公司がある。国内のスタジオでは虫プロ、G&Gディレクション、きのプロに作画を委託することが多い。また、フリーランスで起用する原画マンはベテラン率が高め。
・2022年以降の作品では作監及び原画の殆どをDR MOVIEに外注し、自社の総作画監督で修正するスタンスを取る。
・極稀にシャフトグロスがあり、『五等分の花嫁』11話、『女神のカフェテラス』9話は普段の作画品質とは裏腹に、非常に安定した作画品質を提供した。また遊戯王シリーズのグロス受けをしていた関係からか、こちらもレアだがぎゃろっぷのスタッフが参加することもある。
・最新作は『アンダーニンジャ』『女神のカフェテラス』。

関連アニメタ:杉野昭夫、吉村昌輝、岡村隆、小林準治、瀬谷新二、内田裕、古瀬登、西田正義、齊藤格、河口俊夫、羽根章悦、神村幸子、清水健一、千葉茂、中村路之将、青木一紀、斉藤圭太、豊田暁子、岩崎令奈、氏家章雄、ウクレレ善似郎
輩出アニメタ:栫裕、山崎茂、小林利充、伊藤嘉之、斎藤恒徳、細居美恵子、岩佐裕子、三浦厚也、篠原隆、片山みゆき、中川航、藤本雄一朗、三浦菜奈、高倉香恵、山田桃子、坂田愛子、小野玲奈


■テレコム・アニメーションフィルム
・東京ムービー創業者の藤岡豊がフルアニメーション制作を夢見て立ち上げた制作会社。公開まで紆余曲折あった『ニモ』の現場として機能。東映動画初期の技術エッセンスを受け継ぐ名門で、輩出者は大作で腕を振るう名うてのアニメーター揃い。設立から現在に至るまで東京ムービー→トムスエンタテインメントの子会社。
・自社で作画から撮影・編集まで完結できる体制が整っていた。
・海外との合作が多かったため、リミテッドアニメは苦手であった。2000年代からは主要取引先のワーナーブラザースが発注先を韓国に転換したため、海外合作から国内作品にシフト。
・デジタル技術にも積極的で、別けてもタブレットによるデジタル作画の導入は業界内でも特に早かった(だけではあったが)。
・2016年以降の経営状況は悪く、債務超過状態に陥っている。デジタル部門を解体し、一時は自社HPを持たないほどだった。
・トムスとの共同制作やグロス請けを経て、『イジらないで、長瀞さん』で単独元請復帰。

所属アニメタ:友永和秀富沢信雄矢野雄一郎道籏義宣、野口寛明、末永宏一、横堀久雄、飯盛夏子、白井裕美子、高須美野子、高田洋一、佐久間千秋、飯野めぐみ、千葉大輔、大沢瞳太
関連アニメタ:田中敦子、工藤正明、酒向大輔、石川健介
元関連アニメタ:大塚康生滝口禎一
輩出アニメタ:月岡貞夫宮崎駿近藤喜文丹内司山内昇寿郎、青木康直、遠藤正明二木真希子八崎健二、片山一良、浦谷千恵、宮崎なぎさ、植田均森川聡子、立木康子、うつのみや理増田敏彦、舘野仁美、青山浩行柳沼和良辻野寅次郎(辻野芳輝)、楠本祐子、貞本義行田中達之橋本晋治西見祥示郎、梅田隆司(うめだりゅうじ)、鷲田敏弥川口隆大木賢一板垣伸秦綾子柴田由香、上田峰子、牧原亮太郎木村豪、宇田明彦、古俣太一森光恵、中路景子、北川隆之、小野旭、河合拓也、西真由子、稲手遥香


■TNK(ティー・エヌ・ケー)
・竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)の制作進行だった加藤長輝が1999年に設立したアニメスタジオ。現社長は河井敬介。
・当初は作画の下請け会社だったが、2000年の『HAND MAID メイ』で初の元請作品を担当。2006年に株式会社となった。
・『ハイスクール DxD』シリーズ、『健全ロボダイミダラー』、『精霊使いの剣舞』とストーリー面、作画面に関しても安定した作品を輩出した。
・公にはされていないが、Honey Works作品の劇場アニメを手掛けた「Qualia Animation」はTNKの別名義である。

所属アニメタ:石動仁、神田岳
関連アニメタ:柳沢テツヤ、西島克彦、藤井まき、ごとうじゅんじ、宮澤努、朝岡卓矢、清水勝祐、小澤和則、宮沢聖磨、楊烈駿、田中良、齊藤佳子


■東映アニメーション(旧・東映動画)
・略して東映。業界最大手の制作会社。
・上手い人も結構いるが、大規模な会社なので分散されていて出来はまちまちなのが多い。
・かつては3000枚縛りが鉄則であったが、どうしても止まっている絵が多くなってしまうので、一部作品では3500枚になる。
3500枚の場合は大体300カット、3500枚、背景は200~230枚。(清水慎治・談)
(上記は、逆にちゃんと動かすことを目的とした枚数の増加である)
・上記の通り枚数を豪勢に使う事は出来ないので、東映で上手い人は必然的にタイミングが上手い人が多い。
・枚数制限を超えることがあれば社内でも問題になることになっていたが、現在は制作進行の減少やP不足になるため、話数単位での枚数制限に拘ることはなくなっている。
・たまに凄いサプライズ回もある(ガイキング13話、化猫、祝!ビックリマン29話、トロプリ29話、ワンピース1015話など)
・一人原画アニメーターが多い。業界内の一人原画アニメーターの殆どが東映で仕事をしている。
・ペロちゃんマーク。マスコットキャラクターのペロちゃん。良い作画にはペロちゃんマーク進呈。
・最新作は『ひろがるスカイ!プリキュア』『逃走中 グレートミッション』。

所属アニメタ:舘直樹小泉昇濱野裕一青山充、梨澤孝司、井手武生、稲上晃爲我井克美山室直儀八島善孝信実節子、横山健次、出口としお森佳祐太田晃博上野ケン(上野賢)大久保俊介涂泳策、松田翠、三ツ井洋一、島貫正弘、久田和也、石塚勝海、森宗弘樹、田中亮輔、二階堂渥志、北崎正浩、井上栄作、新谷直大宍戸望山岡直子
輩出アニメタ:熊川正雄、大工原章、森やすじ、古沢日出夫、大塚康生楠部大吉郎中村和子、小田克也、紺野修司、喜多真佐武、坂本雄作、奥山玲子、大田朱美、永沢詢、杉山卓、岡迫亘弘、 ひこねのりお(彦根範夫)、小田部羊一、吉田 茂承(吉田しげつぐ)、竹内留吉、月岡貞夫、松原明徳、平田敏夫、香西隆男、我妻宏、森下圭介、永木総博(ながきふさひろ、永樹凡人)、小泉謙三、金山通弘、木村圭市郎(故)、宮崎駿、高橋信也、林静一、小林治(旧)芝山努大橋学、玉沢武、玉沢君子、金大中、角田絋一、金田伊功濱洲英喜新井浩一中鶴勝祥安藤正浩福田道生細田守うるし原智志山下高明長谷川眞也西田達三林祐己
関連アニメタ:馬越嘉彦、中澤一登、すしお、橋本敬史、森久司、大塚健、冨田与四一、奥澤明裕、西野武志、長田信博、其田昂己、Chris、Chansard Vinsent、小島崇史、廣田光平、堀虎ノ介、高橋朋之、重次創汰(ホネほね)、冨永詠一

■TOEI ANIMATION PHILS
・TAPと略していたが、近年東映外の動仕でよく見るTAP(ティー・エー・ピー)と混同されるため「Toei Phils」と表記するようになる。
・フィリピンにある東映の子会社。旧社名はEEI-TOEI。
・2000年代に入ってから、同社アニメーターが頭角を現すようになり、1話分の作画グロスを引き受けるまでになった。劇場でも原画として参加することが多くなる。

所属アニメタ:フランシス・カネダポール・アンニョヌエポ、ノエル・アンニョヌエボ、レジー・マナバット、 レム・バレンシア、ビクター・バラノン、アリス・ナリオ、アルフレッド・レイエス


■動画工房
・1973年7月11日設立。江藤文男のFプロダクションから石黒育が独立してする形で結成した。
・日動新プロ以来の石黒の師匠であった、古沢日出夫は同社の顧問を務めた。後に古沢の息子の古沢英明も同社に入社した。
・以前は下請け中心だったが、2000年代以降元請けも行うようになった。
・近年は同クールで複数作品を進行させるなど、キャパシティも拡大している。
・TYO傘下であったが、方針の相違からグループ離脱。その後程なくしてTYOグループの事業集約を目的とした、ハルとゆめ太の合併が行われたためこれが離脱の原因とも。
・『ゆるゆり』制作以降は太田雅彦らがよく制作に関わっており、太田が拠点としていた童夢にグロス撒きをする事が多かった。
・元請け作品の絵コンテアプリ配信なども行っている。
・同社元所属で制作進行・制作デスクの梅原翔太氏はかなりの作画オタクの様子で、氏が担当した回は若手アニメーターがはっちゃけた作画を披露しており、本スレなどで色々と話題になる事が多かった。その一方で制作進行としては非常に優秀らしく、アニメーターや関係者からの信頼は厚い様子。現在はCloverWorksに移籍し、アニメーションプロデューサーとして『ワンダーエッグ・プライオリティ』や『その着せ替え人形は恋をする』などの作画アニメに携わっている。
・上記の梅原氏が制作デスクを抜けてからは、以前まで作画は安定していた印象の同社だったが、作画監督、作監補佐を多人数投入する回が増えており、梅原氏の抜けた穴は大きかったと見える。
・『【推しの子】』より、EDクレジットに動画工房作画育成監督を載せており、社内新人アニメーターの育成に専念している様子がうかがえる。
・近年は日常系、萌え系の作品を製作することが多い。
・最新作は『【推しの子】』『白聖女と黒牧師』『ちいかわ』。

所属アニメタ:古沢英明谷口淳一郎中西麻美子中島千明、山野雅明、小田道子、武藤幹、伊藤大翼、狩野正志、立口徳孝、納武史、室賀彩花、卓子意、水野公彰、神崎桃子、全後映、佐藤光晃、金井思、劉官林、矢野桃子、中山薫、松山璃音、山口倫奈、今井貴大、広部太一、吉川竜白
関連アニメタ:天崎まなむ、菊池愛、熊谷勝弘、曾我篤史、太田雅彦、大隈孝晴、越智信次、尾尻進矢、平山寛菜、三谷暢之、中島大智、尾辻浩晃、中川洋未平牧大輔、長尾圭悟、板倉健、横山穂乃花、迫由里香、稲手遥香
元関連アニメタ:山崎淳、沖田博文、中野裕紀、直谷たかし野中正幸渡邉祐記西井涼輔山本裕介、高柳佳幸(藤原佳幸)
輩出アニメタ:賀川愛、牧野田啓介、松本清、下田正美、中山勝一、今隈真一、釘宮洋、入江篤、新房昭之、上妻晋作、浜森理宏、神戸洋行、森久司(中山久司)向田隆金﨑貴臣佐々木敦子満仲勧小泉昇三輪修嶋田和晃河野恵美吉邉尚希、茉田哲明(松田哲明)、三谷暢之吉田奏子、宗圓祐輔、久保茉莉子、助川裕彦、小田景門、新沼拓也


■トムス・エンタテインメント(旧 東京ムービー)
・1964年設立の老舗アニメ制作会社。他業種の会社との吸収合併等を経て、2000年に現在の社名に変更。
・ルパン・アンパンマン・コナン等、日テレ系列の名物アニメの制作会社としても有名。
・当初はAプロダクションが実制作を担っていたため、両社の繋がりは非常に深かった。
・制作関連会社としてテレコム・アニメーションフィルムがある。なおテレコムは、当時の社長だった藤岡豊が海外合作アニメの制作を目的に設立した。
・2011年に元社長の松元理人が、子会社「スタジオさきまくら」を設立するも翌年に合併。
・スタジオ名称を変えてからは社内グロスも行うように。
・2011年より各制作ラインにブランド名が掲げられていたが、2021年4月の組織再編に伴い廃止され、「第○(1~7)スタジオ」呼称となっている。『コナン』(第1スタジオ制作)など一部作品除き、スタジオ名がノンクレジットのため、2023年現在の担当作品・担当Pの詳細は不明。以下は2019年時点の推測に基づくデータである。

◆<1スタ>【V1スタジオ】 担当P/石山 桂一,溝上 猛,寺島 清晃 『名探偵コナン』『まじっく快斗』『神様はじめました』『信長の忍び』
◆<2スタ>【だぶるいーぐる】 担当P/小島 哲,小山 雅弘,川邉 大輔,山川 剛史 『ヴァンガード』『ルパコナ THE MOVIE』『繰繰れ!コックリさん』『ReLIFE』『TRICKSTER』
◆<3スタ>【3×CUBEスタジオ】 担当P/久保 雄輔,岩崎 和義,野崎 康次 『それいけ!アンパンマン』『とある飛空士への恋歌』『実は私は』『甘々と稲妻』
◆<8スタ>【8PAN】 担当P/鶴木 洋介,竹村 逸平,片桐 秀介 『聖闘士星矢 冥王神話』『ZETMAN』『弱虫ペダル』『ルパン三世TVSP2013』『ヒーローバンク』『ばくおん!!』『D.Gray-man HALLOW』
◆【ドロワスタジオ】  担当P/井内 知樹 だぶるいーぐるより分割? 『ルパン三世グッバイ・パートナー』
◆【ローグ・スタジオ】 担当P不明 2019年現在は社内グロスメインの模様

◆<7スタ>【777スタジオ】 (解散か) 担当P/青木 隆介 『幕末儀人伝浪漫』『ルパン三世TVSP』
◆<10スタ>【Po10tialスタジオ】 (浄園Pのテレコム出向により解散か) 担当P/浄園 祐 『戦国乙女』『峰不二子という女』
◆【スタジオさきまくら】 (本社合併及び、松元社長退任のため解散か) 代表/松元 理人 『BRAVE10』『ヴァンガード』『ルパン一家勢揃い』

関連アニメタ:鍋島修亀垣一本橋秀之平山智越智一裕須藤昌朋高谷浩利東出太増田敏彦南伸一郎川口隆森久司、河村明夫、宍戸久美子、清水義治岩佐裕子とみながまり青木雄三髙木啓明奥澤明裕、鈴木FALCO
元関連アニメタ:牟田清司
輩出アニメタ:湖川友謙、北原健雄、こだま兼嗣神村幸子


■ドライブ(Drive)
・2015年設立。
・音楽制作とアニメーション制作の二事業制を取っているアニメ制作会社。
・アニメーション制作事業では元スタジオディーンの宮腰徹P主導の基、制作されている。
・その関係でスタジオディーンに関わりのあるアニメーターがよく同社作品に参加されている。
・今後は『この素晴らしい世界に祝福を!3』を制作する予定。

所属アニメタ:大久保義之、菊地陽子、川瀬ひな子、間部葵
関連アニメタ:安達祐輔、清水勝祐、上西麻耶、前澤弘美、青野厚司、中村和代、小澤和則、牛ノ濱由惟、藤田正幸、亀田朋幸、山村俊了、川添亜希子、吉田龍一郎、八木澤修平、西田亜沙子、菊田幸一
輩出アニメタ:奥村勇斗


■トリガー(TRIGGER)
・元ガイナックスのアニメーション演出家の大塚雅彦とアニメーター今石洋之、制作プロデューサーの舛本和也を中心に2011年設立。ULTRA SUPER PICTURES傘下。
・『天元突破グレンラガン』・『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』などの2000年代のガイナックス後期を支えたスタッフらがそのまま移籍。
・テレビ作品ではA1、USPグループの制作協力から活動を開始。12年にはウェブアニメの『インフェルノコップ』、13年にはアニメミライの『リトルウィッチアカデミア』を制作。
 テレビ作品の『キルラキル』で元請を開始。
・『宇宙パトロールルル子』『キズナイーバー』『リトルウィッチアカデミア(テレビアニメ版)』と引き続いてオリジナルの元請作品を中心に若手アニメーターを積極的に起用。
 中堅の金子雄人、岩崎将大、坂本勝、半田修平や生え抜きの石毛理恵、五十嵐海、山口加奈らが作画面での制作の中心となっている。
・同じくガイナックスから独立したカラーとの人間関係は良好で、作品によっては本田雄や鶴巻和哉、摩砂雪等が参加することがある。
・最新作は『ダンジョン飯』。

所属アニメタ:今石洋之吉成曜すしお雨宮哲芳垣祐介柴田由香堀剛史金子雄人坂本勝半田修平三宮昌太岩崎将大、長谷川哲也、中川英樹、こすぎなほこ、遠藤良恵、石毛理恵、五十嵐海、山口加奈、甲斐有紀奈、中村真由美、池澤岳史、石山正修、荒井洋紀、菅野一期、千葉一希、櫻井哲也
関連アニメタ:小倉陳利小松田大全久保田誓錦織敦史佐藤利幸谷口宏美、石田一将、平村直紀、田村瑛美、長田信博、竹田直樹、米森雄紀小嶋慶祐中森晃太郎杉本ミッシェル
輩出アニメタ:田頭悠郎、荒井和人砂小原巧米山舞げそいくお(奥居久明)、斉藤健吾、糸山礼央、刈谷仁美、山岸葵、宮崎詩織


■和―NAGOMI―
・ツインエンジンのグローバル展開を視野に入れた制作ライン強化のため、スタジオKAIの事業役員及び制作統括だった金子文雄を招いて2024年に設立したアニメスタジオ、ツインエンジングループで15番目の会社となった。
・金子文雄は同時にEOTA取締役に就任、同じく過去サテライト所属であった葛西励が前年より在席している。
・金子氏のハルフィルム→サテライト→スタジオKAIへの移籍時同様、主力のスタッフを引き連れての設立となった。特に藤本さとるとはハルフィルムからの付き合いとなる。
・ツインエンジンに所属している佐藤順一と同社役員の関わりは深く、公式Xでも早々にフォローしている他、氏のXでもリポストされた。
・公式Xでは開設後毎日スタッフによるイラストが投稿されている。

所属アニメタ:藤本さとる(取締役)、今西亨(取締役)、ハニュー


■二宮事務所
・1982年設立。80年代前半に二宮常雄が主宰した作画スタジオ。二宮の私塾的な側面もあるスタジオだった。
・設立のきっかけは二宮に技術を学びたいと志望したアニメーターが多数いたため、まとめてスタジオを作るという流れになったこと。(「今だから語れる70年代アニメ秘話~テレビまんがの時代~」より)
・主宰の二宮が若手の指導と共にマネジメントも担当しており、当時フリーだった二宮がまとめて請けた仕事を事務所のアニメーターで分担して担当するというシステムだった。(同上)
・浜崎博嗣は「今だから語れる70年代アニメ秘話~テレビまんがの時代~」における鼎談にて、
「あのころ、二宮さんが表現されている作画ワールドに憧れて、みなさんついていったというか。教えてもらうというより、現役アニメーターの仕事から、なにかを学びに行くような積極的な空気がありましたね。アニメスタジオって、僕が知る限りはビジネスライクなところが多かったのですが、そのなかでは二宮事務所は特別でした」と語っている。
・「逆転イッパツマン」「ななこSOS」「イタダキマン」「装甲騎兵ボトムズ」「銀河漂流バイファム」「夢戦士ウイングマン」等の作品にグロス回がある。

関連アニメタ:二宮常雄、松原徳弘、塚本篤、河口俊夫、香川浩、波戸根良昭、貴島優子、鈴木芳子(鈴木喜子)、佐々木芳子(佐々木喜子)


■日本アニメーション
・1975年ズイヨー映像代表の本橋浩一が設立。
・一時期は東映動画(現・東映アニメーション)、竜の子プロダクション、東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)、エイケンのアニメ制作会社の大手として数えられていた。
・『小さなバイキングビッケ』・『フランダースの犬』・『みつばちマーヤの冒険』・『世界名作劇場シリーズ』と名作のアニメーションを世に残した。
・1990年代には現在でも放映が続いている『ちびまる子ちゃん』、『魔法陣グルグル』を制作。
・しかし、90年代後半から内部の問題や日本俳優連合との出演声優への二次使用料問題等の民事訴訟等のごたごたが多く起きた。その影響もあり、2000年以降の元請け作品は数少ない。
・創業者の本橋浩一氏は骨髄異形成症候群により死去。娘の石川和子氏が経営を引き継いでいる。

所属アニメタ:佐藤好春、山崎登志樹
関連アニメタ:宮﨑駿、高畑勲、森康二、小田部羊一、関修一
輩出アニメタ:富沢信雄、加瀬政広、本谷利明、箕輪博子、中田博文、加藤裕美、阿蒜晃士、丸山宏一、堀剛史、長沼範裕


■中村プロダクション
・虫プロの流れをくみ1974年設立。
・サンライズ中心だが幅広く他社制作作品を受け持つ。ただし、サンライズとのつながりはきわめて強い。
・本家サンライズと同じく堅い印象。一定のレベルを保つもいまいちはじけることが少ない。
・作打ちに原画マンを参加させない(作監と演出のみ)。社長の方針。
・設立当初からロボ作画には定評があった。しかし以前はスタジオ内でメカ作画まで請け負っていたものの、2010年代前後に高瀬・池田氏が抜けたあたりからメカ作監が不在となり、現在ガンダムシリーズなどではキャラ作画のみを請け負う形となっている。
・70年代は社長自ら作監を務め、ゴリゴリした線の荒々しいタッチの作画で人気を博したが、『百獣王ゴライオン』を最後に作画は引退し、以降は弟の中村明や生え抜きアニメーター達が作監を務めるようになる。
・80年代後半~90年代にかけては、平井久司、久行宏和、板倉和弘らをはじめとした当時の所属アニメーター達が『魔神英雄伝ワタル』シリーズ、『勇者シリーズ』、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』などのサンライズ作品で、キャラ、メカ共にハイクオリティな作画をみせた。
・ヤバ気な逸話が多数ある。詳しくは各々検索だ。

所属アニメタ:しんぼたくろう、富永剛央、福田嗣、松永晃、田島智之、中島達央、和田弓枝、菊池ともゑ、宮原秀典、宇津野奈緒美、川村たあさ
輩出アニメタ:中村一夫(滝川一夫)、中村明(西城明、中村旭良、中村太一)、大曽根真智子、葛岡博、山崎久夫、柳田勤、坂野方子、川越淳、北久保弘之、山崎理(ヤマサキオサム)、西澤晋奥野浩行、柳沢哲也(柳沢テツヤ)、藤田一己、平井久司平松禎史村瀬修功久行宏和、百瀬恵美子、鈴木勤村木靖松田宗一郎、柳瀬雄之、松井芳彦、初見浩一、板倉和弘、深澤学(ふかざわまなぶ)、金田正彦、入江泰浩千葉道徳大塚健、高乗陽子、実原登、能戸隆、森久司(中山久司)田島直、梅本賢一、米山浩平、仲田充、渋谷勤、高橋真一、井村学、池田有、中田栄治橋本誠一森寛之、浅井義之、重国浩子(重國浩子)、宮下雄次、橋本裕之、島袋智和、古川信之、宮原秀典、北原昌明、青木美穂、星野真澄、佐々木まり子、友岡新平高瀬健一、糟谷健一郎、田中敏美、竹知仁美、村谷貴志、小倉寛之、田村正文稲吉智重稲吉朝子、下島誠、山田哲郎、岡山思菜子、海老原奈美子、大曲健克、黒瀬大輔、林勇雄、木宮亮介、薮本和彦、菊池隼也、外間亮、須永賴太、山名秀和、木藤貴之、福井麻記、錦見楽、藤原麻記子、林央剛、盛重学、山本真也、小野早香、水野辰哉、工藤ゆき、三好智志、菅井彩乃、黒澤浩美


■ノーマッド(NOMAD)
・2003年にマッドハウスのプロデューサーだった小野達矢氏が独立して設立。
・『ローゼンメイデン』1期2期の制作で有名。2010年代はグロス請けとしての活動がメインとなっており、数年おきに元請をするに留まっていた。
・2018年放送の『邪神ちゃんドロップキック』以降、同シリーズの続編を含め、元請作品の数は増加傾向にある。
・2000年代にはマッドハウスの繋がりもあり、鈴木典光氏がエンディングアニメーションを担当することがあった。
・2023年現在では制作9名、企画1名、事務1名、作画23名、仕上2名の計36名所属がしている。

所属アニメタ:古賀誠、藤田まり子、代見裕美、岡野力也、佐藤義久、三ツ木萌子、足立和暉、正田詩織、宇都宮亮
関連アニメタ:中島大智、北原章雄、竹内一将
輩出アニメタ:上原結花子


■ネオメディアプロダクション(イーグルネスト)
・1969年頃、『タイガーマスク』の制作途中に設立。設立以来、木村圭市郎が代表を務めていたが、現在(2017年時点)では木村高啓が代表取締役社長を務めている。
・正式社名は「株式会社ネオメディアプロダクション」であるが、2000年代からは「イーグルネスト」名義でクレジットされることが多い。但し、2015年辺りからは再び「ネオメディア」名義でクレジットされることも多くなってきていた。
・似た名前の「ディオメディア(スタジオバルセロナの後身)」や「イーゲルネスト(旧スタジオOM青森ワークス)」と混同されることもあるが、無論別会社である。
・特に70年代や80年代の輩出者には実力派アニメーターが多い。近年では田中宏紀や大橋藍人を輩出したスタジオとして知られている。
・百瀬義行、内山正幸が担当した『ど根性ガエル』のネオメディア担当回は初期の代表作の一つ。
・百瀬ら70年代の輩出者の中には、後に日本アニメーションやビジュアル80の制作作品に活動の場を移すものもいた。
・下請けの作画スタジオではあるが、1978年の『魔女っ子チックル』では途中降板ではあるものの実制作も担当していた。(クレジットでは制作協力表記)
・80年代初期の担当回では『無敵ロボ トライダーG7』『最強ロボ ダイオージャ』の森山雄治、『ゲームセンターあらし』の田村英樹、『アニメ版レインボーマン』の伊藤浩二など、金田伊功の影響を受けたアニメーター達が活躍した。
・元ネオメディアのメンバーが結成したスタジオにスタジオMINがある。森山雄治、田村英樹、福島喜晴、北久保弘之、川名久美子らが、ここに在籍していた。
・『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』等の作画で気を吐いたスタジオ絵夢も、ネオメディアに所属したアニメーターが独立して設立したスタジオの一つである。
公式のTwitterアカウントが存在する。
・木村の直接指導によるアニメーター育成塾“ガチンコ原画道場”を主宰していた(「アニメビジネスがわかる」より)。
・自社のオンラインショップ(ネオメディアオンラインショップ)にて木村圭市郎の原画集を販売していた。
・2018年10月19日、代表の木村圭市郎が死去。これに伴い2018年10月23日に公式Twitterアカウントにて、アニメーション制作業務の休止を発表した。最後まで在籍していたアニメーターは戯画プロダクションに移ったとみられる。


関連アニメタ:木村圭市郎
輩出アニメタ:山口泰弘百瀬義行、内山正幸、北島信幸、坂巻貞彦、坂田透、星野真砂子、金子康良、松本昌子、久保園真、大滝友子、もりやまゆうじ(森山雄治、森山ゆうじ)、和田卓也、的場敦、福島喜晴川名久美子、津久井明子、田村英樹北久保弘之伊藤浩二、矢吹勉、入好さとる、宇治光夫、大野勉、磯光雄大城勉安藤義信、‏野口啓生、川上俊弘、黒柳賢治、中尾正樹、奈良岡光、田中伸昭、相馬快安、若林広海、美馬健二、山本航、田中宏紀、丸山匡彦、小原広志、宮部貴士、埜渡智幸、大橋藍人、亀田朋幸、井手上義英、磯崎景太、青木みき、坂口蒼星、富田真友子、木村朱里、山井淳生


■Nexus(ネクサス)
・2012年に設立。A-1 Pictures出身の中村浩士氏が代表を務め、人脈的には同社と関わりが深かった「アステリズム」の流れを汲む。『わかばガール』で元請けを開始。
・20人と少人数の規模ではあるが、作画・動画・仕上げ・撮影と一通りの部門を持つ。
・制作進行や所属するアニメーターが優秀であるためかグロス回では少人数ながら見どころのある回を提供してくれる。(Re:ゼロから始める異世界生活第10話等)
・初の30分アニメ元請『こみっくがーるず』では放送前に全話完パケという当時ではかなり珍しい優良スケジュールだった。作画面では1話目の四人原画、中西和也氏による2回の一人コンテ演出作監原画回など見どころも多い。
・最新作は『陰の実力者になりたくて!』。同社では『ダーウィンズゲーム』以来、2年と半年ぶりの新作である。

所属アニメタ:明珍宇作、中西和也、北原大地、菊池菜都美、小林祐太、劉歓慶、福島滉己
関連アニメタ:野田康行、山崎絵美
輩出アニメタ:齊藤佳子


■バイブリーアニメーションスタジオ
・2017年 5月1日、フリーランスだった田中基樹氏が独立して設立。
・2019年より『グリザイア ファントムトリガー』をシリーズを元請として制作しているほか、同じく2019年にTVシリーズ初元請となる『アズールレーン』を制作。その後も『五等分の花嫁』(2期および劇場版)や『プリマドール』などを制作しており、今後の活躍が期待されるスタジオ。
・輩出アニメタには将来有望な若手が多数見受けられる。

所属アニメタ:田中基樹野中正幸、中川耀、尾上明日菜、高木司、舘岡千明、西山夏果、大熊成実、斎藤聖悟、二宮歩路、池部元基、菊池明紘、宮尾悠理奈、藤宮蓮奈、野元愛、渋谷頌一、畠山幸汰、兪開元、劉煜恒、金悠河
関連アニメタ:大島縁、杉村絢子、矢野茜、小澤和則、大河広行、水﨑健太
輩出アニメタ:五藤有樹、髙星佑平、安井圭太郎、力徳欽也、河本有聖、中村優作、宮澤紅音、謝堯璿、古賀浩希、神北小毬、勝又聖人、有間涼太、落合良亮、小池梨花、平鹿幸恵、町田朋香、大里妃奈、内藤丈太郎


■パインジャム(PINE JAM)
・エイトビットでアニメーションプロデューサーを務めた向峠和喜が2015年7月3日に設立。
・初元請作品は『魔法少女なんてもういいですから。』。
・2018年からは一旦元請から退き、他社制作作品の下請けをしていたが、2020年に放送された『グレイプニル』より元請に復帰した。
・向峠和喜が元ヤマノススメのアニメーションプロデューサーであることから、同社作品にはエイトビット系のアニメーターがよく集まる。

所属アニメタ:中沢志帆、日下部唯津、酒井愛理、金井亜希子、岡田恵里香、土佐岡加奈、元屋敷椎名、五十嵐心、岸田くるみ、前田顕、結城貴光、阿部琴美、大毛恭平
関連アニメタ:岸田隆宏、松尾祐輔、嶋田和晃、江畑諒真、吉田亘良、今岡津之、沖田博文、古橋聡、滝山真哲、沓名健一、茂木海渡、中屋了、新井博慧、下地彩加、古賀美裕紀、佐々木美穂、石川和正、中村翠、伊礼えり、大野仁愛、柴田知波、佐藤天昭、大貫巧、片出健太、久々宮ぎん、福永智子、小美野雅彦、髙田晃、平山寛菜、牧孝雄、今久保洋介、日高真由美、塚本歩
元関連アニメタ:新号靖、門智昭
輩出アニメタ:油布京子、野口智也、佐藤修太、大谷藍生、山下悠樹


■Boundary
・2020年4月1日設立。
・3DCGアニメーションをメインとした制作スタジオ。
・株式会社アニプレックス出資100%。


■BUG FILMS(バグフィルム)
・アニメ企画・制作のツインエンジンがアニメーション制作部門強化のため、オー・エル・エムの制作プロデューサーであった児島宏明を招待し、2021年に設立。
・取締役に中野悟史、川越一生が就いている。
・当初はOLM TEAM KOJIMAとして『古見さんは、コミュ症です。』『サマータイムレンダ』の制作協力という形でスタート、その後一部スタッフはそのままOLMに残っている。
・スタジオビジョンによると、制作を2ラインにし内1ラインの完全内製化を目指すことを目標としている、今後は自社オリジナル作品も制作する模様。
・2023年7月より放送された『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』にて元請制作開始。しかし制作協力のシャフトに途中で離脱されるなど、不安定な制作状況からか12話中3話が遅延により放送できず、同年の12月に延期するなど、幸先の悪い出だしとなった。

所属アニメタ:中野悟史(わしお)*、上田華子、佐藤和巳、田島瑞穂、小川茜、香月麻衣子、鳥井隼人、難波功、野村治嘉、ウィリアム・リー、石丸史典、浪岡恵佑、Hāvard Skjeggestad Dale、富永武志、並木祐一、古川梨沙、金田紳吾、古屋拓、榎本莉緒、曽根竜輝、西川莉央、谷東祐希、古長優妃奈
関連アニメタ:松元美季、鳥宏明西谷泰史、髙田晴仁、福地純平、辻雅俊、田頭悠郎、爲水翔太郎、矢嶋哲生、藤本航己、髙木啓明、中嶋敦子今井有文、菊池勉、酒井智史、三木達也、早川麻美、金井弓、栗西祐輔、浦田楓馬、上田恵未


■ハルフィルムメーカー
・略称はHAL。1993年に設立。2003年にTYOグループの傘下となる。
・元プリプロ専門で99年前後にジュニオの作画スタッフを引き継ぐ形で元請を開始、そのため初期においては元ジュニオ人脈との関わりが深かった。
・アール、ワンパック、Ordetなど関西のスタジオに作画グロスを任せることが多々あった。
・一時期シノミン、イワサキなどカタカナ4文字のクレジット表記がよく見られた。
・『ARIA』TVシリーズ後や『キルミンずう』降板以降は主要スタッフが順次サテライトや他社へ移籍、清瀬に移った出身アニメーターは殆どいなかった。
・2007〜2008年は良くも悪くも作画面で話題を振りまくも、2009年にゆめ太カンパニーに吸収合併されスタジオが閉鎖。辛うじてブランド名として残ったものの、翌2010年の『たまゆら』OVAがハルフィルム名義の最後となった。
・玉川達文が主に活動拠点にしていたこともあり氏のブログでの作品解説率は高く、若手からベテランまでその仕事ぶりが紹介されている。

元所属アニメタ:熊谷哲矢、藤本さとる、中野英明、渡部圭太、野崎将也、谷口明弘、畑智司、伊東克修、丹羽恭利、若山政志(ワカヤマ)、岩崎光洋(イワサキ)、新井俊行、小林幸洋、川元まりこ
輩出アニメタ:滝本祥子、小川みほ、杉村友和、坂本俊太、宮本あゆみ、鈴木彩史、熊谷勝弘、小林祐、亀井嶺、山後あおい、中田睦美、田中知江、伊藤耕太、大久保義之、小野央愛
元関連アニメタ:竹田逸子、千葉道徳、宇佐美皓一、楠本祐子、赤田信人、早川淳一、伊藤郁子、玉川達文、後藤圭二、門之園恵美、古賀誠、相澤澄江、細居美恵子、谷川亮介、上田幸一郎、海堂ひろゆき、吉川美貴


■パッショーネ
・スタジオファンタジアで進行経験を持つ異業種出身の西藤和広氏が設立。
・元請作品における大人数の作監動員が有名。
・『RAIL WARS!』『六花の勇者』『ひなこのーと』『異種族レビュアーズ』などの元請け制作を担当。
・最新作は『異修羅』。

所属アニメタ:高橋丈夫
関連アニメタ:うのまこと、石原恵治、桜井正明、柳沢まさひで、伊集院いづろ、植田和幸、菊池勉、冨岡寛、小橋陽介
元関連アニメタ:小磯沙矢香


■ぴえろ(studioぴえろ)
・1979年、タツノコプロ出身の演出家だった布川ゆうじが、同じタツノコ出身の演出家グループを前身として『ニルスのふしぎな旅』を制作する為に立ち上げる。
・80年代には、請負のみならず出資も行なう製作会社へと転換を狙って版権管理事業も行うようになった。
・81年にはキティ・フィルム製作の『うる星やつら』でブレイク。83年には世界初と言われるOVA『ダロス』を制作しOVAブームの口火を切る。
・かつてはフジテレビ系列放送の作品を多く手掛けていたが、現在はテレビ東京系列の作品が中心となっている。
・設立当時はまだ珍しい、アニメーター・演出家が立ち上げた制作会社であり、演出家が社員として所属していた。そのため現場の演出家の力が強く、作家性の強い演出家が多数頭角を現してきた歴史がある。
・老舗だけに人脈は広い。初期は設立時の経緯からタツノコ系スタッフが中心だった。トップクラフトやディーンの関係者も多い。
・主に劇場作品を手掛ける「ぴえろism」という制作ラインの他、2012年に閉鎖されたが福岡に作画・仕上を行う分室が存在した。
・グロスを委託する事が多かったスタジオ旗艦が2009年に「ぴえろプラス」に商号変更したのに伴い、プラス元請けの作品もぴえろブランドの作品として扱われるようになった。
・ぴえろ出身者が立ち上げたスタジオに「セブン・アークス」「アークトゥールス」「feel.」「スタジオガッツ」がある。

所属アニメタ:窪詔之吉田忠勝、岸義之、練木正宏、遠藤裕一、高木弘樹多田雅治、岡野秀彦、豊島光子、児玉八重子、大河原烈、西原理奈子、夘野一郎鈴木陽子山下宏幸甲田正行、富田美文、大久保美香、徳永久美子、渡邊葉瑠、齊藤崇了、富田恵美、小柳達也、HAN SEUNG AH、勝谷優夏、益田有希子、田口愛梨
関連アニメタ:南家こうじ、高橋資祐、遠藤麻未、山本直子山下将仁上妻晋作、新房昭之、森山雄治福島喜晴、林隆文、小林治、望月智充、後藤真砂子、洞沢由美子、木下裕孝、摩砂雪大西雅也松原京子井上敦子若林厚史西尾鉄也都留稔幸(黒津安明)鈴木博文松竹徳幸、清水恵子、齊藤格、むらた雅彦、亀垣一本橋秀之、楠本祐子、佐藤真二、星和伸中森良治宇佐美皓一深澤学長森佳容斉藤哲人、金塚泰彦、田中ちゆき、久城りおん、番由紀子兵渡勝櫻井親良藪野浩二伊藤秀次川崎博嗣遠藤正明、大竹紀子、杉藤さゆり、岡崎洋美、九鬼朱、堀越久美子、工藤昌史小木曽伸吾、石川智美、朝井聖子ウクレレ善似郎(佐々木剛)拙者五郎(渡邊政治)清水義治堀内博之、辻美也子、松崎正福田忠今木宏明嶋田真恵、梅村朋未、浅野直之、竹田逸子、折井一雅、下島誠、津曲大介、吉沼裕美、山口杏奈、一ノ瀬結梨、佐藤綾子、松井祐子、ムラオミノル、栗原学、山田勝哉、永川桃子、矢吹智美、清水厚貴高木有詩、関川成人、黄成希鈴木かんち
輩出アニメタ:二宮常雄山内昇寿郎、岡田敏靖、古瀬登、大坂竹志、新留俊哉、小林一三、小林明美、宮崎康子、本山浩司、三原武憲、西田正昭、高岡希一、小林裕也、中村あゆみ、中尾圭一、伊良原正也、時矢義則大平晋也、久高司郎、下田正美、中山勝一、宮川治雄、高橋しんや田中比呂人小林正之、北山真理、新田靖成山田起生君島繁西田寛治、上田美由紀、渡辺淳、池松良治、猿渡信二、阿部英太郎、小森篤、福山貴人、緒方厚、徳丸輝明、大竹守、柳隆太、河島久美子、冨澤佳也乃、仁井学、西片康人、河合滋樹、田中秀人、チョン・ヨンフン、朱暁、中井恵巳、池田結姫、藤田亜耶乃、豆塚あす香、村上朋子、小林直樹、藤井俊郎、山田玲子


■P.A.WORKS(ピーエーワークス)
・2000年、タツノコプロ出身、Production I.Gでプロデューサーを務めていた堀川憲司氏が富山県城端町に設立した。
・設立した当初は「越中動画本舗株式会社」、2002年に現在の「株式会社ピーエーワークス」と社名変更した。
・設立当初、Production I.Gやボンズの元請け作品のグロス請けを主としていたが、2008年『true tears』で初めての元請け作品を製作。
・初のオリジナル長編映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』では堀川憲司氏の最後のプロデュース作品となった、そのためか面子が凄いことになっている。
・2016年10月に所属していた新人アニメーターがTwitter上にて支払明細書を公開。会社からの机代の請求や賃金形態についての呟きをした。公式HPでも騒動になった件について謝罪。Twitterにて公開したアニメーターは退職したが、同社は後に時給形態を取り入れた。結果的にはP.Aの賃金形態の改善になったではないだろうか。
・社内には設立当初から在籍している作画マン、演出家が多く在籍しており、『有頂天家族シリーズ』や『ウマ娘 プリティーダービー』等の本社作画回では安定したアニメーションを提供することがある。
・堀川憲司氏と井上俊之氏の繋がりがとても深い。そのため、『SHIROBAKO』『有頂天家族』『さよならの朝に約束の花をかざろう』等で多くの作画パートを担当してもらうことがある。そのため、井上俊之氏の作画技術、タイムシートを多くのアニメーターにも学んで欲しいとのことで『有頂天家族 井上俊之原画集』が出版された。タイムシートのみならず井上俊之氏が解説したDVDまで付属する豪華な原画集となっている。
・最新作は『スキップとローファー』『Buddy Daddies』『アキバ冥途戦争』。『さよ朝』以降の作品の多くは辻充仁Pが制作側のプロデューサーを担当している。

所属アニメタ:吉原正行、小島明日香、川面恒介鍋田香代子、宮下雄次、牧野博美、天野和子、大東百合恵、秋山有希、井上裕亮、宮崎司、宮岡真弓、夏住愛子、杉光登、矢野康平、松宮杏実、三好有香、田中未来、岡田夏実、高田友美、藤嶋未央、白敷桃子、鈴木奈々美、飯沼篤哉、塩田友哉、川邉あや、小林瑞季、田邊有紀、茶山咲良、宮尾拓明、菅野楓、菊池桃佳、福島賢治、二藤部桃汰、安部紗矢香、緒方理咲子、北原沙恵美、稲塚音羽、小田絢子、金和柚良、加谷颯士、山岸萌々花
関連アニメタ:井上俊之平松禎史、西畑あゆみ、森島範子、吉田優子、小笠原憂
輩出アニメタ:戸谷賢都関口可奈味石井百合子、冨田真理、辻彩夏、福元陽介、髙橋沙江子、笠原由博、栗田香菜子、西川実希、西澤皓人、足立裕貴、米本えり、藤井康雄、早川麻美、錦見奈恵、降矢瑞生、齋藤千尋、爲水翔太郎(為水翔太郎)、竹田光伸、三宮哲太


■P.C.N
・『超攻速ガルビオン』のOPを担当したことで知られる作画スタジオ。演出家の長尾粛が主宰を務めていた模様。
・国際映画社との結びつきが強い。作画部が無く、海外作画に依存した制作体制を取ることが多かった国際映画社を作画面で支援した。
・『サイコアーマーゴーバリアン』『超時空騎団サザンクロス』『星銃士ビスマルク』等、国際映画社制作以外の長尾の絵コンテ、演出担当作品にも参加している。
・『亜空大作戦スラングル』『サザンクロス』等のグロス回では高橋朝雄をはじめとした作画陣が奮戦。金田調のメカアクションもみられる。
・『ガルビオン』の4話は作画回としてファンの間で有名。ラストの金田調の戦闘シーンを的場敦、戸部敦夫(的場敦夫名義)が担当している。
・先述の『ガルビオン』のOPをはじめ、『スラングル』や『銀河疾風サスライガー』のOPアニメーションの作画もP.C.Nが担当している。
・1984年、タカトクトイスの倒産により、国際映画社が経営危機に陥りアニメの自社制作ができない状態に陥る。
 この影響を受けてP.C.Nも解散することとなった。メンバーには解散後に動画工房に移籍したと思われるアニメーターが多い。

関連アニメタ:長尾粛、高橋朝雄、佐藤厚志、下田正美、中山勝一、牧野田友康、安田昌弘、合田浩章、的場敦、戸部敦夫


■ビーボォー
・1979年6月に設立。80年代に活躍し、さまざまな意味で伝説となったスタジオ。主宰者は湖川友謙。
・『伝説巨神イデオン』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』といった富野作品の作画を手掛けた。
・代表の湖川が原作、監督などを務めた『GREED』『COOL COOL BYE』では同社のアニメーターが絵コンテ、作画を担当し、制作の中核を担った。
・同社から独立したアニメーターが設立したスタジオに、スタジオイオ、スタジオぱっく(アトリエ戯雅の前身)、スタジオギグがある。
・現在は解散したが、輩出したアニメーターは様々な役職で活躍している。

輩出アニメタ:湖川友謙、坂本英明、平野俊貴(平野俊弘)、千葉順三、今渡雄一郎、平田一清、鎌田君枝、板野一郎矢木正之、手塚由紀、遠藤栄一、小林明美垣野内成美大森英敏恩田尚之、詫祐二、北爪宏幸、芥川義明、わたなべぢゅんいち、辻清光、湯本慶久、窪岡俊之、寺東克己、ところともかず(所知一、所智一)、大西清美、筱雅律沢田正人、沖野和宏、山本正文、山本政和、宮原隆男、山内貴美子、宇佐美皓一南伸一郎、曽我浩子、村岡陽子、中村悟、河上裕、仲盛文越智博之山下明彦、斉藤昭子、大森敦子(佐々木敦子)、真砂智康、小曽根正美まさひろ山根(山根理宏)さとうけいいち(佐藤敬一、室井聖人)、高木広行、山形厚史高岡淳一、安田好孝、吉岡敏幸


■feel.
・ファンメディア傘下の制作会社でゼクシズとは姉妹関係にあたる。
・スタジオぴえろの制作であった瀧ヶ崎誠が上坂陽一郎らと共に2002年に設立。
・翌年より名和宗則ら演出・作画スタッフや仕上部門を擁し、グロス請けを開始した。
・J.C.STAFFから流れてきたアニメーターが多い、総作監ローテや作監の多さなど傾向も似ている。
・2015年、小金井市内のビルに移転。ゼクシズと仕上げ・撮影・編集などをメインとするAssez Finaud Fabric.も移転してきたことで共同制作を行うことがある。現在では制作作品のほとんどで原画・第二原画にゼクシズが参加し、仕上げ・撮影・CG・編集をAssez Finaud Fabric.が担当している。
・ufotableと共同制作をした関係で作品の原画・第二原画にufotableが参加することが多い。また、feel.の原画マンもufotable作品に参加することがある。
・作画は比較的安定しており、女の子を可愛く描くことに関しては動画工房に並ぶほど評価が高い。また、2013年10月よりクロッキー会を定期的に開催しており、外部アニメーターやゼクシス、制作を担当した作品の原作者なども参加している。
・一時期は荒木涼、竹内哲也の両氏がメインアニメーターとして参加していた。

所属アニメタ:立田眞一、佐藤元昭、枡田邦彰、金井裕子、辻上彩華、藤井結、平峯義大、田頭沙織、鎌田里美、古山瑛一朗、一芝剛志、本間理莉、穂積彩夏、柳川沙樹、清水慶太
関連アニメタ:細田直人、名和宗則、高品有桂、松原一之、田村勝之、鵜池一馬、住本悦子、湯本佳典、島沢ノリコ、杉山了蔵、丸山隆、世良公太、谷川亮介、徳丸輝明
元関連アニメタ:中村和久、鈴木豪、荒木涼、竹内哲也
輩出アニメタ:大田和寛、赤井俊文、二宮壮史、森下勇輝、齊田博之、村上竜之介


■ブレインズ・ベース
・制作される作品は監督やキャラデの人脈に頼る部分が大きい。また担当Pによって作風に違いが出ている(『かみちゅ!』『アキカン!』が顕著)。
・1話は作画アニメになることが多いが、1話以降失速してしまい1クールクォリティが保てないこともあった。
・2013年以降所属Pが次々独立し、「朱夏」「ラパントラック」「プラチナビジョン」をそれぞれ設立。

所属アニメタ:佐藤浩雅、松本健太郎、本橋秀之、越貴文、梶野靖弘、山川拓己、花澤菜摘
関連アニメタ:竹内哲也、藪野浩二、佐野隆雄、奥野治男、川西才治、千葉崇洋、長町英樹、川添政和、倉狩真吾、柴山智隆、阿部航、田中良、本田敬一、鈴木大、石川準、飯島傑、三浦一樹、青山まさのり、後藤圭二、谷本馨、渋谷一彦
輩出アニメタ:岸友洋、矢永沙織、柴田海、相澤楓、齋藤美旺、町田朋香、小松和映


■プラチナビジョン
・2016年、ブレインズ・ベースの大石祐道氏が独立して設立。
・ブレインズ・ベースの『青春×機関銃』を担当した制作部が独立。
・演出家として中野英明が所属している。

関連アニメタ:佐藤陽子、才木康寛、小川浩司、小林利充


■Production I.G(旧アイジータツノコ)
・1987年設立。
・大作劇場作品においては特に高いクォリティを発揮し、海外での評価も高い。
・長年クレヨンしんちゃんのグロスを担当していたが2014年に降板。2015年には代わってグロスに入ったグッドブック回の動仕で一時期再参加、しかもかつてのグロス回を彷彿とさせる面子であった。
・90年代は、入社1ヶ月は基本給5万、以後完全出来高、月500枚を3ヶ月量産すると原画昇格試験(浅野恭司氏の発言)
・現在本社内にある10のスタジオと新潟分室、呼び方は07年から攻殻にちなみ○課と呼ばれている。(2024年現在)
・かって府中のStudio iGには3DCGのIGFX、制作1部で課は不明だが制作ラインもあり『ジョバンニの島』を制作していた。現在はすべて閉鎖しプロダクション・プラスエイチの本社となっている。
・I.Gポートのグループ会社のほか、I.Gから派生したビィートレイン(から派生したP.A.WORKS)、M.S.Cなどの分家の関係は深く、過去にはメダロット1期(ビィートレイン)、テニスの王子様のOVA以降などの元請をI.Gから頼んでいる。
・2014年以降所属Pの退社が多くなっているが、うち数人がCG制作会社へ参加している。サンジゲン(平澤、柴田)やサブリメイション(西村)やトライスラッシュ(大上)などである。
 また後ろの2社はI.Gから独立し設立された会社である。
・内訳は制作1~2課と新潟分室が作画スタジオ、プロデュース3課~Ⅹ課は制作ライン。(制作本部長は黒木類→不明、制作部長は一部が三本隆二→不明→番匠公一、二部は不明)(2023年現在、なお現在はIRに記載がなく憶測が多いことに留意)

・以下はI.Gの各スタジオ。(ただし2010年以降作品の担当スタジオについてはスタジオ集約もあり情報に乏しく6課を除きほぼ憶測である)

■■I.G 3課
・制作一部で担当Pは黒澤亘(現Studio iG)→大平将史。
・元は作画スタジオであったが2011年に制作ラインになっている、『シャイニング・ハーツ』など。最新作は『憂国のモリアーティー』。

■■I.G 4課
・ゲームムービー、プロモーション、『IGPX』『劇テイルズ』『書家』『たんすわらし』『ももへの手紙』『劇ポケBW2011』『わすれなぐも』『うさぎドロップ』『ROBOTICS;NOTES』『百日紅』など。
 ・テイルズといえばここであった(グレイセス以降の作品ではリメイク作品はI.G、新規や番外作品を他社が担当している)
・制作一部で担当Pは寺川英和(退社)、松下慶子。
・上記のとおり短編物が多かったが近年は長編劇場の他TVシリーズが多くなっている、作品ごとに強力な面子が集まるほかIGの若手育成にも貢献している。

■■I.G 5課
・『HOLiC』『神霊狩』『スカイクロラ』『アザゼルさん(TV)』『BLOOD-C 劇場(7課と共同?)』『PSYCHO-PASS』『アザゼルさんZ(7課と共同?)』『げんしけん二代目』『ハイキュー!!』『ボールルームへようこそ』『風が強く吹いている』『鹿の王』など、最新作は『』。
・制作二部で担当Pは川口徹、柴田和典(退社)、松下慶子。
・I.Gの中心的スタジオで劇場、TV、OVAなど幅広く制作。特に水島努監督作品が多い。げんしけん以降4課の松下慶子氏のラインがスライドしている。

■■I.G 6課
・制作一部で担当Pは中武哲也(独立)。
・下記のウィットスタジオ参照。

■■I.G 7課
・制作二部。仕上げスタジオでありながら、2014年の降板まで『クレヨンしんちゃん』のグロス班としても活動。仕上制作は『しんちゃん』も兼任していた。
・大上裕真がプロデューサーに配属された後は、制作ラインとして『もしドラ』『BLOOD-C TV』『アザゼルさん(OAD)』『翠星のガルガンティア』を送り出す。
・大上Pが退社した後は再び仕上げ専門になっていると思われる。

■■I.G 8課
・<旧>『BLOOD+』
・<新>『攻殻SAC3D OP』『Xi AVANT』、音楽PVなど。最新作は『009(3DCG作品)』。
・制作二部で担当Pは大松裕(退社)、復活後は石井朋彦(退社)。
・BLOOD+以降欠番だったがI.G新社屋移転を機に復活、主に神山健治監督作品を担当。

■■I.G 公安9課
・『攻殻SAC』『精霊の守人』『図書館戦争』『東のエデン』『攻殻機動隊ARISE』など、最新作は『純潔のマリア』。
・制作二部で担当Pは西村知恭(退社)、佐藤恵(退社)。
・立ち上げ当時IGにスタジオは9もなかったが攻殻SAC制作で建てられた為、作品になぞらえて9課となった。
・攻殻SSSから3DCGを駆使した「レイアウトシステム」を導入しており、3Dレイアウトを原画マンがなぞるという方式をとっている。
そのせいか安定はするものの妙に作画が硬くなりがちであリ、作オタからの評判はいまいち。現在そのCG部門は(≠IGFX)はサブリメイションとして独立。
・神山健治監督作品といえばここであったが近年は8課が担当している。
・P.A WORKSとの関わりが深い。

■■Ⅹ課
・『REIDEEN』『WD』『ツバサOVA』『文学少女』『HERO』『劇テニプリ』『テニプリOVA ANOTHER2 OPED(本編はトランス)』『ウマドンナ』『Vassalord』『ポケモン THE ORIGIN』『黒子のバスケ』『アオハライド』、 『黒子のバスケ』最新作は『銀河英雄伝説』。
・制作一部で担当Pは黒木類(退社)→磯部真彩。
・M.S.C所属の多田俊介監督作品が多くほとんどの作品でM.S.Cが制作協力を行っている。

■■I.G 課不明
・『進撃!巨人中学校』『魔法陣グルグル』。
・担当Pは川口徹、福留俊(退社)。

■■I.G 課不明(3課?)
・『劇PSYCHO-PASS』、最新作は『ジョーカー・ゲーム』。
・担当Pは番匠公一、黒木類(退社)。

■■I.G 新潟
・『ARIA3期』『クロワーゼ』。(共に他社各話作画グロス請)
・小村方宏治が実家である新潟へ帰郷した後立ち上げたスタジオで演出・作画を担当、作画グロスは社内グロスがほとんど。

■■ウィットスタジオ(WIT STUDIO)
・設立前は『お伽草子』『劇ツバサ』『シュヴァリエ』『RD』『BASARA』『君に届け』『Nスペ劇中アニメ』『ギルティクラウン』までI.G 6課。
・『進撃の巨人(3期まで)』『ハル』『テイルズシリーズ(一部)』『鬼灯の冷徹』『ローリング☆ガールズ』『屍者の帝国』『終わりのセラフ』 『恋は雨上がりのように』『劇ポケみんなの物語(OLMとの共同)』『甲鉄城のカバネリ』 『曇天に笑う<外伝>』『GREAT PRETENDER』『王様ランキング』など、最新作は『おにぱん!』『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』『バブル』『雪ほどきし二藍』。
・吉祥寺スタジオ(旧第4スタジオ):『魔法使いの嫁』『ヴィンランド・サガ』。
・茨城スタジオ(作画スタジオ):『けだまのゴンじろー(OLM、シグナル・エムディとの共同)』『とつくに少女』。
・IG 6課時代の担当Pは中武哲也。
・WIT設立後の担当Pは岡田麻衣子、大谷丞、長谷川博哉(退社→現MAPPA)、林加都恵、山田健太、山中一樹、吉信慶太、河村崚磨、佐藤慧介、白石大也。
・硬いと言われるI.Gの中では珍しくはじけた作画が拝める貴重なスタジオ、面子も豪華。
・TV中心でスケジュールの厳しい作品が多いことや、I.G生え抜きの若手に作監を振るなどもっぱら新人の修行場となっていた。最終的には人海戦術で乗り切ることがしばしば。
・上記のようなスケジュールの問題やクオリティの安定も考慮してか、2022年の『SPY×FAMILY』ではCloverWorksとの共同制作という体制をとり、奇数話数の制作を担当した。2期目は映画注力のため2話(岡田P班の社内グロス含む)のみ参加
・2012年には6課スタッフを中心にウィットスタジオを設立、フリースタッフ中心で所属アニメーターの移籍は極僅かであった。
・2014年放送の『ガンダム Gのレコンギスタ』第10話「テリトリィ脱出」はWITのグロス回で、絵コンテ・演出が荒木哲郎だったこともあり話題となった。パワフルで重量感ある戦闘シーンなど見所が多い。
・IGの子会社としてのスタートだが今後ビィートレインのように完全に独立を目指すのか注目される。

■■シグナル・エムディ(SIGNAL.MD)
・設立前は『ジョバンニの島』などをIG制作一部 課は不明(3課?)で担当、3DCGセクションは『ホッタラケの島』『アップルシード XIII』などをIGFXスタジオで担当。
・『探偵チームKZ事件ノート(ドメリカとの共同)』『カラフル忍者いろまき』『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』『はなかっぱ(OLMと共同、2021年まで)』『けだまのゴンじろー(OLM、WITと共同)』など、最新作は『サイダーのように言葉が湧き上がる』『プラチナエンド』。
・担当Pは櫻井圭記(退社、現在は櫻井大樹名義)、本多史典(I.Gへ復帰)、千野孝敏、寺川英和、上野剛仁(元IGFX)。
・府中のStudio I.Gに存在していた制作ラインとIGFXがI.Gから独立し設立、初代社長は森下勝司(退社し現OLM取締役)、現在は元XEBECプロデューサーの千野孝敏が努めている。
・コア向けが多いI.Gのなかで珍しくファミリー向けを担当していく予定だが、森下社長退社後は深夜枠が多い。
・主にI.GやXEBEC出身者の受け皿となっている。
・2Dセクションは現在他社でも導入が進んでいるデジタル作画が専門。

1課所属アニメタ:後藤隆幸、永島明子、大久保徹、窪田康高、矢萩利幸、松本圭太
2課所属アニメタ:黄瀬和哉、いずみひろよ、植田実、中村光宣

I.G新潟所属アニメタ:小村方宏治、新野量太、森田史、石塚健
ウィットスタジオ所属アニメタ:浅野恭司門脇聡胡拓磨千葉崇明世良悠子亀田祥倫大倉啓右杉田柊、村上達也、簑輪愛子、植竹茉奈、近藤綾、真鍋元、河本香澄、富田恵美、辻村歩、手塚響平、大房彩花、村上俊純、宮川駿、ロネクレア、萩原彩花、佐怒賀祐希、榊原光里、三田遼子、市万田千恵子
シグナル・エムディ所属アニメタ:朝香栞、森田二惟奈、福地祐香、玉井あかね、有永友紀、談凱琪、蘇詩宜、三田陽子、刀根川恵、古野琴絵
関連アニメタ(フリー契約含む):沖浦啓之西尾鉄也荒川真嗣(荒川眞嗣)、江面久、竹内敦志、石井明治、塩谷直義海谷敏久、樋口善法、中村悟佐々木啓吾青木康浩井川麗奈、加藤寛崇、長沼範裕
ウィットスタジオ関連アニメタ:今井有文江原康之徳丸昌大
シグナル・エムディ関連アニメタ:嶋田聡史、下平瞳
輩出アニメタ:谷津美弥子関口雅浩、竹内志保、佐藤雅弘大田和寛中村章子菊池勝也、松本元気、柴山智隆、関口可奈味、高橋瑞香、横田晋一、胡拓磨、松本顕吾、瀬口泉、今井有文、満田一、徳野悠我、頂真司、片桐貴悠、山本健、鈴木明日香
アイジー新潟輩出アニメタ:竹内哲也、石川健朝、近藤圭一、加藤恵子、佐藤仁実、関川成人、橋本尚典
ウィットスタジオ輩出アニメタ:伊藤香奈青木駿介、富岡海任
シグナル・エムディ輩出アニメタ:新海良佑、山﨑匠馬、西谷衆平


■Project No.9
・2009年、スタジオ雲雀出身の糀谷智司が独立して設立。
・『ロウきゅーぶ!』で元請け(共同)を開始。『ロウきゅーぶ!SS』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『天使の3P!』『りゅうおうのおしごと』と美少女アニメを主に取扱う。
・ロリ×スポーツ・音楽・異世界を取り扱う作品を手がけている。

所属アニメタ:新海翔斗、松本匠、小川エリ、宣子豪、成田千鶴、林映辰、梶島友菜
関連アニメタ:柳伸亮、野口孝行、矢野茜、渡辺奏、大木賢一、森出剛、宮澤努、齋藤徳明、髙木啓明、入江充


■プロダクションアイムズ
・AICで『そらのおとしもの』や『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『デート・ア・ライブ』『僕は友達が少ない』等を手掛けた 松嵜義之や黄樹弐悠のプロデューサー陣が2013年に設立。
・『いなり、こんこん、恋いろは』にて初の元請けを担当。『いなり』のメインスタッフの一部は制作中にTROYCAを設立し独立した。
・その後は、『デート・ア・ライブⅡ』『城下町のダンデライオン(制作協力:スタジオコメット)』『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』『ハンドレッド(制作協力:アートランド)』『ハイスクール・フリート』と連続して元請け作品を手掛けた。
・しかし、『俺、ツインテールになります』『魔装学園H×H』ではスタッフ不足が、スケジュール管理の甘さから放映版ではキャラクターの作画が崩れるシーンが幾度となく出てきてしまい、『魔装学園H×H』ではメインアニメーターとして荒川和人、砂小原巧、宮島直樹を揃え、エフェクトアニメーターに酒井智史の布陣で製作に入ったが、メインアニメーターが入れる話数は数えるほどとなってしまい本編ではごく一部のパートを担当するというような形となってしまった。
・一部からは作画班の絵柄はやや古めの絵柄を持つアニメーターが多いとのこと。
・突然太陽光発電事業会社の子会社になったり、スタッフの未払い報告が噴出したりするなど、2017年から不穏な動きが顕著になり、経営不振が噂される。光が丘スタジオやデジタル部門の解散などリストラを試みるも、焼け石に水となり、結局2018年6月7日付けで債務整理を弁護士に一任。同年10月に破産手続きが開始された。創業からわずか5年の倒産劇は関係者にショックを与えた。

元所属アニメタ:神戸洋行、斎藤久、森前和也、わたなべよしひろ、小林真平、荻尾圭太、伊藤陽祐、竹上貴雄、糟谷健一郎、沼田広、監物ケビン雄太
元関連アニメタ:古川博之、宮井加奈、酒井智史、津熊建徳、中村直人、西田亜沙子、山根理宏、垣野内成美、滝川和男、岩田竜治


■ホワイトフォックス(WHITE FOX)
・OLM TEAM IWASAのプロデューサーだった岩佐岳と、同班制作の『うたわれるもの』メインスタッフを中心として2007年に設立されたアニメ制作会社。
・岩佐が目指している制作現場の環境改善や丁寧な作品作りを行っている。スタッフは岩佐がOLM在社中に築き上げた縁の者が多い。
・元々の作品数は少なく丁寧に作ることを目指す方針で設立され、社内方針として、社内のみで制作可能な年間2クールアニメ26話分のみを制作していた時期もあった。
そのためスケジュールは比較的安定するはずなのだが、『STEINS;GATE-シュタインズ・ゲート-』では毎週納品直前まで修正しており、岩佐Pもヘトヘトだったらしい。次作では分割2クールで対応した。しかし近年でもスケジュール管理ほ悪さは余り改善されていない節がある
・アニメスタジオのHPにしては珍しく所属スタッフ欄がある、作品契約スタッフも含まれることから度々更新される。
・『刀語』の設定資料などを流出(不正アクセス)させた事件があった。
・2016年より静岡県の伊豆高原の地で、新人育成に力を入れた作画スタジオとして開設(WHITE FOX伊豆高原スタジオ)。寮完備のため、給料からの生活費の圧迫による心配が少ない。
さらに現役アニメーター指導の元、共同生活で切磋琢磨できる理想の環境を目指している。
・しかし近年は多数の作品を引き受けた影響で無理なスケジュールからのクオリティの低下が目立ち、メインスタッフ陣もリゼロ1期以降は離脱が目立つのを新人で穴埋めしている状況、2018年時点で代表は首が回ってないとTwitterで匂わすなど内部的にも余り良くない状況であり、実際。2019年までは新規アニメを必ず2本は作っていたが2020年と2021年はリゼロの続編を各1クールずつのみの制作になっていた。

・最新作は『戦国妖狐』。

所属アニメタ:中村和久、中田正彦、木宮亮介、冨田智子、大関夕香
伊豆高原スタジオ所属アニメタ:小川貴司、三浦瞳、鳥之海恋子、鴨宮弘樹、古賀智大、平松伸行、生島遥、立川綾香、林麟太朗、鴨宮瑞貴、阿部大樹、上原真理子、錦見奈恵、加藤治茄、梶尾隆晴、齋藤綾子、西脇真夕、齋藤貴巳一、繁本脩雅、伊東茜、森遼平
関連アニメタ:奥田陽介、永吉隆志、大高雄太、兵渡勝、高田彩、三島千枝、宋善永、小島真清、岩井田夏帆、岡垣優、佐々木舞、中村進也、安達祐輔
輩出アニメタ:田中基樹、塩川貴史、細田直人、藤井辰巳、澤田弘栄、川田剛、二宮壮史、佐藤天昭、松永辰、吉田伊久雄、坂井久太、森賢、板垣敦、又賀大介、徳丸昌大、高嶋宏之、高妻匠、橋本裕之、池上太郎、武藤信宏、井川典恵、小倉友介、冨永武志、西川莉央、谷東祐希、金井亜希子、木下翔太郎
伊豆高原スタジオ輩出アニメタ:宮路統子


■BONES(ボンズ)
・1998年設立。
・ビバップを製作していたサンライズ第2スタジオのメンバーが独立。(南Pが主力メンバーだった川元利浩氏、小森高博氏等を引き抜いた)。
・手堅く安定した作画に定評があり、アクションやサンライズからの流れでメカ作画が得意。
 特に『鋼の錬金術師』、『エウレカセブン』、『ソウルイーター』など一年の長編を高水準で安定させ驚かせた。
・撮影部のちゃっぴぃ氏は鈴木典光の描いたEDの撮影を専門的に行っていた。今も違う人ながらBONES撮影部に発注が続いている。
・社内のデータ(Bスタらしい)を基にした表がネット上で公にされ、未発表作品の情報や有名アニメータの個人情報が漏れたことがある。
・動画配信サービス「NetFlix」との包括的業務提携契約を結び話題となった。
・以下はボンズの各スタジオ。2010年に新社屋へ集約されたこともありスタジオ間の共同作業も増えている。

■■ボンズAスタ
・担当Pは天野直樹。
・『WOLF'SRAIN』『KURAU』『妖奇士』『HEROMAN』『GOSICK』『エウレカAO』『ノラガミ』『ソウルノット』『血界戦線(Cスタとの共同)』『ヒロアカ(1期Cスタとの共同)』『AICO』『ひそまそ』『キャロル&チューズデイ』『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』などを制作。最新作は『ヴァニタスの手記』
・人物アクション物中心、川元利浩・堀川耕一・織田広之等が活躍。


■■ボンズBスタ
・担当Pは渡辺マコト→不在→永野優希(スタジオドリアンへ)→南雅彦(現在)。
・『ビバップ劇場版(サンライズと共同)』『ラーゼフォン』『エウレカ』『ストレンヂア』『ザムド』『Halo Legends#4』『トワノクオン』『エウレカAO(Aスタとの共同)』『ダンディ』『赤髪の白雪姫』『モブサイコ』『血界戦線&BEYOND(Cスタとの共同)』など。最新作は『モブサイコ100Ⅲ』
・ダンディ辺りまでメカ物中心、ボンズの中でも特に集まるメンツが豪華であり作画アニメも多い。

■■ボンズCスタ
・担当Pは大薮芳広。
・『鋼の錬金術師』『ホスト部』『DTB』『ソウル』『スタドラ』『UNGO』『逆転裁判(ゲーム)』『キャプテン・アース』『テンカイナイト』『血界戦線』『コンレボ』など。最新作は『僕のヒーローアカデミア(2期~)』
・手広くなんでも、伊藤嘉之・中村豊・柴田淳等が活躍、鈴木典光EDといえばここ。

■■ボンズDスタ
・担当Pは米内則智(Lay-duceへ)→渡辺マコト→鈴木麻里。
・『鋼FA』用に新設。『ミロス』『NO.6』『絶園』『チャイカ』『SB69』など。最新作は『文豪ストレイドッグス』
・スタッフはBスタや雲雀関連の人が多い模様。

■■ボンズEスタ
・担当Pは渡辺マコト。
・『エウレカハイエボ』三部作用に新設。『ANEMONE』も制作。
・昼遅く出社、夜も早めに上がるという一番規則正しいスタジオ。
・Bスタのメカ物に参加していた村木靖チームがおり、アニメーターの8割ほどがメカアニメーター。

所属アニメタ:、川元利浩小森高博堀川耕一菅野宏紀中村豊富岡隆司斎藤恒徳水畑健二甲斐泰之ねこまたや長野伸明倉島亜由美工藤糸織岩長幸一、竹内旭、横屋健太、片出健太、橋本治奈、保科有紗、中村拓磨
関連アニメタ:伊藤嘉之村木靖柴田淳柿田英樹、寺東克己、鈴木典光入江泰浩吉田健一稲留和美高橋久美子川口隆、長谷部敦志、逢坂浩司(故)、本城恵一朗、三谷高史、山口杏奈、亀田祥倫、内田直人、中村颯伍柏諭佐藤利幸三輪和宏田中宏紀吉田奏子
輩出アニメタ:野崎温子、斉藤健吾、西島翔平、玉置敬子、関弘光


■マカリア
・2014年4月設立。
・作画のグロス請けのみならず美術・背景のグロス請けも行っている。
・伊礼えり、Moaang、MYOUN、iniの4名が主に作画グロス請けの際に良く参加している。
・上記の4名は作画回と呼ばれる回に呼ばれることも多い。

所属アニメタ:五藤有樹、TMD
関連アニメタ:近岡直、Moaang、MYOUN、ini
輩出アニメタ:伊礼えり河本有聖菅生導(ポイント2倍)


■マッドハウス
・通称マッド。MADHOUSEとアルファベットでのクレジットもある 。
・丸山正雄氏、出崎統氏、りんたろう氏、川尻善昭氏らが虫プロより独立し、1972年10月設立。
・1970年代から80年代は主にOVAを中心に製作、1989年の『YAWARA!』を皮切りにTVシリーズへ進出。
 1998年『カードキャプターさくら』は浅香守生監督と氏を支えたスタッフ陣によってマッドハウスの大出世作となった。
・2000年代は川尻善昭監督や今敏監督、片渕須直監督、細田守監督の劇場作品に注力。TVシリーズでも2006年『BLACK LAGOON』、2007年『電脳コイル』にてマッドハウスの底力を魅せたが、
 その反面、一部のアニメ化作品に関してはDR MOVIEを筆頭にグロスに丸投げしてしまうことが多かったためか作画はピンキリ。
・2000年代初頭は有能な監督や社内演出家、原画マンも多数抱えていたが、2010年に融資先の倒産や親会社の経営が悪化しスタッフが流出、
 2011年日本テレビ放送網の子会社化により経営不安は解消されたが一時期制作本数の減少は避けられなかった(グロス丸投げ制作がなくなっただけとも言える、実際本数が急激に増えた2018年にはDR投げが復活)
 またマッドが本来制作するはずだった劇場長編の制作が、独立もあって地図や、MAPPAに代わったこともあり、劇場長編作品が一時期途絶えた(2017年に『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』『きみの声を届けたい』が公開)。
・近年は『ワンパンマン』『ACCA13区監察課』『Sonny Boy』の夏目真悟監督作品や『takt op.Destiny』など、福士裕一郎プロデューサーの携わる作品に優秀なスタッフが揃い、作画の面で存在感を見せている。
・最新作はTVアニメでは『葬送のフリーレン』。

所属アニメタ:川尻善昭、梅原隆弘、桜井邦彦、濱田邦彦、新川信正、兼森義則、鈴木美千代、田崎聡、大島明子、坂詰かよ、藤井敬子、大口茜、長澤礼子、今村大樹、澤田英彦
関連アニメタ:杉野昭夫、大橋学、金田伊功、なかむらたかし、富沢和雄、結城信輝、浜崎博嗣、箕輪豊、吉松孝博、神志那弘志、大塚伸治、高坂希太郎、高橋久美子、三原三千夫、湯浅政明、梅津泰臣、うつのみや理、野田卓雄、渡辺隆、伊藤秀次、細居美恵子、佐藤雄三、阿部恒、日向正樹、関口淳、斎藤圭一郎、沖田博文、原科大樹
輩出アニメタ:森本晃司、福島敦子、小池健、中村隆太郎、岡村天斎、金井次郎、竹井正樹、鈴木典光、羽山賢二、長濱博史、浅野勝也、古屋勝悟、林秀夫、仲澤崇仁、鈴木咲花、平鹿幸恵、藤田しげる


■MAPPA
・マッドハウスの丸山正雄が退社後2011年に設立。その後大塚学氏が2代目社長に。丸山正雄は会長になり、スタジオM2を設立。経営からは完全に撤退している。
・12年に『坂道のアポロン』を手塚プロとともに共同元請けし活動を開始、Webアニメの『てーきゅう』、NHKみんなのうた『花は咲く』では単独で元請けを行う。
 『残響のテロル』でテレビアニメ単独元請けを行う。
・片渕須直監督が手がけた『この世界の片隅に』が日本アカデミー賞を受賞し、一躍作品と共に有名となる。
・今敏監督の死去で宙に浮いた『夢みる機械』は現場をMAPPAが引き継ぐ方向で進めていたようだが、丸山がある時期に制作中止を判断したとアキバ総研のインタビューで語っている。
・大塚体制以降は「制作需要を高める」方針のもと、年間に8作品以上のTVアニメや映画作品を手掛ける多作傾向。その為、短期間で多くのフリーランスを雇い、原画マンや作画監督、海外グロスを数多く導入する人海戦術で品質を維持する傾向にある。作画監督に関しては1話目から話数当たり10名以上を投入することも多い。
・短期間多作傾向のため、その過酷なスケジュールから制作進行や動画マンの入れ替わりは激しく、さらにクオリティに対する単価の低さ(第二原画2,500円、動画250円など)から、近年は参加クリエイターからの内部告発が相次いでいる。『呪術廻戦0』ではクオリティに対するスケジュールの短さ(作画以降4か月で納品)を主演声優からイベントで苦言された。『呪術廻戦(第2期)』ではその傾向が強く見られており、高クオリティな映像に対してLO期間2週間未満や撮影期間が2日未満の話数、スケジュール不足、人材不足による人海戦術等が参加した複数の演出家から語られており、海外で『MAPPA overwork』と題して批判されるなど問題が露見している。
・一方で作品ごとに主力となる拘束契約のフリーランス数人への報酬は破格ともいわれており、これが品質維持の要ともなっている。一方で外注として数多くのスタッフへ作画を撒くため、拘束以外の単価は低く設定されており単価の二極化が激しいともいわれている。呪術廻戦2期の作画が話題を呼んだ某話数のコンテ・演出を担当したアニメーターは膨大な作業量に対して割に合わない金額しかもらえなかったと話している点からも拘束・単価面での問題が浮き彫りとなった
・仙台スタジオでは若手動画マンの育成に注力しているほか、CG部門の増強にも力を入れており、近年ではCGを主力としたアクションが話題となることも多い。
・近年は話題性、人気の非常に高い原作のアニメ企画を短期間に数多く請ける傾向にある。その影響もあり、各作品には有名なフリーランスが集まりやすい傾向にある。
・2020年より『進撃の巨人』シリーズの制作を、2023年には『ヴィンランド・サガ』シリーズの制作をそれぞれWIT STUDIOから引き継いだ。
・最新作は『呪術廻戦(第2期)』『地獄楽』『チェンソーマン』。

1スタ:2016年にスタジオが新設されるまでほぼすべての作品を制作していた。以降は『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』『賭ケグルイ』『いぬやしき』『BANANA FISH』『どろろ』『ゾンビランドサガ』『GRANBLUE FANTASY The Animation Season2』などを制作。
2スタ:『賭ケグルイXX』『かつて神だった獣たちへ』などを制作。
3スタ:2016年設立。最新作は『将国のアルタイル』。
4スタ:2016年設立。最新作は『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』。
仙台スタジオ:2018年設立。動画、仕上げ工程をメインとする。
旧2スタ:『この世界の片隅に』制作のために設立された。新作準備のため、株式会社コントレールとして分社化。

所属アニメタ:平松禎史御所園翔太小磯沙矢香、久木晃嗣、三谷高史、高田陽介、永松一誠、江田玲美、池田智志、伊藤瑞希、劉暢、岸香織、盧泰瑋、庄一10+10、江田玲美
関連アニメタ:林祐一郎岸友洋中澤一登、阿部恒、菅野利之渡邊啓一郎川原智弘伊藤公規井手上義英、細越裕治、青井小夜、西村理恵、佐野誉幸、いがりたかし、海老原雅夫、若林厚史恩田尚之羽山賢二上妻晋作崔ふみひで、秋田学、佐藤利幸石田慶一中山竜酒井智史駿亀谷響子杉山和隆吉原達矢榎戸駿坂詰嵩仁田中宏紀黒崎隼人富岡海任、奥田哲平、山﨑爽太松浦力小松英司、山本彩、よーと、山口ひびき、藤本航己内藤直清水貴子、矢島陽介、丹羽弘美、邱家和宮島直樹、オ スミン、新沼拓也加藤滉介工藤晃子、新妻大輔、吉田正幸、崎山北斗、貞元北斗、重次創太(ホネほね)牟田亮平内田直人、中林蘭子、伊藤晋之
元関連アニメタ:板垣伸岩瀧智
輩出アニメタ:姉崎早也花、齊藤理恵、葛原詩乃、綾きらら、宮本託自朴性厚、小笠原篤、りく


■マングローブ
・2002年2月7日、サンライズのプロデューサーだった小林真一郎や河内山隆らによって設立。
・『サムライチャンプルー』や『Ergo Proxy』、『サムライフラメンコ』などのオリジナル作品や『週刊少年サンデー』原作作品のアニメ化(神のみぞ知るセカイ、ハヤテのごとく!シリーズ)を中心としていた。
・アニメーター不足によるグロス撒き中心となっていた制作体制により制作費の負担が経営を圧迫、DVDの円盤売上の不振による債務超過が続き、2015年9月29日付で事業を停止。
・遺作は倒産直前まで制作していた『GANGSTA.』。同作は混乱の中で制作されていたためか、9話以降は惨憺たる状態で放映され、Blu-ray発売は中断。
 また、『虐殺器官』の一時制作中断と公開延期(ジェノスタジオで制作再開)と多大な影響を及ぼした。

元関連アニメタ:梅津茜、岡佳広、川村敏江、小森秀人、さとう陽、サトウ光敏、杉本幸子、曽我準、出合小都美、中澤一登、仁井学、平野絵美、北條直明、望月智充


■ミルパンセ
・ガイナックスの制作を務めていた白石直子(旦那はアニメーター・監督の板垣伸氏。ミルパンセ元請け作品の監督はすべて板垣氏である)が2013年に独立して設立
・設立当初は『てーきゅう4期~9期』(5分アニメ)の初の元請けを担当。
・『Wake up,Girls! 新章』にて初の30分作品の元請けを担当したキーアニメーター板垣伸氏を含め9人を据え、社内アニメーターで制作していた。
 しかし、3話以降では演出・作画の低調ぶりが目立つようになり、結果途中に総集編を挟みつつ、なんとか全12話を制作したが、元請けとしての実力不足を露呈する結果となった。
・その後は『コップクラフト』『蜘蛛ですが、なにか?』で30分アニメの実績を積み上げており、若手スタッフも積極的に登用している。
・最新作は『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜』

所属アニメタ:木村博美、菅原美幸、三宅舞子、豊島英太、小林大地、吉田智裕、内田利明、山田飛翔、中島楽人、森亮太、菅谷祥吾、佐藤大樹、品川純生、鴨田航、宮野恵子、杉山明香、林隆文、板垣伸
輩出アニメタ:石川健太郎、田村尚寛(藍崎灯)、内田直人


■ヤオヨロズ
・『直球表題ロボットアニメ』の制作後、2013年に福原慶匡、寺井禎浩が設立。セルルック3DCGを用いたアニメーション制作を行う。
・演出家としては石ダテコー太郎(石舘光太郎。2015年に退社)、たつき(2018年現在も在籍)が設立に参加している。
・『てさぐれ!部活もの』で元請けを担当。独特な雰囲気のアニメーションによってコアなファンを獲得した。
・『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』の監督降板後、石ダテコー太郎はヤオヨロズを退社、2015年10月に株式会社バウンスィの設立に参加した。
・2017年『けものフレンズ』では所属するスタッフが少ないため、たつき監督が監督、シリーズ構成、脚本、コンテを担当。
 それにより1話からセルルック3DCGの拙いキャラクターCGと世界観に惹かれたファンを引きつけた。
・2020年に株主総会の決議により解散。事業は8millionへ譲渡されたが、2023年現在事業内容からアニメーション制作が削除されており、スタッフの活動状況は不明。

関連アニメタ:伊佐佳久


■ゆめ太カンパニー(新) (ゆめ太カンパニー(旧)→TYOアニメーションズ)
・タマ・プロダクション、トランス・アーツ、東映動画出身のアニメーターである山口聰が1986年3月5日に有限会社静岡アニメーションとして設立。
・当初はぎゃろっぷ、スタジオディーン、J.C.STAFFなどのグロス請けとして活躍。自社話数と同等以上の高品質な回を提供した。
・2002年に初の自社企画作品『アニメーション制作進行くろみちゃん』を制作。
・かつては基本給が支給され、福利厚生も整備されており、待遇面で女性スタッフが多かった。
・2005年に株式会社ティー・ワイ・オーに買収される。2009年7月、同じくティー・ワイ・オー傘下であったハルフィルムメーカーを吸収合併し、株式会社TYOアニメーションズに商号変更した。佐藤順一が2009年から2011年まで取締役を務め、2016年まで所属していた。
・ゆめ太(旧)時代の元請けには女性向け作品が多い。現在は女性向けの他、ハルの作風を引き継ぎ日常アニメを中心に手掛けている。
・2017年11月30日、ティー・ワイ・オーが所持していた株式をメモリーテックHDに譲渡し、同子会社であるグラフィニカの傘下に入る。これに伴い、社名が約8年半振りにゆめ太カンパニーに戻された。
・2023年3月、ラインファーム活動停止に伴い、演出、作画、撮影スタッフがゆめ太に移籍した。
・最新作は『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』


所属アニメタ:山口聰、高橋和徳、小澤沙絵、奥嶋千晴、キッカンジャナ・アサマ、石井しずく、正田なびき、土屋保裕、鈴木たまえ、佐藤壮志、森山隼
関連アニメタ:成田達司、熊谷哲矢、羽生貴之、橋本和紀杉本功、安留雅弥、阿蒜晃士、つなきあき、星野浩一、関崎高明、秋元勇一、山崎展義、小山知洋、工藤慎也、山口保則、鈴木彩乃、野田智弘、勝谷遥、音地正行渡辺はじめ浅野勝也、谷口元浩、西見昌一郎(くまがぱんいち)、西邑大輔、川島尚、原真里奈、菅綾香、井川春菜、清水聖美
輩出アニメタ:加々美高浩林明美小林利充、川嶋恵子、田頭しのぶ、山中純子、野崎真一、藤井まき丸山修二、手島典子、藤岡真紀、渡辺るりこ、南雲紋、田頭真理恵、ながみねけい子、小谷杏子、高原修司、佐々木文恵、梅村朋未、西村理恵、楮木知美、高橋伸郎


■ufotable(ユーフォーテーブル)
・枚数を使った暴走気味の作画と巧みなレイアウトがウリ。また、『まなびストレート』以降は3DCG色強めの背景美術や撮影処理が特に注目されやすい。
・初期のメンバーには元AICやテレコム、ジェック・イーのアニメーターが多い。当初はアパートの4畳半の部屋で数人が集まり活動を始めたが、2020年現在までに200名を超えるクリエイターをすべて正社員として雇用している。
・2020年以降は新卒採用に関しても全員を正社員雇用としている。
・設立当初の作品は必ずEDがクレイアニメだったが、近年は使われていない。
・社の方針として作家意識が高く、オリジナルでない作品に別名義を使ったり、オリジナル作品の漫画版を放映に先駆けて連載したりしている。
・社内に脚本、演出、作画、仕上げ、美術、デジタル部門(撮影・CG・編集)を有し、2010年以降の作品ではグロス回を出すことない自社制作となっている。また、楽曲の作詞、作曲なども行うことがある。
・初期の頃から製作委員会の立ち上げなどを行っており、2006年以降の制作作品のほぼ全てで製作委員会に参加している。同社の収益の多くは出資により獲得したグッズライセンスの収益であり、それによって黒字経営を実現している(2020年の近藤社長の発言より)。2020年以降は制作費においても見積もりで黒字にならないなら案件自体を断っているとのこと。
・若手のフリーアニメーターに対して広い人脈を持つ。2016年からはフリー起用を増やしているが、主要カットの多くは社内で回しており、脚本やコンテの段階からカット担当を想定していることもある。
・2009年にて徳島(近藤社長の地元)に第二のスタジオを設立した。2014年以降の作品では当スタジオの生え抜きのスタッフがメインとして活躍することが多い。徳島スタジオ統括は設立メンバーの野中卓也。
・作画部内で細かく班分けがされており、班ごとの育成担当者が数人を動画マンを弟子として指導する。また、美術部門では新卒は手描き背景のみを描く方針のほか、原画マンが他部署の作業を体験するなど社員育成にも積極的で、原画マンが撮影スタッフになったり、修行を積んだ動画マンが動画検査、原画を経てキャラクターデザインや作画監督として活躍している。
・設立当初は動画一枚200円、新人の月産約200枚、住宅手当2万、固定給10万。その後、単価制に移行したが、Fateのヒット以降は社員雇用を推し進め、固定給制(福利厚生完備)に移行し現在に至る。
・作業中のテレビや音楽は禁止。出社管理はタイムカード(日本アニメーション学会14回大会基調講演より)。徳島スタジオは寮完備であり定時退社が徹底されている。
・本社ビル1F(本社は2016年に杉並区に移転)をはじめ全国数か所にファンとの交流を目的としたカフェ「ufotable cafe」があり、自社作品のほか他社とのコラボカフェも行う。カフェでは制作に使われた資料の複製や生原画を見ることが可能。
・制作Pは代表の近藤光のみ。近藤はプロデューサー以外にも監督、演出、脚本、音響監督として制作に参加することもある。
・負担軽減のために制作期間を多く設ける方針であり、勝負話数に関してはコンテが完成し作打ちをしてから1年間の期間を設ける。そのため、年間元請本数は少ない。


所属アニメタ:須藤友徳國弘昌之木村豪小船井充外崎春雄松島晃滝口禎一阿部望、白井俊行、宇田明彦、大曲健克、都築萌、塩島由佳、南野純一、安田慎介山岡峻高橋總、中村誠、小山将治、佐藤美幸、菊池美花、遠藤花織、半澤彩、河村郁美、秋山幸児、瀬来由加子、梶山庸子、岡部茜、岡部葵、下村晋也、首藤志保里、旗野遊史朗、原成美、高野伊織利、石後夏奈、小倉友介(如月柚那)、出口亜紀、鏡礼央、土屋大希、熊谷まどか、南雲若菜、清水勇司
徳島スタジオ所属アニメタ:野中卓也、佐藤哲人、茂木貴之、田中敦士、永森雅人、濱咲世、緒方美枝子、西條由希子、尾上遼、藤原将吾、小林友衣、野村慎太郎、田中彩
関連アニメタ:宇良隆太三輪和宏田中宏紀、郷津春奈、大塚明子
元関連アニメタ:柴田淳、沼田誠也小林利充小島大和松田宗一郎崎山北斗小林冬至生南伸一郎嘉手苅睦、寺東克己、下司晃生、立石聖竹内哲也板垣敦、小笠原篤、高橋タクロヲ、橋本和紀、笹嶋啓一、島袋リカルド、河野悦隆
輩出アニメタ:青木拓也、石塚みゆき、新里莉央、柴田淳横田拓己梅田貴嗣、清水慶太、勝又聖人、柴田裕介、中原月、菊池隼也、三浦貴博、窪田翔太(夏木洋)、鬼澤佳代
徳島スタジオ輩出アニメタ:内田瞳子、松尾優希



■Yostar Pictures
・2020年1月に設立した映像制作会社。
・主に親会社のYostarが運営するコンテンツのPVや関連作品の制作を行っている。他社のアニメ制作に制作協力として加わることもある。
・制作環境はデジタルがメイン。

所属アニメタ:斉藤健吾、西川将貴、松崎大、渡邉祐記、糸山礼央、藤井辰己、高藤彩、齋藤安由美、松崎いずみ、村上貴哉、中島政興、魏博勲、井出冬馬、亀井紫音、山合沙良、飛地泉里、さとうけいいち、山名めぐみ、田中倫太郎、中武学


■■albacrow(アルバクロウ)
・2016年設立。アニメーターの奥居久明とプロデューサーの稲垣亮祐の両氏が中心となって設立したアニメスタジオ。
・基本グロスとしてアニメーションに参加している。
・稲垣氏がTRIGGERやCreators in Packの制作プロデューサーとして参加することもある。
・『ハッカドールTHEあにめ~しょん』では奥居氏が監督、キャラクターデザインを務め、一部のコアなファンから好評を得た。
・2020年からは、株式会社Yostar Picturesの一部門として活動。Yostar Pictures設立時に稲垣、斉藤の両氏が同社の取締役に就任している。

所属アニメタ:斉藤健吾、西川将貴、松崎大、てぐれけい(手暮ケイ)、八木沢菖、渡邉祐記
元所属アニメタ:奥居久明(げそいくお)


■雷神ふいるむ
・80年代末期~90年代に活動していた富沢和雄主宰のスタジオ。
・うめつゆきのり(梅津行則)、いまざきいつき(伊魔崎斎)が席を置いていたことでも知られる。
・「雷神ふぃるむ」「雷神フィルム」など、クレジットされる際に表記ゆれがある。
・参加作にはアダルト系の作品も多い。

関連アニメタ:富沢和雄(早川ナオミ)青木哲朗、うめつゆきのり(梅津行則)、いまざきいつき(伊魔崎斎)


■ライデンフィルム(LIDEN FILMS)
・2012年に設立。本社は東京都杉並区。
・サンジゲン社長の松浦裕暁と、フリープロデューサーで、バーナムスタジオ社長の里見哲郎氏の共同出資で設立された。ウルトラスーパーピクチャーズ(以下USP)傘下。
・東京スタジオの他大阪、京都スタジオを構え、京アニ、Gohandsを退社した人間や大阪在住のアニメーターの受け皿となっている。その後、埼玉県深谷スタジオも稼動開始し、地方への進出を進めている。
・ほぼ新設のスタジオで、かつてはA1同様元請の際には他社の制作を迎えていた。
・USP傘下のOrdetと、共同制作や制作協力を行なっていたが、2012年には、Ordet動画部&大阪の面々がライデンに移籍、13年制作の『あいうら』から単独元請けを開始。
・2021年頃から同一クール内で複数の作品を制作することが多くなっている。
・最新作は『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。

所属アニメタ:松嶌舞夢、稲葉麻莉奈
関連アニメタ:吉岡忍、太田里香、佐川遥、荒木一成、内藤直

■■ライデンフィルム京都スタジオ
・2015年に本格始動。
・2016年製作にて『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』『うどんの国の金色毛鞠』を担当。
・太田里香、佐川遥等など元京アニ勢の受け皿となっている。

所属アニメタ:坂本一也、高崎奏、石田夏彩、谷口翔太、西村有綺奈、迫田羽也人、里石麻実、國光奈々

■■ライデンフィルム東京第二スタジオ

所属アニメタ:三輪修平、丹羽彩乃、氷室陽、日野優希、横山優衣

■■ライデンフィルム大阪スタジオ

所属アニメタ:吉岡忍、中村良一、小梶慎也、西真由子、森下なつみ、川崎清子、豊崎真帆、三谷糸織、大村佳鈴、清原彩加、栗田千秋
輩出アニメタ:坂本一也


■ラルケ(Lerche)/スタジオ雲雀
・1979年、光延博愛・幸子夫妻によって設立。当初は仕上げの請負と土田プロのグロス請けの仕事を中心にしていた。
・光延家の一族経営で、85年に光延博愛が病に倒れてからは光延幸子が社長に就任し、大学卒業間もない実子の光延青児が専務に就任。2002年にはそれぞれ会長、社長に昇任した。
・1990年代後半に元請けに進出。小学館プロダクション製作のローティーン向けアニメやケイエスエス・トライネット製作のオタク向けアニメでその名が知られる。
・2011年頃、ラインプロデューサーの比嘉勇二を中心に制作ブランド「ラルケ」を旗揚げ。現在は比嘉Pが担当しない作品を除き、ほぼすべてのクレジットが「ラルケ」に統一されている。
・「ダンガンロンパシリーズ」「暗殺教室シリーズ」「あそびあそばせ」など岸誠二が現場として重用しており、チームティルドーンとの結びつきも強い。
・2022年に比嘉勇二が「かごめかんぱにー」を立ち上げ、それに伴いスタジオ雲雀を退社したが、同社制作ブランド「ラルケ」は現在も存続している。
・最新作は「ワールドダイスター」「HIGH CARD」。

所属アニメタ:森山雄治(もりやまゆうじ)山形孝二、小沼克介、安形佳己、岩佐とも子、渡辺真由美、上田彩朔
関連アニメタ:アミサキリョウコ、杉山了蔵
輩出アニメタ:吉崎誠、上野ケン(上野賢)、小山善孝、本谷利明、伊藤修一、田野雅祥、小川博司、伊藤郁子、藤田しげる(藤田栄)、大西雅也渡辺明夫、畑智司、岩崎たいすけ(岩崎泰介)、近藤高光、細田直人沼田誠也、平川哲生、杉山了蔵、山門郁夫、田代雅子、原由美子、黒澤桂子、千田真未


■ランチBOX
・2017年設立。
・小美野雅彦氏が代表を務める。

所属アニメタ:小美野雅彦、芦谷耕平、寺尾憲治、福田周平、長濱佑作
輩出アニメタ:小田裕康


■レヴォルト
・2016年4月1日設立。
・設立当初はフジテレビの著作権部に所属していた山本幸治Pが代表取締役を務めていた。現在はLay-duceの制作出身の江波和樹が代表取締役を務めている。
・コンテンツ企画会社「ツインエンジン」の映像制作会社の一社であったが、現在は独立している。
・旧タツノコスタッフが多く参加している。
・2019年放送の『バビロン』で単独元請を開始。
・2022年夏クールに放送された『転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~』を最後に元請としての活動が途絶え、2024年現在は「くるせる」名義にて他社制作作品の下請として活動中。

所属アニメタ:後藤圭佑、埼玉憲人、久保光寿、久田正高、大嶋由葵、佐藤千恵子、野島瑠奈、平山紗也、澁澤千央
関連アニメタ:小堀史絵
輩出アニメタ:小嶋慶祐

■■くるせる
・『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~』のグロス以降、レヴォルトが下請に入る際に使用されている名義。

関連アニメタ:後藤圭佑、埼玉憲人、久田正高、大嶋由葵、佐藤千恵子、野島瑠奈、平山紗也、本多恵美、狩野涼子、阿久津香音、劉利、須藤瑠美、澁澤千央、有木恵理、尾上巧


■Lay-duce
・レイ・デュース。
・2013年設立。
・元ボンズDスタジオPの米内則智が代表取締役を務める、氏がジェノスタジオ設立に関わったこともあり2018年より「ツインエンジン」のグループ入りをしていたが、2021年に関連会社となり、ツインエンジングループから抜け出している。
・『グランブルーファンタジー』PV、『GO!GO!575』(C2Cとの共同)、『クラスルーム★クライシス』、『RELEASE THE SPYCE』、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』、『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』、『群青のファンファーレ』、長編アニメ『Fate/Grand Order - First Order-』を制作。
・最新作は『トモちゃんは女の子!』。

所属アニメタ:神谷美也子、福島陽子、髙星佑平
関連アニメタ:佐古宗一郎、谷口元浩、西島翔平、井上和俊

 

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最終更新:2024年03月16日 14:36